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【完全版】認知症予防にゲームが効果的な3つの理由とおすすめゲーム9選を紹介

セゾンのくらし大研究 編集部

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セゾンのくらし大研究 編集部

豊かなくらしに必要な「お金」「健康」「家族」に関する困りごとや悩みごとを解決するために役立つ情報を、編集部メンバーが選りすぐってお届けします。

内閣府の発表では、認知症患者数は年々増加し、2025年には65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症になるといわれています。「最近もの忘れが多い」「家族に認知症になってほしくない」「認知症を簡単に予防したい」という方は多いのではないでしょうか。

認知症を自宅で簡単に、楽しく予防できるゲームのような方法があれば理想的ではないでしょうか。そこで本コラムでは、認知症予防にゲームが効果的な理由とおすすめのゲームを紹介します。ゲームをする際の注意点や、認知症予防に効果的な生活習慣も紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

参照元:内閣府「平成28年版高齢社会白書(概要版)」

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認知症予防にゲームが効果的な3つの理由

認知症は、加齢や病気などによって認知機能が低下して発症します。そのため、認知症予防には認知機能の低下を防ぐことが必要です。認知機能の低下の防止には、以下のような方法が有効です。

  • 思考すること
  • 運動すること
  • コミュニケーションをとること

ゲームをするには、思考・運動・コミュニケーションの全てを同時に行わなければなりません。そのため、ゲームは認知機能の低下防止に非常に効果的といわれています。認知症予防にゲームが効果的な3つの理由を解説します。

脳を活性化できる

ゲームをするには、まずルールを理解しなくてはいけません。ルールの理解を通じて思考することで脳を活性化できます。

さらに、ルールを理解したあとも「このゲームに勝つにはどうしたら良いか」と考え続けなくてはいけません。考え続けることで脳が働き活性化するので、認知機能の低下・認知症の予防につながっていくでしょう。

身体を動かせる

ゲームには、身体を動かすものが多くあります。運動は脳への刺激になり、認知機能の低下防止に効果的といわれています。

スポーツのように全身を使うものでなくても、手指を動かしたり会話をして口を動かしたりするだけでも、脳の健康を保つことに役立ちます。左右の手で違う動きをする運動なら、より高い効果が見込めるでしょう。

コミュニケーションがとれる

ゲームは、ひとりでやるよりも複数人でやる方が認知症予防の効果が期待できます。人は「社会的動物」なので、他者とのコミュニケーションが何よりの脳への刺激となります。

会話は、相手の話す内容に合わせて返答する必要があり、同時に複数のことを考えなくてはならないため脳の活性化に効果的です。

単調な生活は脳への刺激が減り、認知機能の低下を促進します。他人とのコミュニケーションを通じて多様な情報を得ることが日常生活の刺激になり、単調化を防ぐことができます。

【簡単】道具がなくてもできるおすすめゲーム3選

道具がなくてもできる3つのゲームを紹介します。全て複数人でやるゲームで、認知症予防に効果的です。道具を使わないので、場所を選ばずすぐに遊べます。

しりとり

推奨人数:3人以上

ルール:前の人が言った言葉の最後の文字から始まる言葉を言っていきます。「ん」で終わる言葉を言ってしまう、もしくは言葉が思いつかず、流れを止めてしまうと負けです。

しりとりは非常にポピュラーなゲームですが、認知症予防に効果があります。短い時間で特定の文字から始まる言葉を思い出さなくてはいけないので、思考力が必要です。勝っても負けても他の参加者とのコミュニケーションが生まれるので、脳への刺激になるでしょう。

もっとゲームを難しくしたいという場合は、テーマをつけても楽しめます。例えば、「動物」というテーマにすると、動物の中から答えを探さなくてはいけません。

具体例:テーマが「動物」のとき 「ねこ」→「こあら」→「らくだ」

しりとりはルールが簡単で、誰でも楽しめるゲームなので盛り上がるでしょう。

連想ゲーム

推奨人数:3人以上

ルール:最初に設定したお題から連想される言葉を、なるべく多く思い出します。個人戦の場合は順番に答えていき、言葉が思いつかずに流れを止めてしまうと負けです。参加人数が多いときはチーム戦もできます。チーム戦の場合は、チーム全体でいくつ言葉を連想できたか競い、多い方が勝ちとなります。

