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FIREとは?従来の早期リタイアとの違いや実現方法もチェック

FIREとは?従来の早期リタイアとの違いや実現方法もチェック
セゾンのくらし大研究 編集部

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新たなライフスタイルの1つとして注目を集めている「FIRE」。資産運用の運用益をベースに経済的自立を果たし、早期リタイアを目指すことを目的とするライフスタイルです。

この記事では、FIREとはどのようなものか。また、FIREを実現するために必要なことなどについて紹介していきます。老後の生活に対するさまざまな考えを知りたい方は、ぜひご覧になってください。

1.FIRE とは?どのようなライフスタイル?

まずは、「FIRE」がどのようなライフスタイルなのかについて見ていきましょう。

1-1.FIREの意味

FIREとは、アメリカ発祥のライフスタイルの1つ。「Financial Independence,Retire Early」の頭文字をとって生まれた言葉で、日本語では「経済的自立と早期リタイア」と訳されています。資産運用の運用益で生活していけるようになった段階で早期リタイアするライフスタイルと解されています。

1-2.FIREの経済的自立とは?

FIREでは、経済的自立を果たして早期リタイアを目指していきます。この経済的自立とは、資産運用による運用益によって生活すること。

収入の一部を株や投資信託などの金融商品に変え、コツコツと運用してFIREを目指すイメージです。そのため、節約と資産運用が実践できれば、誰にでもFIREを達成できるチャンスがあります。

1-3.従来の早期リタイアとの違いは?

これまでも、定年退職を待たずに会社を辞める早期リタイアの考え方はありました。しかし、従来の早期リタイアとFIREでは前提が異なります。

まず、従来の早期リタイアの場合は仕事を辞める前に、その後の生活に困らないだけのお金を手にしておくことが前提とされていました。

ビジネスで成功した方や遺産相続をした方などが、一生生活に困らない資産を確保して行うライフスタイルというイメージです。

一方FIREの前提となるのは、資産運用による運用益をベースにした経済的自立です。つまり、従来の早期リタイアのように億万長者でなくても、リタイアが可能です。

また、従来の早期リタイアは40代~50代で考えるものというイメージがありましたが、FIREの場合は、年齢問わず20代~30代と若い世代も可能なイメージがあります。

1-4.FIREの分類

資産運用による経済的自立を果たし、早期リタイアを達成するFIREには、主に4つの種類があります。ここからは、それぞれのFIREの特徴について見ていきましょう。

Fat FIRE(ファット ファイア)

「Fat FIRE(ファット ファイア)」とは、資産運用の運用益のみで高い水準の生活ができる状態のこと。早期リタイア後は一切働かずに、豊かな生活を保ちながら、株主配当金や不動産からの賃料収入などで暮らしていける方向けのFIREです。

Lean FIRE(リーン ファイア)

「Lean FIRE(リーン ファイア)」とは、資産運用の運用益のみでやりくりしながら生活できる状態のこと。早期リタイア後は働かず、資産運用の運用益のみで生活する点はFat FIREと変わりませんが、日々倹約しながら暮らす方が選ぶFIREです。

Coast FIRE(コースト ファイア)

「Coast FIRE(コースト ファイア)」とは、資産運用の運用益で生活しながら、好きな仕事をするライフスタイルのこと。生活に困らない資産がありながらも、仕事を通して社会とかかわりを持ち続けたい方が選択しやすいFIREです。

Barista FIRE(バリスタ ファイア)

「Barista FIRE(バリスタ ファイア)」とは、資産運用の運用益と労働収入の2つで生活する状態のこと。「サイドFIRE」と呼ばれることもあります。資産運用の運用益で足りない生活費分だけ、働いて補填しながら暮らしていくFIREです。

完全なFIREよりも必要な資産が少なく済むため、実現性が高い方法です

2.FIREを実現するためにやるべきこと

2.FIREを実現するためにやるべきこと

自由な生き方を手にできるとして注目を集めるFIREですが、実現するまでにはいくつかの知っておきたいことがあります。ここからは、FIREの実現に欠かせない要因について見ていきましょう。

2-1.生活費より不労所得を増やす

FIREを達成するためには、株式投資や不動産投資などを行い、不労所得を増やす必要があります。完全なFIREを目指すのであれば、生活費以上の不労所得が必要です。

もちろん、どのタイプのFIREを目指すかによって必要な金額は異なりますが、生活費の大部分を資産運用の運用益でまかなえることは欠かせない要因といえるでしょう。

2-2.必要な金額は「4%ルール」で計算する

FIREを目指す際に覚えておきたいのが「4%ルール」です。これはアメリカの株式市場の経験則から生まれたルールで、年間の生活費を投資元本の4%以内でまかなえれば、資産の目減りなく暮らせるというもの。

