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家に絵を飾ろう!どう選ぶ?【トイレ・洗面所編】

家に絵を飾ろう!どう選ぶ?【トイレ・洗面所編】
石田 高大 現代美術家

執筆者
石田 高大 現代美術家

作家・ライター。パフォーマンス・ハプニング作品を中心に現代美術の制作をしている。制作の中でリサーチした知識を発信していきたいと思い、2021年よりライターとして活動を開始。現在、美術や美術史を中心に執筆。著書に『自分らしい生き方が見つかる現代アートの始め方』がある。

これまで家に絵を飾ろう!どう選ぶ?【玄関編】家に絵を飾ろう!どう選ぶ?【リビング編】でシーン別に飾る絵についてご紹介しました。トイレや洗面所はどうですか?と気になる方もいるでしょう。しかし湿度が高い場所は、絵が劣化しやすく、絵を飾るにはあまり向いていない場所です。 

ただトイレは毎日使う場所で、長居することもあるため、楽しめる空間にしたいなという方にはおすすめの絵の飾り方をご紹介します。 

トイレ・洗面所はスペースがあまり広くなく、モノが多い場所のため、必要最低限のモノですっきりと清潔感のある場所にした後、絵を飾ってみると良いでしょう。 

1.トイレ・洗面所はほっと一息できる場所に 

1-1.トイレ・洗面所をほっとできる場所に 

カフェやレストランなどで外食中に、「ちょっとトイレ…」と席を離れてお店のトイレや洗面所に入った際に、「ふと」落ち着いた経験はないでしょうか?レストランによっては少し癖のある絵やポスターなどが飾ってあり、お店の方の趣味や好みが分かったりと、思わず楽しんでしまうことはありませんか? 

在宅中でも、トイレ・洗面所はご自身の作業場から少し離れて落ち着ける場所だと感じる方もいるのではないでしょうか? 

しかし、ではなぜこのように落ち着いてしまうのでしょうか…? 

1-2.みんなはトイレで何してるの? 

トイレ・洗面所は「非日常な場所」として機能します。 

家のトイレで雑誌を読んでいると知らぬ間に時間が経っていた…なんて方も多いのではないでしょうか?最近ではトイレにスマホを持って行き、動画を見たり、漫画を読んだり、ネットサーフィンをしている方もいるのではないでしょうか?ゲームを始めてしまう方もいるかもしれません。 

もちろんスマホはどこでも触れるものですが、トイレという一人の空間だからこそ楽しめることもあります。日常から離れた場所として意味を持ちます。 

トイレ・洗面所を演出する際には、清潔さはもちろんのこと「一人の時間をどう楽しめるか?」を意識することが大切です。 

2.実はトイレに絵は飾らない方が良い? 

2-1.実はトイレに絵は飾らない方が良い 

トイレ・洗面所の絵の飾り方というタイトルのコラムなのに申し訳ないのですが、正直にお伝えするとトイレ・洗面所に絵を飾ることをおすすめできる訳ではありません。 

理由は3つあります。 

①湿度が高い場所のため、絵が湿気を吸い痛みやすい 

②不浄の場所なこと。一度飾ると絵にそのイメージが結びつく 

③そもそも狭く、そのわりに置くべきものがある 

②については少し分かりにくいように感じるかもしれませんが、例えばトイレに一度飾った絵をリビングに持っていくと考えてみて下さい。もともとトイレにあった絵のイメージになってしまうはずです。 

絵は空間の場所を作る役割をするので、絵自体がトイレ・洗面所のイメージになってしまうのはあまり好ましくありません。 

2-2.それでも絵を飾るなら 

とはいっても、実際には特徴のある絵や写真があると、気分転換になることは間違いありません。絵は非日常の空間を演出するためには最適なものですから。 

もし絵を飾るのであれば、豪華な大きな絵ではなく、安価なポスターやはがきサイズの写真、ポストカードなどがおすすめです。トイレの壁紙の色味に合わせて飾る絵を選んでいくと良いでしょう。 

家族が好きなアニメやマンガのような絵も面白いかもしれません。 

子どもが描いた絵

また子どもが描いた絵を飾ることもおすすめです。子どもの成長を感じながら、描いた本人も楽しい気持ちになるでしょう。 

3.絵の選び方はまずは壁紙の観察から 

トイレ・洗面所では、壁紙がある家庭が多いでしょう。画像のようにはっきりとしたコントラスト色のあるものもありますが、真っ白地に見えて近くで見ると柄のあるタイプもあります。 

色味や柄を意識して絵を選ぶと、調和がとれて落ち着きある空間になります。まずは、ご自身の家の壁紙を観察したり、場合によっては壁紙を張り替えたりすることで雰囲気を変えることができます。 

4.壁紙と絵を合わせてみよう 

壁紙と絵を合わせてみよう

4-1.壁紙と絵や額の色味を合わせてみる 

壁紙自体に色味がある場合は、壁紙と同じ色の絵を飾ってみると空間として調和がとれ、リラックスのできる空間になります。この場合は、額縁は白黒などの個性の少ないものにしておくと良いでしょう。反対に、絵はシンプルな色味にしておき、額縁の色を壁紙と同じにすることで調和をとることもできます。 

4-2.絵で視点を作る 

壁紙自体が白色の場合は、絵が視点を作ります。「空間全体のイメージとして何色が良いのか」とイメージしながら絵を選んでみましょう。白色自体は優しい色のため、水色、緑色、ピンク色、オレンジ色など柔らかい色味の物がおすすめです。 

4-3 植物を置いてみる 

トイレでは、空気を綺麗にするために植物を置かれる方もいるでしょう。植物にある色味を活かして、緑色の絵を導入してみるのも良いでしょう。 

植物の形を意識して絵の飾る位置を調整してみるとストーリーのある演出もできるかもしれません。 

5.絵を選ぶ際の注意点 

5-1.キャンパス画は避ける 

トイレ・洗面所は、湿度が高い場所で、絵が湿気を吸い痛みやすいという特徴があります。特に布を板に取り付けた形のキャンバス画は、水分を吸収してしまい痛んでしまうため、額にいれた絵を飾るようにしましょう。 

5-2.鏡に直接映らない位置にしよう 

絵の飾る位置ですが、基本的には空いたスペースで問題ないのですが、鏡に絵が直接映ってしまう位置は避けましょう。というのも、鏡で自身を見た時に絵が映っていると、邪魔になってしまうためです。自身の姿と絵ばかりに目がいってしまうため、あまりおすすめはできません。 

おわりに 

このコラムでは『家に絵を飾ろう!どう選ぶ?【トイレ・洗面所編】』と題し、トイレ・洗面所に飾る絵についてお話してきました。 

困ったら、絵は飾らず壁紙だけでも心地良い空間にすることができます。必需品である鏡、マットに拘るだけでも、おしゃれな空間に演出することもできますが、トイレ・洗面所で長居してしまうという人は、せっかくならぜひ楽しみの1つとして絵を導入してみましょう。そして、飾った絵を清潔にする、汚れていないかを日々チェックすることも忘れずに。 

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