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水光熱費を節約!ズボラでもお金が貯まる節約術20選

水光熱費を節約!ズボラでもお金が貯まる節約術20選
加藤 文子(マルチなワーママ)

執筆者
加藤 文子(マルチなワーママ)

電子書籍出版プロデューサー、ボイストレーナー、心理学コーチの顔を持つ。ライティングに関すること、声のこと、心のことなどを、分かりやすくお伝えします。またワーママでズボラならではの、片づけ、時短術、節約術など、役立つ情報をお届けします。

毎月必ずかかる固定費である水光熱費。ゼロにするのは難しいですが、大幅に水光熱費を節約できたら、嬉しいと思いませんか?今回は、家計簿をつけたりせずに、ズボラでも楽しくできた水光熱費の節約術をご紹介いたします。 

1.光熱費を節約すれば省エネになる 

そもそも光熱費を節約することは、家計にとって嬉しいことであるのはもちろん、省エネの観点からも推奨されています。省エネは、エネルギーの安定供給確保と地球温暖化防止の両方の側面があり、とても意義のあることです。災害時のためにも、節約する方法を知っておくといざというときに役に立つでしょう。 

2.光熱費の相場 

光熱費の相場

総務省によると、2021年度の1ヵ月あたりの光熱費は、単身世帯で11,358円、2人以上世帯のうち勤労者世帯で21,448円です。ちなみに我が家の場合は、1戸建に3人家族、著者が在宅ワークであるにもかかわらず、月平均13,000円程度ですので、かなり節約できていることが分かります。 

出典:総務省統計局家計調査家計収支編

3.節約目標を立てる 

やみくもに節約をしようと思っても、長続きはしません。どうして節約したいのか、節約したお金をどのように使いたいのかを決めてから始めると楽しくできます。著者は節約した分を投資にまわし、さらにお金が増えることを楽しみに続けています。 

4.電気代を節約する 

2.でお伝えしたとおり、2021年の2人以上の勤労世帯の光熱費は21,448円です。うち、電気代は10,272円になり、家庭でのエネルギー消費量のうち約半分が電気消費量ということになります。使い方を見直せば大きな節約と省エネになります。 

出典:総務省統計局家計調査家計収支編 

4-1.待機電力を減らす 

待機電力とは、電化製品などを使用していなくても、コンセントを差しているだけで消費される電力のことです。資源エネルギー庁によると、一世帯あたりの年間消費電力量は4,432kwhで、そのうちの228kWh(5.1%)が待機電力と推計されています。電気代を1kwhあたり27円とすると年間6,156円分の待機電力が消費されている計算になります。 

資源エネルギー庁「平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業(待機時消費電力調査)報告書概要」

出典:資源エネルギー庁「平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業(待機時消費電力調査)報告書概要」 

また、待機電力の機器別構成比は、上の図のとおりです。ガス給湯器が1番電気を消費しています。ガス給湯器のコンセントは抜くと設定がリセットされたり、凍結のおそれが出たりと、抜かない方が良いため、運転スイッチをこまめに切るようにしましょう。その他、コンセントを抜いても大丈夫そうな家電は抜きましょう。コンセントを抜くのがめんどくさい方は、スイッチ式電源タップがおすすめです。 

4-2.電球をLEDランプに 

白熱電球からLEDランプに変えると、消費電力が83%カットされます。LEDランプ1個につき、年間2,410円節約できます。家中の電球を変えると大幅な節約になります。 

出典:省エネ性能カタログ2021年版 

4-3.エアコン 

①設定温度 

エアコンの設定温度は、夏場は28度、冬場は20度として推奨されています。強くしすぎないようにしましょう。 

②サーキュレーターを活用 

サーキュレーターを併用すると、空気を循環してくれ、弱い設定でも快適です。我が家は、プロペラ付きの照明器具にしています。プロペラを、夏は上向きに回して涼しい空気を上へ流し、冬は下向きに回して暖かい空気を下へ流します。夏は、これだけで扇風機代わりとして使えますし、サーキュレーターのように置き場所が必要ないので便利です。 

③エアコンはつけっぱなし?こまめに切る? 

