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【監修】目の疲れを取る食べ物とは?食事以外の改善法やコンビニでも買える商品を紹介

【監修】目の疲れを取る食べ物とは?食事以外の改善法やコンビニでも買える商品を紹介
柴 雅仁 パーソナルトレーナー

監修者
柴 雅仁 パーソナルトレーナー

1987年、愛知県生まれ、神奈川県育ち。東京・立川を拠点 に活動する治療家・パーソナルトレーナー。Twitter・Instagram・Voicy等で痛みのない動ける体を作るための方法を発信。Twitterで公開した「動きを変える10秒アクション」が話題になり、現在総フォロワー数が20万を超える。鍼灸師/JCMA認定体軸セラピスト。 主な著書『最強のストレッチ図鑑』(SBクリエイティブ) 『新しい体幹の教科書』(池田書店)など計8冊。

「パソコンなどの画面を見ることが多く、目が疲れて困っている」「目に良い食事をしているのに、目が疲れる」「目の疲れが取れる食べ物を知りたい」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。パソコンを見るのは仕事上必要ですので、画面を見ないようにするのは難しいでしょう。

このコラムでは、目の疲れに効果がある栄養素や、コンビニで買える目の疲れが取れる食べ物について解説しています。目の疲れが取れれば頭痛や肩こりが無くなったり、体調が良くなったりします。目が疲れて悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

目の疲れって食べ物で取れるの?

目の疲れは食べ物で改善可能です。ブルーベリーやにんじんなどの食べ物には、目の疲れを解消できるアントシアニンなどの栄養素が含まれています。栄養素を意識しながら食事を行い、目の疲れを改善しましょう。目の疲れを改善するには、まず症状と原因を知ることが大切です。目が疲れて起こる症状は下記のとおりです。

  • ショボショボする
  • 目の奥が痛い
  • 充血する
  • 眩しい
  • 首こり、肩こり
  • 頭痛
  • だるい
  • めまいがする
  • 視界が狭まる

目が疲れる原因は下記のとおりです。

  • ドライアイ
  • スマホやPCの長時間使用
  • エアコンの風
  • ストレス

目の疲れだからと軽く考えると、身体全体に症状が出てしまうので注意が必要です。

目の疲れに良い栄養素9選

「目の疲れが改善できる食材や栄養素を知りたい」と思う方は多いでしょう。ここでは、目の疲れを改善させる栄養素を9つ紹介しますので、普段の食事で取り入れられる成分があれば、ぜひ参考にしてみてください。

アントシアニン

ブルーベリーなどに多く含まれるアントシアニンには、網膜で目から脳へ情報を伝達するロドプシンという物質の再合成を促し、視覚機能を改善させる働きがあります。そのため摂取すれば、血流を改善させる効果があるので、目の疲れが改善できます。強い抗酸化作用を持つので、活性酸素を抑え、水晶体の酸化を防止するため、白内障の予防に期待できます。また、アントシアニンは目の血流を促し、毛様体筋(もうようたいきん)をほぐすので、目の疲れに効果的です。アントシアニンを多く含む食材は下記のとおりです。

  • ブルーベリー
  • 黒豆
  • カシス

アントシアニンが不足すると、視力に影響が出るので夜に見えづらくなります。アントシアニンを身体の中で吸収したあとは排泄されるため、継続的に摂取するのが良いでしょう。

βカロテン

視力低下を防ぎ、粘膜を健康に保つのに、βカロテンは効果的です。βカロテンが体内に入ると、一部がビタミンAに変換され、色を識別する力を高めるので視力が落ちなくなります。また、ビタミンAは粘膜を作るので、目の健康を維持するのに役立ちます。βカロテンを多く含む食材は下記のとおりです。

  • モロヘイヤ
  • にんじん
  • カボチャ

βカロテンが不足すると、光に対する反応が鈍くなり視力が落ちます。βカロテンは脂溶性で水に溶けにくいので、油と一緒に取ると吸収率が上がるので、炒め物など油を使った料理がおすすめです。

ビタミンA

ビタミンAの主要な成分であるレチノールには、目や皮膚の粘膜を健康に保ったり、抵抗力を強めたりする働きがあります。そのためビタミンAを取ると、目の疲れが改善できます。光に反応する細胞を作るために必要な成分ですので、ビタミンAを摂取していると、暗い場所もよく見えるようになります。ビタミンAを含む食材は下記の通りです。