連想ゲームはポピュラーですが、思考力が鍛えられるゲームです。他の参加者とコミュニケーションもれるので、簡単に認知症を予防できます。

具体例:お題が「冬といえば」のとき

  • クリスマス
  • 寒い
  • お正月
  • こたつ

というように、「冬」から連想される言葉を答えていくゲームです。

手拍子ゲーム

推奨人数:2人以上

ルール:あらかじめ、全体で何拍叩くか、誰が何拍目を叩くのか決めておきます。そして拍を声に出しながら、決めておいた順番どおりに手を叩いていくゲームです。自身の担当する拍で叩けなかったり、違う拍で叩いてしまったりすると、負けになります。

手拍子ゲームはリズム感や記憶力を必要とし、さらに手を動かすので認知症予防に非常に効果的です。

具体例:AさんとBさんの2人で遊び、4拍叩く場合とします。Aさんは1拍目と3拍目、Bさんは2拍目と4拍目を叩くと決めた場合、「1,2,3,4」と声に出し、「1」と「3」のときにはAさんが、「2」と「4」のときにはBさんが手を叩きます。4拍叩いたら、また1拍目から同じことを繰り返します。

手拍子ゲームは、単調なゲームだと思うかもしれません。しかし、何度も繰り返したり参加人数が増えたりすると「今何拍目なのか」「自分は何拍目を叩くのか」ということを正確に把握するのは難しくなります。

【効果的】道具を使うおすすめゲーム3選

次は、道具を使う3つのゲームを紹介します。道具を使うことで、体を動かしながら楽しく遊べます。全て複数人でやるゲームです。

風船バレー

推奨人数:4人以上

ルール:2つのチームに分かれ、風船をタッチしてラリーします。目安として、3回以内のタッチで相手側に返せると良いです。風船を地面に落としてしまうと負けになります。

風船バレーは、ボールの代わりに風船を使うバレーボールです。ボールと違って身体に当たっても痛くなく、スピードも出ないので高齢者でも楽しめます。車いすの方も一緒に遊ぶことが可能です。

手でタッチするのでは充分に風船を浮かび上がらせることができない、という場合にはうちわをラケットのように使っても楽しめます。

トランプ

トランプがあれば、多くの種類のゲームを遊べます。ババ抜きのように簡単なものからポーカーのように思考力が試されるゲームまで、楽しく遊べるでしょう。トランプを使ってできるおすすめのゲームには、以下のようなものがあります。

  • ババ抜き
  • 神経衰弱
  • 7並べ
  • 大富豪

他の参加者と話しながら遊べるので、盛り上がること間違いありません。

お手玉渡しゲーム

推奨人数:3人以上

ルール:参加者は円状に並べた椅子に座り、テーマを決めます。音楽が流れ始めたら、最初の人はお手玉を隣の方に渡し、その際にテーマに沿ったことを伝えなくてはいけません。なるべくスムーズに、隣の方にお手玉を渡していきます。音楽が鳴り止んだときに、お手玉を持っていた方が負けです。

お手玉を使った簡単なゲームですが、他の参加者とのコミュニケーションをとるきっかけにもなります。

具体例:「自己紹介」というテーマにした場合は、お手玉を隣の方に渡すときに、自分の出身地や誕生日、趣味などを伝えます。

軽い運動にもなり、他の参加者のことを知るきっかけにもなるのでおすすめです。

【自宅でできる】ひとりで遊べるおすすめゲーム3選

続いて、自宅でひとりでできる3つのゲームを紹介します。複数人で遊ぶ方が認知症予防の効果は高いですが、ひとりでできるゲームは自宅でも手軽にできるのでおすすめです。

負けじゃんけん

自分の両手を使って、じゃんけんをするゲームです。

ルール:最初は右が勝つように、左右の手でじゃんけんをします。「じゃんけんポン」の掛け声に合わせて、同時に左右の手を「グー」「チョキ」「パー」のいずれかにします。例えば、右手が「グー」ならば左手は「チョキ」を出さなくてはいけません。何度か繰り返したあとは、今度は左手が勝つようにします。

