介護施設の種類と選び方|信頼できる老人ホームを見極める7つのチェックポイント

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介護施設の種類と選び方|信頼できる老人ホームを見極める7つのチェックポイント

40代や50代になると、両親の介護が必要な時期が迫ってきます。一般的な介護施設への入居は60〜65歳以上の方であれば可能なため、ご自身が介護施設に入居可能になるのもそう遠い未来ではありません。そこで両親やご自身がまだ健康なうちに押さえておきたいのが、介護施設の種類・選び方についてです。 

今回のコラムでは、信頼できる老人ホーム選びのための、7つのチェックポイントについて解説します。介護施設・老人ホームへの入居の流れや、親が施設を嫌がる場合の対処法についても紹介しているので、介護の備えを考える方はぜひ参考にしてください。 

1.介護施設・老人ホームは要介護度数・運営母体で異なる 

介護施設・老人ホームの中には、「特別養護老人ホーム」や「サービス付き高齢者向け住宅」をはじめさまざまな種類があります。運営母体が自治体や社会福祉法人など公的な組織か民間企業か、要介護認定を受けていても利用できるかどうかによって、各施設の特徴は異なってきます。 

ここではまず、介護施設・老人ホームの種類について解説します。 

1-1.要介護認定を受けた方向けの介護施設 

介護が必要な方を対象とした介護施設には、以下の6つがあります。 

  • (公的)特別養護老人ホーム(特養) 
  • (公的)介護老人保健施設(老健) 
  • (公的)介護療養型医療施設 
  • (民間)介護付き有料老人ホーム 
  • (民間)住宅型有料老人ホーム 
  • (民間)グループホーム 

公的施設では要介護度が高く、所得が低い人向けの支援が手厚くなっており、初期費用や月額費用も民間施設と比べると控えめとなっています。一方で多くの利用者が入所を希望するため入居待ちの期間が長く、レクリエーションなどの娯楽が少ない傾向にあります。民間施設を選ぶと費用は高くなりますが、施設ごとに受けられるサービスが異なり、予算によっては快適な住まいを手に入れることも可能です。利用者の要介護度・病状の変化にも対応しやすく、ニーズに合わせて柔軟なサービスを受けることができます。 

1-2.自立して生活できる方向けの介護施設 

自立して生活できる方が利用できる介護施設には、以下の5つがあります。 

  • (公的)軽費老人ホーム 
  • (公的)ケアハウス 
  • (民間)健康型有料老人ホーム 
  • (民間)サービス付き高齢者向け住宅(サ高住) 
  • (民間)シニア向け分譲マンション 

一人暮らしに不安がある高齢者の方を対象として、生活支援・食事支援が受けられる施設、トレーニングジムや温泉が付属する施設などが存在します。要介護状態になった場合や認知症になった場合には、退去しなければならないケースも多いため注意が必要です。要介護認定を受けた方向けの施設と比べると費用は高額になる傾向にありますが、老後のQOLを高めたい方に向いています。 

2.良い介護施設・老人ホームを見極めるチェックポイント

良い介護施設・老人ホームを見極めるチェックポイント

両親やご自身が快適な生活を送るためには、その施設を見学したり資料を取り寄せたりして、安心して入居できるかチェックすることが大切です。具体的なチェックポイントとしては、以下の7つが挙げられます。それぞれ解説します。 

  1. 予算・費用 
  2. 入居・退去条件 
  3. 立地条件 
  4. 入居者・スタッフの雰囲気 
  5. 運営元の信頼性 
  6. 食事メニュー 
  7. ペットの可否 

2-1.予算・費用 

まずはある程度の予算を立て、入居にかかる費用を計算しておくことが大切です。現在の老後資金と年金収入、介護保険を適用した自己負担額、おおまかな入居年数などを踏まえて、公的施設を選ぶか民間施設を選ぶかを決定すると良いでしょう。介護施設に入居すると、入居一時金をはじめとする初期費用と月額費用が発生します。日用品費や施設までの交通費も発生するため、施設に支払う費用以外の負担も検討しておくと良いでしょう。 

2-2.入居・退去条件 

介護施設ではそれぞれ入居できる条件が設定されています。自立した方向けの施設では、要介護度の変化や認知症など、退去しなければならない条件が設けられていることも多くなります。そのため「終の住まい」として利用したいと考えている場合には、認知症や看取りにも対応しているかを確認しておきましょう。 

2-3.立地条件 

介護施設選びでは、施設の立地条件も重要な要素です。できるだけ家族や親戚が通いやすい立地を選ぶことで、互いの負担を軽減することができます。入居後に自家用車で面会に訪れる可能性が高いなら、見学の際にも自家用車で訪れ、交通ルートの確認も済ませておくことをおすすめします。また、慣れ親しんだ土地で暮らしたいと考える場合には、本人の希望を最優先で考えて施設を選ぶようにしましょう。 

2-4.入居者・スタッフの雰囲気 

実際に施設の見学を訪れる際には、他の入居者やスタッフの雰囲気も確認しておきましょう。入居者が生き生きと暮らせているか、スタッフと円滑なコミュニケーションが取れるかどうかをチェックしておくと、入居後のトラブルも少なくなります。 

なお、見学の際には昼食時やレクリエーションの時間など、入居者やスタッフが集まっているタイミングで訪問することをおすすめします。施設全体の男女比や年齢層、スタッフの人数なども把握しやすくなるため、できるだけ人が多い時間帯に見学しましょう。 

