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車の維持費は年間でいくら?費用を抑えるコツも伝授します

車の維持費は年間でいくら?費用を抑えるコツも伝授します
セゾンのくらし大研究 編集部

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セゾンのくらし大研究 編集部

豊かなくらしに必要な「お金」「健康」「家族」に関する困りごとや悩みごとを解決するために役立つ情報を、編集部メンバーが選りすぐってお届けします。

社会人デビューや成人を迎えるタイミングで車を購入する方は多いでしょう。また、購入資金が貯まったのを機に、車の所有を検討する方もいるかもしれません。

自動車の購入は大きな喜びを得られる一方、維持には費用がかかります。所有しているだけで発生する税金もあるため、大学生や就職して間もない方は特に購入前に、維持費の把握が重要です。

今回の記事では1年間でかかる車の維持費を詳しく解説し、費用を抑えるコツも紹介します。購入前にシミュレーションしたい方はぜひ参考にしてください。

車の維持に必要な項目からチェックしていこう

車の維持に必要な項目からチェックしていこう

車の維持には主に以下の費用がかかります。

  • 自動車税
  • 任意保険料
  • 点検費用(車検・法定12ヵ月点検)
  • メンテナンス費用
  • ガソリン代
  • 駐車場代

車を所有するとさまざまな費用が発生することを把握したうえで購入を検討しましょう。

自動車税

自動車税は毎年4月1日現在の車の所有者に課せられる税金で、年に1回支払います。令和元年10月より正式名称が「自動車税種別割」になり、金額が変更されました。

総排気量(cc)ごとの税額は以下のとおりです。

総排気量(cc)新車登録が令和元年10月1日以降新車登録が令和元年9月30日以前
電気自動車25,000円29,500円
1,000cc以下25,000円29,500円
1,000cc超1,500cc以下30,500円34,500円
1,500cc超2,000cc以下36,000円39,500円
2,000cc超2,500cc以下43,500円45,000円
2,500cc超3,000cc以下50,000円51,000円
3,000cc超3,500cc以下57,000円58,000円
3,500cc超4,000cc以下65,500円66,500円
4,000cc超4,500cc以下75,500円76,500円
4,500cc超6,000cc以下87,000円88,000円
6,000cc超110,000円111,000円
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参照元:東京都主税局「自動車税種別割

また、軽自動車税(種別割)は以下の金額になります。

  • 平成27年4月1日以降に新車登録した場合:10,800円
  • それ以前:7,200円

自動車税は排気量が大きいほど高額になる点が特徴です。また、購入した年ではなく、新車登録した時期が基準になる点にも注意してください。

例えば、中古で令和2年に購入した車でも、新車登録が令和元年9月以前であれば、旧税額(つまり新車登録が令和元年9月30日以前の税額)が適用されます。

通知書は通常4月末〜5月上旬に届き、納付期限は原則5月末です。なお、普通自動車の場合、年度の途中で車を購入した場合は月割りで計算されますが、軽自動車税は月割りがないため、購入した年度の課税はなく、翌年度からの納付になります。

任意保険料

任意保険は運転中の事故でケガをさせたり、モノを破損させたりしたときに補償を受けられる保険です。加入義務はありませんが、事故時の金銭的な負担を減らすには必須ともいえる保険です。損害保険料率算出機構の統計によると、2023年3月末時点での自家用乗用車の加入率は82.6%にのぼります。

任意保険は運転者の条件により料金が大きく異なる点が特徴です。

  • 年齢
  • 現在の等級
  • 運転免許証の色
  • 補償内容
  • 車種
  • 使用目的
  • 居住地域

等級とは保険料の割引や割増を決める制度です。1年間無事故で過ごすとひとつ上がり、事故を起こすと内容により1〜3等級下がります。等級が大きいほど割引率が高く、初めて保険に加入する方は6等級からスタートします(最大で20等級)。

例えば、任意保険料は条件により以下のように異なります。

比較項目ケース1ケース2
年齢20歳45歳
免許証の色ブルーゴールド
使用目的日常・レジャー通勤
車種トヨタ・ヤリストヨタ・ノア
等級6S等級(初めての保険加入)20等級
車両保険ありなし
保険料(月額)約25,000円程度約2,000円程度
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参照元:損保ジャパン「自動車保険サクっと見積り」 

なお、任意保険料は月払いか年払いを選択できるケースが一般的です。通常、年払いの方が割安になる傾向があります。

点検費用(車検・法定12ヵ月点検)

車の所有者は、法律で以下2種類の点検が義務付けられており、これらには費用がかかります。

  • 車検(法定24ヵ月点検)
  • 法定12ヵ月点検

車検は2年に1回受ける点検(新車購入時は3年目)で、主に以下の費用がかかります。

  • 点検費用
  • 部品交換費用
  • 車検代行手数料
  • 自賠責保険料
  • 自動車重量税
  • 検査手数料(印紙代)

