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円安のときにやるべきこととは?メリットやデメリット、気になる資産運用についても解説

円安のときにやるべきこととは?メリットやデメリット、気になる資産運用についても解説
セゾンのくらし大研究 編集部

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数十年ぶりの円安相場の今、何かやるべきことがあるのではないかと気になっている方も多いでしょう。円安を活かすことができれば効率良く資産を増やせるので、為替相場をただ眺めているのではなく、資産運用を開始することをおすすめします。

このコラムでは、円安とは何なのか、なぜ円安になったのか、円安のメリット・デメリット、おすすめの資産運用対策などを解説します。円安の今やるべきことを知りたい方は是非参考にしてください。

この記事を読んでわかること

  • 円安は外貨と比べて日本円の価値が下がっている状況
  • 輸入した商品の価格が円安の影響を受けて上昇するため、生活は影響を受ける
  • 日本円を外貨に換えて所有していれば、円安になっても価値の下落の影響を受けない
  • 資産運用の種類や注意点などをしっかり把握してから運用を開始するのがおすすめ

そもそも円安とは

そもそも円安とは

円安とは、外貨に対して日本円の価値が低くなることです。

例えば、為替変動が円安に傾いたことで1ドル100円だったものが1ドル120円になったとします。

元の水準で1万ドルを日本円と交換する場合は100万円の資金が必要ですが、為替変動後は120万円の資金が必要です。このように円安に傾くと、外貨と交換する際に多くの日本円が必要になります。

円安は輸入商品の価格が高くなるといったように生活にも影響を及ぼします。そのため、どのような為替変動が生じているのかを意識することが大切です。

なぜ円安になったのか

なぜ円安になったのか

円安が進む主な要因は日本とアメリカの金利差です。新型コロナウイルス感染症の影響で世界経済は大きな打撃を受けました。

アメリカは早急に対策したことによって経済は急速に回復しましたが、その影響を受けてインフレが深刻化したため、金利を引き上げてインフレの抑制を図りました。

しかし、日本は対策が遅れたことに加えて金融緩和政策を続けており、低金利状態が続いています。金利が高いアメリカ通貨を取得しようという投資家の動きが円安を加速させたと言えるでしょう。

円安によるメリット

円安によるメリット

円安によるメリットは個人と企業では異なります。円安によって受けられるメリットについて詳しく見ていきましょう。

個人に与える影響

日本円と相関する資産を持っている場合は円安の影響を受けません。しかし、外貨と相関する資産を持っている場合は円安に合わせて資産の価値が上昇するので資産が増加します。

個人の場合、このように円安によるメリットは一部の方に限られていると言えるでしょう。

企業に与える影響

インバウンド特需でホテル業や飲食業などは、円安の恩恵を受けて潤う可能性が高いでしょう。

外国人観光客にとっては、円安であれば多くの日本円と交換できる、つまり日本の商品やサービスを安く購入・利用できるため、売上増加の要因となるためです。

また、海外に製品を輸出する企業の場合は、商品の売れ行きが同じでも為替差益が生じるので売上の上昇が期待できます。

円安によるデメリット

円安によるデメリット

円安はメリットだけではなくデメリットももたらしますので注意が必要です。続いて円安によるデメリットを見ていきましょう。

個人に与える影響

日本は、日常生活で使用する多くのものを輸入に頼っています。例えば、食品やガソリンなどです。輸入時の支払いは外貨で行うため、円安の状況下では仕入価格が上昇します。

仕入価格が上昇するということは、それらを消費する個人に影響を与えること。物価高で支出が増えるため、日々の生活が苦しくなるでしょう。

企業に与える影響

日本で輸入業を営む企業の場合は、仕入価格が上昇するため、企業の負担が大きくなります。また、エネルギーや資源、材料などを海外から輸入している企業も、製造コストが増えるでしょう。

仕入価格が高くなった分、販売価格を上げて調整しますが、販売価格を上げると売れ行きが鈍り、売り上げが減少する可能性があります。商品の売れ行きが同じだったとしても、為替差損で利益が減少するのは、企業にとっては痛手です。

円安時におすすめの資産運用対策

円安時におすすめの資産運用対策

円安の状況下では、日本円の価値が下がり、外貨の価値が上がります。日本円のまま持っていても、資産価値が目減りするため、円安にうまく便乗して資産を増やすことがおすすめです。

円安時におすすめの資産運用対策として、以下の7つが挙げられます。

  • 外貨建て投資信託への投資
  • 外貨積立をする
  • NISAをする
  • 外貨預金
  • 外国債券への投資
  • 輸出関連企業やインバウンド関連企業への投資
  • 日本株への投資

それぞれの資産運用対策を詳しく説明していきましょう。

外貨建て投資信託への投資

投資信託とは、資産運用のプロが投資家から資金を集めて運用するものです。外貨建て投資信託は、日本円ではなく外貨建てで行う投資信託になります。

外貨建て投資信託の場合、運用によって生じる利益だけでなく円安が進行することによる為替差益が上乗せされる結果、効率良く資産を増やせます。

しかし、円高に転じると、為替差損が発生するので利益を圧縮するまたは損失が拡大する恐れがあるので注意が必要です。

外貨積立をする

円安による恩恵は受けたいものの、資産運用は難しいと考えている方には外貨積立がおすすめです。外貨積立とは、定期的に定量・定額ずつ外貨を購入して積み立てていく方法。

一括で外貨を購入する場合、購入のタイミングを誤って購入後に円高に転じると大きく資産を減らす可能性があります。しかし、複数回に分ければ、取得単価を平均化できるため、リスクを抑えながら円安の恩恵を受けられるでしょう。