  • うなぎ
  • にんじん
  • ほうれん草

ビタミンAが不足すると、暗い場所に順応できなくなり、見えづらくなります。ビタミンAも脂溶性で、油と一緒に取ると吸収率が上がるので、火を加えた料理がおすすめです。

ビタミンB群

ビタミンBを摂取すると、身体のエネルギー代謝を促すので、視力を維持したり、炎症を抑えたりする効果があり、目の疲れが取れます。ビタミンB群のそれぞれの効果と多く含む食材は下記のとおりです。

ビタミンB1視神経の働きを促す 視力の低下を予防する玄米などの穀類落花生、大豆等豚肉
ビタミンB2充血を改善させる ピント調節機能を改善する 瞳孔の光調節機能を改善する卵肉や魚レバー等の動物性食品
ビタミンB6炎症を減らす魚の赤身レバー等ナッツ類
ビタミンB12細胞の増殖を助ける 神経の働きを正常に保つ卵チーズわかめ、海苔等

ビタミンB群が不足すると、代謝が悪くなるため、視神経に支障が出て、充血しやすくなるので注意が必要です。ビタミンBは水溶性で水に溶けやすく熱に弱いため、できるだけ調理工程を少なくし丸ごと食べるのがおすすめです。

ビタミンC

人は体内で各種ビタミンを生成することができないため、食事からビタミンCを摂取する必要があります。ビタミンCは美白効果の他に免疫力の向上が期待できます。細胞と細胞の間を結ぶコラーゲンを作り皮膚の健康を保つ効果もあります。また感染症を引き起こす細菌やストレスへの抵抗力を強めるとともに、水溶性の抗酸化成分として血管の健康を守り、老化防止や網膜の健康を維持します。ビタミンCは水晶体の老化を防いで白内障の予防を行い、網膜を生成して血管を強くするのに役立ちます。ビタミンCを多く含む食材は下記のとおりです。

  • 赤ピーマン
  • ブロッコリー
  • キウイフルーツ

ビタミンCが不足するとコラーゲンが作られなくなり、血管が脆くなり出血する可能性があります。ビタミンCは水溶性で、熱に弱いので生で摂取するか丸ごと食べるのがおすすめです。

ビタミンE

ビタミンEは別名「若返りのビタミン」ともいわれています。脂溶性の抗酸化ビタミンとして、過酸化脂質の生成を抑制し、細胞膜で酸化を防ぎ、目の血行を促進させ、老化を防ぐ効果があります。目を健康に保ち、強い抗酸化作用で血液中のコレステロールを抑制します。ビタミンEを多く含む食材は下記のとおりです。

  • アーモンド
  • 豆乳
  • 植物油

ビタモンEが不足すると、血行が悪くなり頭痛や肩こりを起こす可能性があります。ビタミンEは脂溶性で油を加えると吸収率が上がり、ビタミンAやCと一緒に取るとお互いの働きを良くするので効果的です。

タウリン

タウリンは網膜を守り、筋肉をほぐす効果があります。タウリンは疲れのもととなる老廃物を取り除き、網膜の酸化を防いでダメージを除去するのに効果的です。タウリンを多く含む食材は下記のとおりです。

  • イカ
  • タコ
  • 貝類

タウリンが不足すると臓器や肝臓の機能低下、コレステロールや中性脂肪の増加などの不調を招くといわれています。タウリンは水溶性のため、熱に弱い成分ですので、イカの刺身やタコ飯など、食材丸ごと食べる方法がおすすめです。

ルテイン

ルテインは紫外線やパソコンやスマホから発生するブルーライトから目を守る効果があります。目の病気や老化の原因は、紫外線やブルーライトといわれています。これらの光を受けることによって発生する、活性酸素も原因です。ルテインは目の黄斑部に多く存在している成分で、強力な抗酸化力を持っています。抗酸化作用で水晶体の老化を予防し、白内障から目をケアします。ルテインを多く含む食材は下記のとおりです。

  • ほうれん草
  • ケール
  • ブロッコリー

年齢を重ねるとともに減少するともいわれており、ルテインが不足すると、紫外線による酸化を防げなくなり、老化につながる可能性があります。ルテインは脂溶性のため、油と一緒に取ると吸収率が上がります。揚げ物や炒め物のカロリーが気になる方はオイルドレッシングなどがおすすめです。

DHA

DHAは「頭が良くなる成分」として知られており、血流と視力を改善するのに効果的です。血管の壁を柔らかくするため血流が良くなり、血液をサラサラにします。また、網膜に必要な栄養素であるため、摂取すると視力が向上します。DHAを多く含む食材は下記のとおりです。

  • マグロ
  • ブリ
  • サンマ

元々人間の脳や母乳にも存在する成分ですが、体内ではほとんど作り出すことができません。DHAが不足すると血流が悪くなり、視力が低下するので注意が必要です。DHAは青魚に多く含まれており水と油に溶けやすいので、刺身や缶詰などで食材を丸ごと食べると良いでしょう。

