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終活とは?いつから始める?意味やメリット、できることを徹底解説!

終活とは?いつから始める?意味やメリット、できることを徹底解説!
セゾンのくらし大研究 編集部

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セゾンのくらし大研究 編集部

豊かなくらしに必要な「お金」「健康」「家族」に関する困りごとや悩みごとを解決するために役立つ情報を、編集部メンバーが選りすぐってお届けします。

終活とは財産整理や遺言書の準備、エンディングノートの作成など、「人生の終わりのために行う活動」です。ご家族に迷惑をかけないために、ご自身の今後の人生について決めておきたい方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、終活の意味や内容、メリットなどについて解説します。ご自身に合った終活の仕方がわかり、残りの人生をより充実したものにできるでしょう。

この記事を読んでわかること

終活とは「人生の終わりのために行う活動」で、財産整理や遺言書の準備、医療・介護の意思表示、お墓の決定、エンディングノートの作成などがあります。始めるタイミングは人それぞれで、20代からでも50代からでも始められます。終活をすることでやるべきことが明確になり不安が解消されたり、ご家族の負担を軽減できたりします。終活をする際にはご家族と内容を共有し、できるものから取り組みましょう。また相続など専門知識が必要であれば、信頼できる専門家に相談しましょう。

相続対策サポート
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終活ってなにをするの?

終活ってなにをするの?

近年「終活」という言葉が流行りだし、終活に関心を持つ方もいるのではないでしょうか。はじめに、終活の意味や必要性について解説します。

終活とは

終活とは「人生の最期を意識して行う活動」のことです。具体的には、預貯金・不動産・有価証券の整理や生命保険・年金の整理、遺言書の作成、医療や介護の方向性を決めることなどがあります。

「人生の終わりのため」と聞くと「後ろ向きでやりたくない」と思う方もいると思います。終活をすることで、死後の不安を解消できるため、残りの人生を楽しみたい方にこそおすすめです。

終活をする必要性

終活が話題になっている理由には、「少子高齢化」があります。ご自身を看取ってくれる子どもや孫がいない「おひとりさま」の高齢者が多くなっていることで、ご自身で老後や死後の準備をしなければならない状況になっています。

「生きているうちに自分でできることはやり、死後にできるだけ周りに迷惑をかけないように」との思いから、終活の必要性が高まりました。

終活は何歳から始める?

定年退職や子どもの独立などをきっかけに60代から終活を始める方が多くいます。ただし終活を始めるタイミングは人それぞれで、20代からでも50代からでも問題ありません。

20代で始めれば、結婚や出産、独立など、今後40年、50年と長い人生の見通しを立てられます。父母や祖父母が相続について話し合うタイミングになった時に、リアルな情報をキャッチできるかもしれません。

また50代以降に始めれば、年金額を踏まえた老後資金についての計画を前もって立てやすくなるでしょう。「退職後は旅行や趣味に時間を使いたい」など、理想の生き方を考えるのもおすすめです。

終活をすることで得られるメリット

終活をすることで得られるメリット

終活をすることで、残りの人生を自分らしく生きられ、死に対する不安を軽減できます。ここでは終活のメリットについて具体的に解説します。

残りの人生を自分らしく生きられる

終活をすることで、「70歳までに子どもと旅行に行く」「ペットを飼う」「登山にチャレンジする」「英語を勉強する」など、やりたいことが明確になり、残りの人生をより充実したものにできるでしょう。

目標が定まることで必要なお金やいらないお金も明確になります。やりたいことを紙にリストアップしてみましょう。

家族の負担が少なくなる

終活には遺されたご家族の精神的・肉体的負担を軽減できるメリットもあります。亡くなると遺されたご家族は、葬儀やお墓の手配、相続手続きなどをしなければなりません。遺品がたくさん残っていれば、処分すべきか悩むことになります。

亡くなる前に「家族葬が良い」「自宅は残してほしい」など、ご家族と話し合っておくことで、スムーズに死後の手続きを進められるでしょう。逆にご家族からの要望も聞ける良い機会となります。

