がん保険で女性特有の疾病に備えるには?保障内容やポイントをご紹介

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がん保険で女性特有の疾病に備えるには?保障内容やポイントをご紹介

がんに罹患(りかん)したときに備えるためのがん保険。さまざまな商品があるため、どれを選べば良いのか分からないという方も多いでしょう。特に女性は、通常のがん保険と女性向けがん保険のどちらを選ぶべきか迷ってしまいますよね。ここでは、女性特有の疾病に備えるためのがん保険の選び方についてまとめました。両者の違いを分かりやすく解説していますので、がん保険を検討中の女性は参考にしてください。

1.女性のがん事情

日本人が一生のうちにがんに罹患する可能性は、どのくらいなのでしょうか。2018年のデータによると、その確率は男性で65.0%、女性で50.2%。男性と比べると少ないですが、それでも2人に1人ががんと診断されていることになります。

どの部位のがんが多いのかについても見てみましょう。全体では1位から順に大腸、肺、胃、乳房、前立腺ですが、女性に限定すると乳房、大腸、肺、胃、子宮となっています。なかでも気になるのが、女性特有のがん。多くあるがんのなかで、乳がんと子宮がんが上位に入っています。

参照元:国立研究開発法人 国立がん研究センター

2.女性特有のがんの特徴

女性特有のがんには、乳がん・子宮がん・卵巣がんがあります。「どこにできるがんなのかは分かるけど、くわしいことは知らない」という方も多いでしょう。それぞれのがんの特徴やどの年代の方に多いのかなどを、以下にまとめました。

2-1.乳がん 

女性で最も多いものが乳がんです。女性ホルモンのエストロゲンが関係しているといわれており、分泌されている期間が長い方ほど、乳がんになるリスクが高まります。これを分かりやすくご説明すると、月経のある期間が長い方ほど乳がんになりやすいということ。初潮を迎えたのが11歳以下、閉経が55歳以上、出産経験がないあるいは少ない、授乳したことがないという方は、エストロゲンが分泌されている期間が長いと推測されるため、乳がんのリスクが高いといえます。

他に指摘されているのは、長期間にわたるピルの服用や、同じく長期間の閉経後のホルモン補充療法です。また、脂肪組織には副腎のホルモンをエストロゲンに変える効果があることから、肥満傾向にある方も乳がんのリスクが高いといわれています。

乳がんにかかりやすい年代は30代〜50代前後とされていますが、20代の方や閉経後の方も罹患する可能性があります。

参照元:株式会社EPARK人間ドック

2-2.子宮がん

子宮がんには、頸がんと体がんがあります。子宮頸がんは子宮頚部(子宮の入り口)の表面、子宮体がんは子宮体部(妊娠時に胎児が育つ部分)にできるものを指します。

子宮頸がんの主な原因は、ヒトパピローマウイルスです。ヒトパピローマウイルスには100種類を超える型がありますが、そのなかでがんとの関係が深いと考えられているのは13種類。性交渉により感染するため、性活動が活発な20代などの若い世代では子宮頸がんの罹患率が高くなっています。その他、喫煙によってもリスクが高まります。

一方、子宮体がんは、性交渉との関連はありません。乳がんと同様に女性ホルモンが関与しているものが80%、残りの20%はその他の原因とされています。罹患率が高いのは、50代〜60代。妊娠・出産歴がないあるいは少ない、初潮が早い・閉経が遅いなどの場合は、子宮体がんのリスクが高いといえます。また、乳がんの既往がある方や、家族歴がある方も高リスクです。

参照元:市立貝塚病院

2-3.卵巣がん

卵巣に発生するがんを、卵巣がんといいます。卵巣は、子宮の両脇にひとつずつ存在する楕円形の臓器です。卵巣には、排卵したり女性ホルモンを分泌するといった機能があります。

卵巣がんの要因はさまざまです。妊娠・出産経験が少ないというだけでなく、肥満や食生活、排卵誘発剤の使用、長期のホルモン補充療法など、複数の要因が卵巣がんの発生に関与していると考えられています。また、多嚢胞(たのうほう)性卵巣症候群や子宮内膜症などの疾患も、リスクを高めます。多嚢胞性卵巣症候群とは、ホルモンの分泌異常により卵子がうまく育たずに小さい状態のまま卵巣のなかにとどまってしまう疾患のこと。子宮内膜症は、卵巣や卵管など子宮内以外の場所で子宮内膜が発生・発育してしまう疾患です。卵巣にできた子宮内膜症ががん化すると、卵巣がんにつながります。他には、遺伝子の変異による家族性のがんもあります。

