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車の燃費を抑えて節約!運転する時のポイントは?​​

車の燃費を抑えて節約!運転する時のポイントは?​​
ゆーたか (CROCO_コラム企画ライター)

執筆者

ゆーたか

理学療法士、パーソナルトレーナー、2級FP技能士。ライターとしても活動している5人家族30代パパ。医療・金融系メディアで累計200本以上執筆。趣味は家電をフル活用して家事を効率化することと読書。家族と家計の健康を守るために日々奮闘中。

ガソリン価格の高騰が続く中、「ガソリン代を少しでも節約したい」と感じている方は多いでしょう。実は、毎日の運転やちょっとしたお手入れの工夫だけで、車の燃費は大きく変わります。

この記事では、誰でもすぐに実践できる「燃費を良くする運転テクニック」や「簡単メンテナンス方法」、「エアコンの賢い使い方」までわかりやすく解説します。

家計にも環境にも優しいカーライフのヒント、ぜひ最後までご覧ください。

燃費を向上させる運転テクニック

燃費を向上させる運転テクニック
運転中に燃費情報が表示される車のモニター。意識するだけで日々の燃費アップにつながります。

まずは、燃費を良くする運転テクニックについてお伝えしていきます。

加速時はアクセルをゆっくり踏み込む

車の燃費を良くするための基本は「ふんわりアクセル」です。急発進や急加速はエンジンに大きな負荷がかかり、ガソリン消費を大きく増やします。実際に、発進時の燃料消費は全体の約38%を占める※ともいわれており、アクセルをじわっと踏み込むことで、エンジンの回転数を抑えつつ、ムダなガソリン消費を防げます。日常の運転でで「ゆっくり発進」を心がけるだけで、車にも家計にも優しいエコドライブが実現できます。

※出典:4つの走行パターンと燃費(誰でもできるエコ運転術) | JAF

減速時はエンジンブレーキを活用する

次におすすめなのは、減速時のエンジンブレーキの活用です。エンジンブレーキとはアクセルから足を離してエンジンの出力を抑えることで自動車を減速させる機能のことです。

減速する際にアクセルを離してエンジンブレーキが作動すると、ガソリンの供給が一時的に止まります。ガソリンの消費量を抑えることにつながるため、燃費が向上するのです。

下り坂や信号前では早めにアクセルから足を離して減速する癖をつけて、燃費節約につなげましょう。

走行中は一定速度を保つ

走行中は一定の速度を維持することも、燃費節約になります。走行中に速度の変化が激しいと、エンジンにかかる負荷が増えガソリンを多く消費してしまうため、燃費が悪化してしまうからです。

特に、加速時に燃費が悪化するため、ムダな加速をしないようにすることが燃費向上のポイントです。高速道路などでは、速度を一定に保つクルーズコントロール機能を使うのも効果的でしょう。燃費節約のためにも可能な限り一定速度を保ち、なめらかな運転を心がけてくださいね。

アイドリングを減らす

「ちょっとコンビニに寄るだけだから」とエンジンをかけたまま停車してしまうことはありませんか?実は、停車中のアイドリングでもガソリンはじわじわと消費され、燃費悪化の原因になります。

例えば、10分間のアイドリングストップで約0.15〜0.2リットルの燃料が節約できるといわれています。こうした小さな積み重ねでも、年間にすると大きな節約につながります。短時間の停車でもエンジンをこまめに切る習慣を身につけて、家計にも環境にもやさしい運転を心がけましょう。

※出典:「アイドリングストップは短時間だと燃費効率が悪くなる?効果的な活用方法も紹介」(グーネット)

