更新日
公開日

介護に見守りカメラは必要?選び方やおすすめを紹介

介護に見守りカメラは必要?選び方やおすすめを紹介
セゾンのくらし大研究 編集部

執筆者
セゾンのくらし大研究 編集部

豊かなくらしに必要な「お金」「健康」「家族」に関する困りごとや悩みごとを解決するために役立つ情報を、編集部メンバーが選りすぐってお届けします。

離れて住む両親や義父母を、突然倒れたりトラブルに巻き込まれたりしていないだろうか?と、心配される方は多いでしょう。見守りカメラがあれば、高齢者だけで留守番をする時や、離れて暮らしている時に様子を確認するのに役立ちます。そこで、見守りカメラ導入を検討している方に向けて、メリットやデメリット、導入時の注意点、さまざまなカメラ製品の紹介をします。ぜひ参考にしてください。

04_見守りサービス相談窓口の詳細はこちら

介護用見守りカメラの基礎知識

1.介護用見守りカメラの基礎知識

両親が高齢になると、日常生活のサポートが必要になる場面が増えてきます。家が近ければ様子を見に行くこともできますが、普段仕事があったり、そもそも遠方に暮らしていたりすると思うように手助けできません。

また、同居して介護をしている状況でも、買い物や用事などで高齢者を一人で家に残しておくのが心配だと考える方もいるでしょう。そんな時に、家の様子が分かる見守りカメラがあれば、介護する側・される側両方の安心感にもつながります。ここでは、介護用見守りカメラとはそもそもどのような機能があるカメラなのかご紹介します。

そもそも見守りカメラ(介護用)とは?

介護用の見守りカメラとは、室内に取り付けてスマホなどの端末から部屋の様子を確認したり、記録したりできる小型のカメラです。カメラによっては通話機能が付いており、カメラ越しに会話ができたり、温度センサー機能があれば熱中症への危機にもいち早く気づくことができたりします。

録画機能がある場合は、訪問者や会話の内容が記録されるため、老人を狙った詐欺被害などを未然に防ぐことも期待できます。このように、介護用見守りカメラは、高齢者が一人で過ごしている時間に起こりうる事故や事件へのリスクを減らす効果があります。

見守りカメラを設置するメリットとデメリット

次に具体的なメリット・デメリットを解説します。

メリット

遠隔で部屋の様子を見ることができるため、次のようなメリットがあります。

  • 離れていても部屋の様子を確認できる
  • 転倒事故、熱中症による脱水症状など、体調の急変に気づきやすい
  • 普段の行動パターンを知ることができる
  • ちゃんと食事をしているか、薬の服用ができているか知ることができる
  • 訪問者が来た、などいつもと違う様子も伺える
  • カメラに通知機能がある場合、見守り側は常に様子をチェックする必要がなく、仕事などに集中できる

このように、離れていても様子を確認することができます。

デメリット

一方で見守りカメラの設置にはデメリットもあります。

  • 導入にコストがかかる
  • 見守られる側が「監視されている」と感じる可能性がある
  • サービスによって通信料がかかる
  • お風呂場などは結露で設置できないため、危険な場所すべてに導入できるわけではない
  • 停電時に利用できない場合がある

このように、カメラの設置ですべての様子を確認できるわけではありません。また、監視されていると感じてカメラの導入を快く思わない方もいます。カメラの購入費用やサービス利用料などのコストもかかるため、見守る側と見守られる側との充分な話し合いが必要です。

見守りカメラの選び方について

見守りカメラを導入する場合は、どのような点に気を付けてカメラを選ぶと良いでしょうか。押さえておきたいポイントをご紹介します。

撮影範囲やネット環境をチェック

2-1.撮影範囲やネット環境をチェック

カメラを選ぶ際に、撮影できる範囲を確認しましょう。部屋全体が映るカメラがベストです。もし死角があることに気づかず設置してしまえば、室内での事故や異変に気づくことができないリスクがあります。