料金は車種や点検業者により異なりますが、一般的な相場は以下のとおりです。

  • 軽自動車:6〜12万円
  • 普通自動車(1,000cc以下):7〜15万円
  • 普通自動車(1,500cc以下):9〜17万円
  • 普通自動車(2,000cc以下):11〜20万円

法定12ヵ月点検は毎年受ける点検で、費用は10,000円〜30,000円が相場です。法律上義務付けられていますが、実際には罰則がないため、受けていない方も多いのが現状です。

メンテナンス費用

車を故障なく走らせるには日頃の整備が欠かせません。メンテナンスにはさまざまな種類があり、以下はその一例です。費用相場は車種や部品のグレードによって幅があります。

作業内容交換目安費用相場
オイル交換3〜6ヵ月または走行距離3,000〜5,000kmに1回2,000円〜10,000円程度
バッテリー交換2〜3年に1回4,000円〜50,000円程度
タイヤ交換3〜5年または30,000km程度に1回15,000円〜200,000円程度
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また、以下の項目も劣化により交換や補充が必要になります。

  • クーラント(冷却水)
  • ブレーキオイル
  • ウインドウォッシャー液
  • エアクリーナー
  • ワイパー
  • エアコンフィルター

クーラントやブレーキオイルは、車検時の交換が一般的です(走行距離による)。また、ウインドウォッシャー液の補充やワイパー交換は自分でも行えるので、日頃からこまめにチェックしてみてください。

ガソリン代

車を走らせるにはガソリンが必要です。価格は市場や地域により変動し、消費量は燃費により大きく変わります。以下は排気量ごとのおおよその燃費です(ガソリン車)。

  • 軽自動車:21km/L
  • 1,500cc:18km/L
  • 2,000cc:15km/L
  • 2,500cc:10km/L

使用頻度や年間走行距離にもよりますが、ガソリン代は維持費の2〜4割を占めるといわれます。

駐車場代

自宅に車を保管するスペースがない場合、駐車場を借りる費用もかかります。月額料金は都道府県やエリアによって大きく異なるため、購入前に居住地域の金額を確認しましょう。主な都道府県の料金相場は以下のとおりです。

  • 北海道:8,784円
  • 宮城県:13,446円
  • 東京都:31,077円
  • 愛知県:13,510円
  • 新潟県:5,799円
  • 大阪府:26,475円
  • 広島県:14,175円
  • 高知県:7,107円
  • 福岡県:11,798円

参照元:月極駐車場の費用相場は?全国の相場と東京23区の相場を紹介 – cars LIFE

なお、契約更新の際に手数料が発生するケースもあります。詳しくは貸主に問い合わせてみてください。

車の維持費が年間いくらかかるか計算してみよう

車の維持費が年間いくらかかるか計算してみよう

ここでは車にかかる費用をライフスタイル別に計算します。まずは車の所有で発生する税金や保険料を紹介します。

軽自動車小型自動車普通自動車
排気量660cc以下2,000cc以下2,000cc超
対象車種ホンダ・N-BOX(660cc)トヨタ・シエンタ(1,500cc)トヨタ・アルファード(2,500cc)
自動車税10,800円30,500円43,500円
自動車重量税(1年換算)3,300円12,300円20,500円
自賠責保険料(1年換算)8,825円
合計22,925円51,625円72,825円
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参照元:国土交通省「令和5年度税制改正に伴う自動車重量税の税額の基本的な考え方」「自動車損害賠償責任保険基準料率」、東京都主税局「自動車税種別割」 

自動車税は毎年納める税金ですが、自動車重量税と自賠責保険料は車検時に2年分(新車登録時は3年分)支払うケースが一般的です。なお、自動車税と自動車重量税は、新車登録から13年経過すると増額されます。

上記に加えて年齢や使用環境により変化する費用を紹介します。

大学生の例

大学生が車を保有する際にかかる年間の維持費を、以下の条件で算出します。

  • 20歳
  • 東京都在住
  • ホンダ・N-BOX(660cc)を保有
  • ブルー免許
  • 日常・レジャーで使用
  • 走行距離(年間):8,000km
  • 任意保険
     ・対人・対物:無制限
     ・人身傷害:3,000万円
     ・車両保険:一般
     ・等級:6S

上記の条件で発生する年間の維持費は以下のとおりです。

項目金額
法定費用(1年換算)22,925円
任意保険料約260,000円
車検費用(1年換算)3〜6万円程度
ガソリン代(160円/L・燃費21km/Lで計算)約61,000円
駐車場代約373,000円
合計約74〜77万円
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このケースでは任意保険料が高額になる点が特徴です。また、東京都内に住んでいることから、駐車場代も高くなっています。

