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【初心者向け】資産運用を始めよう!運用方法や学び方、注意点について

セゾンのくらし大研究 編集部

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資産運用が初心者の方は、まず運用する土台をつくることと知識を付けることが必要です。どのように学び、何から始めればよいのか、どの運用方法を選べば良いのかについて詳しく解説します。また、注意点も説明するので、ぜひ参考にしてみてください。

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資産運用はなぜ必要?3つの理由とは

資産運用とは、保有している資産を活用して、資産を増やすことです。近年は、資産をただ保有しているだけではなく、運用することで資産を増やすことが必要といわれています。その理由として、以下の4つが挙げられます。

  1. 貯金だけでは、なかなか資産を増やすことは難しいから
  2. 老後資金を自分で用意する必要があるから
  3. 公的年金が減る可能性があるから
  4. インフレーションが進む可能性があるから

貯金だけでは、なかなか資産を増やすことは難しいから

資産を増やす方法として、貯金を思い浮かべる方も多いかもしれません。確かに貯金は利息が付くので、自宅に現金を保管しておくよりは増える可能性があります。

しかし、超低金利時代が長く続いており、実際のところ貯金だけで資産を十分に増やすことは困難といえるでしょう。例えば、普通預金の金利は税引き前で年0.001%(2021年9月21日時点)ほどしかありません。1億円の貯金があっても1年で税引き後800円ほどの利息しか受け取れないのです。

また、普通預金より高金利のイメージがある定期預金ですが、こちらも税引き前で年0.002%(2021年9月21日時点)ほどと低い水準となっています。1億円の預金に対して1年で税引き後1,600円ほどの利息しか受け取れないので、十分に増やせる方法とはいえないでしょう。

老後資金を自分で用意する必要があるから

年金があるから老後資金は用意しなくても良いと考えている方もいるかもしれません。もちろん、年金で十分に老後資金を賄える方もいますが、すべての方が年金だけで生活できるとはいえないので注意が必要です。

総務省の家計調査によれば、高齢の無職夫婦(夫65歳以上、妻60歳以上)の1ヵ月の平均支出は24万円ほどでした。しかし、国民年金の被保険者が受け取る年金額は月に平均5.6万円、厚生年金の被保険者が受け取る年金額は月に平均14.6万円です。

そのため、夫婦ともに国民年金の被保険者の場合、あるいは片方が国民年金の被保険者の場合は、年金だけで賄えない不足分が生じる可能性があります。また、平均以上に余裕のある生活を送りたい場合は、夫婦ともに厚生年金の被保険者であっても、不足する恐れがあるでしょう。

老後、どの程度の年金を受給できるかは、ねんきん定期便やねんきんネットなどで確認することができます。ぜひ一度確認し、不足分を用意する方法について考えていきましょう。

参考:総務省統計局「2019年 家計調査 Ⅱ総世帯及び単身世帯の家計収支
参考:厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況

公的年金が減る可能性があるから

少子高齢化が進む中、公的年金の受給状況も変わる可能性があります。例えば、日本に初めて公的年金制度が誕生したときの年金受給開始年齢は55歳でした。しかし、徐々に開始年齢が引き上げられ、2021年時点では65歳になっています。今後も引き上げられる可能性があるため、年金受給開始までの生活費について考えておく必要があるでしょう。

また、受給開始年齢の引き上げだけではなく、年金受給額が減っているという点にも注意が必要です。開始年齢が引き上げられても年金受給額が増えたわけではないため、実質受給できる金額は減っています。年金に頼りすぎるのではなく、老後資金は自分で用意するという考え方にシフトしていく必要があるでしょう。

インフレーションが進む可能性があるから

貯金だけでは、資金は増やせないという話をしましたが、実際のところは増えるどころか減っていると考えることもできます。例えば、手元に1万円があるとしましょう。この1万円で購入できるものは、10年後も1万円で購入できるでしょうか。

