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定年後の生き方は?女性の楽しみ方や注意点も紹介

定年後の生き方は?女性の楽しみ方や注意点も紹介
セゾンのくらし大研究 編集部

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豊かなくらしに必要な「お金」「健康」「家族」に関する困りごとや悩みごとを解決するために役立つ情報を、編集部メンバーが選りすぐってお届けします。

定年後の生活は、女性にとって新たなスタートの機会です。セカンドキャリアとしてどのように働き続けるか、そして自宅や屋外でどのように楽しみを見つけるかが、豊かな老後を築く鍵となります。

この記事では、定年後の女性の働き方や楽しみ方、さらには充実した老後を送るための注意点について詳しく解説します。これからの人生を自分らしく楽しむためのヒントを探している方は、ぜひご覧ください。

この記事を読んでわかること
  • 定年後の女性の所得や勤め先、雇用形態は大きく変化し、パートやアルバイトとして働く人が多くなる傾向がある
  • 50代女性の求人市場は厳しい面もあるが、医療や介護、教育などの分野では経験を活かせる機会が多い
  • 定年後の楽しみ方には、自宅での手芸や読書、屋内での社交ダンスや映画鑑賞、屋外でのウォーキングや旅行など、さまざまな選択肢がある
  • 老後を楽しむためには、早めの人生設計、健康的な生活習慣の確立、人との関わり方の見直し、断捨離などが重要である
ひとりのミカタ

定年後の働き方と女性のセカンドキャリア

定年後の働き方と女性のセカンドキャリア

定年後の女性の働き方は、所得、勤め先、雇用形態、仕事内容などさまざまな面で変化が見られます。

60歳代前半の女性の所得状況から、定年後の勤め先の選択肢、雇用形態の傾向、そして仕事内容の変化まで、幅広い観点から見ていきましょう。

また、50代女性の求人市場の現状や、セカンドキャリアを見つけるためのポイントについても触れていきます。

60歳代前半の女性の所得

60歳代前半の女性の所得は、定年前と比べて大きく変化する傾向があります。総務省の「令和4年就業構造基本調査」によると、60〜64歳の女性の所得分布は、正規の職員、契約社員、パートなどの雇用形態によって大きく異なります。

正規の職員として働く女性の場合、「200〜399万円」の所得階級が最も多く、高卒では約6割、大卒では約4割を占めています。一方、契約社員として働く女性は、「200〜399万円」の所得階級が最も多いものの、「199万円以下」の割合も高くなっています。

特に顕著なのは、パートとして働く女性の所得分布です。大卒では約8割、高卒では9割弱が「199万円以下」の所得階級に属しており、定年後に雇用形態が変わることで所得が大幅に減少する可能性が高いことがわかります。

定年後の勤め先

定年後の女性の勤め先については、多くの場合、これまで勤めていた会社や関連企業で働き続ける傾向が見られます。公益財団法人21世紀職業財団の調査によると、定年を経験した60〜64歳の女性のうち、約6割が「50歳当時と同じ会社」で働いています。

次いで多いのが「50歳当時と別の会社」で働くケースです。一方、「50歳当時と同じ会社のグループ会社、関連会社」で働く割合は男性と比べてやや少ない傾向にあります。

このように、多くの女性が定年後も同じ会社や関連企業で働き続けることを選択していますが、全く新しい環境で働き始める女性も少なくありません。

定年後の雇用形態

定年後の雇用形態は、男性と女性で大きく異なる傾向が見られます。同じ調査によると、女性の場合、定年後は「パート、アルバイト」として働く人が約半数を占めています。

これは男性の場合、約半数が「契約社員」として働くのとは対照的です。女性の多くが、定年前とは別の会社にパートとして転職するか、定年前と同じ会社であっても、より柔軟な働き方が可能なパートやアルバイトという雇用形態に切り替えて働いているケースが多いことがわかります。

