介護付き旅行サービスにはどんな種類がある?料金相場・サービス内容・申し込み方法を解説

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介護付き旅行サービスにはどんな種類がある?料金相場・サービス内容・申し込み方法を解説

介護を必要とする方が、一人旅や夫婦旅行、家族旅行に行きたいと思った場合に役立つのが、介護付き旅行サービスです。介護付き旅行サービスを利用することにより、介護・旅行の専門家に付き添ってもらいながら旅行を楽しむことができるようになります。

今回のコラムでは、介護付き旅行サービスの内容と各社が提供しているサービス内容、料金相場や申し込み方法などを解説します。

1.介護付き旅行サービス(介護旅行)とは?

介護付き旅行サービスとは、移動や食事、排泄の介助を含めて旅行先での介護サービスを受けられる仕組みです。バリアフリーに配慮した観光先の選定や宿泊先選び、交通機関の予約などを含め、旅行を手厚くサポートしてもらえることが特徴です。

介護が必要な家族との旅行といえば、従来では同行した家族や親戚が介護を行う方法が一般的でした。しかし不慣れな環境で家族を介護しながら旅行先での時間を過ごす場合、介護を必要とする方も同行者も大きな負担となるデメリットがありました。そのため近年では、旅行会社が介護・旅行の専門家を手配し、一人旅や家族旅行をサポートする事例も多くなっています。

介護付き旅行サービスは、パック旅行などと比較して旅行プランの自由度が高い点が特徴で、オーダーメイド形式で介護・旅行サービスを受けることが可能です。全国的にもまだまだ事業者の数は多くありませんが、要介護の家族の世話をしている方や、高齢になって一人旅や夫婦旅行が不安な方にとって、旅行を楽しむ際の選択肢の一つとなりつつあります。

2.介護付き旅行サービスの3つの種類

介護付き旅行サービスの3つの種類

介護付き旅行サービスの中でも、事業者によって対応している範囲は異なります。ここでは代表的な介護付き旅行サービスについて、内容や特徴について解説しましょう。

2-1.旅行・外出支援サービス

遠方への旅行のみではなく、近場への外出のサポートが受けられるサービスも多くあります。

有資格者のヘルパーが旅行に付き添い、旅行先での介助をサポートするのはもちろん、結婚式や同窓会、スポーツ観戦や日帰り温泉などの外出の付き合いも依頼することが可能です。転居・転院に伴う長距離移動にも対応しているサービスもあり、ご自身での移動が困難な方、周囲への迷惑が不安な方に適しています。

参考:介護が必要な方、障害がある方のための旅行・外出支援サービス|株式会社あんしんトラベル

2-2.看護・介護付きオーダーメイド旅行

医療ケアが必要な方や、海外旅行を計画している方の場合、看護サービスを受けられるプランやオーダーメイドで旅程を作成できるサービスもおすすめです。

若い頃に訪れた思い入れのあるスポットへの旅行のため、看護師や介護スタッフが付き添ってオーダーメイド旅行を計画することも可能です。要介護3〜5の状態の方でも旅行を楽しむことが可能で、同行する家族の負担も最小限に抑えられるでしょう。

参考:看護・介護付きオーダーメイド旅行 – NPO法人しゃらく

2-3.トラベルヘルパー付きツアー旅行

旅行代理店の中には、介護を必要とする方向けのツアー旅行を提供していることがあります。トラベルヘルパーやサービス介助士などの資格を持った専門家が付き添いながら、旅行を楽しめるサービスです。

団体ではなく個人旅行として申し込めるほか、大型バスではなくミニバンで移動する点が特徴です。添乗員やトラベルヘルパーの同行を選択できるため、希望の旅行スタイルに合わせてプランを立てられるのがメリットとなっています。

参考:ビジネスクラスの旅 夢の休日「優しい旅」|JTBロイヤルロード銀座

3.介護付き旅行サービスの料金相場とは?

介護付き旅行サービスは、原則として保険適用外のサービスとなります。そのため利用する事業者によって料金相場が異なり、選択するオプションの有無によっても金額は変動します。ここでは介護付き旅行サービスの大まかな料金相場と、費用の内訳について解説します。

3-1.料金の内訳

介護付き旅行サービスに必要な費用の一般的な内訳は、下記の通りとなっています。

  • 利用者・同行者の旅費
  • 付き添いスタッフの旅費
  • 基本料金(介助料金)
  • オプション料金

利用者や家族などの同行者の旅費は実費として負担が必要なほか、付き添いスタッフの旅費も支払う必要があります。これに加えて介助サービスの利用料金が上乗せされ、場合によっては旅程の作成費用や旅行中の事故に備える保険料、交通機関や宿泊施設に支払う手数料なども発生します。