例えば、資産運用の元本が1億円ある場合、4%ルールに従えば年間の運用益は400万円と算出されます。つまり、年間の支出を400万円以内に抑えられれば、資産運用の元本1億円を取り崩すことなく、翌年も1億円の資産運用が行えるというわけです。

すでにある程度の資産運用を行っている方は、現在の元本の4%がいくらかを計算し、年間支出にどれだけ近いかを見ることでFIREができる可能性を図ることができるでしょう。

2-3.年間支出の25倍の資産を用意する

4%ルールをベースに、年間の生活費からFIREを達成するために必要な資産を算出していくのが次の計算式です。

年間の生活費×25=FIREに必要な資産

この式で表されているように、年間支出の25倍の金額が、FIREを達成するために必要な資産といわれています

そのため、FIREを目指す場合は、まずは資産運用の元本金額を年間支出の25倍まで増やすことが必要です。

例えば、年間300万円の生活費が必要な場合は「300万円×25=7,500万円」、つまりFIREに必要な資産は7,500万円となります。このように、年間の生活費を算出することで、FIREに必要な資産を明確にしていくことが可能です。

3.FIREを実現するためのステップ

3.FIREを実現するためのステップ

ここからは、FIREを実現するためのステップを具体的に見ていきましょう。

3-1.【ステップ1】年間生活費を算出する

まずは、年間で生活費がいくらかかるのかを算出していきます。このとき、できる限り正確に毎月の支出を計算できると、FIRE達成に必要な目標金額をよりリアルに把握できます。具体的には、次のような項目に毎月いくらかかっているのかを算出してみましょう。

生活費の主な項目
固定費住宅費/水道光熱費/通信費/保険料/車両費/学費/税金/教育費/交通費/小遣い など
変動費食費/日用品費/医療費/被服費/美容費/交際費/娯楽費/雑費 など

固定費は、毎月発生する費用のこと。変動費は月ごとに費用が変わったり、かからなかったりする費用のことです。これらの費用が毎月どの程度かかるかを把握しましょう。

3-2.【ステップ2】FIREに必要な金額を計算する

次に、年間生活費からFIREを達成するために必要な金額を計算していきます。計算式は前述のとおり「年間の生活費×25=FIREに必要な資産」です。ステップ1で算出した年間生活費をベースに、計算してみましょう。

なお、参考までに総務省が公表する「家計調査報告(2022年8月5日公表)」を確認すると、2人以上の世帯消費支出は平均で276,885円と公表されていました。

約280,000円として考えると、年間で336万円の生活費が必要です。こうした平均的な家庭で完全なFIREを目指す場合には、次の計算式でFIREの達成に必要な金額が算出できます。

336万円×25=8,400万円

この計算から、平均的な家庭でFIREを達成するために必要な資産運用額は、8,400万円となります。

参照元:統計局ホームページ/家計調査報告 ―月・四半期・年―

3-3.【ステップ3】必要金額を用意できるように投資をスタート

ステップ2でFIREに必要な資産運用の総額が求められますが、一見すると「労働収入だけでこの金額すべてを稼がなければいけない」と思う方もいるかもしれません。

しかしFIREは、労働収入だけでなく、資産運用を行いながら資産を増やしていくことが前提です。そのため、資産運用を上手に活用していきましょう。

特に株式投資や投資信託などは、運用益を再び投資に回すことで複利の効果を利用することができます。そのため、元本がある程度確保できると、資産が増えるスピードがアップすることもあるでしょう。

近年は、少額からでもスタートできる資産運用の仕組みもあるため、まとまったお金が用意できていない方でも気軽にスタートできます。

4.FIREのメリット・デメリット

4.FIREのメリット・デメリット

ここからは、FIREのメリット・デメリットについて見ていきましょう。

4-1.FIREのメリットとは?