貨幣価値の低下、簡単にいえばインフレーションにより、ほとんどのものは価格が上昇しています。そのため、現在1万円で購入できるものでも、10年後、20年後には1万円では購入できなくなっている場合も多いです。

貯金によって得られる利息よりも、インフレーションによる物価上昇の方が大きな場合、貯金をしているだけでは、資産が足りなくなってしまいます。つまり、積極的に運用して増やさなければ、資産はどんどん目減りしてしまうのです。

資産運用を始めよう!初心者に必要な3つの準備

貯金をするだけでは資産の実質的な価値は減少してしまいます。大切な資産を守り、老後に備えるためにも、資産運用することは必要でしょう。とはいえ、何から手を付けて良いのか分からないという方も多いかもしれません。まずは資産運用を始める具体的な方法について見ていきましょう。初心者に必要な準備としては以下の3つが挙げられます。

  1. 証券口座の開設
  2. NISA口座の開設
  3. iDeCo口座の開設

証券口座の開設

積極的に資産運用をするならば、株式投資や投資信託などの投資を検討する必要があります。まずは投資をする窓口である証券口座を開設しておきましょう。インターネットで利用できる証券口座であれば、自宅や外出先などのさまざまな場所で投資ができるようになります。

なお、証券口座の開設は基本的には無料です。しかし、証券口座で取引をするとき、例えば、株式や投資信託を売買するときには手数料が必要になります。取引手数料は証券会社によって異なるので、少しでも効率よく運用するためにも、手数料が低いところを選ぶようにしましょう。

NISA口座の開設

NISA口座も証券口座の1つですが、口座内で獲得した利益が非課税になる(120万円までの投資で発生した利益が対象)という点が一般の証券口座と異なります。例えば、株式を売買することで年間100万円の利益を得られたとしましょう。一般の証券口座であれば譲渡所得に対して約20万円の税金が生じるため、実際に受け取れるのは80万円弱になります。しかし、NISA口座であれば利益に対して課税されないので、100万円をそのまま受け取ることが可能です。

また、初心者なので多額を運用する自信がないという方や積立タイプの投資を好む方は、同じく利益に対して非課税になる「つみたてNISA口座」を開設してみてはいかがでしょうか。つみたてNISAは、年間に40万円(毎月積み立てる場合は月あたりの投資資金の上限は33,333円)までを非課税で運用できる制度で、最大20年間にわたって利用できます。

なお、NISAとつみたてNISAは併用することができません。国民1人につきどちらか1口座なので、ご自身に合う方を選びましょう。

iDeCo口座の開設

iDeCo口座も開設しておきましょう。iDeCoは私的年金制度の1つで、毎月積み立てた資金を運用し、原則として60歳以降から受け取れます。老後資金の蓄えとして公的年金だけでは不足しそうな方におすすめの制度といえるでしょう。

iDeCoも非課税制度のため、NISAやつみたてNISAと同じく運用益には課税がされません。そのため、通常の積立投資信託をするよりは効率良くお金を増やせるでしょう。また、積み立てる資金全額が所得控除の対象となるため、毎年の所得税や住民税を節税する効果もあります。

なお、iDeCoは勤務先によって利用できる上限額が決まっているので注意が必要です。自営業者は月に68,000円まで運用できますが、公務員や会社員などの厚生年金の被保険者は月12,000~23,000円までの運用となります。会社員の場合は、企業型DC(企業型確定拠出年金)に加入していると、企業が認めていない限りiDeCoに加入できませんので、注意してください。ご自身の会社が企業型DCを導入しているのか、iDeCoとの併用を認めているのかを確認してみることをおすすめします。また、NISAやつみたてNISAと同じく、iDeCoも投資に活用する制度のため、運用により損失が生じる可能性があるという点にも注意をしておきましょう。

参考:厚生労働省「iDeCoの概要」

初心者向けの5つの資産運用方法

初心者向けの5つの資産運用方法

証券口座やNISA口座などの運用口座を開設したら、いよいよ投資を開始します。投資にはさまざまな方法がありますが、その中でも初心者向けといわれる以下の5つの方法について見ていきましょう。