2-5.運営元の信頼性 

介護施設を運営している法人・会社が信頼できるかどうかも確認しておきたいポイントです。最近では介護施設の運営を新しいビジネスとみなし参入している企業も多いため、運営元のホームページなどでしっかりと実績をチェックする必要があります。たとえ大企業が手掛ける施設であっても、介護事業の実績が少なければ不安要素が残ります。新しい施設の方が設備や環境も充実している傾向にありますが、その施設の運営元の経歴や実績を事前に調べておきましょう。 

2-6.食事メニュー 

介護施設での日々の食事は、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)を大きく左右します。施設では献立表が張り出されていることが多いため、食事の内容や管理栄養士の有無を確認すると良いでしょう。柔軟にメニューを選べる施設や、療養食などの個別対応にも応じてくれる施設であれば、安心して入居を決断できるかもしれません。見学時に実際の食事を試食させてもらえることもあるので、見学申し込みの際に問い合わせてみましょう。 

2-7.ペットの可否 

現在ペットと一緒に暮らしている方は、ペットと共に入居できるかどうかも重要なポイントになります。ペットの受け入れが可能な介護施設の数は多くありませんが、高齢者がペットと暮らすことによる好影響から、今後増えていくことが期待されています。下記の記事でも紹介している、愛犬と暮らせるサービス付き高齢者向け住宅「ハートランド・エミシア久我山」もその1つです。 

ペットと暮らす夢を叶える介護施設の記事はこちら 

大切なペットとこの先も一緒に暮らしたいと考える場合には、こうした施設の利用も検討しましょう。 

3.介護施設・老人ホームの検討から入居までの流れ 

介護施設を選び実際に入居を開始する前には、さまざまな手続きが必要になります。具体的には、以下のような流れが一般的です。 

  1. 入居時期・目的を決める 
  2. 周辺施設の資料請求・HPチェック 
  3. 見学・体験入居を申し込む 
  4. 複数の施設を比較・検討する 
  5. 必要書類を準備する 
  6. 面談・入居審査 
  7. 契約・入居開始 

多くの施設では問い合わせから入居までに1ヵ月ほどの期間が必要です。希望者が多い特別養護老人ホームでは、さらに長い入居待ち期間が発生する可能性もあります。また、介護施設についてご自身で調べるのが困難な場合には、地域包括支援センターに相談することもおすすめです。すでに介護保険サービスを利用している場合には、担当のケアマネージャーに相談しても良いでしょう。 

近隣の介護施設に詳しいケアマネージャーであれば、入居者の状況に合わせた施設選びをサポートしてくれる可能性も高くなります。 

なお、介護保険サービスについては下記のコラムもご参照ください。 

介護保険サービスで何ができるの? 

4.【Q&A】両親の介護施設選びでよくある質問と回答 

【Q&A】両親の介護施設選びでよくある質問と回答

最後に、両親の介護施設選びでよく寄せられる質問への回答についても紹介します。 

4-1.両親の介護施設選びで一番大切なポイントは? 

両親の介護施設を選ぶ際には、ご本人の意思や希望を最優先で考えることが大切です。子どもや家族の都合を押し付けることがないよう、ちょっとした希望も叶えてあげられるようにしてください。将来の介護施設利用を見据え、元気なうちから施設に入る際の希望や理想について聞いてみると良いでしょう。 

4-2.両親が介護施設を嫌がる場合はどうしたら良い? 

入居する親御さんが、施設入居に対して抵抗を感じることは珍しくありません。その場合には、最初は施設の見学やショートステイから始めてみることをおすすめします。住み慣れた家を離れることが嫌だと感じる方や、施設に対してネガティブなイメージを持っている方など、介護施設を嫌がる理由はさまざまです。そのため気になっている点や不安点を丁寧に聞き出して、時間をかけて説得していく姿勢も大切です。 

4-3.親の介護について兄弟で話し合うコツは? 

親の介護について夫婦や親戚、兄弟で意見が食い違う場合には、まとまった時間を取って役割分担について話し合うことが大切です。親の介護は突然始まることも多く、在宅で介護するのか、介護施設を利用するのかなど、身内の間で意見がまとまらないことも少なくありません。 

中には介護負担が長男の妻だけに集中するなど、不公平感が生まれトラブルに発展するケースもあります。そのため両親の介護が必要になったタイミングで、できるだけ親戚同士で話し合う時間を取り、経済面を含めた確認を行いましょう。 

5.介護施設選びで迷ったら「わかるかいごbiz」へ 

両親の介護は突然始まり、さまざまな手続きや準備が必要になります。そのため、親がまだ元気なうちから介護について調べ、いざという時に困らないように対策しておくことが大切です。介護について相談できる方が周りにいない場合には、無料で介護について電話相談できる「わかるかいごbiz」を利用してみることもおすすめです。 

専門スタッフがあなたの状況に合わせたアドバイスを行っていますので、些細なことでもお気軽にお問い合わせください。 

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おわりに 

介護施設には公的組織が運営するものと民間企業が運営するものがあります。また、介護が必要な場合、自立して生活できる場合それぞれで、利用できる施設の種類も異なってきます。資料請求や見学を通じて信頼できる介護施設を見極めることが、入居する方の快適な暮らしを実現するためには重要です。施設選びの際には、今回紹介した7つのチェックポイントをぜひ参考にしてみてください。