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下げ相場とは?基礎知識から資産を増やすポイントまで分かりやすく解説

下げ相場とは?基礎知識から資産を増やすポイントまで分かりやすく解説
セゾンのくらし大研究 編集部

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株式会社クレディセゾン提供(運営会社セゾンファンデックス)
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資産運用を始めると、思わぬ相場の変動に悩まされることがあります。「上げ相場」「下げ相場」とも呼ばれますが、相場の上げ下げに対応しなくてはならない場面が多くあります。特に「下げ相場」となる場合、どのように行動すべきか迷う方も多いのではないでしょうか。今回は投資初心者に向けて、下げ相場とその時に注意すべき点について詳しくご説明します。下げ相場で資産を増やすポイントを学んで、相場に左右されない資産づくりに役立てましょう。

この記事を読んでわかること

下げ相場とは、金融商品の価値が下落していく状態をいいます。しかし、下げ相場になったからといって急いで解約や損切りするのは良い方法ではありません。

長期的な視点で継続的に投資を続けつつ、ある程度の水準になったら損切りするというルールをご自身で持っておくことが大切です。下げ相場では損失を抑える方法に焦点をあて、分散投資によって辛抱強く長期的な運用を続けると良いでしょう。

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下げ相場を詳しくチェック

1.下げ相場を詳しくチェック

下げ相場とはどのような状態なのかご存知でしょうか。ここでは下げ相場の意味や、どうして発生するのかなどを詳しく見ていきましょう。

下げ相場とは?

下げ相場とは、取引されている株式や債券などの金融商品の価値が、段々と下落していく状態をいいます。

一般的に下げ相場というと、株式市場での下げ相場のことを指します。株式の下げ相場は、日経平均株価が下落し続けている状況をあらわしているのです。

また、金融商品には株式以外にも債券や為替、投資信託などさまざまな種類があります。商品ごとに変動の内容は異なるため、特定の金融商品について言及する際には、どの下げ相場であるのか明確にしなくてはなりません。

下げ相場かどうかは、株価チャートを見て判断します。まずは「移動平均線」が下落基調にある場合、下げ相場だといえるでしょう。移動平均線は、一定期間内での価格の平均値を計算しグラフにしたものです。また、過去に記録した高値同士を結ぶ「上値抵抗線」も大切な基準となります。上値抵抗線が下落基調となる場合も、下げ相場と判断できるでしょう。

1-1.下げ相場とは? 移動平行線
▲移動平行線のイメージ図
1-1.下げ相場とは? 上値低抗線
▲上値抵抗線のイメージ図

下げ相場が発生する要因は?

下げ相場は、どのような状況で発生するのでしょうか。さまざまな要因があると考えられますが、代表的なものを見ていきましょう。

・資金不足

投資には、相応の資金が必要です。個人投資家や企業内の資金が不足している場合、下げ相場に転じる可能性が高くなります。

このような資金不足が発生する背景には、金融引き締め政策の実施が挙げられます。金融引き締め政策の目的は、景気が過熱し、インフレ状態に陥るのを抑えること。資金を借入しにくくなるため、経済活動も抑制され、下げ相場となるのです。

・金利上昇

金利とは、元金に対する利息の割合のことをいいます。個人でも企業でも、資金が必要な場合には、銀行や政府との間でお金の貸し借りが発生します。お金を借りると、元金に利息を付けて返済しなくてはなりません。つまり金利は、お金を貸し借りするのに必要な費用ともいえます。金利の上げ下げは、景気とも密接にかかわってくるのです。

先ほど、資金不足が下げ相場を引き起こす要因となることを説明しました。金利が上昇すると、資金が不足していても借り入れを控える企業が増えます。借り入れにかかる金利以上の利益は生み出せないと判断する場合があるからです。

資金がないため事業拡大が望めないとなると、企業における経済活動が活発ではなくなります。金利上昇により社会全体の景気も後退する可能性があるため、下げ相場が起こりやすい状況となるのです。

・経済の衰退

経済活動の衰退は、消費活動の消極化に繋がり、企業の業績も悪化することになります。そのため景気も悪くなり、下げ相場に転じやすいといえるでしょう。

国内経済が衰退すると、多くの企業では、海外での事業から撤退したり、海外進出を控えたりする傾向が強くなります。これは、外貨の需要が弱まることを指しています。

景気が悪化すると、企業のみならず個人の消費活動においても外貨需要が弱まるでしょう。海外旅行や海外留学をする機会も減るため、外貨の需要が減少すると、国内の株式市場も大きな影響を受け、下げ相場になる可能性が高まります。

上げ相場と下げ相場の違い

1-3.上げ相場と下げ相場の違い

下げ相場に対し、取引されている株式や債券などの金融商品の価値が、段々上昇していく状態のことを「上げ相場」と呼びます。下げ相場と同様に、基本的には株式市場における相場の動向を指す言葉です。

