老後の資金がない、毎月ぎりぎりだ、と不安になることはありませんか?老後2,000万円問題という言葉が出てから、不安に思う方が増えています。こちらのコラムでは、ズボラで家計簿を付けられない上に、節約という言葉が貧乏くさくて嫌いだった筆者が、100万円以上貯金できた簡単な方法をご紹介します。参考になりましたら幸いです。
収入と支出を分けよう
家計簿は付けないと申し上げましたが、現状どのくらいの収入に対していくら支出しているかを書き出して「見える化」してみましょう。これだけでも、何に使いすぎているかが分かり、ここを削ろうと決意することができます。
ちなみに筆者は、収入以上に貯蓄系の保険や年金をかけすぎていました。きちんと専門家に相談して入ったのですが、よほど老後が不安だったのだと気付きました。また、健康志向のため、食費がとても高かったです。生活がきつくなり、貯金ができない状態でした。
どこを削っていくか計画を立てる
1で書いた支出を「消費」「浪費」「投資」に分けます。
- 消費…生活に必要なものの購入費(食費、日用品、家賃、光熱費など)
- 浪費…必要以上の贅沢や、娯楽費(飲み会、衝動買いなど)
- 投資…貯金や株式投資の他、自分磨きの勉強代など
理想は消費70%、浪費5%、投資25%です。支出をその割合で分けて、多く使いすぎている支出を削っていきます。
厳密に考えすぎる必要はありません。化粧品を浪費と捉える方もいれば、自身への投資と思う方もいるでしょう。お酒は消費と思っていても、飲みすぎているのであれば浪費かもしれません。正解はありませんので、ご自身の感覚で分けてみます。3つのうち、どの費用を多く使っているか意識していくだけで、貯金体質に変わってきます。
筆者の例です。投資のつもりで貯蓄系の外貨保険をかけすぎていましたので、損をしないタイミングを見計らって解約し、手数料の安い「つみたてNISA」と「iDeCo」へ変更しました。変額個人年金は、費用対効果が高かったので残しました。
貯金用口座に先取り貯金する
貯金をするのは、1ヵ月の最後に余ったお金にしていませんか?貯金体質になるためには、先取り貯金といって、給与が入ったら、真っ先に貯金するのが1番です。先取り貯金していると、自ずと残金で生活できるようになります。
その際、絶対に引き出さないと決める「貯金専用口座」を作ることをおすすめいたします。いつもの口座に入れてしまうと使ってしまうという点と、貯金専用口座であれば、増えていくのが目に見えて、嬉しくなるからです。
この時、なんの目的のために、いくら貯めたいのかを決めておくと目安になるでしょう。子どもの大学時代にいくら必要か、老後に1年いくら必要かなどから考えて、何歳にいくら貯めるかを決めておくのです。難しい方はファイナンシャルプランナーに尋ねると教えてくれます。
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食費専用の財布を作る
毎日の支出の中で、最も変動し、使いすぎてしまうのは食費ではないでしょうか。食費だけを管理する専用財布を別に持っていると、節約体質になります。1ヵ月の食費の予算を決めて、1ヵ月分の食費を現金で財布に入れておくのです。最初は1週間分だけ入れると、管理がしやすいです。
最初のうちは、大変ですが、週末にかけて目に見えて減っていくので、だんだんと予算が立てられるようになっていきます。すると、おもしろいもので、他の支出に対しても節約体質になっていきます。また、慣れてきたら、日用品の予算も混ぜて、「食費・日用品財布」にしていきます。食費と日用品は同じタイミングで買うことが多いので、こちらの方が便利ですよね。
お米のように値段が高い食品は、少しずつ財布に残していかないと買えません。計算しながら上手に「食費・日用品財布」を活用してみてください。月の最後に余ったお金を、好きに使うと決めておくと楽しく続けられます。友達とランチに行ったり、貯金したり、ご自身の気分が良くなるような好きなことに使いましょう。ただし、食費は家族の健康に関わる重要な部分ですので、削りすぎないように予算を立ててください。
参考までに二人以上の世帯のうち勤労者世帯の食費の2021年は、78,576円(実収入が605,316円)でした。収入に対して食費が13%になる計算です。
家の中を整理整頓する
家に何があるかを確認せずに買い物に行って、同じ野菜や日用品を買ってきてしまったり、似たような服を買ってきたことがありませんか?家の中を整理整頓すると、何がどこにあるか分かって、無駄な買い物が減ります。
家の中にある食材は1ヵ月に1度、買い物に行かず、家中の食品を食べ尽くす日を作ると節約にもなります。食材を買い過ぎると、賞味期限が切れていたり、腐ったりということもありますので、整理整頓を心掛けましょう。
バーゲンに気を付ける
「バーゲン」「限定」「おつとめ品」「○個買うと安くなる」などの言葉に弱くありませんか?筆者はめちゃくちゃ弱いです。夕方買い物に行って、欲しくもないのに、おつとめ品というだけで食べたことのない食品を買って後悔することがあります。また、1年分以上の洗剤が家にあります。無駄ですよね。おつとめ品は、食品専用財布があれば大丈夫です。バーゲンの時は、心を引き締めて、あらかじめ予算を決めて楽しみましょう。
3ヵ月おきに先取り貯金の額を上げていく
1〜6のことを実践していますと、どんどん節約できるようになってきます。思い切って、3ヵ月おきに、先取り貯金の額を上げていきましょう。1,000円単位でもいいです。そうすることで、貯金体質になっていきます。
例えば今月から10,000円貯めるのでしたら、3ヵ月後には11,000円。半年後には12,000円というようにどんどん上げていくのです。なるべく下げないようにしましょう。
筆者は、100万円がすぐに貯まり、だいぶ貯金体質になりましたので、60歳までに住宅ローンを返し終わり、2,000万円以上貯めることを目標に、楽しく取り組んでいます。この、「楽しく」がポイントです。
貯金は積極的に投資へ
現在は低金利時代。銀行に預けておいても、定期預金にしていても、ほとんど増えないことはご存じかと思います。先取り貯金が、スムーズにできるようになりましたら、投資をされることをおすすめいたします。
筆者のおすすめは、つみたてNISAやiDeCoです。満額入金できるようになったら、株式投資も行い、とにかく増えるように考えていきます。専門家の元へ行くと、筆者のように、保険商品ばかりすすめられてしまうことがあります。まず、ご自身で投資の本を読んだり、Youtubeを見たりして、投資について勉強してください。リスクがあることも理解した上で、自らの意思で投資されることをおすすめいたします。
つみたてNISAについてはこちらのコラム、iDeCoについてはこちらのコラムでそれぞれご紹介しています。
終身雇用の時代が終わり、会社も副業が解禁になるところが多いです。もうご自身で勉強して貯めていくしかないのです。
おわりに
お金を貯めることは安心感があり、楽しいことです。しかしながら、お金を使うことも、誰かのためになって、自身の幸せにもつながります。明るく楽しく、現在も未来もお金を使えるように、人生設計ができると、不安が消えていきます。このコラムがあなたの参考になりましたら幸いです。