NISAをする

投資初心者にはNISAもおすすめです。

NISAで海外資産を持つことで、円安時には為替差益で資産が増える、円高時には為替差損が生じるものの多く海外資産を手に入れられるので取得単価を下げられます。

NISAの場合、売却しても売却益に対して税金が課されないので、税負担を抑えながら資産を増やせる点も魅力と言えるでしょう。

外貨預金

外貨預金とは、日本円ではなく外貨で預金すること。外貨預金の金利は日本円の預金よりも高く設定されているケースが多いので、日本円で金融機関に預けているよりも効率良く資産を増やせるでしょう。

さらに円安が進行した場合、為替差益を狙うこともできます。しかし、円高に転じた場合は、為替差損で資産を減らすことになるので注意が必要です。

外国債券への投資

債券とは、国や企業などが資金を借りるために発行する有価証券です。外国債券を所有していれば、国内債券よりも高い利回りで運用できるほか、換金時に為替差益を狙うこともできます。

しかし、購入時の為替よりも円高に振れた場合は、為替差損が生じて資産を減らす可能性があるので注意しましょう。

輸出関連企業やインバウンド関連企業への投資

円安の恩恵を受ける企業に投資するのも選択肢の1つです。例えば、海外への輸出で利益を得ている日本企業の株を購入すれば、円安による業績向上で株価が上昇する可能性が高くなります。また、円安でインバウンド特需が期待できる観光業やホテル業などへの投資でも良いでしょう。

しかし、株は価格変動が大きく、価格変動のリスクが高いです。リスク管理を徹底しながら運用しましょう。

日本株への投資

円安の恩恵を受ける企業への投資だけでなく、日本株全体への投資も有効です。海外投資家にとって円安というのは、日本のものを安く購入できる状況のため、円安の状況下では、日本株への投資も積極的になります。

割安な高配当株を探して投資すれば、海外資本が流入して価格が上昇することによる差益と配当金を受け取れるため、効率良く資産を増やせるでしょう。

ただし、株式投資はリスクの高い運用手段なので、リスク管理を徹底しながら運用しましょう。

円安時に行う資産運用で注意したいこと

円安時に行う資産運用で注意したいこと

資産運用で判断を誤ると、資産を減らす可能性があります。そのため、円安時の資産運用で失敗するリスクを抑えるためにも、以下の3つの注意点を押さえておくことが大切です。

  • 長期積立投資をやめない
  • 偏った投資方法をしない
  • 持っている資産をすべてドルに換えない

それぞれの注意点を詳しく説明していきます。

長期積立投資をやめない

米国株の長期積立をしている方の中には、円安では取得単価が高くなるため、長期積立をやめようと考えている方も多いでしょう。しかし、積立投資は株価が変動するリスクを分散して購入することで下げる効果があるものです。

長期間積み立てることで恩恵を受けるものなので、途中でやめると意味がなくなります。長期積立の恩恵を受けるためにも、長期積立を継続しましょう。

偏った投資方法をしない

資産運用では分散投資が大切です。分散投資とは、1つの投資先に絞るのではなく、複数の投資先で資産を運用すること。

円安だからといって円安の恩恵を受けられる投資先のみで資産を運用した場合、円高に転じた場合のリスクを一手に受けることになります。

リスクとリターンのバランスをとりながら資産を運用しましょう。

持っている資産をすべてドルに換えない

円安の状況下では、日本円で資産を持っているよりも全額外貨に換えておいたほうが恩恵が大きいと考えている方も多いでしょう。

しかし、いつまでも円安の状況が続くとは限りません。極端な円安では、政府が為替介入して大きく円高に振れるということも少なくありません。

為替の変動で大きな損失を抱えないためにも、バランスのとれた運用を心がけましょう。

円安時の資産運用に関するQ&A

円安時の資産運用に関するQ&A

円安時の資産運用は、立ち回りを誤ると資産を減らすことになるので正しい知識を身につけることが重要です。最後に円安時の資産運用に関するよくある質問と回答を見ていきましょう。

円安と円高はどっちがいい?

一概にどちらが良いとは言えませんが、悪い影響が大きいのは円安です。例えば、海外旅行の場合は円安では旅行費用が全体的に高くなってしまいます。

また、輸入に頼っている日本では、円安による価格上昇で生活が苦しくなることが挙げられるので、円高のほうが良いと言えるでしょう。

円安になった時の投資信託への影響は?

投資信託は為替変動や景気などのさまざまな要因を考慮して、バランス良く金融商品を組み合わせた運用手段です。そのため、外貨預金や外国債券のように、直接的な円安の影響は受けないでしょう。

円安のときはドルを買うべき?

円安の状況下では、日本円でドルを購入することはあまりおすすめしません。その理由は、円安では購入できるドルが減るためです。

ただし、下落した米国株を買う分には問題ありません。仮に円高に振れても、株価が上昇すれば為替損を相殺できるのでリスクを抑えられるでしょう。

円安が進んでいる最中に投資を始めることはいいの?

投資を始める時期はいつでも問題ありません。大切なのは、リスクを分散できているかどうかです。リスクを管理しながら資産運用を始めれば、為替変動の影響を気にせずに資産を増やせるでしょう。

おわりに

円安は日本円の価値が外貨と比べて下落している状況です。円安の状況をうまく利用すれば、資産を効率良く増やせる可能性があります。

しかし、資産運用は判断を誤ると、資産を大きく減らす可能性があるので注意が必要です。リスクを抑えながら資産を増やすためにも、円安時におすすめの資産運用は何なのか、どのように立ち回れば良いのかなど、やるべきことをしっかり理解してから運用を始めましょう。

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