「自己投資に興味はあるけれど、何をしたら良いのか分からない」とお悩みではありませんか?そこで今回のコラムでは、自己投資の種類やおすすめの自己投資、失敗しないためのポイントなどについて分かりやすく解説していきます。自己投資の平均費用にも触れているので、自己投資にどれくらいのお金が必要か知りたい方も参考にしてください。
1.自己投資とは
自己投資とは、ご自身の持つ能力や人間性を成長させるために投資を行うことを指します。投資という言葉から、お金に関するものを自己投資だと考える方もいるかもしれません。もちろんお金を増やすために行う資産運用も自己投資のひとつに当てはまりますが、自身の成長のために時間や労力を費やす場合もあてはまります。ただしお金や時間を単に浪費するだけでなく、将来的にリターンが期待できる物事に取り組むのが自己投資です。
自己投資をすると、仕事にやりがいを持って取り組めたり、趣味をより楽しめたりするため、日々の生活における充実度がアップすると考えられます。またご自身が成長することで視野が拡がり、将来の可能性までも拡がるでしょう。さらに、これまで漠然と過ごしていた時間や無駄遣いしていたお金を有効に活用できることも、自己投資に取り組むメリットといえます。
2.自己投資には何がある?
自己投資とは具体的にどういった内容を指すのでしょうか?詳しい内容について見ていきましょう。
2-1.健康維持
病気やケガをしないように、また長生きできるように運動習慣や食習慣などの生活を整えることも、健康を維持するための自己投資です。毎日を不自由なく過ごすためには、健康であることが最も大切といっても過言ではないでしょう。健康診断や人間ドックを受け定期的に検査するのも大切な習慣です。
2-2.身体能力向上
体力が必要な仕事や趣味のスポーツで成果を出すため、そして身体機能が衰えてしまうことによる病気になるリスクを抑制するために、身体能力を向上させることも自己投資にあてはまります。具体的にはジムに通う、ストレッチをする、ジョギングをする、筋トレをするなどです。
2-3.美容
女性に人気のある美容に関する自己投資は、ご自身に自信を持つことにもつながります。美容室やエステサロン、ネイルサロンに通う、化粧品や洋服を購入する、歯の矯正、ホワイトニングを行うなどが具体的な内容です。目に見えて変化が分かることから、自分磨きの一環として取り組む方も多い自己投資といえます。
2-4.知識・教養
人生を豊かにしてくれる知識を得て教養を深めることも、自己投資のひとつです。読書などを通じて身に付けた知識は、より良い人生を送るための指針になってくれるでしょう。読書に取り組むときには適当に選んだ本を読むのではなく、正しい知識が記された良書と呼ばれるような本を選ぶことが重要です。
2-5.ノウハウやスキルの習得
仕事の成果を出すために取り組む方が多い自己投資が、ノウハウやスキルの習得です。専門書を読んだりセミナーを受けたりして仕事に関するノウハウを学べば、やりたい仕事や仕事の能力向上につながるでしょう。
またスキルを身に付ける方法として代表的なのが、将来に役立つ資格を取得することです。スキルを習得できると専門度が上がり高い給料が得られるほか、実績や人望、地位を得ることにもつながる可能性があります。向上心のある方に向いている自己投資といえるでしょう。
2-6.人間関係
困ったときに力を貸してもらうために取り組むのが人間関係を良好に保ったり、人脈を拡げたりする自己投資です。同僚や上司、友人などはもちろん、さまざまなバックグラウンドを持った方と交流することで視野が拡がり、人間としての成長にもつながるでしょう。飲み会や遊びなどに積極的に参加したり、こまめに連絡を取るなどして、自身に成長につながる関係を築く、行動から学ぶなどが具体的な行動です。
