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「こんな年寄りでもスマホは使える?」いまどきのシニア世代のスマホ事情を徹底解説

「こんな年寄りでもスマホは使える?」いまどきのシニア世代のスマホ事情を徹底解説
セゾンのくらし大研究 編集部

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セゾンのくらし大研究 編集部

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「もうこんな歳だし・・・今さらスマホに機種変更するのも遅いのでは?」「年寄りじゃスマホを使いこなすなんて無理だろう」あなたもそんな風に感じていませんか?

しかし近年では、従来のガラケーで利用されていた3Gサービス終了もあり、高齢者の間でもスマホの利用率は高まっています。そこで今回のコラムでは、いまどきのシニア世代のスマホ事情に加えて、スマホを契約すべき理由と注意点、スマホの操作でよくあるトラブルについて解説します。

1.50代のスマホ保有率は85.9%|シニア世代にもスマホは当たり前の存在に

総務省が行った「令和2年通信利用動向調査」によれば、調査対象の50〜59歳のうち85.9%がスマートフォン(通信規格が5G以外)を保有していると回答しています。スマートフォンを除く携帯電話・PHSを保有しているのは20.4%と、低い割合にとどまります。

40〜49歳の年代を見てみると、スマートフォンの保有割合が89.9%、携帯電話・PHSの保有割合が17.8%に下がります。60〜69歳では、スマートフォンの保有割合が67.4%、携帯電話・PHSの保有割合が26.8%となっているため、年代が上がるにつれてスマホの保有率が下がる傾向にあります。

参照元:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/210618_1.pdf

40〜50代であれば8割以上の方がスマホを利用しており、当たり前の存在となっていることが分かります。60代を見ても7割近い方がスマホを保有しており、「年寄りにはスマホは持てない」といった固定概念は、すでに時代遅れといえるでしょう。

2.シニア世代のスマホ利用目的は「通話」「メール」がトップ

ソニー生命保険株式会社が行った「シニアの生活意識調査2021」では、50~79歳のシニア世代がスマホをどのように利用しているかが公表されています。

同調査によれば、スマホの利用目的として上位に上がっているのは、以下の通りでした。

  • 通話
  • メール
  • インターネット検索
  • ニュース閲覧
  • 天気予報チェック

男女ともに大きな違いはなく、主にコミュニケーション目的でスマホを利用していることが分かります。LINEなどのメッセージアプリを利用する方も多く、家族や友人とのやり取りでスマホを使っていることが予想できます。コロナ禍を経て対面でのコミュニケーションが避けられる時代になり、スマホを使ったコミュニケーションの重要性はより高まっているといえるでしょう。

参照元:https://www.sonylife.co.jp/company/news/2021/nr_210908.html

3.シニア世代こそスマホを契約すべき4つの理由

3.シニア世代こそスマホを契約すべき4つの理由

続いて、シニア世代こそスマホを使うべき理由について、以下の4つを紹介します。

  • 家族とコミュニケーションが取りやすくなる
  • 知りたいことをすぐ調べられる
  • 趣味や娯楽の世界が広がる
  • 古いガラケーはサービス終了へ

それぞれ解説しましょう。

3-1.家族とコミュニケーションが取りやすくなる

これまでも携帯電話があれば、電話やメールのやり取りは簡単に行うことができました。さらに大画面と高性能カメラが搭載されたスマホがあれば、ビデオ通話で家族とのコミュニケーションが取れるようになります。遠方に住む子どもや孫とも顔を見ながら会話できるので、豊かな生活につながるでしょう。

LINEアプリを使えば、写真や動画を気軽に送ることもできて、孫の成長の記録を録画したビデオをいつでもどこでも再生することができます。家族の存在を身近に感じられるようになり、家族間の会話やメールのやり取りも増えるかもしれません。

3-2.知りたいことをすぐ調べられる

スマホを使うことで、気になったことをその場で検索できるメリットもあります。物忘れの防止や、新しい知識を増やして知的好奇心を満たすのにも役立ちます。最近では「音声入力」の技術が発達しているため、スマホの文字入力が苦手な方も、スマホに向かって喋ることで文章を入力することも可能です。知りたいことをスピーディに検索して情報収集できる点が、ガラケーにはないスマホならではのメリットといえるでしょう。

3-3.趣味や娯楽の世界が広がる

スマホにはさまざまな用途で使える豊富なアプリが用意されています。利用するアプリによって、音楽が楽しめたり、映画やドラマを再生できたりと、趣味や娯楽の世界が広がるのも魅力です。時にはSNSサービスを利用して、同じ趣味を持つ人とオンラインでつながり、趣味の会話を楽しむこともできます。老後の楽しみを増やすために、スマホはぜひマスターしておきたいツールです。

3-4.古いガラケーはサービス終了へ

従来のガラケーで利用されている「3Gサービス」は、大手キャリアではいずれもサービス終了を告知しています。ドコモは2026年3月、ソフトバンクは2024年1月に終了予定となっており、すでにauは2022年3月末にサービス終了しました。4Gサービスに対応したガラケーへの買い替えも選択肢ですが、この機会にスマホへの機種変更も検討すると良いでしょう。