目が疲れるとさまざまな症状を引き起こし、それを放置しておくと強い頭痛や吐き気に襲われることがあります。私も仕事柄PCやスマホを触る機会が多く、過去3回ほど強い頭痛や吐き気に襲われて寝込んだり、しばらくスマホを見られなくなることがありました。今では触る時間を制限したり、ケアをしたり、睡眠・栄養(食事+サプリメント)をしっかり取るなどして対策をしてるため、そのような症状は出ていません。きちんとした栄養摂取が効果的なことを身に染みて感じております。なので今回ここで挙げた栄養素を可能な限り摂取してみてくださいね!

コンビニで買える目の疲れが取れる食べ物

3.コンビニで買える目の疲れが取れる食べ物

「目の疲れが改善できて、手軽に買える食べ物を知りたい」という方は多いでしょう。ここでは、コンビニで購入できる目の疲れが解消できる食べ物を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

ミックスサラダ

ミックスサラダを食べると、ビタミンAやアントシアニンが摂取できます。ビタミンAやアントシアニンには、血流を改善し、網膜を健康に保つ効果があります。緑黄色や紫色の野菜はビタミンAやアントシアニンを多く含んでいるので、これらが入っている商品を選ぶと良いでしょう。アントシアニンは大量に摂取しても身体の外に出されるので、継続して食べるのがおすすめです。

豚肉が含まれた商品

豚肉が入っている食べ物では、ビタミンBが摂取できます。ビタミンBは視神経の働きを促し、目の炎症を防ぐ効果があります。また、疲れの原因である乳酸が溜まるのを防ぐ効果もあります。

しかし、生姜焼き定食といった炭水化物が入ったものには注意が必要です。炭水化物は摂り過ぎると糖分に変わり、ビタミンB1は糖分を分解するために使われるので、目の疲れが改善できなくなる可能性があります。

ブルーベリーが含まれた商品

ブルーベリーを食べると、アントシアニンが摂取できます。アントシアニンが持つ抗酸化作用で網膜のダメージを抑え、血流を促進し毛様体筋のたるみをほぐします

冷凍したブルーベリーは手軽に食べられ、ドリンクはヨーグルトやアイスにかけたり、炭酸や牛乳で割ったりしてアレンジできます。乳製品や大豆製品との組み合わせがバランス良くなるので、一緒に取ることがおすすめです。

枝豆

枝豆はビタミンB1やビタミンAが摂取でき、網膜を健康に保ち、視力低下を予防する効果があります。また枝豆はビタミンCも含むため、疲れを取る効果もあります。しかし、すでに枝豆に塩が付いている場合、食べ過ぎには注意が必要です。

ゆで卵

ゆで卵はビタミンAやルテインが摂取できます。目の粘膜を保護し、紫外線によって目が酸化するのを防ぎ、白内障の発症を軽減する効果があります。また、卵は生活習慣病に効果があるオメガ3脂肪酸も摂取できる栄養バランスが取れた食材です。

ただし、塩をかけ過ぎると塩分の取りすぎにつながり、食べ過ぎるとコレステロールが上がる可能性があるので注意が必要です。

カシスジュース

カシスはベリー類のひとつで、ブルーベリーに似た小さく丸い果実の形をしており、アントシアニンが摂取できます。毛様体筋の血行をくして、こりをほぐす効果があり、目のピント調節機能の維持に有用です。甘酸っぱい酸味でさわやかな飲み口が、カシスジュースの特徴です。

目が疲れてしまう食べ物

目が疲れてしまうたべもの

「目の疲れを悪化させてしまう食べ物を口にしていないか、心配」という方は多いでしょう。ここでは、目が疲れてしまう食べ物を紹介しますので、ご自身が食べていないか、確認してみてください。

甘いお菓子やジュース

お菓子やジュースを取り過ぎると、糖質を分解するために栄養素が使われてしまうため、栄養が届かず目が疲れます。糖分を分解するにはビタミンB1を使うため、ビタミンB1が不足し、視力低下や視神経の炎症を起こす可能性があります。

また糖分だけではなく、炭水化物を多く含む食べ物にも注意が必要です。炭水化物を取り過ぎると、身体の中で糖分に変わるので、適量を心掛けましょう。

インスタント食品

インスタント食品を食べ過ぎると、油や塩分の過剰摂取になるので目が疲れます。油や塩分によって血栓ができ血流が悪化するので、酸素や栄養を目に運びにくい状態になります。目がショボショボし、頭痛や肩こりを起こすので注意が必要です。また、血行が悪くなると手足が痺れたり、腰痛になったりする可能性もあります。インスタント食品は手軽に食べられますが、適量を心掛けましょう。