左右の手が違う動きをしなくてはならず、手指を動かすことにもなるので、認知機能低下を防ぐのに役立ちます。

リズミカルに連続してやるのは難しく、「次は何を出せば良いのか」と考えながら手を動かすので、脳の活性化に効果的です。

テレビゲーム

意外にも、テレビゲームは認知症予防に効果的です。画面上から多くの情報を得て、処理する必要があり、操作のために手指を動かすことも求められるからです。特に、以下のようなジャンルがおすすめです。

  • アクションゲーム
  • RPG
  • シューティングゲーム

これらのゲームは反射神経が鍛えられたり、シナリオを理解して判断することが求められたりするので、認知機能の低下を防ぐことができます。家族と一緒にプレイしても楽しめるでしょう。

パズル

パズルは思考力が求められるので脳の活性化に非常に効果的です。さらに、ジグソーパズルやクロスワードは手を動かせるので、より高い効果を得られるでしょう。

スマホアプリにも「ナンプレ」「単語パズル」といった簡単にできるパズルがあります。外出先や少し時間を持て余してしまったときなどに手軽にプレイできるのでおすすめです。

認知症予防でゲームをする際の3つの注意点

認知症予防でゲームをする際の注意点を3つ紹介します。認知症予防のためにゲームをしても、ケガをしてしまったり、楽しく遊べなかったりしては良くありません。

安全面に注意する

第一に、安全面に気を配りましょう。特に身体を動かすゲームをする前には、入念に準備体操をし、参加者を充分に見守れる人員を配置することが大切です。

高齢者は判断能力や身体能力が衰えているため、ケガをしないよう充分に配慮しなくてはいけません。

ほど良いレベルにする

ゲームを楽しむためには、ほど良い難易度であることが重要です。難しすぎると、ルールが理解できずに楽しめない方がいるかもしれません。反対に簡単すぎると、参加者がつまらないと感じてしまうでしょう。

参加者に合わせてルールを柔軟に変えることが大切です。最初は簡単なゲームから始めて、徐々に難しくしても良いでしょう。

無理をさせない

ゲームは認知症予防に効果的ですが、無理にやらせてはいけません。本人が「やりたくない」と言うのなら、無理強いはしないようにしましょう。

また、長時間ゲームをすることは参加者の負担になることがあります。参加者の様子をよく見て、無理をさせないよう配慮することが大切です。

認知症予防に効果的な3つの生活習慣

こちらでは、認知症予防に効果的な3つの生活習慣を紹介します。ゲームと併せて普段から取り入れると、より高い認知症予防の効果が期待できます。

睡眠をしっかりとる

高齢になると、眠りが浅くなり睡眠時間が不足する傾向があります。睡眠不足は、認知症の発症リスクを上げることが分かっています。

夜によく寝られないときには、30分ほどの昼寝をとることが効果的です。ただし、あまり長く昼寝をすると、夜に眠れなくなってしまう可能性があるので気を付けましょう。

外に出る機会を増やす

高齢になると体力が落ち、外に出るのが億劫になってしまう方が多いです。家に引きこもりがちになると、運動不足になるだけでなく生活が単調になって刺激が減り、認知機能の低下が促進されるリスクがあります。

散歩や買い物など、無理せずにできる範囲外に出る機会を増やすことは、認知症予防に効果的です。

趣味を楽しむ

読書や裁縫、楽器などの趣味は認知機能の低下を防げます。認知症予防には、脳や手指を使う活動を「続けること」が最も重要です。趣味は本人が楽しんでできることなので、継続しやすい特徴があります。

おわりに

楽しくゲームをすることは、認知症予防に非常に効果的です。本コラムで紹介したゲームは、遊びながら考え身体を動かし、コミュニケーションが取れます。そのため、脳を活性化し楽しく認知機能を維持できます。

ひとりでできるゲームでも認知症予防の効果はありますが、複数人で遊ぶ方がより高い効果を得られるでしょう。ご家族に「認知症かも?」「もの忘れが増えた」と感じることがあれば、一緒にゲームをするのがおすすめです。

認知症の予防には、思考や運動、コミュニケーションを通じて脳を活性化させることが重要です。ご家族・ご自身が認知症にならないためにも、ゲームで楽しく予防しましょう。

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