4.シニア世代が新しくスマホを買う際に注意したい3つのポイント

3.取り消し機能に関する4つの注意点

スマホにあまり詳しくないシニア世代の方は、新しいスマホを買う時に以下のようなポイントを押さえて機種を選ぶことをおすすめします。

  • 必ず手に取って触ってみる
  • 子どもや孫と機種を揃えておく
  • 保証プランに加入しておく

それぞれ解説しましょう。

4-1.必ず手に取って触ってみる

新しくスマホを購入する際には、必ず実機を借りてスマホの大きさや操作性を確認しましょう。ガラケーと比較するとスマホは、大画面になる分サイズが大きく、重量も増えます。そのため機種によっては使いづらく感じたり、持ち運びに不便を感じることもあるでしょう。一方で小さな画面のスマホは、文字が画像の見にくさにつながるため、大きさと見やすさのバランスを考えて選ぶことが大切です。

4-2.子どもや孫と機種を揃えておく

スマホの操作に自信がない方の場合、子どもや孫など、スマホの操作を教えてくれる人と機種を揃えるのもおすすめです。たとえば、子どもや孫がiPhoneを使っているなら、ご自身でもiPhoneを選ぶことで操作方法を教えてもらいやすくなるでしょう。

一方で、シニア向けのスマホや、機能がシンプルなスマホも使いやすいように設計されているため、好みに合わせて選択すると良いでしょう。

4-3.保証プランに加入しておく

スマホは1台10万円以上かかることもある高価な端末です。そのため落下や水濡れなどの事故に備えて、保証プランに加入しておくことをおすすめします。

保証オプションとして追加費用を支払う必要がありますが、万が一スマホが故障した場合にも割安な料金で修理を受けることができます。初めてのスマホを大切にしたい方は、ぜひ申し込んでおきましょう。

5.シニア世代のスマホ事情でよくある5つのトラブル

スマホを初めて利用するシニア世代の中には、スマホのトラブルを抱えてしまう方も多くいます。ここではシニア世代によくある5つのスマホトラブルと、その解決法について紹介しましょう。

5-1.画面の操作方法が分からない

スマホを利用するシニア世代で多いのが、画面の操作方法が分からないというトラブルです。スマホにはガラケーのような物理的なボタンがないため、画面のどこを触ったら良いか迷ってしまうことが多いようです。その場合には、毎日スマホを触る習慣をつけたり、よく利用する機能は手書きのメモに残しておいたりすることをおすすめします。

5-2.アカウントやパスワードを忘れた

スマホで何かサービスを利用する際には、会員登録してアカウントやパスワードを設定しなければいけません。過去に設定したアカウント・パスワードを忘れてしまい、使いたいサービスが使えなくなることも多くあります。

アカウントやパスワードを覚えやすくするためには、いくつかのサービスで似たようなパスワードを設定するという方法もありますが、セキュリティ上の懸念も出てきます。特に通販サイトや金融機関などお金にまつわるアカウント・パスワードは、ご自身が絶対に忘れないものを設定する工夫が必要です。

5-3.アプリのインストール方法が分からない

スマホの機能を最大限利用するためには、アプリのインストールが必要です。しかし、どのアプリをインストールすれば良いか分からなかったり、インストールしたアプリがどこにあるのか見つからなかったりするトラブルも多いです。アプリのインストール方法については、パターンが決まっているためスマホショップのサポートや家族のフォローを受けながら、インストールを繰り返してやり方を覚えると良いでしょう。慣れてくれば、ご自身一人でも好きなアプリをインストールして、さまざまな用途でスマホを使えるようになりますよ。

5-4.スマホ決済ができない

お得なキャンペーンを実施している「スマホ決済」を利用してみたいと考える方も多いでしょう。しかしスマホ決済はお金のやり取りも発生する分、登録手順が複雑でセキュリティ面の配慮も必要になります。そのため信頼できる家族にスマホ決済の登録をしてもらうことをおすすめします。また、最初のうちはスマホ決済だけに頼らず、必ず現金やカードも持ち歩くようにして、トラブルがあっても対処できるように備えておきましょう。

5-5.スマホ用語が覚えられない

スマホを使っていると、「インストール」「スワイプ」「ブラウザ」など、専門用語が登場するため苦手意識を感じる方も少なくありません。しかしスマホを快適に使うためには、ある程度の専門用語も理解して覚えておく必要があります。そのためシニア向けのスマホの入門書を1冊購入して、分かりやすいガイドを読みながら操作に慣れることをおすすめします。知らない専門用語が出てきたら、実際にスマホで検索しながら調べるとスマホ操作が上達するでしょう。

6.スマホ操作をイチから教わりたいなら「もっとメイト」へ

ショップや本、家族に頼らずにスマホ操作を覚えたいなら、「もっとメイト」を利用することもおすすめです。「もっとメイト」は、シニア世代のおうち時間を豊かにする出張スマホ講座です。LINEやカメラの使い方、検索方法やスマホの初期設定に対応し、完全個別指導で不安点を解消しています。感染症対策としてお電話のみでもサポートにも対応しており、初回訪問時の延長が無料になるキャンペーンも実施中です。

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おわりに

40〜50代のスマホ保有率は80%を超え、60代でも7割近い保有率となっている現在、シニア世代にとってスマホはもはや当たり前の存在になっています。通話やメールなど、コミュニケーションのために利用する方が多く、知りたいことをすぐ調べられたり、趣味の世界が広がるメリットもあります。

ただしスマホを新しく購入する際には、実機を使って重さをチェックしたり、子どもや孫と機種を揃えるなどの工夫も必要です。スマホの操作やスマホ決済、専門用語について困った際には、「もっとメイト」も利用して出張スマホ講座を活用してみてくださいね。

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