春になり、薄着のシーズンになりました。今は体型を隠すファッションを多く見かけますが、たまにはボディラインがわかるファッションにチャレンジしてみませんか?
女性は身体のラインが美しくなると、自信を持つことができ生き方まで前向きになっていきます。大げさだと思うかもしれませんが、そんな女性を私は今までたくさん見てきました。補正下着は女性の生き方もサポートしてくれるのです。ここまでの連載で、補正下着の種類や効果、選び方などについてお話してきました。
今回は、補正下着に興味を持った方からよく寄せられる疑問にお答えいたします。皆さんが補正下着を身近に感じられるようになったら、嬉しいです。
Q.胸が小さい場合は、補正下着をつけなくてもいいでしょうか?
A.補正下着は大きな胸を整えるだけのものではありません。ボディラインや胸のアウトラインを整える効果もあるので、胸が小さな方もぜひ着ていただきたいです。補正下着の内蔵カップでバストラインを持ち上げて高くできますし、脇のお肉を寄せて谷間を演出したり、トータルバランスを整えられます。
また、胸が小さくても年齢と共に形が崩れて、下垂してしまうともいわれています。いつまでも若々しいバストを保つためにも、補正下着がサポートしてくれます。
Q.自分の体型に自信があるなら、必要ないでしょうか?
A.ご自身で完璧!だと思う方は、あえて補正下着を着なくてもいいと思います。ただ、誰でも身体のどこかにコンプレックスを感じている部分はあるのではないでしょうか?特に腰回りにお肉がつきやすい、お尻にお肉がつきやすいなど、「ここをもう少し綺麗なラインにできたら」と感じる部分はあるでしょう。
そういった気になる部分に、集中的にアプローチできる補正下着を着けると、もっと自分の身体に自信を持てるんじゃないかな、と思います。完璧だからこそ、さらに上を目指してはいかがでしょうか?
Q.私はぺったんこのお尻なんですが、補正下着をつけても効果はないでしょうか?
A.そんなことありません!むしろ、そういう方こそ補正下着は心強い味方になってくれます。お尻と太ももの境界線に、太めにパワーネット(ストレッチ性の強いメッシュ素材)を使ってある補正下着は、少ないお肉でもぐっと引き上げるようになっています。ピーマン尻が桃のようなお尻になるので、細身のジーンズでも自信を持って履けるようになりますよ。
ほかにも、お尻のほっぺ部分が立体的になるような縫製がしてあったり、ギャザーを作っているガードルなどもあるので、コンプレックスを解消するためにも日々着けていただきたいです。ヒップアップのエクササイズも同時に取り入れれば、より効果的です。
Q.補正下着は毎日身に着けたほうがいいのでしょうか?
A.できる限り無理のない範囲で、何事も続けることが大切だと思います。もちろん、平日だけ身に着けて、休日は身体を開放させるのもアリです。自分に合ったペースを見つけましょう。
補正下着を着ていると、自然と身体が美しく見えるような姿勢を意識するでしょうし、バストラインがキレイになったら、胸を張って歩きたくなります。食事中も「私、補正下着を着て身体を整えようとしてるのに……」という意識が働いて、食べ過ぎの防止になるかもしれません。
ボディラインが変わるのと同時に、意識が変わるアイテムであるので、日々ハッピーに過ごせるようになるのが一番のメリットだと感じています。また毎日身に着けるのは、ソフト補正で、着心地が良くて肌触りがいいものがベストです。
Q.通勤時、スポーツをする時、どんな補正下着がいいでしょうか?
A.やはり締め付けすぎないノンワイヤーやノンホック、ノンボーンのものや、パワーネットなどを多く使ってないソフト補正のタイプがいいと思います。なかでも脇周り、鼠蹊部などリンパがたくさん通っているデリケートな部分がこすれたりしたら、肌を傷つけてしまいます。試着して身体を動かした時にキツすぎないものを選べば、違和感はないでしょう。補正下着以外でも、最近はホールド力のあるスポーツブラもあるので、チェックしてみてくださいね。
Q.ガードルタイプの補正下着は直接肌に着けても大丈夫でしょうか?
A.クロッチ部分(股部分の内側に縫いつれられた布)が綿100%になっているタイプでしたら大丈夫です。
Q.普段の下着の上から補正下着を重ねて着ると、窮屈ではないですか?
A.重ね着が気になるなら、直穿きOKなボディースーツタイプの補正下着はいかがでしょうか? ブラジャーからショーツまで一枚でカバーできるので、普段の下着を着ける必要はありません。重ね着すると多少は着膨れしますし、夏場は蒸れやすくなりますが、薄い生地や通気性のいい補正下着を選べば、それほど気にならないと思います。
Q.何ヵ月ぐらい着用すれば理想のボディラインになりますか?
