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エアコンの設定温度が高いままでも暑い夏を快適に過ごす方法

エアコンの設定温度が高いままでも暑い夏を快適に過ごす方法
セゾンのくらし大研究 編集部

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例年以上に厳しい暑さが続いていますね。エアコンで一気に室温を冷やせたらと思いますが、電気代が気になったり、冷房病(クーラー病)になってしまう恐れがあったり、地球温暖化も気になりますよね。また、電力会社から「電力需給ひっ迫注意報」が発令され、急に節電を要求されることもあります。そこで、自宅で簡単にできるエアコンの設定温度が高いままでも、暑い夏を快適に過ごす方法をご紹介します。

室温28度設定とは?

室内の温度を28度に設定しましょうという意味を、エアコンの設定だと思っていませんか?間違って認識している方が非常に多くいらっしゃいます。環境省は平成17年に室温28度で快適に過ごせる取り組みとして、「COOLBIZ(クールビス)」を推進しました。28度とは、エアコンの設定温度のことではなく、室温のことなのです。

また室温28度は目安で、必ずしも28度でないといけないわけではありません。体感温度は、日射状況や家の素材、熱が出る機械が側にあるなど環境によって違ってきます。無理のない範囲で行いましょう。室温28度設定にする理由は、地球温暖化対策のためでもあります。できる限り対応できるように、次から28度でも快適に過ごせる方法をご紹介します。

家に帰ったらエアコンをつける前にすること

家に帰ってすぐにエアコンをつけていませんか?朝に出掛けて、夕方~夜帰ってすぐは、密閉されていてかなり室温が上がっているはずです。まず、窓を2箇所開けて換気し、室内の室温を下げましょう。エアコンは、室温が高いとパワーが余計に掛かりますので、室温を下げてからエアコンをつけた方が、電気代が少なくて済みます。

エアコン内部の掃除

エアコン内部の掃除の目安としては、1日数時間利用であれば月に2回程度、24時間つけっぱなしの場合は1週間に1度は掃除しましょう。キッチン近くにエアコンがある場合や、タバコを吸う人がいる場合、アレルギーの家族がいる場合も、こまめに掃除します。

普段はフィルターを取り外して掃除機で吸い取ります。それでも取れないようなほこりがフィルターに詰まっている場合は、ぬるま湯で洗います。掃除の間隔が開き、それでも落ちない場合は、中性洗剤でフィルターを洗いましょう。

エアコンの内部は、こまめに掃除していてもカビが生えてくることがあります。またカビは自宅のお手入れだけでは届かないような内部に生えてしまうため、掃除するのは大変です。ご自身で難しい場合はお掃除のプロに頼っても良いでしょう。

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エアコンの風向

冷たい空気は下に下がります。エアコンの向きを下に向けてしまうと、室内の上部の温度がなかなか冷めず、エアコンは冷やそうとして電気代が消耗してしまいます。エアコンの向きを水平にすれば、自動的に冷たい空気が下がっていきますので、効率的に部屋全体を冷やすことができます。

エアコンの設定温度と風量

暑く感じたときには、設定温度を下げる前に、風量を強くすることをおすすめします。実は、風量を強くしても、電気代はほとんど変わりません。風量を強くすれば、体感温度はかなり下がります。

参考サイト:Looopでんき

エアコンと合わせてサーキュレーターや扇風機を活用

エアコンと比べて、サーキュレーターや扇風機の方が電気代は低いため、効率良く部屋の空気を循環させるために、サーキュレーターや扇風機を活用しましょう。6畳用エアコンの電気代は1時間11.47円、扇風機は0.54円と約20分の1です。

参考サイト:TERASELでんき

エアコンは、室温が高いと冷やそうとしますので、部屋の中が循環して冷えていれば、そんなにパワーを出しません。また、ご自身に扇風機の風が当たるようにするのもおすすめです。エアコンの温度を下げないため、冷房病(クーラー病)も予防することができます。

冷感タイプのグッズを使用

冷感タイプのグッズを使用するのもおすすめです。保冷剤や濡れタオル、冷却シートを身体に当てたり、冷却スプレーを身体にかけるのも有効です。冷感タイプのシーツやタオルケットを使うと、眠りがスムーズです。

