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初夏に食べたい「体力をつける薬膳」

初夏に食べたい「体力をつける薬膳」

爽やかな過ごしやすい陽気となり、身体もアクティブになってくる時期です。本格的な暑さを迎える前だからこそ、今のうちにしっかり体力をつけておくことが大切です。元気に快適に夏を過ごすことができるように、薬膳の知恵で体力アップを目指しましょう。 

1.東洋医学で考える体力とは?

体力をつけるというと、思い浮かべることは何でしょうか。ほとんどの人が「筋肉」と答えると思います。しかし、東洋医学的に考えるとちょっと違います。体力というのは筋肉という物質だけではありません。

例えば、元気いっぱいの人ややる気に満ちた人、というのも体力があると考えられます。筋トレをしているわけではないし、運動をしているわけではないけれども、持久力がある人もいると思います。これも「体力がある」といえます。

また、いつでもコンデイションにムラがなく、体調を崩したり、休んだりせずに過ごせる人もいるでしょう。 ではこれらに共通することは何か、というと東洋医学的にいうと「気血が充実している」ということができます。 

逆に、筋肉質な身体なのにしょっちゅう風邪をひいたり、疲れやすいという人もいます。それは体力があるのか、といわれると東洋医学的にいうと体力がない、もしくは身体のバランスが崩れている、ということもできます。このような人の場合、筋肉というものはあっても「気血が充実していない」ということが多いのです。 

2.「気」「血」とは何か?

「気」「血」という言葉は聞いたことがあっても、何を指すのかなかなかわかりにくいかもしれません。「気」とは、身体と心のエネルギーのことです。私たちの身体と心が活動できるように動かす力のことです。

スマートフォンに例えると、バッテリーだと思うと良いでしょう。画面が明るく見えたり、いろいろな機能が使えるのはバッテリーが十分あるからです。残量が不足するといろいろな機能がうまく働かなくなったりしてしまいます。 

「血」とは、だいたい血液と同じです。身体を構成する重要な要素で、全身をめぐって栄養や水、 酸素を運ぶことができます。 

この2つが身体の中にしっかりと充実していると、元気があって、頭脳明晰で、身体も自由に動かすことができます。なお、これから暑くなる夏の時期はこの気血を大変消耗します。暑いだけで疲れる、という方もいらっしゃいますがまさにその通りで暑さがあるだけで体力を消耗するのです。

夏は暑さに対応するために発汗しますが、汗の元は実は血と考えられています。汗がたくさん出てしまうだけで貧血になってしまうことがあるのです。

また、東洋医学では生きているものはどんなものにも気が入っていると考え、汗にも気が入っています。たくさん汗をかくと気も一緒に抜けてしまうため、大汗をかいた後はぐったりすることがあるのです。本格的に暑くなる前からしっかり気血を補っておくことが、体力を落とさずに夏を乗り切れる秘訣なのです。

3.「気」「血」を補い、体力をつける薬膳

この時期におすすめの気血を補う食材をいくつか紹介します。なお、旬のものが一番栄養価も高く、食材に元気があり、私たちの身体も元気にしてくれます。

特に、肉・魚は基本的に気血の両方を補ってくれ、植物性の食材よりも素早く元気にしてくれます。次でご紹介したもの以外でもできるだけいろいろな種類をたくさん食べると良いでしょう。 

いわし

いわし

気血を補うとともに、抗老化作用や脳の血流を良くする作用などもあります。また目の疲れも回復してくれるものです。 

カツオ

カツオ

こちらも気血の両方を補ってくれる食材です。疲れやすい人や体力不足の人にとても良いものです。胃のつかえを取り、胃を元気にしてくれる食材でもあります。 

たこ

たこ

気血を補いつつ、筋骨も強くしてくれる食材です。肌荒れにも良く、関節や筋肉の衰えに効果的です。 

牛肉

牛肉

気血を補う作用があり、特に肉体疲労があるときに素早く回復してくれる食材です。筋骨を強くしたり、足腰を強くしたりする作用もあります。脂が胃もたれしやすいので、できるだけ脂身のない部分を選んで食べると良いでしょう。動物性の食材と一緒に食べると効果的な植物性の食材も紹介します。なお、植物性のものは血を補う作用が少なく、主に気を補うものです。

アスパラガス

アスパラガス

疲労回復に良いもので、特に喉の渇きを伴うような疲れにおすすめです。空咳や不眠にも良いとされます。 

枝豆

枝豆

枝豆は気力を補い、疲労を回復させてくれるものです。特に湿気が滞ってしまった際にむくみの解消をしてくれるものです。他の豆類も気力を補ったり水分代謝を促したりするものが多く、そら豆やサヤインゲンなどもおすすめです。

椎茸

椎茸

椎茸も体力回復におすすめのもの。特に乾燥したものは、抗老化作用もあります。体力がない人は日常的に食べておくと良いでしょう。 

米(うるち米)

米(うるち米)

うるち米の効能は、脾胃を養い元気をつけるものです。一日のエネルギー源にもなるので、特に朝は炭水化物もしっかり食べて欲しいです。

本朝食鑑では、米の効能を「気力を益し血脉を通し、五臓を和らげ、顔色を好くする」とし、「米は些かの毒気もなく、病気の時は薬となり、健康な時にも薬となるので、一朝一夕も人身から離すことが出来ぬもの・・・」とその重要性を説いています。

炭水化物の食べ過ぎは良くありませんが、ご飯を食べないと元気が出ない、体力が落ちた、ということになりやすいので、気をつけましょう。 

なお、食欲があり、しっかり食べることができるというのは、体力の有無に関わる大事な指標です。食べ物から私たちは気血の原料を取り入れていますから、食べないことには体力がつきません。筋トレをしようにも、日常のエネルギーを賄う分も食事で摂取できていない場合は、まずは食欲を安定させることが先決です。

また、胃腸が疲れておらず、便が快調であると、筋肉もつきやすくなります。筋トレだけでなく、食事からも体力の底上げをしっかり行うとより効果的です。

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