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おひとりさまの終活完全ガイド|やることリストや利用できるサービスを紹介

おひとりさまの終活完全ガイド|やることリストや利用できるサービスを紹介
セゾンのくらし大研究 編集部

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セゾンのくらし大研究 編集部

豊かなくらしに必要な「お金」「健康」「家族」に関する困りごとや悩みごとを解決するために役立つ情報を、編集部メンバーが選りすぐってお届けします。

おひとりさまの終活は、将来に備えて安心して生活するために非常に重要です。身寄りがない場合、終活を怠るとさまざまなリスクが生じます。この記事では、おひとりさまの終活やることリストから、必要な費用の目安、終活における重要なポイントまで、幅広く解説します。
(本記事は2024年4月10日時点の情報です)

この記事を読んでわかること
  • おひとりさまは増加傾向にあり、身寄りがない状態で終活をしないとさまざまなリスクがある
  • おひとりさまの終活では、老後資金の計画、身辺整理、財産管理、医療・介護の意思決定などが必要
  • 終活を行う上で、周囲とのコミュニケーション、かかりつけ医の確保、見守りサービスの利用、ペットの飼い主探しなどの重要なポイントがある
  • 終活における5つのポイントを通じて、おひとりさまが注意すべきことやサポートが必要なことがわかる
ひとりのミカタ

おひとりさまこそ終活が必要

おひとりさまこそ終活が必要

終活とは、人生の終わりに向けて、自分の死後のことを含めて準備をしておくことを指します。具体的には、葬儀やお墓の手配、遺産の分配、生前整理などが含まれます。

誰でも人生の最期は迎えるものですが、特に身近に頼れる人がいない「おひとりさま」は、自分の意思を伝える相手がいないため、より入念に終活に取り組んでおく必要があります。

おひとりさまの現状

近年、日本では65歳以上の単身世帯が増加傾向にあります。総務省の国勢調査によると、平成2年には男性の単身世帯の割合は5.2%、女性は14.7%でしたが、令和2年にはそれぞれ15.0%、22.1%にまで上昇しています。

また、東京都の統計では、23区内で65歳以上の一人暮らしの方の自宅での死亡者数は年々増加しており、令和2年には4,238人に上っています。

参考資料:

内閣府 令和5年版高齢社会白書(全体版)/3 家族と世帯

総務省 令和2年国勢調査 人口等基本集計結果

身寄りなしで終活しない場合のリスク

身寄りがなく、終活を行わない場合には以下のようなリスクが考えられます。

  • 孤独死のリスクが高い。誰にも看取られず、発見が遅れる可能性がある
  • 入院や介護施設への入居の際、身元保証人が見つからず手続きがスムーズに進まない
  • 葬儀やお墓について希望を伝えられず、自治体による最低限の対応になってしまう
  • 遺産の行き先が決まらず、国庫に収められてしまう
  • 部屋の片付けなどを誰も行わず、大家や地域に負担がかかる

終活に必要な費用の目安

終活にかかる費用は、個人の希望する内容によって大きく異なります。葬儀の規模やお墓の形態、エンディングノートの作成、死後事務委任契約など、終活に含める項目によって数十万円から数百万円の幅があります。

ただし、元気なうちから計画的に準備を進めることで、お得になるサービスなども活用できます。早めに専門家に相談して行動することをおすすめします。

【おひとりさまの終活】やることリスト

【おひとりさまの終活】やることリスト

おひとりさまが終活を行う際には、今後の資金計画や身辺整理、財産管理など、さまざまな準備が必要です。ここでは、おひとりさまが終活で行うべきことをリストアップしていきます。

一つずつ着実に進めていきましょう。

資金計画を立てる

まずは、自分の現在の生活費を把握し、預貯金残高や受け取れる年金額を確認しましょう。その上で、今後必要となる資金をシミュレーションします。

介護や医療にかかる費用なども考慮に入れ、貯蓄で不足する分がないかチェックしておくことが大切です。

身辺整理をする

家の中の不用品を処分し、整理整頓を行いましょう。この際、思い出の品なども含めて、本当に必要なものだけを残すようにします。

また、パソコンやスマートフォン内のデータについても、重要なものを選別し、パスワードなどの管理方法を明確にしておくことが重要です。

財産の確認・整理をする

預貯金や不動産、株式など、自分が所有している財産を改めて確認し、リスト化しておきます。そして、それらの財産をどのように引き継いでいくか検討します。

遺産相続をする相手がいる場合はその旨を明記し、寄付を希望する団体などがあればあらかじめ連絡を取っておくとスムーズです。

医療や介護に関する意思を決定する

医療や介護に関する意思を決定する

将来、医療や介護が必要になった場合に備え、かかりつけ医や入居したい介護施設などを事前に決めておくことをおすすめします。

また、治療方針については、例えば延命治療を望まない場合は「尊厳死宣言書」を作成するなど、自分の意思を明確にしておきましょう。

認知症やもしもに備えて各種契約を結ぶ

おひとりさまの場合、将来的に判断能力が低下したり、もしもの事態に陥ったりした際に備え、さまざまな契約を結んでおくことが重要です。以下の契約について説明します。

  • 身元保証人
  • 任意後見契約
  • 財産管理委任契約
  • 死後事務委任契約

身元保証人

身元保証人とは、本人が医療機関や介護施設に入院・入所する際に、身元引受や費用の支払いを保証する人のことです。おひとりさまの場合、身元保証人を頼める身内がいないことが多いため、身元保証サービスの利用を検討しましょう。サービス内容や費用は事業者によって異なるため、複数社を比較検討することが大切です。