2-7.未知の体験
未知の体験をすることも、人間としての魅力を高めてくれる自己投資のひとつです。これまで行ったことのない場所への旅行や、今まで関わったことのないボランティア活動などが具体例といえます。ご自身が体験したことがない物事に触れることは長い人生の中で凝り固まってしまった価値観を変え、視野も自然と広げてくれるでしょう。
2-8.持ち物
ご自身の魅力をアップさせてくれるような洋服やアクセサリー、仕事や私生活の質を高めるものを購入することも、自己投資と呼べるでしょう。良いものを持つことは、ご自身に対して自信を持つことにつながるといわれています。
3.おすすめの自己投資を年代別に紹介
ここからは、年代別におすすめの自己投資をご紹介していきます。
3-1.20代~30代前半の男女におすすめの自己投資
家庭や社会的な立場によって抱えているものがまだ少ないため時間をたっぷりと使えて体力があるのも、20代〜30代前半のタイミングです。このタイミングで一生もののスキルを身に付けておけば、より長い間スキルを活かすことができます。
まずおすすめしたいのが、仕事に打ち込むことです。時間やエネルギーの浪費を感じているのであれば、浪費していると感じているものをすべて仕事に充ててみましょう。収入の上昇や、転職に活かせるスキル・自信を得られるなどのリターンが期待できるでしょう。
さらにさまざまな成功者の体験が書かれた良書から学び活かすことで、今後の人生における成功の確率を上げられるのもこのタイミングならではと思います。時間があれば、読書をする習慣を身に付けみましょう。
最後におすすめしたいのが、資産運用を始めることです。少額でも構わないので、できるだけ若いうちから資産運用を始めておくと、20年後、30年後の資産が大きく変わってきます。
3-2.30代後半~40代の男女におすすめの自己投資
まだまだ子育てに奮闘する方も多いものの、ある程度の家族構成は決まり、仕事も安定してくるであろうタイミングが30代後半~40代です。このタイミングでは、豊かで充実した時間を作るための自己投資が中心となります。
まずは人脈を拡げ、維持することです。私生活においても仕事においても重要な人脈ですが、30代以降は人脈を維持することへの投資がポイントになります。仕事の忙しさにかまけて連絡を怠ったことで、連絡が取りにくくなりつながりがなくなってしまった…といった事態にならないようにしましょう。
信頼できる友人や仕事においてプラスの助言をしてくれる上司や同僚など、つながっておきたい方との接点を意識して持ち続けるようにしましょう。
また、一生もののアイテムを購入するのに良いタイミングでもあります。ご自身が一生好きでいられそうなものを選べる年齢になってきているので、より長く使えるうちに購入しておきましょう。身体の老化を感じ始めるタイミングでもあるため、オプションを追加した人間ドックを受ける、食材に気を遣う、女性であればエイジングケアを本格化するなど、健康面や美容面に自己投資することもおすすめです。
3-3.50代以降の男女におすすめの自己投資
50代以降は子育てや仕事も落ち着き時間に余裕がでてくるため、自己投資に充てる時間を捻出しやすいタイミングといえます。平均寿命が延びている現代、今後の人生に備えるための自己投資をするのが良いでしょう。
定年を迎えた後どう過ごすか考えたときに、ご自身が好きで生きがいになるような仕事がしたいと考える方も増えています。趣味の知識を活かして仕事につなげるための資格取得や、仕事の経験を活かして転職するためのスキルアップにつながる講座の受講などがおすすめです。
4.50代以降は実際にどんな自己投資をしている?
