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スマホがウイルス感染した時の症状はコレ!感染したときの対処法と考えられる被害とは?

スマホがウイルス感染した時の症状はコレ!感染したときの対処法と考えられる被害とは?
セゾンのくらし大研究 編集部

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スマホの動きが急に遅くなったり、アプリが突然落ちてしまったりするなどの症状から、スマホのウイルス感染が疑われるケースがあります。しかしインターネットに不慣れな方は、ウイルスに感染した場合の症状や対処方法が分からないのではないでしょうか。

本コラムでは、スマホのウイルス感染に対して理解を深めていただくために、以下の4点について解説します。ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること

  • ウイルス感染が疑われる症状
  • ウイルスに感染してしまった場合の対処法
  • ウイルスの種類や感染ルート
  • スマホをウイルスから守るための対策

スマホのウイルス感染が疑われる5つの症状

1.スマホのウイルス感染が疑われる5つの症状

ウイルスとは、不正なプログラムを総称した「マルウェア」の一種です。ここではスマホのウイルス感染の可能性が疑われる症状を5つ解説します。自身のスマホに同様の症状が表れていないかどうか、確認してみてください。

スマホの動きが遅い

1-1.スマホの動きが遅い

ウイルスに感染すると、スマホの画面遷移などの動きが遅くなる場合があります。スマホはアプリをはじめとしたプログラムを動かす際に、メモリと呼ばれるデータの一時保存領域を使っています。ウイルスによって不正プログラムが動作していると、メモリを圧迫するためスマホの動きが悪くなります。

スマホを再起動しても解消されない場合は、ウイルス感染の可能性を疑いましょう。

広告や警告のポップアップが表示される

1-2.広告や警告のポップアップが表示される

広告や警告のホップアップが繰り返し表示される場合、ウイルス感染の疑いがあります。これは不正なプログラムに侵入された場合に、アプリが操作されて広告が表示されるためです。

このほか、ウイルスを感染させる目的で、特定のWEBサイトでポップアップ広告が繰り返し表示されるケースがあります。このような広告は、ウイルスに感染させることを目的とした不正なWEBサイトへ誘導しているため、クリックしてはいけません。
参照元:GoogleChromeヘルプ 望ましくない広告、ポップアップ、不正なソフトウェアを削除する

アプリが頻繁に落ちる

1-3.アプリが頻繁に落ちる

ウイルスに感染すると、アプリが突然何度も停止する場合があります。具体的には、アプリを使用中に何度も「アプリが停止しました」と表示されるケースです。

ウイルスによる不正プログラムの作動は、メモリの圧迫やアプリの誤作動を引き起こします。アプリが最新バージョンになっており、アプリ発行元からエラー情報が報告されていないのに誤作動が頻繁に起こる場合は、ウイルスの影響が疑われます。

カメラが勝手に起動する

1-4.カメラが勝手に起動する

カメラを操作していないにもかかわらず起動する場合、ウイルスの影響が疑われますこの場合、スマホに侵入した不正プログラムがカメラを遠隔操作し、撮影した写真を第三者のサーバーに送信している可能性があります。意図していないカメラの起動が頻発する場合には、ウイルス感染の可能性を疑いましょう。

スマホが操作できない

スマホがロックされ、操作がまったくできなくなるケースがあります。このような症状が発生する原因として「ランサムウェア」という不正プログラムの影響が考えられます。

ランサムウェアを使った不正行為の代表例としては、スマホ端末や保存しているデータを暗号化し使用できない状態にし、ロック解除に対して金銭を要求する犯罪が挙げられます。スマホがロックされ動かない場合は、自身で解決しようとせずに、スマホ修理の専門機関に相談しましょう。
参照元:警視庁サイバー犯罪対策プロジェクト ランサムウェア被害防止対策

スマホがウイルス感染した際の対処法4選

2.スマホがウイルス感染した際の対処法4選

スマホがウイルスに感染した場合、スマホに保存されているデータが流出しないための処置や、不正プログラムの削除を行わなければなりません。ここでは、ウイルス感染が疑われる場合にやるべき対処法を4つ解説します。
参照元:Googleアカウントヘルプ マルウェアや安全ではないソフトウェアを削除する

ネットワークへのアクセスを切断する

2-1.ネットワークへのアクセスを切断する

不正プログラムによって、スマホのデータが第三者のサーバーに送信される恐れがあります。データ流出を防ぐために、スマホの通信をすべて切断しましょう。Wi-Fiに接続している場合は、接続をオフにします。またスマホのモバイル通信を切断するために、機内モードに設定しておきましょう。いずれも、スマホの設定画面から変更できます。

登録しているサービスのパスワード変更

2-2.登録しているサービスのパスワード変更

ウイルスによってすでにスマホのデータが盗まれている可能性もあるため、利用しているサービスやアプリのパスワードを変更しておきましょう。特にGoogleアカウントやAppleID、決済サービスなどの重要なパスワードは、変更しておくことをおすすめします。パスワードの変更は、各サービスの会員ページやアプリの設定画面から設定できます。