FIREの主なメリットは、次の3つです。

節約と貯蓄が身に付く

FIREを達成するためには、一定の資産が必要です。そのため、FIREを達成する過程では、ほとんどの方が生活費の見直しや節約を行うことになるでしょう。

一見、制約があることで窮屈な印象も抱きますが、こうした習慣が身に付くことで、支出のコントロールが上手くなる方もいるといいます。さらに、FIREには資産運用が欠かせないため、マネーリテラシーが高まる方も多いでしょう。

働く・働かないを自由に選択できる

働くことに対して自由な選択ができることも、FIREのメリットです。働かない選択だけでなく、好きなときだけ働く、好きな仕事だけするといった選択もできるのです。

暮らしに必要なお金を労働収入に依存していないため、豊かな生活を送るために必要なことだけを選んでいけることがFIREの魅力といえるでしょう。

いつでも好きな場所で暮らすことができる

FIREのメリットには、生活する場所を好きに選べることも挙げられます。企業に勤めていると、通勤がしやすいかどうかも家探しの選択肢に加える必要がありますが、FIREを達成すればこうした制約を受けることがありません。固定費を見直したい方にとっても、住む場所を好きに選べることはメリットとなるでしょう。

4-2.FIREのデメリットとは?

FIREを目指すときには、デメリットへの理解もしっかりと深めておきましょう。

ビジネスのキャリアが止まってしまう

FIREのリスクとして考慮しておきたいことの1つに、キャリアが積み重ねられないことが挙げられます。万が一FIRE達成後に生活が破綻し再就職を目指す場合には、こうした仕事から離れていたブランクをマイナスに捉えられることがあるかもしれません。

こうしたリスクを軽減するためには、FIREを達成したことでできた時間を使って、新たなスキルを身に付けておくことが有効です。

急な出費があった場合に対応が難しい

FIREを達成した後に、社会情勢やご自身にどのような変化が起こるかは誰にも分かりません。病気や事故によって急な出費が発生し、蓄えた資産だけで生活を続けるのが難しくなる可能性もあるのです。

また、仕事を辞めたことで社会とのつながりがなくなり、孤独感から精神バランスを崩す方もいるといいます。こうした金銭面や体調面でのリスク管理も、FIREを成功させるポイントとなるでしょう。

年4%の運用益が維持できる保証はない

前述でも触れたように、FIREの根拠となっているのは、アメリカの株式市場の経験則から生まれた4%ルールです。しかし、このルールも過去のデータから導いた仮定であるため、年4%の運用益が必ずしも保証されているわけではありません。

万が一、年2~3%の運用益になった場合には、生活費を補填する必要も生じるでしょう。FIREを目指すうえでは、こうしたリスクを考慮しておくことが大切です。

5.FIRE実現が難しい場合はサイドFIREの選択肢もある 

FIREについて知っていくと、「これだけの資産を確保できるのだろうか」と感じる方もいるかもしれません。一方で、資産確保には不安があるものの、FIREのライフスタイルには興味があるという方もいるでしょう。

こうした方にはBarista FIREのところでも簡単にお伝えした、「サイドFIRE」という選択肢がおすすめです。ここからは、サイドFIREについて詳しく見ていきましょう。

5-1.サイドFIREとは?

サイドFIREとは、資産運用の運用益で生活の大部分をまかないながら、労働収入も得ていくFIREのことです。運用益をメインにしながら、副業などで労働収入を得ていきます。特徴は、完全なFIREと比べて資産運用に必要な金額が少ないことです。

例えば、年間300万円の生活費が必要な場合、FIREとサイドFIREでは早期リタイアに必要な金額が次のように変わります。

<労働収入をしないFIRE(Fat FIRE・Lean FIRE)>

300万円×25(倍)=7,500万円

<労働収入を行うサイドFIRE(月の労働収入:50,000円(年間60万円)の場合)>

(300万円-60万円)×25=6,000万円

<労働収入を行うサイドFIRE(月の労働収入:100,000円(年間120万円)の場合>

(300万円-120万円)×25=4,500万円

月数万円~数十万円の労働収入があるだけで、ぐっと現実的な金額に近づきやすいのがサイドFIREの魅力です。

5-2.資産運用以外の収入が必要

サイドFIREを達成するためには、資産運用をしながら、別の収入源を確保していく必要があります。現在の勤務先での仕事を継続するのはもちろんのこと、そこまで本格的な仕事じゃなくても良い方は、自宅でできる仕事も検討してみましょう。とにかく、継続できる安定性のあるものを選ぶほうが良いでしょう。

おわりに 

資産運用の運用益をベースに早期リタイアを目指すFIREは、さまざまな世代から注目を集めているライフスタイルです。達成するためにはクリアすべき点がいくつかありますが、時間や場所の制約が少ない生活を送れることは魅力といえるでしょう。

誰にでも達成できるチャンスはあるため、興味をもった方はご自身に合うFIREを目指してみてはいかがでしょうか。

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