「朝から晩まで働く毎日に、心が折れかけている」
「日々に忙殺されて、自分自身を見失いそうになっている」
自分自身を追い込んで頑張り続けることに疲れてしまったら、生活の速度を少しだけ落としてみませんか?そんな生き方・考え方を表すのが、「ダウンシフト」という言葉。ダウンシフトはここ数年、静かなブームを呼んでいます。今回は、この「ダウンシフト」についてご紹介します。
1.ダウンシフトとは?ダウンシフトという生き方
ダウンシフトとは、英語の「downshift:車などのギアを一段階低速にする」に由来した言葉で、自身に負荷をかけている仕事を少し手放して、心身ともにゆとりのある暮らしを目指すというもの。例えば、ダウンシフトを実践している方は、このような生き方をしています。
- 会社を辞めて田舎に移り住み、農業などをして半自給自足をしながら、残りの時間で本当に自身がやりたい仕事をする
- フリーランスに転身し、自身が食べていける程度の量の仕事を受けてゆったりと暮らす
- 個人経営の飲食店を始め、自身のペースで営業をしている
このように、業種や働き方こそさまざまですが、「仕事量を増やしすぎず、人と競争せず、自分自身が生きていけるミニマムラインで働く」「収入を減らして、出費も減らして、好きなことをして生きていく」というのが、ダウンシフトの基本的な考え方です。
2.ダウンシフトがもたらしてくれるものとは?
ダウンシフトという生き方をすると、一般的な正社員雇用で働く方よりも収入が減ることが考えられます。そのため、今までは買えていたものが買えなくなったり、できていたことができなくなったりすることもあるでしょう。ブランド物を買ったり高いお店で食事をしたり旅行に行ったりするのは、難しくなるかもしれません。
しかし、そうして少ない収入をやりくりしていく中で、よりシンプルでミニマムな生活を追求するからこそ、自分自身が本当にやりたいこと・欲しいものが見え、「手放していいもの」と「絶対に手放したくないもの」が分かってくるのではないでしょうか。
また、物質的な豊かさと引き換えに得た時間と自由があるからこそ、手に入れられるものは想像以上にたくさんあるはずです。ダウンシフトを実践している方たちは、あえてお金やものを手放すことで、より豊かで幸せな暮らしを追求しているのです。
3.「ダウンシフト的思考」をアタマの隅に置いておこう
こと現代社会においては、スピードや効率に価値が置かれがちですから、「常に成長し続けなければ置いていかれてしまう」という危機感を持っている方も多いのではないでしょうか。
もちろん向上心を持って日々を過ごすことは大切ですが、“常に頑張り続ける”というのは本当に大変なことです。また、もしも“頑張ること”が自身の本当の意思ではなく、周りの風潮に流されていたり、そうしないといけないと思い込んでいたりするのであれば、いずれ行き詰まってしまうときが来るかもしれません。
そんなとき、「ダウンシフトという生き方があり、スピードや成長を気にしなくても充分幸せに暮らしている方がいる」ということを思い出してみましょう。それだけで、少しだけ救われる気持ちになれるのではないでしょうか。
また、例えば「会社を辞めて自給自足の農業生活を始める」といった、ダウンシフトの“生き方”を実践するのはハードルが高くても、あくまで今の生活をベースにしながらダウンシフトの“考え方”を取り入れるだけなら、誰でもいつからでもできます。「なんだか疲れちゃったな」というときは、少しペースを落としてみる—そして、自分自身が本当に大切にしたいものは何なのか、改めて自身の心と向き合ってみてはいかがでしょうか。
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