  1. 投資信託
  2. ETF
  3. REIT
  4. 個人向け国債、社債
  5. ロボアドバイザー

※NISA口座、つみたてNISA口座、iDeCo口座で運用できる投資対象は限られています。投資ができない商品に関しては、一般の証券口座やその他の適切な窓口で投資をしましょう。

投資信託

投資信託は複数の株式や債券などを組み合わせた金融商品です。金額を指定して購入できるので、証券会社によっては100円から投資を始められます。

例えば、株式に投資をするときは、原則として単元株数(100株であることが一般的)からの購入となるため、1株=1,000円であれば最低10万円の資金が必要です。一方、投資信託は証券会社によっても異なりますが、100円~10,000円程度の少額から投資できるので、初心者にも利用しやすいでしょう。

とはいえ、投資信託は種類が多く、何を選んだら良いか迷うことも少なくありません。迷ったときは長期的に運用できる商品に注目しましょう。短期間で利益を得ようとするとハイリスクになりがちですが、長期的に運用するなら利回りが低くても、時間をかけて増やしていくことが可能です。

セゾン投信では、長期投資向けの投資信託を2つ取り扱っています。多くの商品から選ぶことが難しいという方でも、2つならしっかりと特徴を比較した上でご自身に合う投資商品を選びやすいでしょう。

また、セゾン投信では利用者向けに無料セミナーを開催しています。会場で会社の代表者の講演を聞いたり、オンラインで気軽に参加できたりするものもあり、好きなスタイルで活用できます。さらに、セゾン投信で取り扱っている2つの投資信託は、つみたてNISA対象商品です。非課税で長期投資をしてみたい方も、ぜひご覧ください。

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また、投資信託はNISA口座やつみたてNISA口座でも運用できます。商品が限定されることはありますが、各枠内であれば非課税で投資できるので、より効率のよい運用が可能です。

「手軽に始めたい」方には、スマホで簡単に管理ができる「セゾンポケッがおすすめです。セゾンカードから投資資金を引き落としできるので、投資で永久不滅ポイントが貯まり、セゾンポケットならではのメリットといえるでしょう。また、つみたてNISAにも対応しているので、複雑になりがちな非課税制度もスムーズにご利用いただけます。

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ETF

ETFは投資信託の一種ですが、株式と同じく市場に上場しているため、値動きを見ながら投資できる金融商品です。特定の指数に連動するように運用されているので、指数を構成するすべての株式や債券などに投資した効果を得られるという特徴があります。ETFもNISA口座やつみたてNISA口座で運用できるものがあるので、非課税投資に活用できるでしょう。

なお、上場していない通常の投資信託は、1日に1回のみ価額が計算されます。そのため、株価のように市場が開いているときは価格が変動し続けるということはありません。

REIT

REITとは不動産を投資対象とする投資信託です。投資対象となる不動産には、オフィスが入っているビルやホテル、住宅、マンション、商業施設、倉庫、病院や介護施設などのヘルスケア関連施設などさまざまです。実際の不動産に投資をするのは高額な資金がかかりますが、投資信託の形で投資を行うなら、数万円~数十万円の少額から始められます。REITは利回りが高いものも多く、売買せずに保有しているだけでも分配金を獲得することが可能です。また、不動産投資の専門家が運用している点も魅力といえるでしょう。

個人向け国債、社債

投資には興味があるけれど、元本割れ(投資した資金よりも受け取る金額が下回ること)は避けたいという方には、個人向け国債がおすすめです。定期預金や普通預金も基本的に元本割れしない運用方法ですが、金利が低く、積極的に殖やせないという注意点があります。しかし、個人向け国債は原則として元本割れしないだけでなく、預金の金利より高金利(2021年9月募集の国債に関しては税引き前で年0.05%のため、効率よく殖やすことができるでしょう。

