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終活とはどういうもの?適した年齢やメリット、やることリストを知っておこう

終活とはどういうもの?適した年齢やメリット、やることリストを知っておこう
セゾンのくらし大研究 編集部

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セゾンのくらし大研究 編集部

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人生の終盤を迎えるにあたり、自分らしく最期までいきいきと過ごすために、終活という言葉がよく聞かれるようになりました。終活とは、人生の終わりを見据えて、残された時間を充実させるための準備のことです。では、いったいどのようなことから始め、何をすればよいのでしょうか。

この記事では、終活の意味や目的、メリット、始めるタイミングなど、気になる疑問について解説します。終活について理解を深め、前向きに取り組むことで、自分らしい人生の締めくくりを迎えられるはずです。ぜひ参考にしてみてください。
(本記事は2024年3月28日時点の情報です)

この記事を読んでわかること
  • 終活は人生の最終段階に向けた準備であり、どの年齢からでも始めることができる
  • 終活を行うことには多くのメリットがあり、自己の整理、不安の解消、家族の負担軽減、相続トラブルの予防が含まれる
  • 終活の準備には、身辺整理、エンディングノートの作成、遺言書の作成などがある
  • 終活を行うエンディングノートは法的効力がないため注意が必要である
ひとりのミカタ

終活はいつから始めたら良い?

終活はいつから始めたら良い?

終活に決まった年齢はありませんが、体力や判断力のある早いうちから取り組み始めるのがおすすめです。何となく「終活」や「エンディングノート」に興味を持ったときが、始めるのに適したタイミングです。

一般的には、退職や還暦など人生の大きな節目に興味を持ち始める人が多いですが、20代や30代から始める方もいます。早期に始めることで、生前に整理整頓を行ったり、資金計画を立てたりできるなどのメリットがあります。

そもそも終活の意味とは?

終活とは、人生の最期をどのように迎えるか、どのように過ごしたいかを考え、そのための具体的な準備を行うことです。自分の望む最期を迎えるための活動であるとともに、家族など周りの人の負担を減らすためでもあります。

終活の具体的な内容は、物品や人間関係の整理、財産の管理や相続の準備、介護や医療に関する意思表示、葬儀やお墓の準備、エンディングノートの作成などが挙げられます。

単に死後の準備だけでなく、残された人生をどう生きるかを前向きに考える活動でもあるのです。

終活に適した年齢

終活を始めるのに特に決まった年齢はありません。20代や30代の若い世代から取り組み始める方もいます。ただし、一般的には60代で定年を迎えたり、40代〜50代で子どもの結婚を機に終活について意識し始める方が多いようです。

また、自身や身内の病気をきっかけに終活の必要性を感じる人もいるでしょう。いつ何があるかわかりませんから、元気で判断力のある早いうちから、折に触れて終活について考えておくのが賢明と言えます。

終活を行うメリット

終活を行うメリット

終活を行うメリットとして、以下が挙げられます。

  • 自身の整理ができて不安を解消できる
  • 今後の人生を謳歌できる
  • 家族の負担を軽減できる
  • 相続トラブルを軽減できる

自分自身のためだけでなく、周りの家族のためにもなる終活について、具体的なメリットを見ていきましょう。

自身の整理ができて不安を解消できる

終活では、今までの人生を振り返り、自身の身の回りの整理をすることから始めます。整理をすることでモノが片付くだけでなく、心の中もスッキリとすることができます。

また、終活で死について向き合うことは、死への漠然とした不安や恐怖心を和らげる効果もあります。いざというときのことを考え、必要な準備をしておくことで、残された時間を心穏やかに過ごすことにつながるでしょう。

今後の人生を謳歌できる

これまでの人生を振り返るだけでなく、やり残したことや新たに挑戦してみたいことを見つめ直すチャンスでもあります。

今までは忙しくてできなかったことや、やりたいと思っていたことにも時間を使えるようになります。人生の集大成として、自分のやりたいことに全力で取り組むことで、残された時間を有意義に、効率的に活用することができるでしょう。