部屋の隅にカメラを設置した時、水平方向に画角が広いほど映せる部屋の範囲が広く、90度以上の画角があれば全体が映せます。遠隔でカメラの首振りを調整できる機能もあるので、あわせて確認しておきましょう。

またネット環境が必要な見守りカメラかどうかも重要です。ほとんどの見守りカメラは、リアルタイムで室内の映像を確認できたり、双方向で通話できたりするためネット通信が欠かせません。

そのためWi-Fi環境が必要となりますが、中にはカメラ単体で通信会社と契約しSIMカードで通信するタイプもあります。月額の通信料はかかりますが、ネット環境がない家の場合は導入しやすいでしょう。導入前には使用する環境に合わせて、見守りカメラで使える通信方法を確認してください。

夜間撮影できるかチェック

撮影の性能をチェックする際は、夜間も撮影が行えるかどうかも確認しましょう。暗闇でもクリアに撮影ができていれば、夜間徘徊や体調の異変が起きた場合に気づきやすいです。

また、音の検知機能があれば、室内の音に反応してスマホなどに通知してくれます。異常があった時だけ知らせてくれるため、見守る側も常に画面を気にすることなく過ごせるでしょう。

会話機能が付いているのかチェック

見守りカメラの中には、会話ができるマイクとスピーカーがついているものもあります。異変があれば、画面越しに声を掛けることができるので便利です。もし、家族が倒れているところを見つけたら、電話をしても反応してもらえる可能性は低いでしょう。

会話機能付きのカメラなら、スピーカーから呼び掛けることができるため、返事がなければ救急車を呼ぶなど迅速な対応が可能です。

温度センサーが搭載されているのかチェック

夏は熱中症が心配されますが、高齢者は暑さを感じにくかったり、エアコン代がもったいないと考えたりして、エアコンの使用を控えるケースが少なくありません。実際の室温が分かれば、温度調整のアドバイスがしやすいはずです。

使いやすさをチェック

高機能でも使い勝手が悪ければ意味がありません。スマホで見守りを行う場合は、専用アプリがご自身のスマホのOSに対応しているか、アプリの操作は簡単にできるか確認しましょう。

また、操作に困った場合は、専用のヘルプデスクがあると安心です。使用方法についてどのようなサポートがあるかもチェックしておきましょう。

プライバシーモードが付いているかチェック

見守りのためとはいえ、常にカメラで見られていると感じるのはストレスです。そこで、見守りカメラの中にはプライバシーモードを搭載しているものがあります。

プライバシーモードでは、カメラ、マイク、スピーカーなどをオフにでき、映像の録画を一時的に停めることも可能です。見守りが不要な時はプライバシーモードを活用すると良いでしょう。

見守りカメラを設置する際の注意点

3.見守りカメラを設置する際の注意点

見守りカメラを設置する際に気をつけて欲しい点を紹介します。

家族の同意を得る

見守りカメラの設置にまず必要なことは、見守られる側の家族の同意を得ることです。安全のためとはいえ、常にカメラに映っていると思うとストレスを感じるでしょう。

事故や体調の急変にいち早く気づくために設置したいことを伝え、本人が納得した上で設置することが重要です。また、本人がカメラの利用を拒んでいる場合は、無理に設置することは避けましょう。

設置場所を工夫する

見守りカメラが目の付く場所にあると、視界に入るたびに気になったり、気分を害してしまったりする恐れがあります。本人が納得した上で設置したとしても、できる限り目立たない場所に取りつけましょう。

カメラを隠してしまうと撮影範囲が狭くなってしまうため、目線より高い位置への設置がおすすめです。本人も気になりにくく、撮影範囲もカバーしやすくなります。普段の生活で視界に入りにくい場所も検討してみてください。