遺産相続などのトラブルを回避できる

規定に則った遺言書を残すことで、「預貯金や不動産は誰が相続するのか」が明確になり、家族間のトラブルを回避できるでしょう。

「子ども同士は仲が良いから遺言書を残さなくてもいい」「財産が少ないから関係ない」と考える方もいるかもしれませんが、トラブルは思わぬ形で発生します。相続について不安であれば、信頼できる専門家に相談してみましょう。

死に対する不安を軽減できる

終活をすることで漠然とした死に対する不安を軽減できる可能性があります。「がんになったらどうしよう」「辛い治療に耐えられるか心配」など思うことはたくさんあると思いますが、ご家族に話したりノートにまとめたりすることで、ご自身の思いを整理できます。

整理することで「余計なことまで考えていた」と気づき、不安解消につながるでしょう。

終活でやること

終活でやること

終活にはさまざまな方法がありますが、他人と同じことをする必要はありません。ご自身に合った方法を見つけることで、より自分らしい人生を送れるでしょう。ここでは終活でやることを10個紹介します。

荷物を整理する

いらない衣類や日用品などがあれば捨ててみましょう。不用品を残したまま亡くなると、ご家族が処分することになり、時間やお金がかかります。少しずつ生前整理をすることで、気持ちが軽くなり、死後の不安が軽減できるでしょう。

ただし全てのものを捨てることはできないと思います。思い出の品があれば、子どもや孫に譲るなど、工夫してみましょう。

財産を整理・管理する

銀行口座の預貯金や生命保険、有価証券などの金額や商品名、保険料、通帳や印鑑の場所などを紙にまとめ、誰が見てもわかるようにしておきましょう。残されたご家族がスムーズに手続きでき、負担を軽減できます。

銀行口座についてはネット銀行も含めてリストアップし、使っていないものがあれば解約手続きをしておくと安心です。生命保険を長期間変えていない場合には、この機会に適切な保障内容に見直すのもおすすめです。ご自身の死亡保険金についても改めて確認しましょう。

また使っていないクレジットカードがあれば、併せて解約手続きをします。解約するとポイントは失効してしまうため、ポイントを使ってからの解約が適切です。

相続について決めておく

相続財産や推定相続人について把握しておくことで、残されたご家族がスムーズに相続手続きを行えます。相続手続きには期限があるものが多いため、生前にやることリストをご家族と一緒にまとめておくと安心です。

借金がある場合には、正直に推定相続人に話しておくと、相続放棄の選択ができます。住宅ローンやクレジットカードの借入金額のみならず、今住んでいる家賃や税金などの未払い分が発生する可能性もあることを伝えておきましょう。

介護や医療についての意思表示をしておく

突然入院したり、介護状態になったりするときのことを考えて、治療の方針や介護施設の入所などについて意思表示をしておきましょう。認知症などで意思疎通が難しくなるケースもあるため、早めに伝えておくと安心です。

介護施設に入所したければ、介護施設の見学に行くのも良いでしょう。またかかりつけ医に延命治療のリスクや費用について聞いておくと不安を軽減できるでしょう。

デジタルデータを整理しておく

パソコンやスマートフォンを使っていれば、写真やメール、SNSのアカウントなどを残しておくか考えましょう。写真や動画、メールは思い出が詰まっているものでもあるため、希望があれば消さないようにご家族に伝えておくと安心です。写真は現像してアルバムにすると施設や入院先で飾っておけます。

またSNSアカウントのIDやパスワードは忘れる可能性があります。紙にまとめて、周りの方から知られない場所に保管しましょう。

葬儀の希望をまとめる

「会社の同僚を呼んでほしい」「家族葬にしてほしい」など葬儀に参列してほしい方や葬式の形式について希望を伝えておきましょう。葬式用の写真や返礼品、会場なども選んでおくことで、希望に沿った形で葬儀を執り行えます。費用の問題もあるため、あらかじめご家族と話し合っておきましょう。