最近は、アイスネックリングやネッククーラーといった、首にかけるタイプも人気です。使い捨てではないので便利です。

アイスネックリング

ネッククーラー

足水

足湯ではなく、足水に浸かると、身体が冷やされます。エアコンや水分の摂りすぎからくる「むくみ」にも効果があります。暑すぎると感じたら、足水に浸かってみてはいかがでしょうか。

遮光カーテンやすだれを活用する

窓に日がたくさん射して暑くなる家には、遮光カーテンやすだれが効果を発揮します。レースタイプの、遮光カーテンもあり、部屋が暗くなりすぎません。窓の外に植物を植えて、グリーンカーテンにするのもいいでしょう。

室内の湿度を下げる

湿度が高いと、蒸して嫌な気分になります。締め切った室内は湿度が上がりやすいので、換気をしたり、たまに窓を2箇所開けて空気を通しましょう。エアコンの除湿機能もいいのですが、除湿には弱冷房除湿と再熱除湿があり、弱冷房除湿の方がエアコンより電気代が安くなり、再熱除湿は、電気代が高くなります。取扱説明書で確認をしましょう。

参考サイト:HITACHI

外に設置している室外機で気をつけること

室外機の前に物を置くと、空気の循環がうまくいかず、エアコンがうまく働きません。室外機の周りには何も置かないようにしましょう。

室外機から吸う空気は温度が低い方がいいので、直射日光が当たらない方がいいでしょう。吹き出し口に当たらないように、影を作ってあげられるとベストです。猛暑日には、室外機周りに打ち水をしたり、天板の上に水を少しかけても効果があります。ただし、ホースなどで水圧をかけると故障の原因になりますのでご注意ください。

打ち水

家の周りやベランダに打ち水をするのも効果があります。日中の日差しが強い時刻に行ってもすぐに乾いて効果はありません。朝夕の涼しい時間に行いましょう。お風呂の残り湯を使えば節水になります。

飲食

トマトやキュウリ、なす、ゴーヤといった夏野菜には身体を冷やす効果があります。どの野菜にも利尿作用があり、夏バテ防止にもなりますので、積極的に摂りましょう。

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飲み物は通常は温かいか常温の物を飲むようにし、冷たい物をがぶ飲みするのは控えましょう。内蔵が冷えて体調が悪くなる恐れがあります。どうしても冷たい飲み物を飲みたい場合は、コップ一杯程度にしましょう。ただし、運動中は冷たい飲み物の方が効率よく水分補給できます。

服の素材をリネンやコットンに

夏におすすめの洋服の素材はリネンとコットンです。リネンは吸水性や速乾性に優れているため、さらっと着ることができます。コットンは肌が弱い方でも着られるほど肌触りがいいので、夏に良く使われます。

レーヨンは涼しいですが、水に弱く型崩れしやすいため、頻繁に着て洗うといった使い方はしない方がいいでしょう。ポリエステルやナイロンなどの化学繊維だけの素材は、空気を通さないため、暑く感じます。

デザイン面は、空気が通りやすいように、首まわり、袖、裾などが開いているものがおすすめです。空気が通り抜けるので、同じ素材でも、涼しく感じます。

おわりに

暑い夏をエアコンの設定温度が高いままで快適に過ごす方法をご紹介しました。エアコンの設定が低いと、身体が冷え過ぎたり、エアコン病になり、体調を悪くする方もいらっしゃいます。エアコンの設定を下げ過ぎないように、暑い夏を快適に乗り切りましょう。

季節の変わり目に気になるのが、エアコンの臭いや汚れです。エアコンの掃除はご自身でできれば余計な出費もかからずに済みますが、エアコン内部の掃除などは難しく非常に手間と時間がかかります。そのため日常でできるエアコンの掃除は手が届く範囲だけにして、エアコンを使用する時期の始まりもしくは終わりごろに専門会社に依頼してクリーニングすることをおすすめします。

今まで専門会社にクリーニングを依頼したことがないという方も、これを機にぜひ検討してみてください。くらしのセゾンでは壁掛け型エアコン1台税込15,070円から承っていますので、ご不明な点などございましたらぜひ一度ご相談ください。

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