更新日
公開日

おひとりさまが備えておきたい生前契約とは?おすすめの終活サービスも紹介

おひとりさまが備えておきたい生前契約とは?おすすめの終活サービスも紹介
セゾンのくらし大研究 編集部

執筆者

セゾンのくらし大研究 編集部

豊かなくらしに必要な「お金」「健康」「家族」に関する困りごとや悩みごとを解決するために役立つ情報を、編集部メンバーが選りすぐってお届けします。

おひとりさまの方々が安心して老後を迎えるためには、適切な準備が欠かせません。その中でも生前契約は、将来への不安を解消し、自分らしい人生の締めくくりを実現するための重要な選択肢です。

この記事では、生前契約の概要やメリット、注意点を詳しく解説するとともに、おすすめの終活サービスを紹介します。これらの情報を参考に、自分に合った生前契約やサービスを選ぶことで、おひとりさまの方々も安心して豊かな老後を過ごすことができるでしょう。

この記事を読んでわかること
  • おひとりさまが検討すべき生前契約の概要と主な内容が理解できる
  • 生前契約を結ぶことで、死後の手続きに対する不安解消や親族への負担軽減、コスト把握が可能になるメリットが明確になる
  • 生前契約の際には、かかる費用の確認、サービスの必要性、提供元の信頼性を慎重に検討する必要がある
  • 終活サービスの種類として、特におひとりさま向けの「ひとりのミカタ」などがおすすめである
ひとりのミカタ

おひとりさまが検討したい生前契約とは?

おひとりさまが検討したい生前契約とは?

近年、単身世帯の増加に伴い、「おひとりさま」と呼ばれる方々が増えており、おひとりさまの方々にとって、将来への不安や万が一の際の備えは大きな課題となっています。

そこで注目されているのが「生前契約」です。生前契約は、自分の判断能力が低下した場合や死後の様々な手続きを事前に委託できるサービスです。ここでは、おひとりさまの方々が知っておくべき生前契約について詳しく説明していきます。

生前契約とは?

生前契約は、主に単身高齢者を対象とした、身元保証や日常生活支援、死後事務などに関するサービスの総称です。

生前契約は、以下のような方におすすめです。

  • 単身世帯の方(おひとりさま)
  • 親族が遠方に住んでいる方、親族に迷惑をかけたくない方
  • 将来の判断能力低下や介護に不安を感じている方
  • 自分の死後の手続きを事前に準備したい方

生前契約を結ぶことで、日常生活のサポートから万が一の際の対応まで、安心して生活を送ることができます。

生前契約の主な内容

生前契約と呼ばれるサービスには、主に以下の3つがあります。

  • 生前事務委任業務
  • 任意後見制度
  • 死後事務委任業務

それぞれについて、以下で解説します。

生前事務委任業務

生前事務委任業務は、判断能力が十分にあるうちから、日常生活の支援や、入院・施設入居の際に必要となる身元保証人を契約事業者に委任するものです。

主な内容として、日常生活の支援があります。これには買い物や家事の手伝い、通院や入院時の付き添いなどが含まれます。

緊急連絡先の登録は、病院や施設への入院・入所時の連絡先として機能します。保証人代行では、入院時や施設入所時の身元保証を引き受けます。

さらに、入院・手術時の対応として、医療機関との連絡調整や入退院の手続きなどをサポートします。これらのサービスにより、おひとりさまの方も安心して日常生活を送ることができます。

任意後見制度

任意後見制度は、将来、判断能力が低下した場合に備えて、あらかじめ選んだ人(任意後見人)に自分の生活、療養看護や財産管理に関する事務の全部または一部を委任する契約です。

主な内容として、財産管理があります。これには預貯金の管理や不動産の管理などが含まれます。身上監護も重要な要素で、介護サービスの利用手続きや医療契約の締結などを行います。

