~「骨質」って聞いたことありますか?~
2022年3月に実施された骨質検査キットプレゼントキャンペーンで、骨についてのアンケートに1,300人の方に回答していただきました。この記事では皆さんの回答から判明した、8割の方が知らない「骨質」について詳しく解説します。
「骨質」って知ってる?
元気な骨の決め手は「骨密度」だけではありません。「骨密度」の他に見逃してはならないのが「骨質」です。しかし、実に8割以上の方が「骨質」を知らないことが判明しました。
骨は、半分はカルシウム、残りの半分はコラーゲンで構成されています。骨の健康は「硬さ」と「しなやかさ」で決まります。カルシウムは硬さを生み出し、これがよく耳にする「骨密度」に関わります。一方、コラーゲンはしなやかさを付与し「骨質」に影響します。骨を鉄筋コンクリートの建物に例えると、土台となる鉄筋がコラーゲン(骨質)で、コンクリートがカルシウム(骨密度)です。鉄筋がもろければ建物も崩れるように、上質なコラーゲンなしに丈夫な骨はあり得ません。つまり、骨というと骨密度ばかり気にしがちですが、実はそれと同等に「骨質」も非常に重要なのです。
アンケートにて、「骨のために摂取している栄養素」をたずねたところ、「カルシウム」が最も多く、5人に2人は意識的に摂取していました。一方、骨質に関わる「ビタミンB」や「葉酸」を摂取している人はどちらも5%以下でした。このことからも、骨密度は知っていても骨質は知られていないことがうかがえます。「カルシウムを摂っているから大丈夫」とはいかないわけです。
骨質の低下も骨粗しょう症の原因に
骨の強さは「骨密度」と「骨質」で決まるとお伝えしました。骨密度が低下すると骨粗しょう症になることはよく知られていますね。では、「骨質」が低下するとどうなるのでしょうか?実は、骨密度に問題がなくても、骨質が悪いと骨粗しょう症になることが分かっています。
骨質の決め手となるコラーゲンは加齢によって劣化します。それもまだ若い20歳過ぎから始まります。コラーゲンは古いものを分解し新しいものに入れ替えることで元気な状態を維持していますが、この新陳代謝は加齢に伴い低下するのです。
骨質のために摂るべき栄養素
骨質を良くするには骨質を支えるコラーゲンの劣化を防ぐことが重要です。コラーゲンの劣化を防ぐには、ビタミンB6、B12や葉酸を含む食材を積極的に食べましょう。
ビタミンB6
レバー、まぐろ、バナナ、赤身肉、鶏肉、カツオなど
ビタミンB12
レバー、あさり、しじみ、サンマ、卵など
葉酸
ほうれんそう、枝豆、レバー、とうもろこし、納豆、アスパラガスなど
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骨は運動しないとサボる!
適度な運動は骨の生成を促し丈夫にします。運動の負荷が刺激となり、骨にカルシウムが蓄積されます。「強くしないと折れる!」と骨が頑張ってくれるわけです。逆に、運動しないでいると、「この程度で大丈夫か」と新しい骨を作らずさぼってしまいます。
長期間無重力状態で過ごす宇宙飛行士は、骨粗しょう症のリスクが高いことにもうなずけますね。
尿検査で「骨質」がわかる!「おうち検査」のすすめ
多くの自治体は40歳以上の女性を対象に5年ごとの骨密度検診を実施しています。しかし、「骨質」は医療機関で測定しません。骨密度に問題がなくても「骨質」の状態が悪いと骨粗しょう症のリスクがあります。
そこで、尿検査で手軽に「骨質」を測定できる郵送検査がオススメです。仕事や買い物などあらゆるものがリモート化する今、「検査」も在宅で可能です。自宅で採尿し、ポストに投函するだけです。結果は郵送で届き、生活習慣のアドバイスがもらえます。将来的な骨のトラブルを防ぐために「おうち検査」を活用してみてはいかがでしょうか。
【注意事項】
本検査は、病気の診断を行うものではございません。結果に関わらず、体調について気になる点があれば、医療機関へご相談ください。