また、元本割れはなるべく回避し、個人向け国債より高金利で運用したいという方は、社債を検討してみてはいかがでしょうか。社債は民間企業が発行する債券で、国が発行する個人向け国債と比べると倒産リスクはありますが、原則としては元本が保証されているだけでなく利息も保証されているので、確実性が高い投資方法といえます。

なお、社債の金利はそれぞれ異なりますが、年数%の高利回りのものも少なくありません。ただし、国債とは異なり発行数に上限があるため、高利回りの人気社債は発行とともに完売することもあります。社債を扱う証券会社で発行情報について告知しているので、こまめにチェックしてみてはいかがでしょうか。

ロボアドバイザー

どの株式や投資信託に投資するか迷ったときは、ロボアドバイザーを利用することができます。ロボアドバイザーとは、AIを活用した投資アドバイスサービスで、おすすめの銘柄を紹介してくれるものから、自動的にポートフォリオを作成して銘柄選定から資金投入までワンストップで実施するものまでさまざまです。ロボアドバイザーの利点として、簡単に分散投資ができることが挙げられるでしょう。

投資によるリスクを回避するためには、分散して運用することが基本となります。1つの株式だけ、1つの投資信託だけを運用していると、その1つが急落した場合は、資産を大きく減らすことになりかねません。しかし、複数の株式や投資信託に投資をしていれば、たとえ1つの銘柄が急激に価値を落としても、その他の株式や投資信託で損失をカバーできることがあります。

とはいえ、単に多くの株式や投資信託に投資をしたとしても、それだけでは分散投資をしたとはいえません。それぞれの価格の動きに類似性がある場合には、1つが下落したときには他の商品も下落して、トータルで莫大な損失となることもあるためです。

つまり、価格の動きに類似性がない株式や投資信託を選ぶことがリスク回避のコツとなるのですが、1つひとつの企業やファンドの動きを分析して投資資金を振り分ける必要があるので、投資初心者にはハードルが高く感じるでしょう。しかし、ロボアドバイザーを活用すれば、自動的におすすめの組み合わせを選択してくれるので、手間をかけずに、また、企業やファンドに対する知識が少なくても分散投資を行えます。

こちらも読まれています「資産運用の代表的な種類7つと選ぶポイントをご紹介」

資産運用についての知識を増やす方法

資産運用について重要なことの1つに、投資に関する知識を増やすことが挙げられます。「この株式が上がりそう」「これが良さそう」と直感的に投資商品を選ぶこともできますが、決してリスクの低い方法とはいえません。正確な知識やベースとなる理論に基づいて投資を行うことで、運任せにしない運用ができるようになります。

では、どのようにして知識を付ければ良いのでしょうか。投資に関する本を読み、勉強することも知識を増やす方法の1つです。しかし、それだけでは十分とはいえません。投資には常に「今」の情報を求められるためです。「今の企業の状態」「今の世界経済」を知っていることで、現状に即した資産運用を実現できるようになり、将来に向けて資産を形成していくことができるでしょう。

今の情報を入手するためには、今活躍しているアナリストなどの現役の専門家の話を聞くことが一番です。投資の手法などの基本的なことから、何に注意をすべきか、どの業界や企業に注目できるのかといった今すぐ投資に役立つ情報まで幅広い知識を得ることができるでしょう。

クレディセゾンでは専門家による「セゾンマネースクール」をオンラインで提供しています。どなたでも無料で利用可能で、気軽に申し込むことができます。つみたてNISAや投資信託、老後資金、住宅購入などのお金に関する幅広い内容を取り扱っています。いずれも投資初心者にも分かりやすく専門用語などを極力使わずに説明していますので、投資経験が浅い方はもちろんのこと、資産運用をまだ始めていない方でも参加できます。

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資産運用のリスクを下げる3つの方法

投資によって積極的に資産運用することで、老後資金を確保するだけでなく、住宅購入資金や子どもの学資などを効率よく貯められることもあります。しかし、預金や国債などの一部の運用商品を除けば、ほとんどの投資は元本割れなどのリスクがあるので注意が必要です。資産運用のリスクを下げるための方法として、次の3つが挙げられます。

