老後生活はただでさえ収入が減少するのに、税金や社会保険料が徴収されます。税金の支払いは義務ですが、払えないと延滞税が発生、最悪差し押さえにまで発展するケースもあります。
税金の支払いができない時の対策方法をご紹介します。
老後の税金はどれくらいかかる?
税金は、年金にもかかります。老後に突入してからの税金は、一体いくらくらいかかるのでしょうか。
●年金生活でもかかる税金
老後に受け取る老齢基礎年金には、基本的に所得税や住民税がかかります。同じ「年金」でも、障害基礎年金や遺族基礎年金は非課税とされています。
退職金を受け取った場合は、それにも所得税や住民税がかかります。
このほか、買い物したら消費税、持ち家があれば固定資産税、車を持っていれば自動車税など、さまざまなタイミングで税金が発生します。税金だけでなく、健康保険料や介護保険料など社会保険料の支払いも別途必要です。
●税金と社会保険料はいくらくらい?
税金や社会保険料は、収入・年齢・家族構成などさまざま条件が影響するため、人によって金額が違います。総務省が行った家計調査によれば、1ヵ月あたりの平均値は以下のとおりです。
65歳以上の夫婦のみの無職世帯 | 65歳以上の単身の無職世帯 | |
月収の平均 | 256,660円 | 136,964円 |
税金・社会保険料の平均 | 31,160円 | 11,541円 |
65歳以上で無職の夫婦だと月3万円程度、65歳以上で1人暮らしだと月1万円程度の負担となっています。
ご自身の正確な税額や社会保険料を知りたい場合は、お住まいの地域の市区町村役場に問い合わせるのが確実です。
税金を払えないとどうなる?
受け取れる年金や退職金が少なかったり、想定外の医療費がかかったりした場合、前述のような税金が払えなくなってしまう可能性は誰にでもあります。もし払えないとどうなってしまうのでしょうか。
●延滞税がかかる
期限までに納税できなかった場合、延滞税(延滞金)がかかります。これは滞納したペナルティのようなお金で、もともと支払うべきだった税金に上乗せして支払わなくてはなりません。
延滞税は、毎日毎日増えていきます。納税が遅れるほど延滞税の負担が増し、返済が大変になりますので、できるだけ早く対処したいところです。
●財産が差し押さえられる
期限に遅れると、役所から「督促状(早く支払ってくださいという内容の書面)」が届きます。それも無視し続けて支払わないままでいると、最悪の場合、財産を差し押さえられます。
給与、持ち家、車、高価な貴金属などお金になるものは持っていかれ、売却されて強制的に税金の支払いに充てられます。
税金が払えない場合の対処方法は?
「税金が払えない」と思ったら、放置することなく早めに対処することが肝心です。まず初めにすべきなのが、役所に連絡して相談することです。
・所得税が払えない……地域の税務署に相談
・住民税が払えない……お住まいの地域の市区町村役場(市民税課など)に相談
・健康保険料が払えない……お住まいの地域の市区町村役場(健康保険課など)に相談
上記のように、それぞれの税金には担当の窓口があります。どこに行くべきか迷ったら、まずは市区町村役場に出向いてみましょう。最近は電話やメールで相談を受け付けてくれる場合もあります。
●分割・猶予・減免などの制度を利用できる場合も
各種税金や社会保険料には、支払いが難しい方のための救済措置が用意されています。例えば以下のようなものです。
・分割……一度に納付するのが難しい場合に、何回かに分けて納付する
・猶予……支払いを一定期間待ってもらう
・減免……税金・社会保険料の一部または全部を支払う必要がなくなる
なかには、その自治体限定の支援策を用意している場合もあります。役所へ相談すれば、どの制度を利用できるのか教えてもらえるはずです。必要な書類を受け取ったり、手続き方法を教えてもらったりすることもできます。
面倒で億劫に感じるかもしれませんが、差し押さえで大切なものを手放すよりはダメージが少なくて済みます。できるだけ早めに相談しましょう。
どうしても税金が払えない時には
役所で相談しても、必死に節約しても、どうにも税金を払えそうにない……。そんなときは「リースバック」という方法もあります。
リースバックとは持ち家を売って現金化できるサービスですが、最大の特徴は、自宅を売ったあともその家に住み続けられることです。
●リースバックのしくみと特徴
リースバックでは、まずリースバック会社に自宅を売却してその代金を受け取ります。その後、売った自宅をそのリースバック会社から「賃貸」として借りて、毎月の家賃を支払っていきます。
自宅の所有権はなくなりますが、その代わり、自宅に住み続けながらお金を手にすることができる仕組みです。
●リースバックのメリット
リースバックのメリットは、売却後も住み続けられることだけではありません。ほかにも以下のようなメリットがあります。
・固定資産税や火災保険料の負担がなくなる
リースバックを利用すると、自宅はリースバック会社のものになります。リースバック会社が大家で、ご自身は借りる側になるということです。
そのためリースバック後は、不動産の所有者が支払うべき固定資産税、火災保険の保険料、壊れたところを直すための修繕費などはリースバック会社が負担します。古くなってきた自宅の維持コストを気にしなくて済むのは大きなメリットといえるでしょう。
・将来的に買い戻すこともできる
「本当は自宅を手放したくない、でもお金がないから売るしかない」という状況の方もいるでしょう。リースバックの場合、一度自宅を売って現金化したあとでも、再度リースバック会社から購入することも可能です。
一時的に余裕がなくてやむなく手放したとしても、お子さまが将来的に住み続けたいという場合などに再度購入することも可能です。
・手にしたお金は自由に使える
自宅の売却代金は、契約の手続き完了後すぐに一括で入金されます。ローンなどで借りる場合と違い、そのお金は何にでも自由に使うことができます。
税金の支払いを済ませたあとは、普段の生活費に充てたり医療費や老人ホームの入居費用に充てたり、必要なものにお金を使えるでしょう。
●リースバックならセゾンのリースバックがおすすめ
リースバックを検討するなら、セゾンファンデックスに相談するのがおすすめです。セゾンファンデックスは、クレジットカードで有名な「クレディセゾン」のグループ会社です。
今までに多数のリースバックを取り扱った実績もあり、無料で安心して相談できます。
セゾンのリースバックは、相談からまとまったお金を手にするまで最短2週間ほどで完了します。税金の支払い期限が近い場合やすでに過ぎてしまった場合でも、早めに対応できます。
おわりに
「税金が払えない」と思ったら、まずは役所に連絡して、分割払いや延納などの救済措置が利用できないか確認してみましょう。そのまま放置したり役所からの連絡を無視したりしていると、支払わなければならない延滞税がどんどん増えていってしまいます。最悪の場合、財産を差し押さえられてしまうかもしれません。
老後にお金がなくて困ってしまったとき、もし持ち家があるなら「リースバック」も検討してみましょう。自宅に住み続けながら、一括でまとまったお金を手にできる可能性があります。セゾンファンデックスで、セゾンのリースバックの無料相談を利用するのがおすすめです。