任意後見契約

任意後見契約は、将来、認知症等で判断能力が不十分になった場合に備え、あらかじめ自分が信頼する人(任意後見人)に財産管理や身上監護を依頼する契約です。任意後見契約は、判断能力が不十分になったときのための将来的な備えのため、契約してもすぐに効力は発生しません。本人の判断能力が低下した後で、家庭裁判所で任意後見監督人が選任されて、そこで初めて効力が発生します。

ちなみに、任意後見監督人とは、その名のとおり任意後見人を監督する人のことで、多くの場合は司法書士や弁護士が選任されます。

おひとりさまは、元気なうちに任意後見契約を結んでおくことで、安心して老後を迎えられます。

財産管理委任契約

財産管理委任契約は、本人の判断能力の有無に関わらず、財産管理を第三者に委任する契約です。任意後見契約との違いは、本人の判断能力が十分である場合でも利用できる点です。

任意後見契約は公正証書を作成する必要がありますが、任意代理契約は必ずしも公正証書で作成する必要がないため、簡単に締結することが可能です。

死後事務委任契約

死後事務委任契約は、本人の死後に発生するさまざまな手続きを、生前に第三者に委任する契約です。葬儀や納骨、遺品整理、各種解約手続きなどを代行してもらえるため、おひとりさまにとって重要な契約といえます。

エンディングノート・遺言書を作成する

エンディングノートは、自分の人生の締めくくりについての想いや希望、伝言などを記す大切なノートです。財産の分配方法や葬儀・お墓の希望なども記載しておきます。

また、法的拘束力のある遺言書の作成も検討しましょう。中でも公正証書遺言は、専門家による法的に有効な文書のため、トラブル防止に役立ちます。

おひとりさまの終活における5つのポイント

おひとりさまの終活における5つのポイント

おひとりさまが安心して充実した老後を過ごすために、終活において特に注意すべき5つのポイントがあります。

  • 周囲とコミュニケーションをとる
  • かかりつけ医を決めておく
  • 見守りサービスの利用を検討する
  • ペットの飼い主を探す
  • 葬儀やお墓を手配しておく

以降では、それぞれについて解説していきます。

周囲とコミュニケーションをとる

おひとりさまは、日頃から近所の方や友人、地域のコミュニティとコミュニケーションを取ることが大切です。

定期的に交流を持つことで心身の健康状態を安定させるとともに、孤独死のリスクを減らすことができます。また、何かあった際に助けを求めやすくなるというメリットもあります。

かかりつけ医を決めておく

普段から健康管理に気を配り、信頼できるかかりつけ医を見つけておくことをおすすめします。定期的な健康チェックを受けることで、身体の異変や認知症の早期発見にもつながります。

また、健康面での不安や疑問についても気軽に相談できるため、安心感を得られるでしょう。

見守りサービスの利用を検討する

おひとりさまは、民間企業や自治体が提供する見守りサービスの利用を検討してみてください。定期的な安否確認や緊急時の駆けつけ、食事の手配や訪問介護など、さまざまなサポートを受けられます。

専門スタッフによる細やかなケアで、日常生活の不安を解消することができるでしょう。

ペットの飼い主を探す

ペットを飼っているおひとりさまは、自身に万が一のことがあった場合、ペットを引き取ってくれる人を探しておく必要があります。親族や信頼できる友人に相談するのが理想的ですが、見つからない場合は動物愛護団体に相談するのも一つの方法です。

飼い主を失ったペットが悲しい思いをしないよう、早めに対策を立てましょう。

葬儀やお墓を手配しておく

自分らしい人生の締めくくりを迎えるためにも、葬儀の形式やお墓の場所についての希望があれば事前に手配しておくことが大切です。

葬儀社との事前相談や、永代供養付きのお墓の予約などを済ませておけば、残された方々の負担を減らすことができます。

おひとりさまの終活を「ひとりのミカタ」が全力サポート

おひとりさまの終活を「ひとりのミカタ」が全力サポート

セゾンカードでおなじみのクレディセゾンのグループ会社「くらしのセゾン」が提供する「ひとりのミカタ」は、おひとりさまの終活をトータルでサポートするサービスです。

ひとりのミカタ」の大きな特徴は、専任のアドバイザーが一人ひとりに寄り添い、個別のニーズに合わせたサポートを行う点です。単なる情報提供だけでなく、実際の手続きやさまざまな専門家との連携など、終活のあらゆる場面で頼れる存在として、おひとりさまの不安や負担を軽減します。

ひとりのミカタ」では、以下のような幅広いサービスを提供しています。

  • 専門家による「おひとりさまの悩み事」Webセミナーの開催(無料)
  • 入院・入居時の身元保証サービス
  • エンディングサポート(死後事務手続き)
  • 見守りサービスや緊急時の駆けつけサポート

これらのサービスにより、おひとりさまも安心して終活に取り組むことができます。もし、おひとりさまの終活でお悩みの方は、ぜひ一度「ひとりのミカタ」に相談してみてはいかがでしょうか。

「ひとりのミカタ」の詳細はこちら

ひとりのミカタ

おわりに

おひとりさまの終活は、老後の不安を解消し、自分らしい人生の締めくくりを迎えるために不可欠です。早めの準備と適切な対策を講じることで、孤独死のリスクを減らし、残された方々の負担を軽減できます。自分に合ったプランを選び、信頼できる専門家のサポートを受けながら、一歩ずつ終活を進めていきましょう。充実した老後を送るためにも、早めに終活に取り組むことをおすすめします。

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