2021年に行われた自己投資に関する調査によると、50代の男性・女性ともに自己投資として読書をしている方が60%以上と最も多くいました。続いて外部セミナー・講習などに参加している方や資格取得を目指す方が40%程度となっています。
手軽であり費用負担も少ない読書は、年代を問わず最も取り組む方の多い自己投資です。自己投資としての読書の場合、自己啓発本やビジネス書などを読む方が多いとされています。
また役職に就いている50代の場合には、自己投資の内容が異なってきます。資格取得を目指す方が56%と多く、人脈作りに関しても取り組む方が多くなっていることが分かりました。
役職別にいうと、係長や主任クラスではスキルアップが、経営に携わる方や役員では人間関係を拡げることがそれぞれ自己投資の主な目的となっている傾向があります。
参照元:ビジネスの自己投資に関する調査 – 市場調査・アスマーク
5.自己投資に失敗しないためのポイント
自己投資の内容が分かったところで、ここからは失敗しないためのポイントをまとめていきます。
5-1.明確な目的を持つ
目的のない自己投資、例えば予定が空いているからセミナーに参加した、自己啓発本を衝動買いしたなどは良い自己投資とはいえません。このように目的がないままに自己投資をしてしまうと、成果を得られない場合も多いでしょう。ご自身が人生の中でどんなことを達成したいのかをきちんと考えれば、おのずと自己投資の明確な目的が見えてくるはずです。
5-2.人脈づくりに力を入れすぎない
人脈を拡げようとむやみにさまざまな集まりに顔を出したとしても、それらがすべて人脈につながるわけではありません。ただお金や時間を浪費するだけで結果が得られなければ、自己投資とは呼べなくなってしまいます。
まずはご自身が相手にメリットを与えられる存在になるために自己投資を行い、市場価値を上げることが大切です。その後、仕事に利益となる方や、人生を豊かにしてくれる方に出会えるような集まりを見極めて参加するようにしましょう。
5-3.使うお金はリターンとのバランスを
あくまでもリターンが期待できるものを自己投資と呼ぶため、得られるリターンよりもかかるお金が圧倒的に多くなってしまっては意味がありません。自己投資を始めるときには、お金や時間に見合うリターンを得られるかどうか考えてから取り組むと失敗せずに済みます。
5-4.長期的な視点で取り組む
どうせならすぐに役立つものが良いと、短期的に利益を得られるような自己投資が魅力的に感じるかもしれません。しかし、短期的に得られるような知識やスキルは、時間がたつと需要がなくなるケースが多くあります。一生ものになるようなスキルや知識を得られるものを選んで取り組むと、習得するまでに長期間かかってしまうことも多いかもしれませんが、失敗しにくいでしょう。
5-5.活かせる資格を取得する
ただむやみに資格を取得しても、仕事や趣味に直結するものでなければ上手く活かせません。業種によっては資格を持っていることで優遇される場合もありますが、なかには資格よりも実務経験を重視するという業種もあります。
また営業職希望なのに簿記の資格を持っていたため事務職に配属されるなど、資格を持っていることで、希望の部署に配属されない可能性もあります。無駄にお金と時間をかけてしまったという結果にならないためにも、ご自身の希望する働き方に活かせる資格を選んで取得するようにしましょう。
5-6.学んだことは次に活かす
勉強したりセミナーや講演に参加したりすること自体が目的となり、得た知識やノウハウを活かせないというケースが多く見られます。インプットすることはあくまでも結果を得るための手段のひとつです。せっかく学んだものを無駄にしないためにも必ずアウトプットを行い、次の機会に活かすようにしましょう。
6.自己投資の費用はどれくらい?
自己投資に月間でどれくらいの金額を使うか尋ねたアンケート結果によると、50代が自己投資に充てる費用は月間で1万円以上3万円未満が44%と最も多いことが分かりました。1万円未満という方も33%いるとされ、1万円未満〜3万円未満を合わせると8割以上になります。この結果から、多くの費用を自己投資に割いているという方はあまり多くないといえるでしょう。
それでは、自己投資に充てる費用はどれくらいが適切だといえるのでしょうか?
家計において金額に変動がある費用のうち必要な支出を「消費」、必須ではないが趣味や娯楽に関する支出を「浪費」、貯金や金融商品、自分磨きのための支出を「投資」の3種類に分けたとしましょう。その場合、投資における出費のうち2〜3割を自己投資にあてるのが理想的だとされています。2〜3割よりも少ない分には問題ありませんが、超えてしまっている場合には自己投資の費用について考え直す必要があるかもしれません。
自己投資にかかる費用を払うときには、手軽に使えるクレジットカードを持っておくのがおすすめです。「SAISON CARD Digital」は、スマートフォンのアプリ上に表示される「デジタルカード」と、プラスチックのクレジットカードの2つを使い分けられるサービスです。18歳以上でスマートフォンを持っている方であれば最短5分で発行でき、年会費は永久無料です。
プラスチックカードには番号の記載がないので、不正利用やスキミング被害にも遭いにくくなります。また1,000円から利用できるONLINEキャッシングも用意されており、急な出費がある場合にも安心です。興味がある方は、以下のリンクをご覧ください。
おわりに
自己投資は、きちんと取り組むことで仕事やプライベートを充実させることができるものです。今から始めるのでは遅すぎる、ということはありません。あなたの目的に合った自己投資は何かじっくりと考えてから行動し、楽しみながら前向きに取り組んでこれからの人生をより豊かなものにしませんか?