【シニア向け】ボランティア活動のメリットとおすすめを紹介

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【シニア向け】ボランティア活動のメリットとおすすめを紹介

60歳を過ぎ、定年を迎えると、仕事や子育てをしていた時間が余暇に変わる方もいるでしょう。厚生労働省の発表によると、現在日本人の平均寿命は男性81.64歳、女性87.74歳となり、毎年伸び続けています。これから先の長い時間に、何かやりがいを見いだせることに取り組みたいと考える方もいるのではないでしょうか。

そんな中、ボランティアへの参加が選択肢の1つとして挙げられます。とはいえ、どのボランティアに参加の方法や、ご自身に向いている活動がどのようなものか分からない方もいるでしょう。

このコラムでは、ボランティアをするメリットや種類、注意点について解説します。ボランティアへの参加を考えている方はぜひ参考にしてください。

参照元:「令和2年簡易生命表」厚生労働省

1.ボランティアに参加するシニアは多い?

内閣府の発表した資料によると、60歳以上の男女を対象に、過去1年間で地域活動やボランティアに参加した方の割合は47.0%とされています。男女別でも、男性が51.5%、女性が43.0%です。つまり高齢者のうち、約半数弱の方がボランティアに従事した経験があるということです。

年齢別でのボランティア参加率を見てみると、男性は定年後からの60歳から69歳あたりの参加者が多く、女性は60歳後半から参加者が増えています。50代後半から60代前半にかけて、参加意欲があるにもかかわらず、参加できていない方の割合が多い傾向にあります。意欲があっても、参加に結びつかず、きっかけや環境が整っていないのが現状です。

活動内容の中で、多くの割合を占めているのが、所属している町内会や市民団体などの活動や地域環境の美化活動です。身近な場所での活動であり、時間的拘束の少ないものが好まれているため、ご自身が住んでいる地域に関わる活動に参加する方が多い傾向にあります。

参照元:「平成23年高齢者の経済生活に関する意識調査」内閣府

2.シニアがボランティアをするメリット

高齢者の生活は、仕事や育児をしていたときに比べ、自由な時間が増えます。定年退職後で金銭的にも余裕があるため、ボランティアに従事する高齢者も多いようです。ボランティアをすることで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。

2-1.生きがいとなる

ボランティアは、社会貢献につながる活動であるため、生きがいとしている方もいます。年齢を重ねるにつれ、介護など人に助けてもらうことが多くなり、周囲の方の親切心を感じることも多くなるでしょう。ボランティアを通して、人や社会のために何かをするということで仕事や家事、育児とは違う価値を感じることができます。

2-2.心身の健康に繋がる

長い間、デスクワークや家の中での家事が多かった方は、年を重ねると体力や筋力が衰えてしまいます。しかし、過度な運動はケガにつながってしまいます。また一人の時間が増えたことにより、うつ病のリスクも高まってしまいます。

ボランティアで、適度に身体を動かし、人や社会との関わり合いを持つことによって心身ともに健康につながります。

2-3.コミュニケーションの場

年齢を重ねると、会社やご近所付き合いなど、所属するコミュニティも減っていきます。友人や子どもと会う機会も多くないでしょう。ボランティア活動への参加にあたって、年齢や性別問わず、多くの方とコミュニケーションを取りながら活動していくことになります。

社会との関わりを広げていくことで、困ったときに助けを求めたり、孤独死などのリスク回避につながるでしょう。

2-4.自治体によってはポイントをもらえる

自治体によっては、介護支援ボランティア制度というものを導入しており、参加することでポイントがもらえる活動が存在します。65歳以上の高齢者が対象であり、介護に関わる活動が中心となっています。

活動内容や実績に応じて、交付金や商品券などと交換できることがあります。ボランティアとは、本来無償で行う活動ではありますが、目に見える報酬があることで、やりがいや活動継続につながります。

ご自身の住む自治体がどのような取り組みをしているか自治体のサイトなどで確認してみましょう。

3.シニアにオススメのボランティアの種類

ボランティア活動には多くの種類があります。内容はさまざまであり、自身のやりたいことや向き不向きによって、自由に選ぶことができるでしょう。以下を参考に、ご自身に合ったボランティアを探してみてください。

3-1.清掃活動・自然保全のボランティア

ご自身の住んでいる地域や自治体における、町や公園、川など、周囲の清掃や、山林保護や地球温暖化など、規模の大きな環境問題に取り組む活動です。定期的に行われるものが多く、自然と触れ合いながら行うので、気持ち良く参加できるでしょう。また、幅広い年代の参加者が多いため、新しい刺激を得ることができます。

3-2.介護施設でのボランティア

介護施設でのボランティアは、さまざまな活動内容があります。介護における補助作業や施設利用者との会話、囲碁や散歩などのレクリエーションの相手などがあります。介護職員の負担を減らしつつ、利用者からも感謝の言葉をもらうことも多いので、やりがいのある活動といえるでしょう。また、自身の介護予防にもなる活動です。