見守りカメラの性能に合った場所に設置する

カメラの性能に合わせて設置場所も工夫しましょう。会話機能が搭載されていれば、スピーカーから声が聞こえる範囲かどうか確認して取り付けてください。せっかく設置しても、声が聞こえなければ緊急時に声掛けしても意味がありません。

また、夜間撮影モードがあれば、部屋がどの程度の暗さまでなら映るのかなども確認しましょう。夜間撮影ができるカメラには、真っ暗でも映すことができる赤外線カメラと、光が必要な暗視カメラがあります。

暗視カメラはカラーで撮影が可能なため、鮮明に映したい場合は、少しでも光が確保できるか確認して導入しましょう。その他、カーテンやペットの動きで動体検知機能が頻繁に反応しないかも注意が必要です。

介護用見守りカメラの設置に補助金はある?

介護用見守りカメラは機器の購入や通信環境の整備などコストがかかります。介護のためであれば対象となる補助金はあるのでしょうか。

要件に該当すれば補助金を受け取れる場合も

基本的に、介護用見守りカメラの導入は介護保険の適用外です。ただし、介護施設にカメラを設置する場合は要件を満たせば補助金の対象になる場合があります。要件は次のとおりです。

  • 時間帯を問わず使用可能
  • 要介護者の動きを察知し通知を受け取れる
  • 要介護者を二人以上同時に見守れる
  • 離れた場所にいる介護従事者二人以上へ通知ができる

自治体によっては補助金対象となる機器が指定されている場合があります。

介護保険が適用される場合も

4-2.介護保険が適用される場合も

個人宅でも、要介護度2以上の場合は「認知症老人徘徊感知器」の導入に関して、介護保険が適用されます。認知症老人徘徊感知器には、カメラ、スピーカー、マイク、検知機能、通信機能などが付いた商品もあります。導入したい場合、まずは担当のケアマネージャーへ相談してください。

おすすめの見守りカメラ(介護用)を紹介

おすすめの見守りカメラを5つ紹介しますので、参考にしてください。

みまもりCUBE

「みまもりCUBE」は、株式会社ラムロックが製造元です。月額料金でレンタルする見守りカメラで、契約期間は1年または1ヵ月ごと更新の短期が選べます。

【主な特徴】

  • ネット回線不要、コンセントにさせば使える
  • スマホでライブ映像の確認ができる
  • 会話機能でコミュニケーションがとれる
カメラ性能夜間暗視モードあり
検知機能動体(オプション)
会話機能あり
接続方法内蔵SIMカード
プライバシーモードあり
録画方法内蔵のSDカードに保存
価格月額利用料4,290円(税込)~(1年プラン)
公式WEBサイトhttps://ramrock-eyes.jp/

屋内カメラ KX-HJC200-W

Panasonicの屋内カメラ「KX-HJC200-W」は、設置場所のインターネット環境を利用する見守りカメラです。検知機能が複数あるため、見守り場所のさまざまな異変を知ることができます。

【主な特徴】

  • 動体、音、温度の検知とスマホへの通知が可能
  • 最大4台のカメラを登録でき、アプリ上で2台分の映像を同時に表示できる
  • 機器の接続は簡単。ボタンを押すだけで行える
カメラ性能赤外線LEDあり
検知機能動体、音、温度
会話機能あり
接続方法Wi-Fi接続
プライバシーモードあり
録画方法microSDカード、microSDHCカードに保存
参考価格28,364円(Amazon・2023年1月時点)
公式WEBサイトhttps://panasonic.jp/hns/products/hjc200k.html