燃費を左右する!車のメンテナンス

燃費を左右する!車のメンテナンス
定期的なタイヤ点検は燃費改善の第一歩。空気圧や摩耗をしっかりチェックしよう。

次に、燃費に影響する車のメンテナンスについてお伝えします。

タイヤの空気圧をチェックする

「タイヤの空気圧、最後にチェックしたのはいつですか?」

実は、空気圧が適正より30%低下するだけで、燃費は約4.6%も悪化することがJAFのテストで分かっています。

月に1度の点検を習慣にすれば、家計にも安全にもやさしく、燃費改善にもつながります。

ガソリンスタンドやカー用品店などで、定期的に空気圧を確認しましょう。

出典:一般社団法人日本自動車連盟(JAF)ユーザーテスト

エンジンオイルを定期的に交換する

エンジンオイルは“車の血液”ともいえる大切な存在。劣化しているとエンジンの動きが悪くなり、燃費も落ちてしまいます。

交換目安は、「3,000㎞〜5,000㎞走行」または「前回の交換から半年経過」した場合が一般的ですが、メーカーや車種、走り方によっても変わります。必ず取扱説明書やディーラーの推奨時期を確認し、定期的に交換しましょう。

エアクリーナーを定期的に交換する

エアクリーナー(エアフィルター)は、エンジンが吸い込む空気をきれいにするための部品です。砂やホコリなどの異物がエンジン内部に入るのを防ぎますが、フィルターが汚れて目詰まりすると、空気がうまく通らず、エンジン本来の性能が発揮できなくなったり、燃費が悪化します。

交換時期の目安は一般的な乗用車で50,000㎞走行ごとと言われています。ただし、車種や使用環境によって最適な時期は異なります。詳しくは取扱説明書を確認するか、整備士に相談しましょう。

エアコンの使い方次第で燃費が変わる?

エアコンの使い方次第で燃費が変わる?
エアコン操作ボタン。冷房・暖房の使い方を工夫するだけで、燃費に大きな違いが出ます。

ここでは、燃費に影響する暖房と冷房の使い方のポイントをお伝えします。

暖房は燃費の影響が少ない

車の暖房は、走行中に発生するエンジンの熱を利用しているため、燃費への影響はほとんどありません。効率よく温めるには、エンジンが十分に暖まってから暖房を使い始めるのがおすすめです。

ただし、窓ガラスの曇り止め(デフロスター)を使うと、エアコンの除湿機能が働くため、燃費が悪化することがあります。曇りが気になるときだけ使い、必要がない時はこまめにオフにするのが節約のポイントです。

冷房は燃費に影響する

夏場の炎天下では、冷房を全開にしてすぐにでも車内を快適にしたいですよね。ですが、冷房は燃費に直接影響を与えるため、使い方に注意が必要です。

冷房はコンプレッサーという装置を動かすために、エンジンの力を使います。その分エンジンの負荷が増え、ガソリンの消費量も上がりやすいのです。特にアイドリング中に冷房を使うと、かなり燃費が悪くなってしまいます。

また、設定温度を低くしすぎないこともポイントです。車内が快適になったら風量や設定温度を調整し、必要最小限の使用を心がけましょう。

冷房は「外気導入」と「内部循環」を使い分けよう

冷房時は「外気導入(矢印が車内に入るマーク)」と「内気循環(矢印が車内を回るマーク)」を上手に使い分けましょう。

暑い日はまず外気導入で車内の熱気を逃がし、十分に換気できたら内気循環に切り替えると、効率よく車内を冷やせて燃費の無駄を防げます。

操作パネルのマークを確認し、シーンごとに切り替えるだけでエアコンの負担を減らし、ガソリン代の節約につながります。

おわりに

燃費の節約は「日々の小さな工夫」から。たとえば、急発進を避ける、エンジンブレーキを活用する・タイヤの空気圧やオイル・エアフィルターを定期点検するだけでも、ガソリン代に大きな差が出ます。

さらに、エアコンについても外気導入と内部循環を使いわけることで、さらなる燃費の節約につながります。

今日からできることを少しずつ取り入れて、家計にも地球にもやさしいカーライフを始めましょう。小さな積み重ねが、未来の大きなゆとりにつながります。

※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。

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