また、生活費の管理として、年金の受け取りや公共料金の支払いなどを担当します。任意後見制度を利用することで、認知症などで判断能力が低下しても、自分の意思を尊重した生活を送ることができます。

死後事務委任業務

死後事務委任業務は、自分の死後に行う様々な手続きを事前に委任する契約です。

主な内容として、まず死亡届の提出があります。また、葬儀・埋葬の手配も重要な役割です。公共料金や賃貸契約の解約手続きも行います。遺品の整理・処分も含まれ、故人の意思を尊重しつつ適切に対応します。さらに、相続手続きの支援も行い、遺族の負担を軽減します。

死後事務委任契約を結ぶことで、自分の希望に沿った形で死後の手続きを行うことができ、親族や知人に負担をかけることなく、最期を迎えることができます。

おひとりさまが生前契約を結ぶメリット

おひとりさまが生前契約を結ぶメリット

おひとりさまの方々にとって、生前契約を結ぶことには多くのメリットがあります。将来への不安を軽減し、自分らしい人生の締めくくりを準備することができます。

ここでは、生前契約を結ぶことで得られる主なメリットとして、つぎの3つについて詳しく解説していきます。

  • 死後の手続きへの不安がなくなる
  • 万が一の際も親族や知人に迷惑がかからない
  • 死後の手続きにかかるコストがわかる

死後の手続きへの不安がなくなる

生前契約のメリットとして、おひとりさまの方が死後手続きへの不安を解消できることが挙げられます。自分の死後に必要となる様々な手続きを、信頼できる事業者に事前に委託することができるのです。

具体的には、死亡届の提出、葬儀や火葬の手配、公共料金の精算や解約手続き、遺品の整理など、多岐にわたる事務を事業者が代行してくれます。これにより、「自分が亡くなった後、誰が手続きをしてくれるのだろう」という不安から解放されます。

また、生前に自分の希望を伝えておくことで、自分の意思を反映した葬儀や埋葬を行うことができます。例えば、簡素な葬儀を希望する場合や、特定の場所への埋葬を望む場合なども、事前に指定しておくことが可能です。

このように、生前契約を結ぶことで、おひとりさまの方々は死後の手続きに関する不安を払拭し、安心して日々の生活を送ることができるようになります。

万が一の際も親族や知人に迷惑がかからない

おひとりさまの方に万が一のことがあったとき、生前契約で備えておけば親族や知人に手続等で迷惑をかけずに済みます。これは生前契約の大きなメリットの一つです。

多くの場合、突然の死に直面した親族や知人は、悲しみに暮れる中で煩雑な手続きに追われることになります。特に、日頃から疎遠だった場合、故人の希望や財産状況がわからず、対応に苦慮することもあります。

生前契約では、事業者が専門的な知識と経験を持って、迅速かつ適切に必要な手続きを行います。これにより、親族や知人は故人を偲ぶ時間を十分に持つことができ、精神的な負担も軽減されます。

また、遠方に住む親族にとっては、頻繁に現地に赴く必要がなくなり、時間的・経済的な負担も軽減されます。さらに、相続に関するトラブルのリスクも低減できるでしょう。

このように、生前契約は、おひとりさまの方自身の安心だけでなく、周囲の人々への配慮にもつながる選択肢と言えます。

死後の手続きにかかるコストがわかる

生前契約によって死後にかかる費用の目安がわかるため、残しておく費用が明確になり、資産管理がしやすくなることも大きなメリットです。

通常、葬儀や埋葬、各種手続きにかかる費用は、事前に正確に把握することが難しいものです。しかし、生前契約では、これらの費用が事前に明示されます。契約内容に応じて、必要な費用が細かく提示されるため、自分の希望に沿った終活にかかる総額を把握することができます。

この情報をもとに、老後の資金計画を立てることができます。例えば、葬儀や埋葬にかかる費用、死後の事務手続きにかかる費用などを予め把握し、それらに必要な資金を確保しておくことができます。また、残りの資産を自分の生活や楽しみのためにどれだけ使えるかも明確になります。

