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肉・魚の冷凍術!解凍後も美味しく食べるコツは?

肉・魚の冷凍術!解凍後も美味しく食べるコツは?
北原 円香 (CROCO_コラム企画ライター)

執筆者

北原 円香

主婦・元保育士。現在は育児とライター業、SNSでの発信に奮闘中。暮らしにまつわる情報をInstagramで発信しながら幅広い分野の記事を執筆しています。「シンプルで心地よい暮らしに整える」が日々のモットー。忙しい毎日でもちょっとした工夫や気づきを大切に暮らしています。

「食費を抑えたいからまとめ買いをしたいけれど、冷凍保存や解凍がうまくできるか心配…」そんなお悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。

実は、肉や魚も正しい冷凍・解凍のコツを押さえれば、鮮度や美味しさをしっかり保つことができます。

この記事では、家庭でよく使う肉や魚を種類や調理法ごとに分けて、保存・解凍のテクニックをわかりやすく解説します。

 節約にも役立つ冷凍ストック術で、毎日の食卓をもっとお得に、そして楽しく彩りましょう。

肉の冷凍・解凍テクニック

肉は種類ごとに適した保存方法があり、ポイントを押さえておくことでパサつきや臭みが少なくなり、美味しい仕上がりを楽しめます。

ここでは鶏もも肉・豚バラ肉・ひき肉の冷凍と解凍の方法をご紹介します。

鶏もも肉の冷凍・解凍テクニック

鶏もも肉を冷凍する際は、1枚ずつラップで包み、できるだけ空気を抜いてフリーザーバッグに入れて冷凍しましょう。カット済みの場合は、使いやすい分量ごとに分けてラップで包むと便利です。

一口大の鶏もも肉はラップに包み、小分けで冷凍すると使いやすく便利です。

このとき、皮目を下にして平らにしておくと、解凍時にムラが出にくくなります。また、下味をつけてから冷凍しておくと、解凍後にそのまま調理できて時短にもなるのでおすすめです。

ラップで包んだ鶏もも肉は、密封袋に入れてしっかり空気を抜いて冷凍します。

解凍は冷蔵庫でゆっくり時間をかけるのが基本ですが、急いでいるときは流水解凍でも大丈夫です。

流水解凍は、肉が直接水に触れないよう袋のままが安心です。

解凍後は、ペーパータオルなどでしっかり水分をふき取ってから調理すると、ジューシーで臭みのない仕上がりになります。

豚バラ肉の冷凍・解凍テクニック

薄切りの豚バラ肉は使いやすい量をラップに包んで冷凍すると便利。空気をしっかり抜いてから冷凍庫に入れましょう。

急速冷凍できる場合は金属トレーにのせて冷凍すると、鮮度と食感をキープできるためおすすめです。

豚バラ肉はラップ&保存袋でしっかり密閉し、鮮度と風味をキープします。

豚バラ肉は、冷蔵庫か流水での解凍がおすすめです。解凍時にはドリップが出やすいため、バットや受け皿を使うと安心です。常温での解凍は菌が繁殖しやすいので、避けましょう。

ひき肉の冷凍・解凍テクニック

ひき肉はひとかたまりで冷凍すると中心まで解凍しにくいため、使いやすい分量ごとに分けて冷凍しましょう。

ひき肉は平らに薄く包んで冷凍すると、折って必要な分だけ取り出せます。

薄く平らにしてラップで包み、保存袋に入れて冷凍しておくと、使いたい分だけ折って使えるので便利です。

解凍は冷蔵庫または流水でOK。加熱調理には冷凍のまま使うこともでき、時短にもなります。炒める前に酒を少量ふりかけると、臭みが軽減されておいしく仕上がります。

冷蔵庫でゆっくり解凍すれば、ひき肉の旨みとしっとり感が保てます。

魚の冷凍・解凍テクニック

肉と同様に、魚も種類や加工状態によって最適な冷凍・解凍方法が異なります。

ここでは、サバ・ぶり・鮭の3種類について、冷凍と解凍の方法をご紹介します。正しい保存で鮮度や風味をキープし、おいしく食べましょう。

サバの冷凍・解凍テクニック

サバは傷みやすい魚のため、購入後はできるだけ早く冷凍保存するのが基本です。切り身の場合はキッチンペーパーで水気をふき取り、一切れずつラップで包んでフリーザーバッグに入れましょう。

サバは水分をよく拭き取り、ラップに包んで鮮度を守りながら冷凍します。

下処理として、切り身に塩や酒をふって5~10分ほど置き、水分をしっかり拭き取ってから冷凍すると、臭みが抑えられ鮮度も保ちやすくなります。 

塩や酒で下処理してから冷凍すれば、魚の臭みが抑えられます。

解凍する際は、冷蔵庫に半日〜1日かけてゆっくり戻すのが理想的です。時間がかかるため、調理の予定に合わせて早めに冷蔵庫に移しておきましょう。急いでいる場合は流水解凍も可能です。サバは傷みやすいので解凍後は必ず加熱して食べてください。

下味付きのぶりの冷凍・解凍テクニック

ぶりは下味をつけてから冷凍すると、調理の時短になるうえ、味もしっかり染み込みやすくなります。

ぶりは下味を付けて冷凍すると、解凍後そのまま調理できて時短に。

照り焼き用の場合は、みりん・醤油・酒などを合わせたタレに10〜15分ほど漬け込み、タレごとジッパー付き保存袋に入れて空気を抜き、冷凍しましょう。切り身同士がくっつかないよう、平らにして保存するのがポイントです。

1切れずつラップで包み保存袋で冷凍すると、使う分だけ取り出せます。

解凍は、冷蔵庫で一晩かけて自然解凍するのが理想的です。味がしっかりしみ込んだ状態で解凍されるので、あとはフライパンで焼くだけで美味しい一品が完成します。忙しい日や、食卓にもう一品欲しい時にも便利です。

味付けをせずに冷凍する場合には、表面の水分を拭き取ってから、1切れずつラップで包み保存袋に入れて冷凍しましょう。

生鮭・焼き鮭の冷凍・解凍テクニック

生鮭は、表面の水分をしっかりふき取り、1切れずつラップで包んで冷凍しましょう。

生鮭はキッチンペーパーで水分を拭き取り、ラップで包んで保存します。

このとき、1切れあたり小さじ1程度の酒とひとつまみの塩を振り、10分ほど置いてから水分を拭き取ると臭みが抑えられるのでおすすめです。その後、ジッパー付きの保存袋などに入れて空気を抜き、冷凍庫で保存しましょう。

また、金属トレーやバットに並べて急速冷凍すると、品質劣化を防ぎやすくなります。

金属トレーで急速冷凍すると、鮭の食感や美味しさをキープしやすいです。

加熱した焼き鮭を冷凍保存する際は、焼きたての鮭をしっかり冷ましてから、1切れずつラップで包みます。その後、冷凍用保存袋に入れて空気を抜き、密閉して保存しましょう。

焼き鮭は冷ましてから1切れずつ包み、冷凍用保存袋で乾燥を防ぎます。

保存袋に入れて密閉することで、乾燥や冷凍焼けを防ぎ、鮭の美味しさをキープできます。焼きたてのうちに酒を少量ふりかけておくと、解凍後もふっくら仕上がり、美味しく食べられます。

おわりに

肉や魚は、正しい冷凍・解凍方法を実践することで、美味しさや食感をしっかり保ったまま、食卓に並べられます。食材ごとの特性に合った保存方法を知っておくことで、食材の無駄を減らし、食費の節約効果が期待できます。

お得な食品のまとめ買いの際には、本記事のテクニックを上手に活用してください。

※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。

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