不審なアプリの削除

2-2.ストレージ容量を整理する

アプリに不正なプログラムが侵入していることがあるため、不審なアプリは削除する必要があります。具体的には、以下2つのアプリが見つかった場合はすぐに削除しましょう。

  • インストールした記憶のないアプリ
  • 「Google Play」や「App Store」などの公式ストア以外から取得したアプリ

インストールした記憶のないアプリは、ウイルスにより第三者によってスマホを操作され、勝手にインストールされた可能性があります。また、公式ストア以外から提供されているアプリには、不正なプログラムが組み込まれている可能性があります。不審なアプリは「電話帳」や「位置情報」などにアクセスし、個人情報を盗み出す可能性があるため削除しておきましょう。
参照元:警視庁 スマートフォンを利用している方へ

スマホの初期化

2-4.スマホの初期化

ウイルスを消去するための最終手段は、スマホの「初期化」です。初期化をすると、スマホを購入時の状態に戻せます。しかし、不正なプログラムだけでなく、自身でインストールしたアプリやデータもすべて消去されます。スマホのデータが消えないよう、事前にスマホのデータをバックアップしておくと良いでしょう。

ただし、バックアップしたデータの中にウイルスが残っている可能性があります。データを復元したら速やかにウイルスチェックを行うことをおすすめします。
関連記事:スマホのパスワードを忘れたら初期化するしかないのか?事前のバックアップ方法を紹介

スマホのウイルス感染で発生する3つの被害

3.スマホのウイルス感染で発生する3つの被害

ウイルスに感染すると、スマホに保存されているデータが流出し、不正に利用されるリスクがあります。例えば、メールやメッセージアプリの機能の悪用や、インターネット上のサービスを勝手に利用されるなどの被害が発生します。また、スマホにはさまざまな決済サービスが搭載されているため、金銭的な被害に発展することもあるため要注意です。

個人情報の流失

3-1.個人情報の流失

ウイルスによる被害の多くは、個人情報が第三者の手にわたり、悪用されるケースです。スマホには自身の電話番号や、インターネット上のサービスを利用する際に使うIDやパスワードなどが保存されています。

さらに、電話帳やSNSアプリには他人の個人情報も入っており、それらを悪用されるケースもあるので要注意です。具体的には、大量のスパムメールが送られるようになったり、インターネットサービスを勝手に利用されたりという被害があります。
参照元:総務省 インターネットトラブル事例集(2021年度版)

アカウントの乗っ取り

3-2.アカウントの乗っ取り

アカウントの乗っ取りとは、SNSやゲームのアカウントを第三者に不正に利用されることです。SNSアカウントの乗っ取りに遭うと、SNSで勝手に投稿されたり、フォロワーへ不正なダイレクトメッセージを大量送信されたりするなどの被害が発生します。

乗っ取りの原因は「アカウントやパスワードをウイルスによって盗み取られること」「WEBサービスを利用する際のアプリ連携で不用意にアクセス権限を渡してしまうこと」などが挙げられます。
参照元:Norton Twitter乗っ取りの有無を確認する方法と対策、今後の予防策

勝手に有料サービス等を利用される

3-3.勝手に有料サービス等を利用される

インターネット上のサービスに使うIDやパスワードがウイルスによって第三者の手にわたると、勝手に有料サービスを利用されてしまうリスクがあります。例えば、決済サービスのクレジットカード情報が盗まれ勝手に商品を購入されてしまうケースや、ショッピングサイトのポイントが勝手に使われるケースなどがあります。
参照元:愛知県警 ショッピングサイトのアカウントに不正アクセスされ、クレジットカードやポイントを利用された

ウイルス感染による被害は公的機関に届け出ましょう

4.ウイルス感染による被害は公的機関に届け出ましょう

スマホの個人情報が盗み取られたり、金銭的な被害が発生したりしてしまった場合は、以下2つの公的機関に相談しましょう。

警察のサイバー犯罪相談窓口に相談した場合、事件捜査や対策に必要な助言を受けられます。国民生活センターは「消費者基本法」に基づいて設定されている機関で、消費者問題全般の相談受付・被害防止の啓発活動を行っています。

ウイルスの種類と感染ルート

ウイルスにはさまざまな種類があり、感染ルートも多岐にわたっています。感染を防ぐために、ウイルスの特徴や、どのような方法で感染してしまうのか理解しておくことが大切です。

ウイルスの種類

スマホに侵入するウイルスは、主に以下の3種類です。定義上は3種類を総称して「(広義の)ウイルス」と呼びます。一方で、その中のひとつにある固有の名称としての「ウイルス」は「(狭義の)ウイルス」として区別します。