社会人の例(独身者)

続いて、独身の社会人を例にみていきましょう。

  • 25歳
  • 新潟県在住
  • トヨタ・シエンタ(1,500cc)を保有
  • ゴールド免許
  • 通勤・レジャーで使用
  • 走行距離(年間):15,000km
  • 任意保険
     ・対人・対物:無制限
     ・人身傷害:3000万円
     ・車両保険:一般
     ・等級:11

上記の条件で発生する年間の維持費は以下になります。

項目金額
法定費用(1年換算)51,625円
任意保険料約105,000円
車検費用(1年換算)4〜9万円程度
ガソリン代(160円/L・燃費18km/Lで計算)約133,000円
駐車場代約70,000円
合計約40〜45万円
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このケースでは新潟県に在住するため、東京都と比べて駐車場代の負担が軽減されています。また、任意保険の等級が上がっているため、保険料が抑えられているのが特徴です。

社会人の例(既婚者)

続いて、既婚者の社会人を例にみていきましょう。

  • 30歳
  • 福岡県在住
  • トヨタ・アルファード(2,500cc)を保有
  • ゴールド免許
  • 自宅に駐車スペースあり
  • 主にレジャーで使用
  • 走行距離(年間):5,000km
  • 任意保険
     ・対人・対物:無制限
     ・人身傷害:3,000万円
     ・車両保険:なし
     ・等級:16

上記の条件で発生する年間の維持費は以下になります。

項目金額
法定費用(1年換算)72,825円
任意保険料約35,000円
車検費用(1年換算)5〜10万円
ガソリン代(160円/L・燃費10km/Lで計算)約80,000円
駐車場代なし
合計約23〜29万円
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このケースでは自宅に駐車スペースがあるため駐車場代がかかりません。排気量が大きい車のため法定費用は負担が大きくなる一方、車両保険を外したことで任意保険料が抑えられています。

年間でかかる車の維持費をできるだけ抑えるコツ!

年間でかかる車の維持費をできるだけ抑えるコツ!

ここでは車の維持費を抑えるコツを紹介します。

  • エコカーの減税制度を利用する
  • こまめにメンテナンスする
  • エコ運転を意識する
  • 任意保険の見直しをする
  • カーリースを活用する
  • 車検前に見積もりを取る

上記を意識して維持費の節約にチャレンジしてみてください。

エコカーの減税制度を利用する

ハイブリッド車や電気自動車などのエコカーにはさまざまな減税制度があるため、ガソリン車よりも維持費を抑えられます。なお、エコカーの主な種類は以下のとおりです。

名称エネルギー源代表車種
ハイブリッド車(HV)ガソリン・電気プリウス
アクア など
プラグインハイブリッド車(PHV・PHEV)ガソリン・電気(外部から充電可能)アウトランダーPHEV
プリウスPHEV など
電気自動車(EV)電気リーフ
サクラ など
燃料電池自動車(FCV)水素MIRAI
クラウン(FCVモデル)など
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次に、2024年12月時点でエコカーが対象の減税措置を紹介します。

エコカー減税

エコカー減税は自動車重量税を軽減する制度です。新車登録時と1回目の車検時に減税措置を受けられます。

EV・PHV・FCVは令和8年4月30日までの新車登録で免税され、HVは条件により減税額が異なります。

グリーン化特例

グリーン化特例は自動車税種別割を軽減する制度です。

新車登録した翌年度の税金が対象になり、EV・PHV・FCVは約75%減税されます。期間は令和8年3月31日までです。

環境性能割

環境性能割は自動車取得税に代わり新たに設定された税金で、新車や中古車を取得したときに課せられます。

EV・PHV・FCVであれば免税され(HVは条件あり)、期間は令和8年3月31日までになります。

こまめにメンテナンスする

車の定期的なメンテナンスは故障防止に役立ち、修理代の節約につながります。

エンジンオイルやタイヤなどの交換は費用がかかるため「もう少し後でもいい」と考えがちです。しかし整備を怠ると故障や不具合の発生につながり、結果的に修理代がメンテナンス費用よりも高額になるケースも珍しくありません。

こまめな点検は車のコンディションを整えるのに加え、維持費の節約にもつながります。

エコ運転を意識する

急激な加速や停止などを控え、燃費を意識して走行するとガソリン代を抑えられます。

車に優しいエコ運転は燃費の向上が期待できるだけでなく、タイヤやブレーキなどの摩耗も減らせます。また、徒歩圏内の移動に車の利用を減らせば、ガソリン代の節約にもつながるでしょう。