このように、生前契約は単に死後の手続きを委託するだけでなく、おひとりさまの方々の生前の資産管理にも大きく貢献するでしょう。

生前契約の注意点

生前契約の注意点

生前契約には多くのメリットがありますが、同時に注意すべき点もあります。

おひとりさまの方が安心して生前契約を結ぶためには、以下の3つのポイントを十分に検討することが重要です。

  • 生前契約にかかる費用をよく確認しておく
  • サービスが本当に必要か検討する
  • 信頼できるサービスかどうかを確認する

これらの注意点を理解し、適切に対応することで、より安全で有益な生前契約を結ぶことができるでしょう。

生前契約にかかる費用をよく確認しておく

生前契約を士業の専門家や事業者に依頼する場合、契約には様々な費用が発生します。これらの費用には入会金、手数料、預託金、月額料などが含まれます。このため、契約を結ぶ前に、最後まで費用を負担できるかどうかを慎重に検討する必要があります。

まず、契約にかかる総費用を明確に把握することが重要です。基本料金だけでなく、オプションサービスの費用や、将来発生する可能性のある追加費用についても確認しましょう。また、自分の資産状況と照らし合わせて、長期的に支払いを続けられるかどうかを判断することが大切です。

特に注意が必要なのは預託金の扱いです。預託金は高額になる場合が多く、その管理方法は事業者によって異なります。預託金がどのように管理され、どのような条件で返還されるのかを事前に確認しておくことが重要です。例えば、信託銀行での管理や、第三者機関によるチェック体制があるかどうかなどを確認するとよいでしょう。

また、契約途中で解約した場合の返金条件についても、しっかりと確認しておくことをおすすめします。中には、解約時に預託金の一部しか返金されないケースもあるため、注意が必要です。

サービスが本当に必要か検討する

サービスが本当に必要か検討する

生前契約で提供されるサービスは多岐にわたり、内容は複雑な場合があります。そのため、契約前にサービスの必要性をよく検討することが重要です。不必要なサービスにお金を払うことを避けるためにも、以下の点に注意しましょう。

まず、提供されるサービスの内容を詳細に確認し、自分にとって本当に必要なものかどうかを見極めることが大切です。例えば、葬儀サービスを含む契約を検討している場合、将来的に葬儀の必要性がなくなる可能性も考慮に入れる必要があります。

また、契約内容が複雑で理解しにくい場合は、遠慮せずに何度も質問をして、不安を解消させることが重要です。事業者の説明が不明瞭だったり、質問に対する回答が曖昧だったりする場合は、契約を急がずに再考することをおすすめします。

さらに、基本プランとオプションサービスの違いを明確に理解し、本当に必要なサービスだけを選択するよう心がけましょう。中には、将来的に必要となる可能性のあるサービスも含まれているかもしれませんが、現時点で必要ないものは契約から除外することも検討すべきです。

信頼できるサービスかどうかを確認する

生前契約の多くは契約期間が長期にわたり、契約内容が適切に履行されたかを契約者自身が確認することが難しい場合があります。そのため、生前契約を結ぶ際は、信頼のおけるサービス提供者かどうかを十分に検討することが極めて重要です。

まず、サービス提供者の実績や評判を調べることをおすすめします。インターネットで検索したり、実際に利用した人の口コミを確認したりすることで、サービスの質や信頼性について情報を得ることができます。

また、サービス提供者の財務状況も重要なチェックポイントです。特に長期間の契約を結ぶ場合、サービス提供者の経営が安定しているかどうかを確認することが大切です。一般社団法人やNPO法人の場合、財務諸表が公開されているので、これらを確認することで経営の健全性を判断する材料になります。

さらに、契約内容の履行を確認する仕組みがあるかどうかも重要です。例えば、第三者機関によるチェック機能が働いているかどうかを確認しましょう。また、契約者の親族や後見人等が履行状況を確認できる仕組みがあれば、より安心です。

最後に、サービス提供者の対応や姿勢も重要な判断材料となります。契約前の相談時の対応や、質問への回答の丁寧さなどから、サービス提供者の誠実さを判断することができます。

これらの点を十分に検討し、信頼できるサービス提供者を選ぶことで、安心して生前契約を結ぶことができるでしょう。

終活サービスにはどんなものがある?