偏った食生活は、目だけでなく全身に悪い影響を与えます。万病の元です。お菓子やジュース、インスタント食品は美味しい上に手軽に取れるので、つい手が伸びてしまいますが、それを頻繁に摂取していると、目の疲れは悪化するし、生活習慣病の元になります。なのでそうならないためにも、これらの摂取はほどほどにしておきましょう。

食べ物以外で目の疲れを改善する方法4選

5.食べ物以外で目の疲れを改善する方法4選

「食生活を変更するのは大変だから食べ物以外で目の疲れを取る方法を知りたい」という方もいることでしょう。ここでは、ストレッチや睡眠など食べ物以外で目の疲れを取る方法を4つ紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

適度なストレッチをする

スマホを使用するときのように近くでピントを合わせ続けると、筋肉が緊張してこりが発生するため目が疲れます。毛様体筋をはじめとする筋肉をストレッチで和らげると、目の疲れは改善できます。目のストレッチの手順は下記の通りです。

  1. 左右交互にウインクする
  2. 両目をしっかり閉じる
  3. 両目をパッと開く
  4. 目だけで右を見る
  5. 目だけで左を見る
  6. 目だけで上を見る
  7. 目だけで下を見る
  8. 右周りに目を動かす
  9. 左周りに目を動かす
  10. 寄り目にする

また、疲れている場所を直接刺激できるツボを押すのも、目の疲れを取る効果があります。目の疲れに効くツボは下記の通りです。

  • 睛明(せいめい)
  • 太陽(たいよう)
  • 合谷(ごうこく)
  • 攅竹(さんちく)
  • 魚腰(ぎょよう)

ツボで目の疲れを改善したい方は、こちらのコラムで詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

【監修】目の疲れを取るツボとは?眼精疲労を予防する方法5選を解説

メガネやコンタクトを買い換える

ピントが合わないメガネやコンタクトで見ていると、毛様体筋がピントを合わせようとし、負荷が掛かるため、目が疲れます。店舗でフィッティングしたメガネやコンタクトはレンズと瞳孔が合うので、毛様体筋に負荷がかからないので、疲れにくくなります

また、フィッティングされたメガネやコンタクトは、目以外の部分の症状も改善できます。目が疲れないので、目の疲れに伴う頭痛や肩こりなどの改善が期待できます。メガネをしばらく変えていない方は、メガネが合わないために目が疲れている可能性もありますので、一度店舗へ行って確認すると良いでしょう。

画面を見るときの姿勢を正す

パソコンやスマホの画面を近くで見ると、目に負荷がかかるので、姿勢を正して距離を維持すると目の疲れが改善します。近距離で画面を見続けると、毛様体筋が収縮し緊張が続き負荷がかかるため目が疲れます。姿勢を正し、椅子に深く座ると、画面との距離を保てるので目の疲れに効果的です。具体的なやり方は下記のとおりです。

  • 画面との距離は30㎝から40㎝以上距離を保つ
  • 腕は直角より少し伸ばす 肘を90度以上膝を直角にする
  • 足全体を床につける
  • モニター上部を目線と水平に

参照元:全国健康保険協会:食事と生活習慣で疲れ目・かすみ目予防!

姿勢を正すと、深い呼吸ができるようになり副交感神経が働くので、イライラしなくなります。また身体全体に負荷がかかり、バランス良く筋肉を使うので、身体の不調を予防できます。

睡眠を取る

睡眠を取ると、眼球を休ませ筋肉が緩むため、目の疲れが取れます。寝ているときに、眼球を上に向けて休むと毛様体筋が緩み、緊張が取れるため疲れが取れやすいです。質の良い睡眠は目の疲れ以外にも効果的です。良い睡眠はホルモンバランスを維持できるので、肥満や高血圧など生活習慣病の予防につながります。

スマホから出るブルーライトは目を疲れさせ、睡眠を妨げるので注意が必要です。夜にスマホの光が目に入ると、身体が昼間と勘違いし、睡眠ホルモンを分泌しなくなるので眠れなくなる可能性があります。

目の疲れを改善するには、スマホやPCを使う時間を制限したり、普段の食事に気を配ることやしっかりとした睡眠が大切です。また、適度なストレッチや画面を見る姿勢も目の疲れに影響するので、ご自身の意識を向けておくことが重要です。目の疲れにお悩みの方は、このコラムで紹介した事例を参考に、目の疲れを改善させられるよう行動しましょう。

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