家族の負担を軽減できる

万が一のときに備えて、エンディングノートに取引のある金融機関の情報や連絡先、遺言の有無などをまとめておくと、残された家族が葬儀の準備や諸手続きを行う際の負担を大幅に減らすことができます。

生前のうちに不要な口座を整理して解約しておくのも、家族が死後の財産の把握をするための負担を軽減するのに役立ちます。

相続トラブルを軽減できる

遺産相続をめぐって、家族間のトラブルが生じ、関係が悪化するケースは少なくありません。終活の段階で、家族それぞれの考えを聞いたり、自分の思いを伝えたりしておくことで、遺産分与について納得を得やすくなります。

さらに、遺言書を作成して、遺産の分け方や葬儀、納骨の希望などを文書に残しておくことで法的な効力が生まれ、相続トラブルを未然に防ぐことができます。

終活は何から始める?やることリストを活用しよう

終活は何から始める?やることリストを活用しよう

終活として、一度にすべてを行うのは大変です。段階的に進めていくために、終活のやることリストを作成し、優先順位をつけて計画的に取り組むのがおすすめです。やることリストを活用することで、終活をスムーズに進めることができるでしょう。

終活のやることリストの例としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 亡くなるまでにやりたいことの洗い出し
  • 財産一覧の作成
  • 身辺整理・断捨離
  • エンディングノートの作成
  • 葬儀や墓の準備・希望の整理
  • 遺言書の作成

身辺整理

身辺整理では、持ち物の断捨離を進めることが重要です。処分に迷うものは、一定期間使用しなかったら処分するなどのルールを決めておくと取り組みやすくなります。

また、実際のモノだけでなく、デジタルデータの整理、いわゆるデジタル終活も忘れずに行いましょう。必要なデータの保管場所を家族に伝えたり、SNSのアカウント削除方法を伝えておいたりすることが大切です。

エンディングノートの作成

エンディングノートには、財産に関する情報を記載します。預貯金の口座情報、不動産の権利書、加入している保険、年金手帳などをどこに保管しているかを書いておきましょう。

さらに、パソコンやスマートフォンのID・パスワード、SNSのアカウント情報なども必要に応じて記載します。

加えて、病気で入院した際の治療方針、介護が必要になった場合の希望、葬儀に関する希望なども書き残しておくとよいでしょう。

葬儀や墓について考える

葬儀の種類にはさまざまなものがあります。一般葬、家族葬、直葬など、自分が望む葬儀の形式について考えておきましょう。宗教や地域の風習なども加味すると良いでしょう。

また、葬儀に参列してほしい人をリストアップし、喪主を誰にするかも決めておくとよいでしょう。事前に葬儀の手配をしたり、墓地を購入・建立したりする人もいます。

遺言書の作成

財産をめぐる相続トラブルを防ぐには、生前に遺言書を作成しておくのが有効です。遺言書を作成することで、自身の意思を明確にし、希望通りの相続が行われる可能性が高まります。

遺言書には、財産の分与方法、葬儀や埋葬に関する希望を記載します。

亡くなるまでにやりたいことをリスト化する

人生の最後まで、充実した日々を過ごすためには、亡くなるまでにやっておきたいことをリストアップし、実行に移すことが大切です。

人生の集大成として、旅行に出かける、コンサートに行く、孫にプレゼントを贈るなど、やりたいことを整理しておきましょう。

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終活を行う際に注意すること

終活を行う際に注意すること

終活は、人生の終わりを見据えて準備を進める大切な活動ですが、実際に行う際には注意すべき点もあります。

ここでは、終活を行う上で注意すべき以下の3つを紹介します。

  • 終活がストレスになることがある
  • 自分だけで完結してしまう
  • エンディングノートに法的効力はない

終活がストレスになることがある

終活では、自らの死を意識することが避けられません。そのため、死への恐怖心や不安が強くなりすぎて、精神的に不安定になる方もいます。無理に一度にたくさんのことをしようとすると、かえって心理的な負担が大きくなってしまうこともあるでしょう。

