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お金の勉強は何から始めるべき?初心者でも取り組みやすい勉強方法について解説

お金の勉強は何から始めるべき?初心者でも取り組みやすい勉強方法について解説
セゾンのくらし大研究 編集部

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豊かなくらしに必要な「お金」「健康」「家族」に関する困りごとや悩みごとを解決するために役立つ情報を、編集部メンバーが選りすぐってお届けします。

お金の勉強がしたいと思っているものの、何から始めれば良いのかわからない方もいるのではないでしょうか。

この記事では、お金の勉強を始めるのにおすすめの内容や具体的な方法を紹介します。お金の勉強をするメリットや注意したいポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。

この記事を読んでわかること

お金の勉強をすることで、お金に関する悩みや不安が軽減され、お金を適切に管理し、効率良く増やせるメリットが期待できます。勉強の優先順位としては、まず基本となるライフプランニングや資金計画、社会保険、公的年金、税金を押さえ、その後保険や金融資産運用について学んでいくのがおすすめです。勉強方法としては、本やゲーム、WEBサイト・SNS、セミナーなどがあります。効率良くお金の知識を身につけるには、目的を持って学び、学びながら実践すること、必要に応じてプロのアドバイスを受けることがポイントです。

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お金の勉強はなぜ必要?メリットはある?

お金の勉強はなぜ必要?メリットはある?

お金の勉強をするメリットは、お金に関する不安が軽減され、お金を適切に管理し、効率良く増やせるようになることです。お金の悩みや不安の多くは理解不足が原因であり、正しい方法で管理、運用しないと損をしてしまうこともあります。

支出の削減(節約・節税)につながる

お金の勉強をすることで、節約や節税の方法がわかり、家計の支出削減につながります。

例えば民間の生命保険は、公的年金や健康保険といった公的保障(社会保険制度)で不足する保障をカバーするために加入するのが基本です。公的保障について理解していれば、必要以上に保険に加入せずに済み、保険料を抑えられます。

また、税金について理解していれば、本来支払わなくていい税金を払わなくて済みます。会社員の場合、税金の計算から納税までほとんど会社にやってもらっている方も多いでしょう。

しかし、生命保険料控除や医療費控除のように、自分で申告しないと受けられない控除もあります。控除を申告すれば課税所得(税金を計算する基準となる所得)が減り、税金が安くなります。しかし、それを知らずに申告しなければ、損をしてしまうのです。

これらはあくまで一例で、知っているかどうかで手元に残るお金に差がつくことが多くあります。

お金を増やせる

お金の勉強をすることで、投資や資産運用によって効率良くお金を増やせるようになります。

資産を効率良く増やすには、働いて収入を得るだけでなく、持っているお金を運用することが大切です。今は銀行にお金を預けてもほとんどお金が増えないため、お金を増やすには株式や投資信託、不動産などへの投資も必要になってきます。

投資にはリスクを伴うため、それぞれの商品の特徴やリスクの理解は欠かせません。長期・分散・積立投資のようなリスクを軽減する方法や、NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)などの税制優遇制度を利用すれば、リスクを抑えながら効率良く資産運用ができます。

効率良く資産を増やすには、投資や資産運用によってお金がお金を生む仕組みをつくることがポイントです。

お金の不安を軽減できる

お金の勉強をすることで、お金の不安を軽減する効果も期待できます。お金の不安や悩みの多くは、実際にお金が足りないことです。あるいはお金が足りるのかどうかよくわからないことが原因です。

お金が足りないケースでは、収入を増やす、支出を削る、運用して増やすなどの対策が考えられます。お金が足りるのかどうかよくわからないケースでは、将来予想されるライフイベントとそれに必要な費用を整理し、資金計画を立てる「ライフプランニング(ファイナンシャルプランニング)」が有効です。

例えば人生において高額な出費が予想される「教育資金」「住宅資金」「老後資金」。この三大資金にいくらかかるのかを把握し、そのお金を準備するための具体的な資金計画を立てることで、漠然としたお金の不安を具体的な課題や行動へ変えることができます。

これらをスムーズに実行するためにも、お金の知識が欠かせません。

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お金の勉強は何から始める?