  • (狭義の)ウイルス
  • ワーム
  • トロイの木馬

「狭義のウイルス」はプログラムやファイルの中に入り込んで存在しますが、他の2点は単独のプログラムとしてスマホに侵入します。また「狭義のウイルス」「ワーム」は、自らのコピーを次々につくって感染を拡大させる特徴があります。
参照元:警視庁 サイバーセキュリティインフォメーション

ウイルスの感染ルート

5-2.ウイルスの感染ルート

ウイルスの感染ルートは多岐にわたります。主な感染ルートは以下のとおりです。

スパムメールメールに添付されたウイルスファイル
不正なサイト悪意のあるサイトや改ざんされたサイト
不正な広告悪意のあるサイトに掲載されている不正広告のリンク
フェイクアラートGoogleやAppleの公式を装った警告のリンク
なりすましSMS利用しているサービスになりすまして送られるショートメッセージのリンク
SNSのリンクTwitterやFacebookから送られる個別メッセージのリンク
非公式アプリストア「Google Play」や「App Store」などの公式ストア以外のアプリストアでダウンロードしたアプリ
ウイルス感染しているパソコンすでにウイルスに感染しているパソコンへの接続

ウイルスの感染ルートは、このように多岐にわたっています。自身が利用しているサービスや知り合いになりすましたメッセージなどから、不正サイトに誘導されるケースが増えています。
参照元:Norton マルウェアとは?ウイルスとの違いや侵入経路について

スマホをウイルスから守る3つの対策

6.スマホをウイルスから守る3つの対策

スマホをウイルスから守るためには、ウイルスの危険を検知して避けること、スマホのセキュリティを高めておくことが大切です。また万が一ウイルスに感染してしまい、初期化が必要になった時のために、スマホに入っているデータを定期的にバックアップしておきましょう。

セキュリティアプリをインストールしておく

6-1.セキュリティアプリをインストールしておく

セキュリティアプリを利用すると、ウイルス感染のリスクを大幅に下げられます。主な機能は以下の4つです。

  • ダウンロードするファイルやアプリのウイルス検知
  • 危険サイトの検知
  • 危険Wi-Fiの検知
  • 迷惑メール対策

主な感染ルートに対して、ウイルスの有無が検知できるため、安心してWEBサイトやアプリを利用できます。セキュリティアプリは、大手キャリアが提供しているセキュリティサービス(アプリ)を利用できます。料金は、以下のとおりです。

サービス名月額料金(税込)
ドコモあんしんセキュリティ220円
auウイルスバスター™ for au548円
ソフトバンクスマートセキュリティ330円
楽天モバイルスマートフォンセキュリティ330円

参照元:ドコモauソフトバンク楽天モバイル 2022年2月現在

月額200〜500円程度での負担で、ウイルス感染のリスクを抑制できます。自身でできる対策だけでは心配な場合は、セキュリティアプリを活用してみましょう。

OSとアプリを最新バージョンに更新する

6-2.OSとアプリを最新バージョンに更新する

AndroidやiPhoneのOS、インストールしているアプリを最新バージョンにしておきましょう。ウイルスや不正なソフトウェアは日々進化し、一方でOSやアプリの脆弱性は日を追うごとに明らかになっていきます。

OSやアプリは、セキュリティを高めるためプログラムの修正を行い、新たなバージョンに更新します。OSやアプリの更新通知を受け取った際は、忘れずにバージョンアップすることが大切です。

データのバックアップを定期的に実施する

6-3.データのバックアップを定期的に実施する

ウイルスに感染してしまい、駆除ができなかった場合の最終手段は、スマホの「初期化」です。初期化をすると、スマホに保存されているアプリや設定、写真などのファイルすべてが消去され、購入時の状態に戻ります。スマホに保存されている大切なデータを消去してしまわないためにも、日常的にデータのバックアップをしておきましょう。

Androidでは「Google One」や「Googleドライブ」、iPhoneでは「iTunes」や「iCloud」といったクラウドサービスを使って、自動バックアップが可能です。
参照元:Android ヘルプAndroid デバイスのデータをバックアップ、復元する
Apple iCloud で iPhone、iPad、iPod touch をバックアップする方法

ウイルス感染被害や対策には専門会社のサポートを利用しましょう

7.ウイルス感染被害や対策には専門会社のサポートを利用しましょう

スマホがウイルスに感染した際には、個人情報の流出を防ぐために、不正プログラムが入り込んでしまったアプリやデータの削除を速やかに行うことが大切です。自身で対処できない場合は、専門会社へ相談しましょう。

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おわりに

スマホを便利に使うためには、ウイルス感染への備えをはじめ、セキュリティをしっかり考えておく必要があります。自分では気付かないうちに、スマホがウイルスに感染している場合も多くあります。ウイルス対策は、自身の個人情報を守ることはもちろん、他人に迷惑をかけないためにも大切なことです。
参照元:Andorid ヘルプ Android デバイスを出荷時の設定にリセットする
iPhone、iPad、iPod touch を初期化する (消去する) 方法

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