卵巣がんの罹患率が増加するのは40代以降の年代。罹患率のピークは50代〜60代です。

参照元:医療法人社団 三成会 新百合ヶ丘総合病院

3.女性向けがん保険の特徴

ここからは、女性向けがん保険タイプや保障内容などをご説明していきます。

3-1.女性向けがん保険とは

女性向けがん保険とは、女性特有のがんに罹患した際に手厚い保障が受けられるがん保険のことです。基本保障の部分は、普通のがん保険とそれほど大きな違いはありません。しかし女性向けがん保険では、他のがん手術で給付される給付金に、女性特有の手術給付金が上乗せされます。また、商品により乳がん手術後の乳房再建に対する給付があることも、特徴といえるでしょう。

3-2.女性のがん保険・がん特約加入率

女性のがん保険・がん特約加入率は、20代〜60代で42.2%。これを年代別にみてみると、20代では

28.9%、30代46.5%、40代49.2%、50代43.1%、60代39.0%となっています。20代では加入率が低く、40代で高くなっているのが特徴です。

参照元:公益財団法人 生命保険文化センター

3-3.女性向けがん保険のタイプ

女性向けがん保険は、もともと女性特有のがん保障が主契約となっているもの、そして通常のがん保険に女性疾病特約を付けるものの主に2タイプがあります。女性疾病特約とは、女性特有の病気や妊娠・出産に伴うトラブルなどに対して手厚い保障が得られるものを指します。女性特有の疾病に備えたい場合には、2タイプのうちどちらかを選んで加入することが必要です。

女性向けがん保険には、掛け捨て型・貯蓄型、定期型・終身型といった分け方があります。それぞれのタイプについてご説明します。

掛け捨て型/貯蓄型

掛け捨て型・貯蓄型という分類は、積み立て機能の有無によるものです。積み立て機能があるものを貯蓄型、ないものを掛け捨て型といいます。

掛け捨て型がん保険のメリットは、保険料が安いこと、保険の見直しがしやすいことです。あまり保険料を増やしたくない方は、掛け捨て型を選ぶと良いでしょう。一方で、貯蓄機能がないため、支払った保険料は解約しても戻ってきません。

貯蓄型は、がんの保障があるだけでなく、資産運用も同時に行えることがメリットです。積み立てにより自動的に貯蓄できるため、すぐにお金を使ってしまってなかなか貯金できないという方にも向いています。また、解約返戻金(解約する場合に保険会社が払い戻すお金)を受け取れることや、解約返戻金の範囲内で貸付を受けられる制度があることなども特徴です。一方で、掛け捨て型と比べると保険料が高いこと、短期間で解約してしまうと貯蓄性の高さを発揮できないことなどがデメリットであるといえます。

がん保険は、新商品が続々と誕生しています。より保障内容が厚い保険や、ライフステージに合った保険への変更も検討しやすいでしょう。

・定期型/終身型

がん保険は、保障が続く期間によって定期型・終身型の2タイプがあります。定期型の保険は一定期間のみを保障するもの、終身型は一生涯保障が続くものを指します。

定期型は、保険料を一定期間支払い、その間のみ保障が受けられるというもの。継続する場合は数年ごとに自動更新となりますが、その度に保険料が上がるのが特徴です。メリットは、保険の見直しがしやすいことと、年代によっては保険料が安いこと。しかし、50代以降になると保険料が高額になっていきます。また、決められた上限年齢に達すると更新ができません。

一方、終身型は保障が一生涯続き、その間の保険料は原則一定で上がらないことが特徴です。ただし定期型の保険に比べると、加入時の保険料は割高に設定されていることが多いでしょう。

終身型でかつ貯蓄型のがん保険の場合、一定の年齢まで加入し続けることで支払った全額を還付金として受け取れます。しかしその分保険料も高く、終身型・貯蓄型の保険料は終身型・掛け捨て型の数倍となります。また、終身型・貯蓄型で還付金受け取り後も保険への加入を継続したい場合は、高額の保険料の支払いを続けることが必要です。

3-4.女性向けがん保険の保障内容

女性向け保険を選ぶときに確認したいのは、保障の内容です。主に、診断給付金・入院給付金・通院給付金・手術給付金・先進医療給付金の5つがあります。それぞれどのようなものなのか、特徴について解説します。

・診断給付金

がんの診断を受けたときにもらえる一時金が、診断給付金です。保険会社によっては、がん診断保険金や診断一時金などと呼ぶこともあります。一時金の金額は契約の内容により異なりますが、一般的には100〜300万円前後です。

また、支払いの回数も商品ごとに異なります。初めて診断された際にまとめて1回支給される保険もあれば、複数回に分けて支給される保険もあります。がんの治療が始まるときは、「治療の経過だけでなく費用面も心配」という方も多いでしょう。診断給付金の使い道は基本的に自由なため、入院費や通院費だけでなく、生活費として使っても問題ありません。治療が始まる前にまとまった金額を受け取れるため、当面の医療費や生活費の不安を払拭できるでしょう。