お金の勉強は何から始める?

お金の勉強といっても範囲が広く、何から始めればいいのか迷ってしまう方もいるでしょう。そこで、お金に関連する内容をジャンルに分けて、体系的に学ぶことをおすすめします。

お金の勉強を6つのジャンルに分類

お金の勉強をジャンル分けする際には、FP(ファイナンシャルプランナー)試験の試験科目が参考になります。それは、以下の6つの分類です。

  • ライフプランニング(資金計画、社会保険、年金などを含む)
  • リスク管理(保険)
  • 金融資産運用
  • タックスプランニング(税金)
  • 不動産
  • 相続・事業承継

お金について学ぶならまずは「ライフプランニング」から

最初に学ぶジャンルとしては、多くの人の生活に密接に関係してくるライフプランの策定や資金計画、社会保険や年金などを含む、「ライフプランニング」をおすすめします。

その次は、他の5つのジャンルすべてに関連する「タックスプランニング(税金)」。その後、「リスク管理(保険)」「金融資産運用」と勉強していくといいでしょう。「不動産」と「相続・事業承継」は、やや専門性が高いため最後です。

年代別におすすめの勉強内容を紹介

お金の勉強を何から始めるかの優先順位は、年代による違いがあります。ただし、どの年代の方も「ライフプランニング」と「タックスプランニング(税金)」は優先して押さえておきましょう。

10代から20代

学生や社会人になったばかりの方が多い10代から20代は、まずライフプランニングに含まれる「社会保険」「公的年金」と「税金」について優先して学ぶといいでしょう。

「保険」や「金融資産運用」についても学び、必要に応じて保険加入や資産運用を検討しましょう。

30代から40代

家庭を持つ方が多い30代から40代は、「社会保険」「公的年金」「税金」に加え、「保険」や「金融資産運用」、「住宅ローン」などを重点的に学ぶといいでしょう。

家族構成が固まってきた方であれば、ライフプラン設計や資金計画もより具体的に考えられるようになります。

50代以降

50代以降の方は、老後に向けて「資産運用」や「退職金」、「年金」について重点的に学ぶといいでしょう。

ねんきん定期便などから自分や配偶者が受け取れる年金額の目安を把握し、なるべく早いうちから老後の生活や資金計画について考えておくことも大切です。老後資金が不足する見込みであれば、老後に向けて資産運用を始める、退職時期を後ろ倒しするといった対策を検討すべきでしょう。

また、自分や親の「相続」、「医療・介護」に関するお金についても学び、備えておきたいところです。

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お金の知識が身につく勉強方法

お金の知識が身につく勉強方法

お金の知識を身につけるには、例えば次のような方法があります。

  • お金に関する本を読む
  • マネーセミナーに参加する
  • WEBサイトやSNSで情報収集する
  • お金に関する資格の勉強をする
  • ゲームでお金の流れを学ぶ

お金に関する本を読む

お金に関する本は入門書から専門書まで多数出版されており、興味のあるジャンルの本を自分のレベルに合わせて学べます。

専門家によって書かれている本であれば、内容の信頼性も高いといえます。ただし、制度やデータなどは変化するため、官公庁などの公的サイトなど信頼できる情報源で最新の内容を確認することが大切です。

マネーセミナーに参加する

各分野の専門家やファイナンシャルプランナーから実際に話が聞けるマネーセミナーもおすすめです。

無料のセミナーもあり、気軽に参加できます。ただし、自社で取り扱う商品の販売を目的としたセミナーも多いため注意が必要です。商品の販売が目的の場合、販売したい商品へ誘導する内容になっていることもあるため、何でも鵜呑みにしないようにしましょう。

セゾンマネースクールの講師は、経験豊富なファイナンシャルプランナーや証券外務員など、お金のプロばかりが揃っています。セミナー参加費は無料ですので、気になる方は下記よりお問い合わせください。