  1. まずは少額から始める
  2. 長期的に運用する
  3. 生活に無駄がないか確認する

それぞれの方法を具体的に見ていきましょう。

まずは少額から始める

いきなり高額を投資すると、思うような結果を得られなかったときのダメージが大きくなります。まずは少額から投資を始め、コツをつかんでから徐々に高額の運用に進んでいくようにしましょう。

とはいえ、慎重に少額だけを運用し続けるのもおすすめはできません。ネット証券の中には100円程度の少額から投資できるものもありますが、運用する金額があまりにも低いと思うように価格が推移した場合でも利益がそこまで大きくはならなくなってしまいます。

例えば、100円を運用し、年20%の利益を得たとしましょう。高利回りとされる投資信託でも年20%を実現することはあまり多くないため、利益率としては非常に高いと考えられます。しかし、運用資金が少なすぎるので、せっかくの高利回り商品でも年間の利益は20円、課税口座であれば受け取れる運用益はわずか16円弱になってしまうのです。

投資を行う経験を積むことはできますが、資産運用で増やすという本来の目的を達成したことにはなりません。最初は少額でも慣れてきたら無理のない範囲で投資資金を増やし、効率良く利益を獲得するようにしましょう。

なお、「無理のない範囲」をどの程度にするかも資産運用における重要なポイントです。原則として投資は余剰資金で行うことをおすすめします。余剰資金とは生活に影響がないお金のことで、近い将来に使途が決まっているものは除きます。

例えば、数年後に子どもの進学資金として活用することが決まっているお金は、余剰資金ではありません。投資をする場合には元本割れのリスクがない定期預金や個人向け国債にしておきましょう。

反対に10年後、20年後に使う可能性がある老後資金に関しては、投資資金として利用することができるかもしれません。全額を失ってしまうのは困るので、最低限、必要と思われる老後資金については投資しないでおきましょう。

長期的に運用する

すぐに利益を得たいという考え方は、投資にとってはハイリスクな思考法といえます。基本的なことですが、リスクのない投資は存在しません。短期間で利益を得られる高利回りの金融商品はリスクが高いことが多く、思ったように価格が変動しなかったときには大きな損失につながります。

リスクをできる限り抑えて投資をするのであれば、利回りが低くても安定した成長を見せている金融商品を選び、長期的に運用することがおすすめです。例えば、個人向け国債は利回りが年0.05%と決して短期間で利益を得られる方法ではありませんが、想定される利益が少ない分、リスクも低く原則として元本割れしないというメリットがあります。

例えば、つみたてNISAは最長20年間運用できるので、長期投資に適した方法です。しかも20年間に生じる利益に対しては課税されないので、配当金はすべて税金が引かれない状態で口座に入金されます。また、月に1回積み立てる場合は、月33,333円が上限となりますが、比較的少額なので生活に影響を与えにくい点もメリットといえるでしょう。

生活に無駄がないか確認する

資産運用とは、投資で資産を増やすことだけを意味する言葉ではありません。資産を上手に活用すること全体を指す言葉です。例えば、投資で資産を上手に増やしたとしても、無駄遣いが多く、増やした以上に散財しているのであれば、賢く資産運用しているとはいえません。上手に資産を活用しているか、生活費についても見直すことも大切といえるでしょう。

生活費の中にはさまざまな無駄が潜んでいることがあります。一度、どの項目にどの程度のお金を使っているのか、家計簿などを使って書き出してみましょう。1ヵ月家計簿を付けるだけでも、何にどの程度のお金を使っているのか把握できるようになります。

また、お金の無駄もチェックしてみましょう。毎日コーヒーショップでコーヒーをテイクアウトすることが日課になっている場合は、収入とコーヒーをテイクアウトすることで得られる精神的メリットなどを比較して納得できるものか考えてみてはいかがでしょうか。月のお小遣いが3万円しかないのに、コーヒー代に1万円を使っているのであれば多すぎるかもしれません。