この傾向は、女性が定年後の生活において、仕事と私生活のバランスを重視している可能性を示唆しています。

定年後の仕事の変化

定年後の仕事内容は、多くの場合変化が見られます。同調査によると、定年後も働く女性のうち約3割が、仕事の内容に定年前から変化があったと回答しています。

業種別に見ると、50代後半で「金融・保険業」に従事していた女性の割合が最も多かったのに対し、定年後は「卸売り・小売業」が最多となっています。また、「医療・福祉」の分野は定年前後で割合がほぼ変わらず、継続して働く女性が多い業種であることがわかります。

職種の面では、50代後半に比べて定年後は「営業等の事務」の割合が減少し、代わりに「販売・接客サービス・カスタマーサポート」の割合が増加しています。これは、定年前には営業事務や営業に就いていた女性の中に、定年後に新たにカスタマーサポートのような仕事に就く人が増えていることを示しています。

50代女性の求人市場

50代女性の求人市場は、若い世代と比較すると厳しい面があります。一般的に、50代の正社員の求人は管理職などのハイクラス求人が多く、これまで組織を牽引するような経験がない50代女性にとっては不利になる場合が多いです。

また、50代は若い世代に比べて労働生産性が低いと思われがちで、新しい技術や知識の習得が年々困難になってきたり、体力の衰えや健康問題などを抱えたりする一方で、これまで積み上げてきた経験と比例して上昇している給与水準を考えると、50代の採用に二の足を踏む企業があることも事実です。

しかし、50代女性が持つ豊富な経験や知識が歓迎される職場もあります。特に50代女性の需要が高い分野としては、医療や介護、保育、福祉、教育、人材派遣などが挙げられます。これらの業種では、50代女性が持っている経験や知識を生かせる職種が多数あり、採用にも積極的です。

50代からの仕事の見つけ方

50代からの仕事探しでは、自分自身の強みを明確にし、それを生かせる仕事を選ぶことが重要です。これまでの人生経験から多くのスキルや知識を習得しているはずです。そして、それは必ずしも就業経験の長さに比例するものではありません。

自分のキャリアを棚卸しして、得意なことや興味のあること、専門的な知識やスキルを明確にしたうえで、それを生かせる職種や業界を探すことが大切です。また、自分のスキルをアップデートするために、勉強や資格取得などのキャリアアップにも積極的に取り組むことをおすすめします。

さらに、転職サイトや転職エージェントだけでなく、自分をよく知る人からの紹介も、50代女性が新しい仕事を得る際の強い味方になります。職場での人脈や、友人・知人などのネットワークを広げたり、SNSやセミナーなどもうまく活用したりして、業界や職種に関する情報を積極的に収集することが、セカンドキャリアを見つける近道となるでしょう。

定年後の楽しみ方

定年後の楽しみ方

定年後は、これまでの仕事中心の生活から解放され、自分の時間を存分に楽しむチャンスです。若い頃には叶わなかった夢や、やりたくてもできなかったことに挑戦する絶好の機会でもあります。自分で限界を設けず、新たな趣味や活動にチャレンジすることで、人生がより豊かになるでしょう。

以降では、定年後の楽しみ方を自宅、屋内、屋外の3つの場面に分けて紹介します。

自宅編

自宅での過ごし方は、快適で気軽に始められる楽しみ方の宝庫です。

まず、手芸は多くのシニア女性に人気の趣味です。編み物や裁縫など、これまで時間がなくてできなかった作品作りに没頭できます。自分の好みを追求した作品を作るのも良いですし、大切な人へのプレゼントとして作るのも素敵な楽しみ方です。

次に、読書は時間に余裕ができた今こそ、じっくり楽しめる活動です。自宅であれば、誰にも邪魔されることなく好きな本の世界に没頭できます。まとまった時間がなければできなかった一気読みも、今なら叶えられるでしょう。

