「終活」って具体的にどうやればいいの?やることリストや注意点を解説!

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「終活」って具体的にどうやればいいの?やることリストや注意点を解説!

高齢者の新しい人生の進め方として浸透しつつある「終活」ですが、終活という名称を聞いてもいまだにピンとこない方もいるかもしれません。また、「終活とは、具体的にどのような活動をいうのか、どのように進めていけば良いのか」そのような疑問をお持ちの方も多いのではないしょうか。

このコラムでは、終活の定義、終活で検討すべき項目、終活を行う際の注意点などについてまとめてみました。終活を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.終活って何?断捨離とは違うの?

終活とは、文字どおり「終わり=自身の死」を想定して、それに向けて準備を進める活動です。自分自身の死が近づくと遺産相続や葬儀の問題などの手続きがいくつも出てきますが、それら準備を死の直前に行おうとすると自身や周囲も慌ててパニックになる可能性もあるでしょう。しかし、数年前・数十年前に自分自身の死について準備しておけば、スムーズに各種手続きが行えます。

なかには自分自身の身辺を整理する断捨離も終活と同じ作業と思っている方もいるかもしれません。断捨離は単に不用品回収、あるいは身辺を整理して心境を変化させる作業です。それに対して、終活はあくまで「終わり=自身の死」を大前提とした活動となっています。

遺産や葬儀などの手続きもそうですが、自身の死を見据えることにより、今後、どのような生き方をすれば良いのか、という気持ちを整理する活動でもあるのです。一方で、断捨離は、身の回りの不用品の整理・回収という終活の一つとして行われることが多いですが、終活と断捨離は決して、同じ意味ではありません。

2.「終活やることリスト」をエンディングノートで作成しよう

終活でやるべきことは、気軽にできるものから面倒な手続きまで、その項目は多岐にわたります。そのため、終活を始めようと検討している方は、終活でやるべきことをリスト一覧にまとめたうえで、どれが自分自身にとって本当に必要かどうか選択しながら進めていきましょう。

終活でやるべき項目とはどのようなものがあるのか、以下よりその項目をまとめてみました。これらを参考に独自の終活リストを作成してみてはいかがでしょうか。ここから、終活でやるべきこととその詳細について説明します。

2-1.「エンディングノート」の作成

エンディングノートの作成とは、自分自身がどのような人生を歩んできたかを振り返って、それを文章として記載するためのノートおよびその作業です。この作業は、自分自身の人生・人生感だけでなく、資産や葬儀方法、家族や友人関係、あらゆる個人情報を記載・整理しながらまとめていきます。

これらの作業を通して、自分自身という人間がどんな人間であるか、今後どのような生き方をすれば良いのか、など整理され今後のビジョンも見えてくるでしょう。

なおエンディングノートには法的効力はありません。エンディングノートは、あくまでの情報を伝える手段でしかありません。遺産を誰に引き継ぎたいのかなど、法的効力を持たせたい場合は、エンディングノートとは別に遺言書の作成もしておきましょう。なお、エンディングノート専用のノートも販売されているので、書き方が分からなくてもそのフォーマットに従えば、気軽に始められます。

2-2.葬儀やお墓についての希望

あらかじめ葬儀や供養の種類を決めておくと、残された家族に負担がかかりません。葬儀方法は一般葬と小規模な葬儀の2つのタイプがあり、そこからさらに家族葬や1日葬、直葬などの種類に分かれます。葬儀の種類によって参列人数や費用が異なるため、終活の際は以下の点をまとめておきましょう。

  • 葬儀の種類
  • 依頼する葬儀会社(生前に依頼することも可能)
  • 葬儀にかかる費用
  • 遺影で使ってほしい写真
  • 参列してほしい友人・知人の連絡先

これらを決めておくと、葬儀の際に遺族が慌てることはありません。

次に、火葬した際の遺骨の供養に関しても決めておきましょう。通常のお墓以外では夫婦墓、樹木葬、永代供養などがあります。お墓が遠い場所にあって供養が困難になるケースもあるので、どのような供養方法が良いのか、家族の都合も合わせて考えておきましょう。

2-3.保有している資産の整理

現在保有している資産(現金・有価証券・不動産など)がどれくらいあるか、死後、遺産は誰に、どのように使ってほしいのかを明確にすることも、終活では重要です。

残された遺族が、所有していた土地、口座の存在を知らなかった、あるいは死後になって発見されたという事態が起きた場合、それが原因で遺族間のトラブルに発展する可能性もあります。トラブル回避のために、資産はしっかりと整理して可視化できる状態にしておきましょう。銀行、証券会社、保険会社などを一覧表にしてまとめておくと、遺族も分かりやすいでしょう。

2-4. 各種手続きの整理

公共料金や携帯電話、クレジットカード、インターネット上の契約なども整理しておきましょう。特にIDやパスワードは完全な個人情報なので、本人以外しか知りません。終活の機会にすべての手続きに関する登録情報やID、パスワードを整理して、不要なものは解約しましょう。

まずはメールなどを見返すことで、今までどのようなサービスを利用していたかなど大枠を把握するようにしましょう。スマートフォン上のアプリなども参考になるでしょう。

2-5.パソコンやスマートフォンのデジタルデータの整理

パソコンやスマートフォンなどにあるデータで不要な写真やテキストは終活でどんどん削除していきましょう。ひょっとしたらパソコンやスマートフォンのなかには、死後にみられて不都合なものもあるかもしれません。また、インターネットがつながっている環境であれば、個人情報が流出する可能性も決してゼロではないでしょう。