パンチルト ネットワークWi-Fiカメラ Tapo C200 V2

TP-Linkの「Tapo C200 V2」は、首振り機能付きの見守りカメラです。価格が手ごろなため、複数台購入しやすいでしょう。

【主な特徴】

  • 水平方向に360度、垂直方向に114度首振りが可能
  • 最大32台のカメラをアプリに登録でき、同時に4つのカメラ映像を確認できる
  • Amazon AlexaやGoogleアシスタントとの連携が可能
カメラ性能赤外線LEDあり
動体検知機能動体、音
会話機能あり
接続方法Wi-Fi接続
プライバシーモードあり
録画方法microSDカードに保存
参考価格4,791円(Amazon・2023年1月時点)
公式WEBサイトhttps://www.tp-link.com/jp/home-networking/cloud-camera/tapo-c200/

ベビーカメラ  KX-HBC200-W

Panasonicの「KX-HBC200-W」は、ベビーカメラとして販売していますが介護用にも役立ちます。部屋が暗くなると赤外線LEDが自動点灯するため、夜の見守りも可能です

【主な特徴】

  • 最大200万画素の高画質
  • 自動追尾機能あり
  • タイムラプス機能で1日の様子を短時間で確認できる
カメラ性能赤外線LEDあり、自動追尾あり
動体検知機能動体、音、温度
会話機能あり
接続方法Wi-Fi接続
プライバシーモードあり
録画方法microSDカードに保存
価格オープン価格
公式WEBサイトhttps://panasonic.jp/hns/products/hbc200.html

みてるちゃん2

塚本無線の「みてるちゃん」シリーズには、カメラの種類がいくつかあり、屋内用・屋外用、温度検知のあり・なし、などそれぞれ性能が異なります。中でも「みてるちゃん2」は自動追尾機能があり、夜間撮影も可能です。

【主な特徴】

  • 水平方向に355度、垂直方向に90度の首振り操作が可能
  • 設定はスマホでQRコードを読み込むだけで簡単にできる
  • 専用録画機と接続すれば長期録画可能
カメラ性能夜間撮影モードあり、自動追尾あり
動体検知機能動体、音
会話機能あり
接続方法Wi-Fi接続
プライバシーモードあり
録画方法SDカード、クラウドに保存
価格9,888円
公式WEBサイトhttps://www.wtw.jp/ccd/miteru/#miteru2-jmp

最適なサービスプランをお探しの方は「見守りサービス相談窓口」へ!

6.最適なサービスプランをお探しの方は「見守りサービス相談窓口」へ!

高齢者の見守りを検討しているなら、介護用見守りカメラを導入したいと考える方も多いでしょう。しかし、前述したようにカメラへの抵抗感がある方も少なくありません。また、機器が住居に適しているかどうかや、介護の状況に合っているかどうか判断が難しい場合もあります。そこでおすすめしたいのがくらしのセゾンの「見守りサービス相談窓口」です。

くらしのセゾンが提供する「見守りサービス相談窓口」は、スマホを利用した見守りサービスに特化したコンシェルジュサービスです。機器導入前にしっかりとヒアリングし、お客さまに合わせたオーダーメイドの見守り方法をご提案します。室内を撮影できるカメラの提供はもちろん、カメラまで必要かどうか悩まれている方には、開閉センサーやドアロックのみの組み合わせもご提案できます。お気軽にお問い合わせください。

見守りサービス相談窓口の詳細はこちら

04_見守りサービス相談窓口の詳細はこちら

おわりに 

介護用見守りカメラは、離れて一人で暮らす高齢の両親・義父母の様子が心配だ、と感じている方には強力な味方となるでしょう。また、予想外の事故や体調の急変が心配で、高齢者を家に置いて出掛けられないという方にも安心のアイテムです。

便利なカメラですが、プライバシーの点から設置を快く思わない方もいます。プライバシー機能が付いているカメラもありますので、よく話し合って、双方にとってベストな運用方法を見つけてみてくださいね。

よく読まれている記事

みんなに記事をシェアする

ライフイベントから探す

お悩みから探す

執筆者・監修者一覧

執筆者・監修者一覧

セミナー情報

公式SNS

おすすめコンテンツの最新情報をいち早くお届けします。みなさんからのたくさんのフォローお待ちしています。