さらに、自宅にベランダや庭がある方にはガーデニングがおすすめです。好きな花を育てたり、野菜を栽培したりすることで、自然とふれあいながらリラックスできる空間を作り出せます。自分好みの庭に仕上げることで気分が高まり、日々の生活の質も向上するでしょう。

また、近年ではインターネットを活用した楽しみ方も増えています。SNSやブログを通じて自分の日常を発信したり、オンラインショッピングを楽しんだりすることもできます。手作り作品をネット販売して収入を得る方法もあり、趣味と実益を兼ねた活動として注目されています。

屋内編

屋内での活動は、天候に左右されず安定して楽しめるのが魅力です。

社交ダンスは、シニア世代に特に人気の趣味の一つです。音楽に合わせて体を動かすことで、足の筋力増加やバランス感覚の向上、反射神経を養うことができます。また、おしゃれな衣装を着て踊ることで、姿勢が良くなったり、外見に気を使うようになるなど、日常生活にも良い影響を与えてくれるでしょう。

映画鑑賞も、シニア女性に人気の楽しみ方です。映画館に足を運び、大画面で映画を楽しむのも良いですし、自宅で好きな時に好きな映画を観るのも素敵です。多くの映画館ではシニア割引を実施しているので、よりお得に楽しむこともできます。

英会話にチャレンジするのも良いでしょう。地域の教室やオンラインスクールで学ぶことができ、新しい言語を習得する喜びを味わえます。英語力を身につけることで、海外旅行がより楽しくなったり、外国の方とコミュニケーションを取る機会が増えたりするかもしれません。

その他、囲碁や将棋などのマインドスポーツも、認知症予防に効果があるとされ、人気です。カラオケを楽しむのも良いでしょう。歌うことで気分転換になるだけでなく、歌唱力の向上を目指すのも楽しい目標になります。

屋外編

屋外での活動は、自然とふれあいながら心身をリフレッシュできる素晴らしい機会です。

ウォーキングは、手軽に始められる屋外活動の代表格です。近所を散歩するだけでも十分な運動になり、心も体もリフレッシュできます。いつもと違うルートを探索したり、地域の魅力的なスポットを訪れたりするのも楽しいでしょう。体力に自信がある方は、ハイキングにチャレンジしてみるのも良いかもしれません。

旅行も、定年後ならではの楽しみ方です。時間に余裕ができたからこそ、これまでできなかった遠出や長期滞在を楽しむことができます。国内旅行はもちろん、海外旅行にチャレンジするのも良いでしょう。夫婦で世界一周旅行に出かけたり、一人で気ままに国内を巡ったりと、自分のペースで旅を楽しめます。

シニア向けボランティア活動に参加するのも、充実した時間の過ごし方の一つです。子供を対象にした活動や、福祉施設での補助、自然環境を守るための活動など、さまざまな種類のボランティアがあります。誰かの役に立っているという充実感が得られ、生活の質の向上にもつながるでしょう。

また、屋外でデッサンや絵画を楽しむのも素敵な過ごし方です。美しい風景や自然の中で絵を描くことで、新たな才能を発見できるかもしれません。

老後を楽しむための注意点

老後を楽しむための注意点

老後を充実させ、楽しく過ごすためには、いくつかの重要な点に注意を払う必要があります。早めの人生設計、健康的な生活習慣の確立、人との関わり方の見直し、そして身の回りの整理整頓など、さまざまな側面から老後の生活を考えることが大切です。

以下では、これらの注意点について解説します。

早めに老後の人生設計を立てておく

老後の人生を充実させるためには、定年を迎える前の50代のうちから、具体的な人生設計を立てておくことが重要です。老後の生活資金、定年後の仕事、親の介護、遺産相続や葬儀のことなど、将来的にどのような手続きが必要になり、いくらくらいの費用がかかるのかを考えておく必要があります。