A.これは難しい質問ですね……。
補正下着を着ていれば、いずれ理想の体型になるというわけではありません。補正下着を身に着けるのと同時に、食生活や運動も意識しないと、なかなかボディラインは変化しないでしょう。
「●ヵ月で理想の体型になれる」と謳っている補正下着を時折見かけますが、体型が変わった方もなかにはいるのかもしれません。ただ、そういう方は少数でしょうし、あまり鵜呑みにせず、「着けている間は理想のボディラインになれる下着」と考えるほうがいいと思います。
補正下着は何年も着続けなくてはいけないものではないので、体型が気になったときに気軽に試してみてください。ここまでの連載でもお伝えしてきたように、お出かけの時だけでもいいですし、少し締め付けがあると身体が引き締まって心地いい方は、長期間着てもいいでしょう。補正下着との相性によると思います。
私は普段の下着と同じくらいの感覚で補正下着を着用するので、何年か着たら卒業しよう!という感覚はありません。
Q.私は太っているので、補正下着を着けても効果はないでしょうか?
A.いえいえ、そんなことはありません!ダイエットするよりもとりあえず着てみて、身体が引き締まった感覚を体験できるのが補正下着のいいところ。着ている間は細見えの即効性があります。
とくにぽっちゃりさんは胸やお尻のお肉が下がりがちなので、補正下着でバストラインやヒップラインがアップするとメリハリが生まれます。ぽっちゃりさん向けのサイズが大きめの補正下着もあるので、探してみてくださいね。
Q.高価な補正下着のほうが効果はあるでしょうか?
A.必ずしも効果があるとはいえないですね。高価な補正下着は高級な素材を使っていたり、複雑な縫製をしていて、デザインも豪華で特別感があるので、着けているだけで気持ちは上向きそうです。
けれども、効果が高い分、締め付け感が強かったり、気軽に洗濯機では洗えないような取り扱いがデリケートな製品もあります。とはいえ、その額を出さないと買えない製作過程があるので、いいものであることは確かだと思います。自分がどのようなシーンでどれぐらいの頻度で使いたいのかを考えながら、どのくらいの価格なら納得できるのかを検討するのをおすすめします。
Q.骨盤の矯正もできるでしょうか?
A.骨盤の矯正に特化したガードルもたくさん販売されています。特に、産後に骨盤が開いてしまったママさんは、骨盤を戻さないと腰痛や肩こりの原因になるのだそうです。出産直後はベルトで、しばらくしたら産後用のガードルにするなど、今は体型を戻すグッズがいろいろとそろっているので、試してみてください。
Q.出産後はいつから補正下着を身に着けてもいいのでしょうか。
A.産後の術後過程は人それぞれですし、帝王切開の方などもいらっしゃるので、医師にどれくらいの期間にどの程度の補正下着を着て整えたいかを相談してみましょう。ただ、骨盤はゆがみや開いたまま放置すると治りにくいので、早めに固定したほうがいいとは思います。
Q.妊娠中は着けないほうがいいでしょうか?
A.妊娠中は締め付けないほうがいいので、補正下着を着けるのはおすすめしません。ただし、足にむくみがひどく出る場合は、むくみとりのソックスもあるので医師に相談してみてはいかがでしょうか。
Q.年齢によって合う補正下着、合わない補正下着はあるでしょうか?
A.若い世代向けの補正下着は、締め付けが強い傾向があります。年齢を重ねると筋肉量が減って血流が悪くなりやすいので、新陳代謝が落ちてお肉が柔らかくなります。程よくソフトな補正下着を選ぶと、気持ち良く身体を整えられるでしょう。
「もう歳だから」なんて思わず、シニアの方こそ補正下着を試していただきたいと思います。シニアの方は猫背気味になりがちなので、補正下着で背中がシャンとなり、お腹が引き締まると、健康面でもいい効果があるのではないでしょうか。
なお、10代から補正下着を身に着けている方もいると聞きますが、まだ体型が定まっていないので、まだ無理に整えなくてもいいんじゃないかな、と思います。体型の変化が始まる30代ぐらいから、自分が気持ち良く感じる補正下着を見つけるのが、美ボディライフを続けるためのポイントです。
おわりに
社交ダンスやフラダンス、日本舞踊など、ダンスや踊りをしている人は男女に限らず、いくつになっても若々しくて元気な印象があります。それは運動をしているのはもちろんのこと、人に見られる機会が多いからではないでしょうか。補正下着で見た目が美しくなれば、「私を見て!」と自信が生まれます。きっと心身ともに元気になれると思います。