冬は太りやすい季節です。買い物に行くにもひと苦労なほどに寒く、運動する機会も減りますし、冬場はイベントも多く食べ過ぎ・飲み過ぎになりやすい時期です。
鏡を見て「最近、お肉がついてきたかも?」と思っても、ダイエットには時間がかかります。そんな時に、まず試していただきたいのが補正下着です。ボディラインをスッキリ見せてくれるので、すぐに美ボディになれます。今回は補正下着の効果と、トラブルについてお話しします。補正下着を上手に身に着けて、心身共に美しくなりましょう。
第1回をご覧になっていない方は杉原杏璃の「補正下着でラクラク美ボディ」 第1回|私が自分で補正下着を作った理由もぜひご覧ください。
補正下着はいつ身に着ける?
ハリウッドの女優がレッドカーペットを歩くときは、ドレスの下に補正下着を身に着けているそうです。ハリウッドセレブ御用達の補正下着のメーカーもあるのだとか。女性なら誰もがうらやむ完璧なボディラインは、補正下着で演出しているのですね。
私にとって補正下着は、外出時のメイクと同じです。
すっぴんではなくメイクをして出かけようと思う場面で、身体にもナチュラルメイクをする感じで補正下着を身に着けます。ソフトな補正下着なら、何時間身に着けていても苦にはなりません。スタイルも姿勢も良くなり、美しい見た目になるので、自然と気持ちも弾んできます。
日中、家にいるときも補正下着を身に着けたほうがいいという説もあります。私はムリのない程度で身に着けるのがベストだと考えています。今はコロナ禍で在宅ワークが増え、あまり外出しなくなった方も多いでしょう。そういう場合は、自宅で補正下着を身に着けて、引き締める時間をつくるのもいいと思います。
就寝時は補正下着を外しましょう
夜に補正下着を着けたまま眠る方もいるようですが、これはおすすめしません。
ソフトな補正下着であっても多少は身体を締めつけるので、血行が悪くなる可能性があります。特にワイヤー入りの補正下着は身体を傷つけるかもしれないので、夜に使用しないほうがいいでしょう。
市販のナイトブラなら、眠っている間に圧迫し過ぎないようにできているので、気になる方は試してみてはいかがでしょうか。体型の崩れが気になりだした50代前後からナイトブラを着用する方も多いようです。
知っておきたい補正下着の嬉しい効果
前回、補正下着を身に着けると、腰回りの段々になってしまうお肉のラインを自然に整えてくれるという私自身の体験をご紹介しました。他にも、こんな効果があるという声を多くの方からうかがいました。
・お腹を意識するので、自然と食べ過ぎなくなった
・猫背が少し改善した
・身体のアウトラインの段々と、下着と肌の段差の線が浮き出ていたのを隠せた
・女性らしい丸みのあるメリハリを演出できた
・ダイエットより即効性があるので、急な女子会でもオシャレ着をいつもより自信をもって着られるようになった
私は、補正下着を身に着けることで、身に着けていないときも気持ちが上向きになるのも大きなメリットだと思います。補正下着で猫背が改善されてくると、自然と身に着けていないときも背筋をしゃんと伸ばすようになります。胸を張ると座り方も歩き方も変わります。それが生活習慣の改善につながると思うのです。
「若い時には着られたけど、入らなくなった。でも捨てられないお気に入りの服」を、誰でも何着かは持っているのではないでしょうか。それも補正下着を着けたときに着られたなら、「まだまだイケる!」と、自信がでてくると思います。
補正下着を身に着けるだけでは、ダイエットはできません。それでも、補正下着を着けることでどこをどれぐらい絞ればいいのかがわかるので、極端なダイエットに走らずに済むのではないかと思います。
ダイエットした後、90~95%はリバウンドするというアメリカの研究もあります。
急激なダイエットはリバウンドを招きやすいので、適切な食事や運動をしつつ、補正下着で理想的な体型をつくるほうがモチベーションは続くのではないでしょうか。
参照元:『減量した肥満女性におけるリバウンドの原因と電話・ニューズレターによる介入効果』 山口 節子 愛知医科大学運動療育センター)