セゾンマネースクールの詳細はこちら

WEBサイトやSNSで情報収集する

専門家がYouTubeやSNSで投稿している動画や記事、金融機関のWEBサイトなどで公開されている解説ページやコラム記事なども勉強に役立ちます。無料で気軽に学べる点は大きなメリットです。

ただし、間違った情報や古い情報が掲載されていることもあるため注意が必要です。発信元が信頼できるかどうか、専門家であれば保有資格や所属機関、肩書などを確認しましょう。WEBサイトは、官公庁や金融機関のサイトを利用するのがおすすめです。

お金に関する資格の勉強をする

体系的にお金の勉強をしたいなら、ファイナンシャルプランナーなど、お金に関する資格の勉強を通じて学ぶ方法も効果的です。

資格取得という目標があれば、勉強のモチベーションになります。資格を取得できれば、お金に関する知識が身につくだけでなく、キャリアアップにもつながる可能性もあります。受験には受験料がかかるため、勉強だけが目的であれば試験を受けなくてもかまいません。

お金に関する資格としてはファイナンシャルプランナーが有名ですが、次のような資格もあります。

  • 簿記
  • 税理士
  • 公認会計士
  • 社会保険労務士
  • 宅地建物取引士
  • 証券外務員
  • 証券アナリスト
  • 中小企業診断士

お金全般に関する基礎知識を身につけたいならFP(ファイナンシャル・プランニング技能検定)の3級や2級、特定の分野をより詳しく学びたいなら、それぞれ分野の専門資格の勉強をするといいでしょう。

ゲームでお金の流れを学ぶ

難しい勉強に抵抗がある方は、お金の流れを学べるゲームから始めてみるのもおすすめです。子どもも楽しく学べるため、金融教育にも活用できます。

初心者におすすめ!お金の勉強に役立つ教材6選

初心者におすすめ!お金の勉強に役立つ教材6選

初心者がお金の勉強を始めるにあたっては、目的や自分のレベルに合った本やゲームがおすすめです。ここでは勉強に役立つ教材を6つ紹介します。

初心者がお金の勉強をするのにおすすめの本としては、次の4冊がおすすめです。

・『みんなが欲しかった!FPの教科書 3級』(TAC出版)

お金に関する知識全般を体系的に学びたい方は、FP技能士試験3級のテキストがおすすめです。

『みんなが欲しかった!FPの教科書 3級』は、やさしい言葉とカラーの図を使って解説されているため、お金について初めて学ぶ方にもわかりやすく、すらすら読めます。

一通り学んだら実際に試験を受けて、知識が身についたかの確認もできます。3級の内容が理解できたら、2級にチャレンジしてもいいでしょう。

・『誰も教えてくれないお金の話』(サンクチュアリ出版)

『誰も教えてくれないお金の話』は、私たちに身近なお金の問題を、漫画とコラムで学べる一冊です。

著者であるカフェを営む若夫婦が、失敗を乗り越えながら体当たりで成長していく過程を通して、家計、会計、住宅ローン、保険、年金、資産運用、出産、子育てにまつわるお金の問題を楽しく学べます。

実際に直面した身近な問題を題材に描かれているため、初心者でもイメージしやすく、読みやすいでしょう。

・『漫画バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則』(文響社)

『漫画バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則』は、100年以上にわたり世界で読み継がれているジョージ・S・クレイソンの名著『バビロンいちの大金持ち(The Richest Man In Babyron)』の漫画版。

お金に悩まされる現代人に、資産を増やし、お金に縛られず、充実した人生を送る方法を教えてくれる一冊です。

・『金持ち父さん貧乏父さん』(筑摩書房)

『金持ち父さん貧乏父さん』は、初版から20年以上経っても世界中で読まれているベストセラー。資本主義経済の中で効率良く資産を築いていくための方法を、金持ち父さんと貧乏父さんという2人の考え方を比較しながら学べる一冊です。