終活サービスにはどんなものがある?

おひとりさまの方々が安心して老後を過ごすためには、適切な終活サービスを選択することが重要です。現在、さまざまな終活サービスが提供されていますが、ここでは特におすすめのサービスと、その他の選択肢について紹介します。

おひとりさまの終活サービスは「ひとりのミカタ」がおすすめ

セゾンカードでおなじみのクレディセゾンのグループ会社「くらしのセゾン」が提供する「ひとりのミカタ」は、おひとりさまの方々のための総合的な終活支援サービスです。

ひとりのミカタ」は、クレディセゾングループという信頼性の高い企業が提供するサービスであることが大きな魅力です。大きなグループの信頼を背景に、安心して利用することができます。

さらに、「ひとりのミカタ」では専門士業事務所や専門サービス会社と連携し、万全のサービスを提供しています。法律や財務に関する専門的なアドバイスが必要な場合も、適切なサポートをワンストップで受けることができます。

プランによっては、もしもの時の入院や施設入居時の身元保証や緊急連絡先代行に加え、死後事務手続きまで幅広いサポートを提供しています。これにより、おひとりさまの方々の「いつも」と「もしも」の両方をカバーする総合的なサービスとなっています。

また、24時間365日の無料電話健康相談サービスも提供されており、健康面での不安も軽減することができます。いつでも専門家に相談できる環境が整っているのは、おひとりさまの方々にとって大きな安心につながるでしょう。

ひとりのミカタの詳細はこちら

ひとりのミカタ

その他の代替サービス

おひとりさまの方々が利用できる終活サービスとして、自治体による見守りサービスがあります。多くの自治体では、高齢者の方々を対象とした定期的な訪問サービスを提供しています。これは無料で利用できることが多く、地域とのつながりを維持しながら安心して生活できる環境を整えるのに役立ちます。

次に、社会福祉協議会などが提供する日常生活自立支援事業があります。これは、判断能力が不十分な方を対象に、福祉サービスの利用援助や日常的な金銭管理などを行うサービスです。専門的な知識を持つ職員が支援を行うため、安心して日常生活を送ることができます。

最後に、有料老人ホームの預託金サービスも選択肢の一つです。一部の有料老人ホームでは、入居者が預託金を支払うことで、生前事務や死後事務をサポートするサービスを提供しています。ただし、このサービスは入居者限定であることが多いため、注意が必要です。

これらの代替サービスは、それぞれ特徴や対象者が異なります。自分のニーズや状況に合わせて、最適なサービスを選択することが重要です。また、複数のサービスを組み合わせて利用することで、より安心な生活環境を整えることもできるでしょう。

おわりに

おひとりさまの方々にとって、生前契約は将来への不安を解消し、安心して生活を送るための重要な選択肢となります。適切な生前契約を結ぶことで、死後の手続きや費用の心配から解放され、親族や知人に負担をかけることなく、自分らしい人生の締めくくりを準備することができます。

ただし、契約内容や費用、サービス提供者の信頼性を十分に確認することが重要です。「ひとりのミカタ」をはじめとする様々な終活サービスを比較検討し、自分のニーズに合った最適なサポートを選択することで、おひとりさまの方々も安心して豊かな老後を過ごすことができるでしょう。

※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。

よく読まれている記事

みんなに記事をシェアする

ライフイベントから探す

お悩みから探す

執筆者・監修者一覧

執筆者・監修者一覧

セミナー情報

公式SNS

おすすめコンテンツの最新情報をいち早くお届けします。みなさんからのたくさんのフォローお待ちしています。