補正下着で気をつけたいこと
補正下着でハッピーになることを知っている私としては、女性みんなに着けていただきたいと思います。とはいえ、身体に合わない補正下着を身に着けると、大きなトラブルになることもあるので、要注意です。
苦し過ぎる補正下着は、締め付けて気分が悪くなったりします。キツめのブライダルインナーを身に着けると、結婚式の緊張もあいまって、式の最中に気分が悪くなったり、最悪の場合は倒れる方もいるそうです。
補正下着を身に着けて、こんな症状が出た場合はすぐに着用をやめましょう。
・動悸や息切れがしたり、疲れやすくなった
・吐き気や頭痛がする
・便秘や肩こり・腰痛になった
・冷え性や生理不順になった
・むくみがひどくなった
・ボーンやワイヤーなどの食い込みで肌が赤くなったり跡がついたりする
・化学繊維が合わなくて肌がかゆくなる
「補正下着で肩こりや腰痛、冷え性なんて大げさな!」と思われるかもしれません。
けれど、キツすぎる補正下着を長時間身に着けていると血行が悪くなり、栄養分が身体の隅々まで行き渡らずに、老廃物が蓄積されてしまいます。それによって肩こりや腰痛、冷え性や便秘になってしまいます。
そのためご自身の体型に合うもの、自分に合う素材を選んでいただきたいと思います。
「小さめのほうが締めつけが強くて、くびれがキレイに出る」などと無理して着用していると、逆にボディラインを崩してしまうこともあり得ます。デザインが素敵でも、身体がグッと引き締まるのだとしても、どこかに負担をかけているのなら、それは自分には合わないものです。
「ちょっとキツめかな」と思うなら、いきなり外出時に着るのではなく、しばらく家で試してみるのがおすすめです。立っているときは平気でも、座るとお腹が圧迫されたり、食事をすると苦しくなったりします。自分が着たいシーンに合わせて、ムリなく着られる補正下着を見つけましょう。
補正下着は何枚持っておけばいい?
補正下着は、直接身に着ける方もいれば、下着の上から着ける方もいます。
ショーツタイプや胸にパットが入っているキャミソールタイプなら、素肌に身に着けても大丈夫でしょう。他にも、「一枚履きできる」と謳っている商品なら、直接身に着けても問題ないと思います。肌の弱い方は、下着の上から着用するほうがいいかもしれません。
補正下着の初心者の方は、まず一枚試してみましょう。それで自分に合っていると感じたら、後で2種類ぐらい増やしてみればいいのではないでしょうか。
季節用とソフトな補正力の日常用、パーティーなど勝負の場面用で少し補正力が強めなタイプなど、違う種類を用意しておけばTPOに合わせて使えます。洗濯することも考えて、ひとつのタイプにつき2、3枚あれば、十分着回せると思います。
夏場は暑いから、補正下着を身に着けない方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、パワーネット(ストレッチ性の強いメッシュ素材)をたくさん使った補正下着など、素材によっては蒸れやすくてあせもができたり、かゆみが起きたりする場合もあります。けれども、最近は吸水速乾素材を使った夏用の補正下着もあります。薄手のものや汗をよく吸う綿が多めの補正下着など、肌にやさしいタイプもあるので、夏場も楽しめます。反対に、冬はヒートテックのような発熱素材を使ったタイプもあるので、季節に合わせて選べば一年中着けられます。
おわりに
身体に合わない補正下着を身に着けると、さまざまなトラブルが起きますが、心配しないでください。身体に合った補正下着なら想像以上の効果を得られます。皆さんには、ぜひその効果を体験していただき、いつまでも美しくいていただきたいと思います。
ただ、数十万円もする補正下着のセットを、ローンを組んで買う方もいると聞きます。
「高額な補正下着=身体にいい」というわけではありません。買う前には必ず試着をして、苦しかったり痛かったりするなら買わないほうがいいでしょう。
補正下着は苦痛を強いられるものではなく、自分をハッピーにするもの。そう思っていれば、自分に合う最高の一枚を見つけられるのではないでしょうか。