上げ相場は、下げ相場のときとは対照的に、個人投資家や企業内の資金が潤沢にあり、金利が下がっている状況で起こりやすい点が特徴です。また、経済の成長により上げ相場になる可能性が高くなります。

上げ相場についても、株価チャートから判断が可能です。価格の方向性があらわれる「移動平均線」が上昇基調にある場合、上げ相場といえるでしょう。また、過去に記録した安値同士を結ぶ「下値支持線」が上昇基調にあることも重要な診断ポイントといえます。

相場は、景気の変動によりある程度の周期で上がったり下がったりを繰り返します。投資を行う際には、相場のトレンドを掴んで上手に活用することが求められるのです。

下げ相場の場合でも資産は増やせる?

下げ相場が続く場合でも、状況を見極めて上手に活用することで資産を増やすことが可能です。ここでは、下げ相場のときに資産を増やすためのポイントをお伝えします。

トレンドフォローで利益を狙う

株式市場において、株価の動く方向のことを「トレンド」といいます。一般的に、相場の上げ下げにかかわらず利益を狙うためには、このトレンドにのって売買する「トレンドフォロー」という手法が推奨されています。

トレンドフォローのやり方では、上げ相場の場合は買いで、下げ相場の場合は売りで取引を行うことが一般的です。下げ相場の場合、一時的に価格が上昇したときを見計らって、売り注文を行います。このことを戻り売りと呼びます。

下げ相場のときには、一時的に価格が高くなったとしても、いずれ下がる可能性が高いです。そのため、積極的に戻り売りを行うケースが多く見られます。ただし、トレンドの転換を見誤ると、損失が発生することもあるので注意が必要です。トレンドフォローを上手に活用するには、タイミングをしっかり見極めることが重要になります。

積立投資でコツコツ資産を増やす

2-2.積立投資でコツコツ資産を増やす

下げ相場が続くと、どのタイミングで売買すればよいのか迷うことも多いでしょう。そのようなときこそおすすめしたい方法が「積立投資」です。

積立投資とは、金融商品を、定期的に定額で購入する投資手法を指します。金融商品の内容としては、株式や投資信託などが挙げられます。

積立投資は、投資初心者でコツコツ資産を増やしたい方にもおすすめの手法です。購入頻度や金額を設定すると自動的に買い付けが行われるため、売買のタイミングに悩む必要もありません。また、サービス内容によっては少額からはじめられるものもあります。

また、積立投資は、投資商品の価格が下がると、購入できる数量(口数)が増える点も魅力のひとつです。下げ相場になるほど多くの数量を購入できるため、回復期に入ったときに一括投資と比較して利益を上げられる可能性が高まるのです。

このように下げ相場にも強い積立投資は、長い目で見て無理せずコツコツと資産を増やせる方法だといえるでしょう。

次の項目では、積立投資を行う上でおすすめの金融機関をご紹介します。

・おすすめの金融機関その1【セゾンポケット】

「セゾンポケット」は、投資初心者にぴったりの金融機関です。セゾンカードもしくはUCカードを使って、気軽に投資をはじめられます。カード払いで貯まった永久不滅ポイントを投資に利用することも可能です。厳選された2本の投資信託から選ぶだけなので、投資の知識があまりない方でも安心。もっと投資の幅を広げたい方は、個別株にも投資できます。

「セゾンポケット」について詳しくはこちら

04_セゾンポケットの詳細はこちら

・おすすめの金融機関その2【大和コネクト証券】

「大和コネクト証券」は、大和証券グループのスマホ専業証券です。口座開設から取引まで、手続きは全てスマートフォンで済ませられます。大和コネクト証券では、1株から投資できる「ひな株」や、NISAにも対応している「まいにち投信(まいにちNISA)」で積立投資が可能です。画面が見やすく、アプリの操作もしやすい設計となっており、使い勝手の良さも魅力といえるでしょう。

大和コネクト証券の詳細はこちら

大和コネクト証券

おすすめの金融機関その3【セゾン投信】

セゾン投信は、「たくさん銘柄があっても何を選んでいいかがわからない」という初心者の方に特におすすめです。セゾン投信は「セゾン・グローバルバランスファンド」「セゾン資産形成の達人ファンド」、「セゾン共創日本ファンド」の3本のみです。特に投資初心者の方におすすめなのが「セゾン・グローバルバランスファンド」と「セゾン資産形成の達人ファンド」です。運用実績も10年という長い評価期間で、評価機関から複数年連続して表彰されており、長期投資することで一定のパフォーマンスが期待できます。(将来の運用成果等を示唆、保証するものではありません。)