その他にも、固定費の無駄を見直すことも、生活の無駄をなくす資産運用の1つです。例えば、将来的に住宅を購入する予定があるのであれば、毎月の家賃は無駄かもしれません。早めに住宅を購入して、家賃ではなく住宅ローンの返済に充てる方がトータルで見れば節約になることもあるでしょう。

家賃以外にも保険料や携帯料金、スポーツクラブの会費、雑誌購読料など、毎月固定の支出を見直すと、トータルで多額を節約することにつながります。最近はアプリなどで手軽に家計簿を付けられるものもあるので、利用して家計管理に役立てましょう。

資産運用を始めるうえでの注意点

資産運用を始めるうえでの注意点

投資などによって増やすこと、そして、家計管理で無駄な支出を減らすこと。この2つをどちらも行うことで資産運用は完成します。ここでは、資産運用を始める前にぜひ知っておきたいポイントとして、以下の2つをご説明します。

  • 金利やリスクなどをトータルで判断する
  • 詐欺に注意

それぞれのポイントについて見ていきましょう。

金利やリスクなどをトータルで判断する

投資商品を選ぶときには、金利だけでなくリスクや運用期間などの複数の要素をチェックし、トータルで判断するようにしましょう。金利だけで選ぶと思わぬハイリスクな商品ということもあります。思うように価格が変動すれば良いのですが、予想とは反対に価格が動き、大きな損失につながるかもしれません。

しかし、リスクばかりに注目すると金利が低く、長期間運用してもあまり利益は得られない可能性があります。ある程度は積極的に運用することも必要なので、リスクと金利のバランスを考えて金融商品を選ぶようにしましょう。

また、長期間運用しようと思った金融商品の償還期限(※)が短く、思ったほど利益を得られないまま投資を打ち切られてしまうこともあります。直感に頼るのではなく、複合的に金融商品の要素を判断して投資するようにしましょう。

※投資信託には償還期限が決まっているものがあります。なお、償還期限とは運用期限のことです。償還期限日になるとすべての商品がその時点の価格で払い戻されます。ただし、償還期限が延長することもあるので、払い戻されないケースもあります。

詐欺に注意

投資商品の中には詐欺、あるいは詐欺まがいのものもあります。高配当を謳いつつ、一度も配当が実施されないものや、計画的に倒産して投資した資金が返還されない場合もあるでしょう。

詐欺に引っかからないためにも、金融商品を選ぶときは、運用会社に注目しましょう。実績があり、名前もよく知られている運用会社であれば、詐欺商品は扱っていないと考えられるでしょう。どんなに好条件の話を聞いたとしても、まずは運用会社を確かめることを習慣づけしてください。また、ホームページなどを検索して、本当にその運用会社が扱っている商品なのかについても確認しておくと安心です。

こまめな運用はアプリが便利

投資をした後は、こまめに価格をチェックすることが大切です。また、株式であれば企業の経営状態や今後の展望、投資信託であれば関連する企業の動きなどもチェックする必要があります。

スマホのアプリで利用できる証券口座であれば、手軽に投資した商品を確認することが可能です。状況が思わしくないときは早めに売却したり、逆に好調なときは買い増ししたり、こまめな運用が実現できます。

おすすめのアプリとして、大和証券グループがつくるアプリ証券である「大和コネクト証券」が挙げられます。口座開設から取引、運用まですべてアプリで操作できるので、初心者にも使いやすいでしょう。1株からの投資や、毎日100円からの積み立てもできます。

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おわりに

資産運用の基本は積立・少額・長期です。大切な資産を守りつつ増やすために、まずはつみたてNISAなどを活用して少額から運用していきましょう。また、長期的に運用することで、低利回りの金融商品でも安定した成長が見込めることがあります。積極的にお金に関する最新の知識を入手し、賢く資産運用を始めていきましょう。

有価証券投資に関する重要事項(セゾン投信)
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