2-6.交友関係の整理

人によっては不要かもしれませんが、終活のなかに含まれているのが現在の交友関係の整理です。なかには大して仲良くないけれど仕方なく付き合いを続けている方もいるでしょう。終活ではこのような不要な人間関係を見直し・整理することも一つのポイントとして考えられています。

残された人生を快適に過ごすために、思いきって友人関係を整理することも良いでしょう。今までは世間体やさまざまなしがらみで仕方なく続けていた交友関係を、自分らしく生きるために整理してみましょう。そうすれば、本当に信頼できる方だけとの交流を継続して快適な人生が送れることでしょう。

そのために、今現在どのような人脈を持っているのか、一覧表や図式を作成してみると良いでしょう。

2-7.余生の過ごし方

終活は死後、残された家族や友人たちの配慮として行うものですが、残された人生をどう生きるかという命題を決めるのも大きなテーマです。先述した友人関係の整理も含まれますが、自分自身が今後、快適に過ごせるための指針・環境づくりのために、自分自身の人生を振り返る終活は大いに役立ちます。

また、いくら楽しい余生を過ごしたいと思っても、お金がかかることであれば、相応する資産がないと実現できません。それほどお金がかからない生活であれば問題ないですが、現実的な問題として、お金は重要な要素ともいえるでしょう。

理想の余生を考え、それを実現するためにはどれだけの費用がかかるのか、具体的な金額を決めておくのも、終活の一つのポイントといえるでしょう。

2-8.不用品の整理

いわゆる断捨離といわれることもある不用品の整理も終活にかかせない作業です。残された遺族や友人に手間をかけさせないためにも、生きているうちになるべくいらないものは処分しておきましょう。

不用品の整理・回収は断捨離の一要素であり、メンタル面への浄化作用もあります。身の周りのものを処分することによって心まで軽やかにさせる効果もあるといわれています。本当に必要なものだけを見極めて残しておきましょう。

2-9.今後の居住環境の決定

なかには、老人ホームに移住する、都会暮らしをやめて地方に引っ越すなどの選択をする方もいるでしょう。残された余生をどうするかいきなり決めるとその準備などに追われて面倒なので、終活であらかじめどうするか決めておくと良いでしょう。若いうちに終活をしておくと、数十年に渡って準備ができて負担になりません。

2-10.医療方針の決定

次に医療方針を決めておきましょう。危篤状態になってからでは遅いです。どのような状態で最期を迎えたいのかという自身の希望も事前に明示しておきましょう。例えば、延命はしないで静かに最期を迎えたい、自宅で最期を迎えたいなどと終活で決めておくと良いでしょう。そうすれば自身の希望が叶うだけでなく、残された家族や友人たちも判断に迷うことはありません。

3.終活を進めるうえでの注意点

以上、終活にはさまざまなポイントがあることをお伝えしてきましたが、終活をする際は主に3つの注意点があります。以下のポイントを抑えて取り組んでいきましょう。

3-1.自分自身ひとりですべてを決めない

終活は、自身以外の方の意見も考慮しないといけない項目もあります。主に葬儀・供養方法です。いくら先祖代々のお墓に納骨してほしいと希望しても、そのお墓が遠い場所にあると遺族は手間がかかります。自身の希望を押しとおすだけでなく、周囲の希望もしっかりと聞いて決定しましょう。

3-2.短期間で行わない

終活は自分自身の数十年の人生を振り返り整理する作業です。その作業は先述したとおり、さまざまな項目を検討する必要があり、短期間で簡単に決められるものではありません。終活は自分自身を総決算する作業ですから、時間がかかって当たり前です。余裕を持ってゆっくりと間違えのないように進めましょう。

短期間で行うとした場合、一つひとつの項目が雑になったり、本当はもっと良い選択肢があったのに、間違った選択を引き起こすことにもつながってしまいます。特に、各種手続きの個人情報などの情報に誤りがないよう充分に確認しながら進めていきましょう。エンディングノートなどに記載された情報が間違っていると、残された遺族や友人たちが事務的な手続きをする場合、トラブルに発展する危険性もあります。

3-3.分からないことがあったら専門家にも相談する

遺産相続、遺言書などは必要書類の作成・準備など、普段やったことのない作業を行わないといけないので、手間がかかります。このような場合、弁護士や司法書士など法律に関する専門家に相談するのもポイントの一つです。

これらの専門家は遺産相続や遺言書に関する悩みも受け付けており、面倒な書類作成なども代理で行ってくれます。終活に関する事務的な手続きは面倒なものが多いですが、専門家に相談すれば明確なアドバイスを受けることができ、終活もスムーズに進められるでしょう。

おわりに

​​終活は、自身の過去・現在・未来を客観視できる作業であり、自身の余生を楽しく過ごせるためのヒントにもなる作業です。また、死後の面倒な手続きもスムーズに行えるので、残された家族や友人たちにとってもメリットがあるといえるでしょう。

就活に興味があるけどどうやっていいのか分からないという方は、今回のこのコラムを参考にして、まずは終活の一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。