お金持ちになって人生の選択肢を広げるために何が必要なのか。お金や投資に対する考え方と、具体的に何をすればいいのかが詳しく解説されています。

ゲーム

お金について学べるゲームとしては、「モノポリー」や「キャッシュフローゲーム」がおすすめです。

・「モノポリー」

モノポリー(Monopoly)は1930年代のアメリカで誕生したボードゲームです。このゲームでは、お金の使い方や管理する能力、交渉力など、資本主義経済の基本を学べます。

プレイヤーはすごろくの要領でボード上を回りながら、土地を購入して家やホテルを建設したり、他のプレイヤーと取引したりしながら資産を増やしていきます。他のプレーヤーが自分の購入している土地に止まったときにはレンタル料をもらえ、他人の土地に止まったときにはレンタル料を支払います。モノポリー(英語で「独占」という意味)の名の通り、最終的にボード上の資産を独占し、他のプレイヤーを全員破産させたプレイヤーが勝ちです。

・「キャッシュフローゲーム」

キャッシュフローゲームは、『金持ち父さん貧乏父さん』の著者である、ロバート・キヨサキ氏が考案したボードゲームです。このゲームでは、ファイナンシャルIQ(お金に関する知能)を高め、「金融・財務・投資」の仕組みと「金持ちの秘密」を学び、お金と投資に対する考え方の幅を広げられます。

ゲームは、お金のために働く生活(働いて給料をもらう生活)を表した「ラットレース」と、お金を自分のために働かせる金持ちの生活を表した「ファーストトラック」の2つのコースに分かれています。

プレイヤーはラットレースからスタートし、働いて得た収入を株や不動産に投資、働かずに得られる収入(不労所得)を増やし、不労所得が毎月の総支出を上回る状態を目指します。

不労所得が毎月の総支出を上回るとラットレースから脱出し、ファーストトラックへ。ファーストトラックでは、ビジネスに投資して不労所得を増やすことを目指し、最初に5万ドルの不労所得を得たプレイヤーが勝者になります。

お金の勉強をするうえで大切なポイント

お金の勉強をするうえで大切なポイント

お金の勉強では、目的を持って学び、学んだことを実践することが大切です。

目的を持って学ぶ

お金の勉強は範囲が広く、終わりもありません。そのため、目的や目標がはっきりしていないと、何から始めたらいいのか、どこまで勉強すればいいのかわからなくなり迷子になってしまいます。

まずは社会保険や公的年金、税金といった基礎となる知識を身につけましょう。そのうえで、マイホームを手に入れたい、もしもがあっても家族が困らないような保険に加入したいなど、具体的な目的を達成するために必要な知識を学んでいくのがおすすめです。

具体的な目的や目標があればモチベーションも高まり、勉強を続けやすくなるでしょう。

学んだことを実践する

学ぶだけでなく、学んだことを実践することも大切です。

実践することで、より理解が深まったり、失敗から間違いに気づいたりすることもあります。自分に何が足りないのかわかれば、勉強すべきポイントも明確になるでしょう。

また、お金の勉強に終わりはなく、完璧に理解してから始めようとすると、いつまで経っても何もできません。学びながら実践し、失敗から課題を見つけて改善していくことが大切です。

お金に関する悩みはプロに相談するのもおすすめ

自分で勉強しても難しくて理解できない、本当に正しいのか不安という方は、プロに相談しするのも手です。自分で考えてもよくわからなかったことが、プロのアドバイスですぐに解決することもあります。

クレディセゾンでは、ファイナンシャルプランナーに無料で相談ができるオンラインFPショップ「セゾンのマネナビ」を提供しています。資産形成や老後資金の悩みなど、幅広いお金の悩みについて相談が可能です。相談内容に応じて、その分野に強いファイナンシャルプランナーの指名もできます。

自身の家計の状況を客観的に確認してもらうこともできるので、まずは気軽に問い合わせてみてはいかがでしょうか。

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おわりに

お金の勉強をすることで、お金に関する悩みや不安が軽減され、お金を適切に管理し、効率良く増やせるメリットが期待できます。お金の勉強は多岐にわたるため、目的に合わせて優先順位をつけ、実践しながら学んでいくことが大切です。

今回紹介した方法を参考に、さっそくお金の勉強を始めてみましょう。

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