また、「1人ですべてをやらなければ」と思い込んで、準備を進めようとすると、疲れやストレスを感じやすくなります。体力的にも精神的にも無理のない範囲で、徐々に進めていくことが大切です。

自分だけで完結してしまう

終活は自分のために行うものですが、あまりにも自分本位に進めすぎると、かえって家族とのトラブルを招く恐れがあります。特に、葬儀やお墓、遺産相続などについては、残された家族の意向も踏まえた上で決めていく必要があるでしょう。一方的に自分の希望を押し付けるのではなく、可能な限り家族とも相談しながら終活を進めましょう。

エンディングノートを作成した場合は、保管場所を忘れずに家族に伝えておきましょう。

エンディングノートに法的効力はない

終活の一環として作成するエンディングノートには、財産や相続に関する本人の意思を記載することがありますが、法的拘束力はないということも覚えておきましょう。

法的効力を持たせたい内容については、遺言書の作成など、専門家に相談して適切な方法を取ることをおすすめします。

知っておきたい契約のこと

知っておきたい契約のこと

終活を進めるうえで重要となる契約には以下のようなものがあります。これらの契約を知り、適切に活用することで、自分や家族の意向に沿った準備を進めることができます。

  • 財産管理委任契約:自分の財産を管理するために、信頼できる第三者に管理権限を委任する契約です。例えば、銀行口座の管理や、特定の支払いの実行などが含まれます。
  • 任意後見契約:判断能力が不十分になった場合に備えて、事前に後見人を指定し、財産管理や日常生活のサポートを委ねる契約です。
  • 見守り契約:特定の支援者が定期的に本人の安否確認や生活支援を行う契約で、成年後見制度の導入に向けた準備として利用されます。
  • 死後事務委任契約:本人が亡くなった後に、葬儀の手配や遺品整理、法要の実施などを行うために、あらかじめ指定した第三者に委任する契約です。
  • 民事信託:財産を信託銀行や特定の個人に託し、定められた条件に基づいて管理・運用させる契約。家族間での財産の管理や、特定の目的に財産を使うために設定されます。
  • ペットに関する契約:飼い主が亡くなった後もペットが適切なケアを受けられるように、ペットの飼育を引き受ける人や施設との間で結ばれる契約。費用やケアの詳細を定めます。

これらの契約を上手に活用することで、将来への不安を和らげ、自分らしい人生の最終章を迎えることができるでしょう。ただし、契約内容については十分に理解し、必要に応じて専門家に相談しながら進めることが大切です。

終活のことなら「ひとりのミカタ」に相談を

終活のことなら「ひとりのミカタ」に相談を

終活をスムーズに進めたいとお考えなら、「ひとりのミカタ」に相談するのがおすすめです。

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ひとりのミカタ」の特長は、以下の3点です。

  • クレディセゾングループが提供する安心のサービス
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身元保証がメインの「エルダープラン」と、「エルダープラン」にエンディングサポート(死後事務手続き)までカバーした「プラチナプラン」の2つのプランから選べるのも特徴です。「プラチナプラン」では、24時間365日の見守り・駆けつけサービスや、生前にヒアリングした希望に沿って亡くなった後の葬儀手配なども行ってくれるので、最期まで安心です。

万が一の時、残された家族に迷惑をかけたくないというおひとりさまの切実な思いに応えてくれるのが、「ひとりのミカタ」です。これから終活について本格的に考えよう、また終活のことでお悩みなら、まずは資料請求をしてみてはいかがでしょうか。

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ひとりのミカタ

おわりに 

終活は、自分らしい人生の最期を迎えるための大切な準備です。終活を始めるのに適した年齢はありませんが、早めに取り組むことで、残された人生をより充実したものにできます。終活には、身辺整理やエンディングノートの作成、葬儀や墓の準備、遺言書の作成などがありますが、これらを計画的に進めることで、自身の不安を解消し、家族の負担を軽減することができるでしょう。また、終活について専門的なサポートを受けられる「ひとりのミカタ」のようなサービスを活用することで、安心して終活に取り組むことができるでしょう。人生の集大成として、自分らしい終活を実現し、満足のいく人生の締めくくりを迎えましょう。

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