参照元:株式会社西日本シティ銀行

・入院給付金

入院給付金は、がんを治療する目的で入院した際に、入院の日数に応じて支払われます。女性特有のがんに罹患した場合は、通常支給される金額に上乗せされた入院給付金の受け取りが可能です。一般的な1日当たりの給付金額の目安は、5,000〜15,000円程度。医療保険の場合の入院給付金は、1回の入院に対する限度日数や、通算の限度日数などが設定されています。しかし、がん保険の場合の入院給付金は、日数の制限がないことがほとんどです。そのため、入院が長期にわたる場合や入院を繰り返す場合でも、安心して治療に専念することができるでしょう。

参照元:株式会社ほけんのぜんぶ

・通院給付金

がんの治療目的で通院した場合に支払われるものを、通院給付金といいます。入院日数に応じて、1日当たりの決められた金額を受け取れます。1日当たりの給付金は5,000〜15,000円程度。入院給付金と同様、女性特有のがんによる通院給付金は、その他のがんの通院給付金に上乗せされる仕組みとなっています。

がんと聞くと、入院をイメージする方も多いかもしれません。しかし、近年のがん治療においては入院が減少しており、通院が増加傾向にあります。がんで通院するときは、ホルモン剤治療、放射線治療、抗がん剤治療などを行う場合だけでなく、経過観察のみの場合もあるでしょう。商品によっては、保障されない通院があることも。契約内容に含まれない通院が続くときは、給付金が受け取れないため自己負担が大きくなります。そのため、どのような通院が保障されるのかということまでよく調べて、保険を選ぶことが大切です。

参照元:株式会社ほけんのぜんぶ

・手術給付金

手術給付金は、がんの手術を受けたときに支払われます。がんの場合は、手術も高額となることが多いため、給付金があると安心です。手術給付金の基準は、がんの入院給付金の〇倍といった契約が一般的です。商品によっては、金額が設定されているものもあります。

契約時に注意したいのは、支払い回数。無制限との記載があっても、手術の種類によっては「〇日に1回」などの日数制限が設定されている場合もあるため、確認しましょう。

・先進医療給付金 

一般的な医療費に対しては、高額療養費制度があります。1ヵ月の医療費が厚生労働省の定める上限額を超える場合に、超えた額を支給する制度です。しかし、先進医療(厚生労働大臣が承認した高度な技術を必要とする医療のうち、公的医療保険の対象でないもの)の費用は、高額療養費制度の対象にならないため注意が必要です。先進医療が行われるのは、主にC型肝炎ウイルスによる肝硬変や関節リウマチなど。また、がんに対して行われる陽子線治療や重粒子線治療も、部位によっては先進医療に当たります。これらの医療は本人の希望があり、かつ医師が必要性を認めた場合にのみ受けられるのが特徴です。先進医療は公的医療保険の対象でないため、陽子線治療では約270万円、重粒子線治療では約309万円が自己負担となります。

この先進医療に対して保障してくれるのががん保険です。先進医療給付金の一般的な上限金額は、 1,000万〜2,000万円となっています。費用が高いことから、先進医療を受ける方はそれほど多くはありません。しかし、もし給付金が受け取れるならどうでしょうか。「できる限りの治療を受けたい」と思ったときに給付金があれば、先進医療を受けられる可能性が上がるのです。

参照元:第一生命保険株式会社

4.女性ががん保険を選ぶときのポイント

女性ががん保険を選ぶときに注意したいポイントを見ていきましょう。

4-1.タイミングが大切!罹患する前に加入しよう

がん保険はがんに罹患する前に加入して、リスクに備えることが重要です。その理由は、1度でもがんの診断を受けていると健康告知に該当し、がん保険に加入できなくなる場合があるからです。女性特有のがんの罹患率が跳ね上がるのは30代〜40代、そしてピークは50代〜60代。そのため、可能であれば30代までの若いうちに加入しておきたいですね。女性向けがん保険では、妊娠・出産時のトラブルも保障されることが多いため、若いからといって「いらない」「もったいない」と考えるのではなく、加入を検討してみてください。

また、40代、50代でまだがん保険に加入していない方は、がんに罹患していない今こそ加入のタイミングといえるでしょう。

4-2.保険料と保障内容のバランスをチェック

保険料と保障内容のバランスをチェックすることも大切です。高い保険料を支払えばもちろん、より厚い保障が受けられるでしょう。ただし、保険料が家計を圧迫しないか、払い続けられるかどうかを検討する必要があります。

がん保険の加入を検討する際は、どこまでが保障の対象となるのか、給付金額はいくらかなどをチェックして、保険料とのバランスを見極めましょう。

おわりに

がんと診断されたときは、病気の経過や費用面など、さまざまな心配事が出てくるでしょう。治療費や生活費をどうまかなえば良いのか不安な方は、がん保険に加入して備えておくことで安心して過ごせます。

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