例えば、毎年誕生月に届く「ねんきん定期便」を確認し、老後に受け取れる年金の金額(年金見込額)を把握することも大切です。これにより、老後の収入における年金の割合を知ることができます。特に59歳の年には、年金見込額とともに全期間の年金記録情報が記載された書類が封書で届きますので、しっかりと確認しておきましょう。

また、趣味や打ち込めることを見つけておくのも良いでしょう。体力のある50代のうちに、老後の生き方やお金のことを考えておけば、より余裕を持って老後を迎えることができます。

生活習慣を整える

老後を健康に過ごすためには、50代のうちから生活習慣を整えることが非常に重要です。特に注意すべき点は、以下の3つです。

  • 食事
  • 運動
  • 睡眠

食事面では、バランスの取れた食生活を心がけましょう。野菜をメインに使った小鉢を一つ追加したり、塩分の多い調味料の使用を控えめにしたりするなど、小さな改善から始めるのが良いでしょう。

運動面では、ウォーキングやストレッチなど、自分の体力に合った運動を習慣づけることが大切です。運動習慣は、体力の維持向上だけでなく、認知症予防にも効果があるとされています。

睡眠に関しては、規則正しい就寝・起床時間を守り、質の良い睡眠を取ることを心がけましょう。寝る前にスマホを見すぎて寝付けなくなるなどの悪習慣がある場合は、改善を図ることが大切です。

これらの生活習慣を一気に改善するのは難しいかもしれません。できることから少しずつ始め、徐々に習慣化させていくことが重要です。

周りとの関わり方を考える

定年退職後は、これまでつながっていた人々との関わりが減少し、孤独を感じやすくなります。社会的に孤立すると、脳卒中や心臓病、認知症などの病気のリスクが高まるとされているため、早めに対策を講じることが大切です。

周囲との関係を維持・構築するために、趣味を通じて新たな知り合いを増やすのも良い方法です。例えば、ゲートボールなど自宅の外で複数人でできるスポーツは、知り合いを増やす機会になるだけでなく、体力の向上も見込めます。

また、地域のコミュニティ活動に参加するのも効果的です。ボランティア活動や地域の催し物に積極的に参加することで、同じ地域に住む人々とのつながりを深められます。

さらに、SNSを活用して趣味の友人を見つけたり、オンラインコミュニティに参加したりするのも現代的な方法として注目されています。

断捨離で必要なものだけを残していく

50代のうちに不要なものは捨て、必要なものだけを残しておく習慣をつけることをおすすめします。これは、定年後の生活を見据えた「断捨離」とも言えるでしょう。

1年以上着ていない服や、買ったのに使えずにいるもの、なんとなく持っているだけのものはありませんか?自分にとって必要でないものを見極めたら、早々に処分するのが良いでしょう。

この習慣は、単に物理的な空間を整理するだけでなく、心の整理にもつながります。必要なものだけを持つ生活は、精神的なゆとりをもたらし、新たな趣味や活動に取り組むための時間と空間を生み出します。

また、終活を見据えた準備としても有効です。自分の人生の集大成として、本当に大切なものを選び抜いていく過程は、自分自身を見つめ直す良い機会となるでしょう。

断捨離を進める際は、「ほしいものは値段を気にせず買い、不要なものは悩まずに捨てる」という姿勢を心がけると良いでしょう。体力のある今のうちから、必要なものだけを持つ生活を心がけることで、より自由で充実した老後生活を送ることができるはずです。

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おわりに 

定年後の生活を充実させるためには、早めの準備と柔軟な姿勢が重要です。セカンドキャリアの選択、趣味の充実、健康管理、人間関係の構築など、多面的なアプローチが必要となります。これらの要素を適切にバランスを取りながら取り入れることで、より豊かで満足度の高い老後を実現できます。また、おひとりさまの方々にとっては、クレディセゾンの「ひとりのミカタ」のようなサポートサービスを活用することで、さらなる安心感を得られます。定年後の生活設計を今から考え始めることで、自分らしい充実した人生を送ることができるでしょう。

※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。

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