また葬儀の「生前契約」も可能です。資料を複数社から取り寄せて費用やプラン内容を比較しましょう。

お墓を決める

新しいお墓を用意する際には、立地や費用、デザインなどを充分に考えておくことが大切です。寺院を探したり石材店と打ち合わせをしたりする必要があるため、想像以上に時間がかかります。

またお墓や墓地は相続税の非課税財産となり、生前に購入することで相続税を軽減できます。希望するタイミングに用意できるよう、計画的な準備を心がけましょう。

交友関係をまとめておく

自分に何かあったときに備えて、親しいご友人や恩人の住所・電話番号をまとめておきます。メッセージも添えておくことで、ご家族が想いを伝えてくれるでしょう。

また残り少ない人生を有意義にするために、ご自身が「一緒にいて楽しい」と思える方と親交を深めることが大切です。マイナスになってしまう相手の連絡先は思い切って削除するなどして、残りの人生を快適に過ごしましょう。

エンディングノートにまとめる

エンディングノートとはご家族やご友人のために、自分の人生について記入するものです。財産や介護・医療の意思表示、ご友人の連絡先やメッセージ、葬儀の希望、趣味や性格など、自由に書けるのが魅力です。市販のノートを使ったり手作りしたりする方法があります。思い出の写真を挟むなど、自分好みにアレンジしてみると楽しめます。

介護をする方に見せることで、本人の人となりがわかるため、会話の幅が広がるでしょう。

なおエンディングノートには法的拘束力がないため、相続について伝えたいことがあれば遺言書を作成しましょう。

遺言書を書いておく

遺言書は「誰に何を相続させたいか」を明確にするための重要な資料です。預貯金がある銀行や口座番号、不動産の住所や面積など、財産について詳細に記載します。遺言書の書き方に誤りがあると無効になってしまうため、心配な方は専門家に依頼しましょう。

遺言書は何度も書き直せるため、早めに準備しておくのがおすすめです。

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終活をする際の注意点

終活をする際の注意点

終活をする際には、内容をご家族と共有し、計画的に実行することが重要です。ここでは終活の注意点について具体的に解説します。

家族と終活について話しておく

葬儀やお墓、医療・介護の方針、相続手続きなど、ご自身でまとめた考えについては、ご家族と共有しましょう。ご希望を伝えられれば、残されたご家族も安心して内容を実行できます。

全てひとりで決めてしまうと、親族内でトラブルが発生する可能性もあります。「仲が良いから大丈夫」と安心せず、ご希望を叶えてもらうためにも話しておきましょう。

できるものから取り組む

「身の回りの整理は週に1回する」「介護施設の見学は年内中に行く」「次の診察で治療法について聞いてみる」など、やるべきことを細かくリストアップし、現時点でできそうなものから取り組みましょう。

優先順位やルールを決めることで、計画的に終活を進められます。ご家族の協力が必要であれば、早めに相談しておきましょう。

人生を楽しく過ごすための計画を立てる

気になるサークルや地域のボランティアなどがあれば積極的に参加するなど、計画を立ててみましょう。終活を進めていくと、残りの人生でやりたいことが明確になります。終活は今後の人生をより良くするために行うものです。楽しむことを忘れずに進めていきましょう。

相続に関する不安を専門家に相談する

相続では不動産の評価額や適切な分割方法など、専門的な知識が必要な場面が出てきます。長男・次男の関係性から「将来財産を取り合わないか不安」に思う方もいると思います。ひとりで判断が難しいときには、専門家に相談し、アドバイスをもらうことが重要です。

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おわりに 

終活とは「人生の最期を意識して行う活動」のことで、預貯金・不動産・有価証券の整理や生命保険・年金の整理、介護・医療の意思表示、交友関係をまとめること、エンディングノート・遺言書の作成などがあります。終活によりさまざまな不安が軽減でき、残りの人生を快適に過ごせたり、ご家族の肉体的・精神的な負担を軽減できたりするメリットがあります。

終活で決めた内容についてはご家族と共有しましょう。また相続に関して不安なことがあれば、信頼できる専門家に依頼するのもおすすめです。

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