エアコンはつけっぱなしが良いという話を聞きますが、夏も冬も同じなのでしょうか? 

実は夏の日中は、35分までの外出はつけっぱなしの方が安く、夜は18分までの外出であればつけっぱなしが安くなります。冬は、日中はつけっぱなしがよく、夜はこまめに切る方が安くなります。 

出典:ダイキン工業株式会社「エアコンは”つけっぱなしがお得”という節は本当なのかを検証せよ! 

④掃除 

2週間に1度、エアコンのフィルターを掃除することで、節電につながります。 

4-4.冷蔵庫 

①開閉頻度を減らす、開閉時間を短くする 

冷蔵庫を開けてから閉めると、庫内を急激に冷やそうとするため、電気代がかかります。開閉頻度を減らしたり、開閉時間を短くすることが大切です。そのためには、冷蔵庫の中を整理整頓し、何がどこにあるかを常に把握しておくことがポイントになります。タッパーに中身と日付を書いておくのもおすすめです。 

②食材を入れすぎない 

食材を詰め込むと、冷蔵庫がしっかり冷やそうとしたり、空気循環が悪くなったりするため、電気代が多くかかります。食材を入れる量は、半分程度にするのがポイントです。常温保存できる未開封の物や野菜は入れないようにしましょう。ただし、冷凍庫は隙間なく入れる方がお互い保冷しあって節電になります。 

③設置場所 

冷蔵庫には放熱板があり、効率的に冷やすために放熱をしています。そのため、放熱板がある側面と上部は開けて設置します。放熱板の場所はカタログに記載されていますので、参考にしてください。冷蔵庫の上に物を置いたり、側面に何か貼ったりすると、電気代が多くかかりますので、気を付けましょう。 

④適温にする 

設定温度を一年中同じにしていませんか?設定温度を季節ごとに適温に変えると節電になります。設定を「高」から「中」に変えるだけで、電気代が年間1,670円節約されます。 

出典:経済産業省資源エネルギー庁 省エネポータルサイト

4-5.テレビ 

①電源オフ 

見ていないときはこまめに電源をオフにし、出かけるときは主電源から電源をオフにします。コンセントを抜くとさらに効果的です。 

②テレビの明るさと音量の調整 

明るさと音量を抑えると節電になりますので、調整しましょう。 

③テレビの掃除 

ほこりが画面に付いていると、画面が暗く見え、明るさを強くする原因になりますので、ときどき拭くようにします。 

4-6.炊飯器 

出典:省エネ性能カタログ2021年版

省エネ性能カタログによると、保温は4時間(224Wh)を目安にします。長時間保温するのであれば、2回炊いた方(316Wh)が節約になります。また、保温しないで電子レンジで加熱した方が節約になります。まとめて炊いて冷凍保存し、電子レンジで解凍するという使い方もおすすめです。 

4-7.トイレ 

使わないときは蓋を閉めましょう。暖房便座の設定温度を、季節ごとに変えたり、夏は電源オフにします。洗浄水の設定温度を低くするのも良いでしょう。 

4-8.電子レンジを効果的に使う 

出典:省エネ性能カタログ2021年版

省エネ性能カタログ2021年版によると、野菜の下ごしらえは、ガスコンロで茹でるよりも、電子レンジの方が節電になります。例えば、ガスコンロでほうれん草をゆでると年間1500円の電気代になり、電子レンジで調理した場合では、年間360円です。電子レンジで下ごしらえした方が水も少なく済みますから、活用しましょう。 

4-9.最新のエコ家電に変える 

出典:省エネ性能カタログ2021年版

毎年発売される家電は、省エネの効果がどんどん高くなっています。5年も継続して使用している場合は、買い替えることで大幅に省エネになります。買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。 