入場料などを必要とする施設を利用する場合や、プランとは別に食事を取る場合、看護師の付き添いを必要とする場合なども追加費用が請求されることがあります。

3-2.基本料金の相場

実費で請求される旅費を除いて、付き添いサービスを受けるための料金相場は、1日8時間の同行で2万円〜4万円程度が目安となります。

ただし付き添うスタッフによって料金相場は異なり、看護サービスを希望する場合などは金額が高額になるケースもあります。また、要介護認定によって料金が変動することも多く、要介護度が重くなるほど費用相場は割高になります。

なお、介護付き旅行サービスを取り扱う事業者によって金額は異なるため、事前の見積もりで最終的な金額を確認すると安心です。

3-3.オプション料金

前述した費用に加えて、入浴介助や夜間介護を希望する場合には、オプション料金が上乗せとなります。主なオプション費用の項目としては、下記が挙げられます。

  • 規定時間の超過
  • 入浴介助
  • 同室宿泊
  • 夜間介護
  • スタッフ・性別の指名
  • 旅程作成代行

介護付き旅行サービスを利用する際には、どこまでのサービスが基本料金に含まれ、どのサービスで追加費用が必要になるのかを充分確認しておきましょう。

4.介護付き旅行サービスの申し込み方法と注意点

介護付き旅行サービスの申し込み方法と注意点

介護付き旅行サービスの利用を検討する場合、まずは地域包括センターやケアマネジャーに相談することをおすすめします。介護旅行を取り扱っている事業者へ直接問い合わせることも可能ですが、事前の面談で交通費や手数料が発生することも多いため、まずは地域や施設で提携する事業者を探してみましょう。

なお、介護付き旅行サービスを申し込む際には、できるだけ複数の事業者からの見積もりを取り寄せることをおすすめします。介護付き旅行サービスでは、人数分の旅費が実費として請求されるため、スタッフや同行者の数が多くなると旅費の負担も高額になります。介護旅行の費用を抑えるためには、希望する旅行プランの相場を知り、安価な事業者を選ぶのが効果的です。

ただし値段の安さだけで利用するサービスを決めることはせず、問い合わせた際の丁寧さや見積もりの分かりやすさ、質問への応対などを総合的に考えて選ぶのが理想です。

5.介護旅行の付き添いはトラベルヘルパー(旅行介助士)に依頼しよう

介護旅行を計画する際には、介護・旅行の2分野の専門家である「トラベルヘルパー(旅行介助士)」に依頼することをおすすめします。トラベルヘルパーは、旅行先での介助や移動のサポートなどをしてくれるスタッフです。

ここではトラベルヘルパーに依頼できるサービス内容についてご紹介しましょう。

5-1.トラベルヘルパー(旅行介助士)とは?

トラベルヘルパーとは、介護職員初任者研修や看護師などの資格と、旅程管理主任者などの資格を併せ持つ、介護・旅行のプロフェッショナルのことをいいます。

「日本トラベルヘルパー協会」が検定試験を実施しており、トラベルヘルパーや旅行介助士の資格を持つ方であれば、安心して介護旅行を相談することができるでしょう。旅行代理店の付き添いスタッフとして派遣されることも多く、旅行先での介護について気軽に相談できる存在です。

5-2.依頼できる介護・旅行サービス

トラベルヘルパーに依頼できるのは、旅行先の選定や旅程の作成、宿泊施設・交通機関の手配なども含まれます。

場合によっては入浴介助や夜間介護などにも対応しており、旅行・介護に関する心強いパートナーとなるでしょう。ただし、依頼する業務が多くなるほど依頼費用は高額になる傾向にあるため、ご自身やご家族にとって必要なサービスを取捨選択するのも大切です。

おわりに

介護付き旅行サービスは、一人旅や夫婦旅行、家族旅行に不安がある方向けに、介護サービスを受けながら旅行先を楽しめる仕組みを指します。利用者・同行者の負担を大きく減らしながら旅行を楽しめるメリットがあり、オーダーメイドで旅程を組める点も魅力です。

ただし介護付き旅行サービスを利用する際には、利用者・同行者の旅費に加えて、付き添いスタッフの旅費に基本料金が上乗せされる点にもご注意ください。入浴介助や夜間介護を依頼したい場合には、その分だけ費用も上乗せになります。

介護付き旅行サービスを利用したい場合には、まずは地域包括センター・ケアマネジャーに相談し、提携する事業者を紹介してもらうと安心です。その際には、できるだけ複数のサービスの見積もりを取り、信頼できる事業者を選びましょう。

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