3-3.子育て支援のボランティア

地域の子育て支援として、読み聞かせや保育施設以外での子供の預かりなどがあります。子育てや孫との触れ合いを経験している高齢者に向いているボランティアです。現役の子育て世代である人々にとっても、経験者に育児をサポートしてもらえるので、安心につながります。

3-4.地域活動のボランティア

地域に根付いた活動として、自治体のお祭りなどのイベント運営や観光案内といったボランティアがあります。また、子育て支援ボランティアとも似ていますが、小学校などの登下校パトロールや学童保育の補助など、子どもと関わることが多いものもあります。出生時から同じ地域に住んできた方や、子どもが好きな方に向いている活動といえるでしょう。

3-5.資格を活かしたボランティア

ボランティア活動への参加にあたり、特別な資格は必要ありません。しかし、資格を活かしたボランティアも複数存在します。たとえば、英語が得意な方であれば、JICAシニアボランティアのような国際協力活動や、教員だった方は学習支援ボランティアなど、ご自身の経験や能力が活かせる活動があります。自身の持つスキルや資格に合った活動を探してみるのも良いでしょう。

4.ボランティア活動を行う際の注意点

ボランティアに参加する前に、注意しなければならないことがあります。高齢者の方であれば、精力的に活動していた若い頃に比べ、体力面や精神面で不安に感じる部分があるでしょう。事前に気をつけるべき点を意識することで、楽しくボランティアが続けられます。

4-1.体力に気を付ける

年齢を重ねていくと、ご自身が感じているより体力が衰えているものです。ボランティアの中には、早起きする必要があるものや長い距離を移動するもの、力仕事が必要なものがあります。少なからず身体に負荷がかかってしまう活動もあり、無理をしてしまうと、健康状態や生活リズムに影響してしまったり、病気やケガのリスクも高まってしまいます。活動中であれば周囲に迷惑をかけてしまいます。活動時間や内容を事前に把握して、ご自身の体力やペースに合ったボランティアに参加しましょう。

4-2.協調性を大切にする

定年前に役職者であったり、年下の方と接する方が多かった方は、ご自身の考え方や行動にこだわりがあったりして、それに固執してしまいがちな傾向があるでしょう。結果として、周囲に合わせることが難しくなります。ボランティアの多くは集団行動であり、団体活動なので、協調性を大切にしながら、約束事やルールを守りましょう。周囲と協力しながら物事を成し遂げるという姿勢を心がけましょう。

4-3.ボランティア保険に加入する

活動への参加前には、ボランティア保険へ加入しておくと良いでしょう。ボランティアの活動中にケガをしてしまったり、他人に損害を与えてしまった場合の損害賠償で生じた費用に対して、保険金が支払われます。高齢者の場合、転んでしまったり、熱中症になってしまったりなど、思いがけない病気やケガも多いので、リスクを避けるためにボランティア保険は必要です。低価格で加入できるので、長期間の活動を考えている方は、ぜひ加入してください。

5.ボランティアの探し方

ボランティアは、身の回りで探したり、インターネットを活用するなど、さまざまな方法で探すことができます。どんな活動があるのか詳しく知りたい方や、参加したい活動内容が決まっている方は以下の方法を参考にしてみてください。

5-1.地域のボランティアセンターで探す

家の近辺での活動を希望している場合は、地域のボランティアセンターに問い合わせてみることがおすすめです。ボランティアセンターとは、ボランティアする方を募集している団体・組織と、ボランティアへの参加を希望している方をつなぐ施設のことです。さまざまな種類のボランティアを紹介してもらえ、ボランティアコーディネーターと呼ばれるスタッフに聞くこともできるので、ご自身に合ったボランティアを見つけることができるでしょう。

5-2.インターネットで探す

インターネット上では、ボランティアの参加者を募っている求人サイトがあります。高齢者向けのサイトも存在し、場所や時間、種類を選んで探すことができます。自宅でじっくりと閲覧することができるので、時間をかけて情報収集しつつご自身に合ったものを選びたいという方には向いている方法です

5-3.地元のイベントに参加する

慣れ親しんだ地元で開催されているイベントに実際に足を運んでみるのも良いでしょう。多くのボランティア団体は、主催しているイベントの最中や終了後に活動への参加者を募集していることがあります。活動の雰囲気を肌で感じ、参加者と話してみることで、きっと安心できるはずです。また、地元の顔見知りも増えるので、地域コミュニティの形成にも役立ち、ボランティア以外でも生活の手助けにもなるでしょう。

6.積極的にボランティアに参加しよう

近年、育児や介護の現場など、人材不足の問題に困っている活動や組織が多くなっています。自由な時間があり、何か新しいことに取り組みたいと感じている高齢者は、社会問題や地域に対して中心となり得る存在です。

また、高齢者自身もボランティア活動への参加を通して、人生の目標やコミュニケーションも増えるので、やりがいにつながります。それだけでなく、自身の健康維持や生活しやすさにも関わってくるなど、多くのメリットを享受できます。

若い頃から打ち込んできたものが続けられなくなったり、新しい趣味を探している方は、今からでもボランティア活動への参加を検討してみてはいかがでしょうか。普段の生活ではなかなか味わえない刺激を自身に与えてみてください。