4-10.電力会社や料金プラン、契約アンペアを検討する 

電力自由化になりましたので、昔のままという方は一度、検討してみてください。電力会社によって料金プランがいろいろありますので、ご自身のライフプランに合ったプランを見付けましょう。年間3万円以上節約されることもあるそうです。契約アンペアを上げると基本料も上がりますので、むやみに高いアンペアにしていないか、確認しましょう。 

4-11.ソーラーパネルを設置する 

一戸建ての方は、ソーラーパネル設置を検討してみてはいかがでしょうか。我が家は初期投資ゼロ円のソーラーパネルを設置しています。ソーラーの会社に屋根を貸しているという形になっており、10年で自分の物になります。10年間は昼の電気代だけ、発電で賄える仕組みです(最大使用量は決まっています)。本当にソーラーパネルの設置に1円も支払っていないのに、平均して月々4〜5,000円程度の電気代が安くなっています。15年ほどで壊れるといわれるパワーコンディショナー(太陽光で発電した電力を家庭用の電力に変換してくれる機械)の分は貯金しています。 

5.ガス代を節約する 

5-1.風呂 

追い焚きをなるべくしないように、家族全員続けて入るようにしましょう。シャワーを流しっぱなしにしないようにも心掛けます。 

5-2.食器洗い 

お湯の出しっぱなしに気をつけて、まとめて洗います。湯温を低めにすると、節約になります。食器洗い洗浄機の方が電気代や水道代は安くなりますので、購入を検討しても良いでしょう。 

5-3.料理 

ガスコンロの火は、鍋底から飛び出した分は無駄になっています。すべての調理で強火が良いわけではありません。鍋底の大きさに合わせた火力にしましょう。 

5-4.ガス会社を検討する 

ガス自由化になりました。都市ガスもプロパンガスも自由に選べますので、各社のプランを検討してみてはいかがでしょうか。 

6.水道代を節約する 

6-1.風呂 

シャワーヘッドを節水タイプに変えると節水になります。我が家では、塩素除去でき、最大40%節水になるマイクロナノバブルシャワーヘッドに変えました。ちなみに、マイクロナノバブルは、人の毛穴よりも小さいため、一般のシャワーより身体が綺麗になります。ボディソープとシャンプーを数日おきに使えばよくなり、消耗品の節約にもつながりました。また、保温効果があるため、シャワーを浴びる時間も減っていると感じます。 

6-2.洗濯 

お風呂の残り湯を洗濯に使うと節水になります。温かいまま使うと、洗浄力がアップしますので一石二鳥です。洗濯物は少なくても多くても水の量が変わらないので、8割程度入れて洗いましょう。縦型とドラム式では、ドラム式の方が節水になります。 

6-3.食器洗い 

まとめて洗うようにし、お湯の出しっぱなしに気をつけます。節水シャワーヘッドを付けるのも良いでしょう。手洗いより食器洗い洗浄機の方が水道代は安くなります。 

6-4.トイレ 

家庭の中で水道代が一番かかるのが、実はトイレです。流す「大小」を分け、節水しましょう。最新型の節水トイレに変えると、かなり水道代が節約できます。タンクにペットボトルを入れるのは効果がないので止めましょう。 

6-5.料理 

野菜の下ゆでを、電子レンジにすると、水の量が少ないため、節水になります。解凍のときは、流水を避け、冷蔵庫の中で時間をかけて解凍すれば節水になります。 

おわりに 

水光熱費の節約方法を、電気代、ガス代、水道代の順にご紹介しました。節約した分を何に使うか目標を立てることで、楽しく長く続けることができます。地球のためにも、災害時や雨があまり降らないときのためにも、節約方法を知っておくと役に立ちます。節約して、お金が貯まる参考になりましたら幸いです。 

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