任意保険の見直しをする

自動車の任意保険は補償内容により保険料が高くなるケースがあります。不要な補償があれば、契約から外して保険料の節約につなげましょう。なお、任意保険の補償には、主に以下の項目があります。

  • 対人賠償保険
  • 対物賠償保険
  • 人身傷害補償保険
  • 搭乗者傷害保険
  • 自損事故保険
  • 無保険車傷害保険
  • 車両保険

例えば車両保険には2種類あり、すべてに対応する一般型に比べ、補償の範囲が限定されるエコノミー型は保険料を抑えられるメリットがあります。

さらに、免責金額の設定による節約も可能です。免責金額とは事故時の自己負担額で、例えば5万円に設定するとその金額を差し引いた修理代が支払われます。

加えて、代理店で任意保険に加入する場合はインターネット上で契約できるダイレクト型に変更すると、年間の保険料を大きく節約できる可能性もあります。

カーリースを活用する

自動車の維持費を抑えるには、カーリースの活用もひとつの手です。カーリースとは毎月定額料金を支払いレンタルするシステムで、サブスクリプションサービスの一種です。月額料金には税金や車検基本料、自賠責保険料などの維持費が含まれ、店舗により消耗品の交換が含まれるケースもあります。

自動車を所有すると、車検や税金など一時的ではあるものの大きな費用負担が発生します。一方、カーリースであれば毎月の料金が決められているため、契約期間内であれば自動車にかかる費用が一定です。

長期間同じ自動車に乗り続けるのであれば、購入した方がトータルではお得になるケースが多いですが、数年で新しい車に乗り換えたい場合はカーリースがおすすめです。

車検前に見積もりを取る

車の維持費のなかでも大きな割合を占めるのが車検費用です。依頼前に複数の見積もりを取り、比較・検討して料金を抑えましょう。

車検は自動車重量税や自賠責保険料などの法定費用の他、点検や部品交換の代金がかかります。これらの料金は請け負う店舗により異なるため、依頼前に見積もりを取ることが重要です。

ただし悪質な整備業者に依頼すると、見積もり以上に料金を請求されるケースもあります。劣化していない部品の交換を求められたり、高額な点検料金を追加で要求されたりする可能性もあるため、信頼できる会社選びも重要です。見積もり外の部品交換が発生する際に、事前に連絡をしてから作業をする車検業者は信頼できるといえるでしょう。見積もり外の作業が発生する場合は、必ず事前に連絡があるかどうかを確認するようにしましょう。

点検前に自分の車の状態を把握しておくと、必要な箇所のみの交換で済むため費用を抑えられます。

年間の維持費が多くかかる傾向の車は?

年間の維持費が多くかかる傾向の車は?

維持費を抑えるには上記の工夫が必要な一方、費用が高額になる車には乗らない選択肢もあります。以下の車は維持費が高い傾向にあるため、毎月の費用捻出に自信がない方は購入前に十分な検討が必要です。

  • 走りを追求したスポーツカー
  • 海外で作られた輸入車
  • 排気量が大きい車

ここでは年間の維持費が高い車を紹介します。

走りを追求したスポーツカー

一般的にスポーツカーは以下の理由により維持費が高い傾向があります。

  • 燃費が悪い
  • ガソリンはハイオク仕様が多い
  • エンジンオイルの交換頻度が高い
  • 任意保険料が高い

また、排気量が大きい車種も多いため、自動車税も高額になりがちです。スポーツ仕様の車に興味がある方は、維持費も含めての検討をおすすめします。

海外で作られた輸入車

輸入車も維持費が高額になる傾向があります。流通量が少ないため部品代が高く、修理や整備の工賃も割高に設定されるケースが多々あります。さらに重量のある車種が多いため、自動車重量税も高くなりがちです。

排気量が大きい車

排気量の大きな車は、自動車税や自動車重量税が高額になります。さらに燃費が悪い車種も多く、ガソリン代も高くなりがちです。

さらに小型車に比べてメンテナンス費用も高くなるケースが多いため、維持費を抑えたい方は購入前に十分なシミュレーションが必要です。

おわりに

車を所有すると、主に以下の費用がかかります。

  • 自動車税
  • 任意保険料
  • 点検費用
  • メンテナンス費用
  • ガソリン代
  • 駐車場代

維持費は年齢や車種などにより大きく異なるため、自分の状況に合わせたシミュレーションが大切になります。なお、以下のポイントを意識すると費用の削減に効果的です。

  • エコカーの減税制度を利用
  • こまめなメンテナンス
  • エコ運転
  • 任意保険の見直し
  • カーリースの活用
  • 車検前の見積もり取得

車を所有すると行動範囲が広がり、日々の生活がより楽しく感じられるでしょう。購入後は維持費も意識しながらカーライフを満喫してください。

※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。

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