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下げ相場の際に資産を増やすためのポイント

3.下げ相場の際に資産を増やすためのポイント

下げ相場の際に資産を増やすには、以下のようなポイントを押さえることが大切です。

業績が上昇傾向にある業界・銘柄を選ぶ

下げ相場の局面で金融商品を選ぶ際には、業績が伸びている業界のものや銘柄を選ぶことがおすすめです。業績が良ければ、底値からの反撃も早く、いずれ高値となる可能性が高いからです。

景気が停滞していると割安な銘柄に手が伸びがちですが、業績が伸びず損失に繋がるケースもあります。長期的に見ると、業績の伸びは株価の上昇に結びつきやすいといえます。

欲しい銘柄を見つけてもすぐに買わない

欲しい銘柄を見つけた場合、すぐに購入するのではなく、トレンドを見極めることも必要です。相場の高いところで購入してしまう「高値掴み」となるかもしれないためです。

まずは購入したい銘柄について、前回の安値や、株価指標における底値の目途を確認しましょう。その上で、底値と予想される株価に下がるまで待つことがおすすめです。高値掴みのリスクが減ることで、資産を着実に増やすことに繋がるでしょう。

複数の銘柄に投資する

下げ相場の場合、少数の1~2銘柄に絞って投資すると、大きな損失が出やすいので注意しましょう。上げ相場の場合は、上昇傾向にある銘柄に絞ることが、大きな利益に繋がるケースも見られます。しかし下げ相場の場合、分散して投資を行わなければ、絞った銘柄が下落したときにダメージが拡大する恐れがあるのです。

下げ相場では、大きな利益を上げることよりも、いかに損失を抑えるかに焦点をあてましょう。複数の銘柄に分散投資を行い、株価下落した場合でも損失をカバーできるようにしましょう。

楽観的な思考で見守る

投資をはじめたばかりの方の中には、「失敗してはいけない」と肩に力が入りすぎてしまうことがあります。しかし長期間継続して投資を行うと、スムーズに資産が増える状態ばかりではありません。

途中で損失があることも頭に入れて計画を立て、気持ちに余裕を持つことが大切です。例え上手くいかない時期があったとしても、長期的に考えればきっと成功できるという楽観的な思考を大切にしましょう。

下げ相場の際にやってはいけないこと

下げ相場のときに慌てて行動を起こすと損失が広がるケースがあります。ここでは、下げ相場でやってはいけないことについて解説します。

急いで解約・損切りする

4-1.急いで解約・損切りする

投資初心者の場合、戦略的に短期投資を行う方よりも、長期的な資産形成を目指す方がほとんどではないでしょうか。長く投資を続けると、上げ相場のときもあれば、下げ相場に転じるときもあります。

投資を長期的な資産づくりに役立てるのであれば、下げ相場のときに急いで解約や損切りをするのは得策とはいえません。下げ相場で元本割れをしたからといってすぐに売却をしても、その後株価が上昇するケースも考えられるからです。

長期的な視点で投資を行う場合は「下げ相場となり元本割れをする時期もある」とある程度割り切った考えを持つようにしましょう。今下げ相場だからといってすぐに何らかの行動を起こすのではなく、トレンドを見極めながら運用自体を長く続けることが大切です。

塩漬け株を避けるためには、損切りのルールを決めることも重要

予想外の下落をした銘柄や、回復の見込みがない銘柄など、売却すると大きな損失になるためやむを得ず長期間保有している株のことを「塩漬け株」と呼びます。塩漬け株を持ち続けると、想定外の含み損を抱えていくことになります。このような状態は、投資を続ける上でも多大なストレスとなるでしょう。

長期的な視点で投資を続けることはもちろん大切です。ただし大きな損失を負わないために、株価がある程度のラインまで下がったら売却するという損切りのルールをご自身の中に設けておくこともひとつの手といえるでしょう。

積立投資をやめる

つみたてNISAをはじめとした積立投資を行っている場合、下げ相場だから一旦積立をやめようと考える方も多いかもしれません。しかし、積立投資は下げ相場にこそ強い投資方法といえます。相場が下落傾向にあるほど購入口数を増やせるため、後々の利益に繋がる可能性が高くなるからです。

積立投資は、長期的な視点に基づいた分散投資です。相場の上げ下げに左右されず、コツコツ続けることが成功に繋がるでしょう。

おわりに

相場の動きは、好調なときばかりではなく下がる時もあります。先行き不透明な経済状況が続くと、これまでの投資方法で大丈夫なのか不安になる方も多いでしょう。しかし、下げ相場に合わせた投資方法を選ぶことで、コツコツ資産を増やすことは可能です。また、下げ相場に適した積立投資は、初心者にも挑戦しやすい投資となります。下げ相場では、気持ちに余裕を持って、長期的な視点で継続することが大切。下げ相場の乗り切り方をマスターして、しっかり資産を増やしていきましょう。

有価証券投資に関する重要事項(セゾン投信)
有価証券投資に関する重要事項(大和コネクト証券)
有価証券投資に関する重要事項(セゾンポケット)

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