老後もまだまだ働きたい!再雇用・再就職のメリットや男性シニアに向いている仕事とは

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老後もまだまだ働きたい!再雇用・再就職のメリットや男性シニアに向いている仕事とは

今の時代、60代、70代でも元気な方が増えて、働き続ける年齢や働き方にはさまざまなパターンが生まれてきました。人生100年時代では、従来の「教育、仕事、引退」の3つのステージだけでなく、「学びながらさまざまな仕事に挑戦していく」マルチステージの生き方が求められます。長い老後に備えるためには、年金以外の収入源を確保していくことも必要です。 

しかし、定年後の働き方には、主に「再雇用」と「再就職」があり、どちらを選んだら良いのか迷ってしまう方も少なくありません。そこで今回は、再雇用や再就職の違い、それぞれのメリットとデメリット、男性シニアに向いている仕事について紹介していきます。 

1.再雇用・再就職について

前述した通り、定年後の働き方は大きく分けると再雇用・再就職があります。どちらを選ぶかによって、今後の人生は大きく変わっていくでしょう。60歳以降の働き方で後悔しないためには、それぞれの特徴について理解する必要があります。ここからは、再雇用・再就職の違いや、メリット・デメリットについて紹介していきます。 

1-1.再雇用と再就職の違い 

再雇用は、社員としては同じ会社で働くことになり、再就職では新しい職場へ就職することになります。 

平成12年の法律改正で、厚生年金の受給開始時期が60歳から65歳へと引き上げられることとなりました。そのため、60歳で定年退職すると、1~5年の間年金がもらえない、収入の空白期間が生じることとなります。「再雇用制度」は、定年後に退職した後に本人の希望によって雇用を延長することができる制度です。 

2021年、高齢者雇用安定法の改正により、これまで65歳までだったのが、70歳までの就業機会を確保することが企業に義務付けられました。仕事内容や待遇が変わってしまうこともありますが、再雇用制度を利用すれば、退職した後も転職活動する必要がなく、働き続けることができます。 

1-2.再雇用のメリット・デメリット 

慣れ親しんだ職場や仕事内容なので、新たなスキルを身に付ける必要性が低く、今まで通りに働くことができます。また、新しく就職先を探さなくても良いのも再雇用のメリットです。若い求職者と比べ、中高年だと求人自体が少なく、転職活動が難しくなっています。転職活動が難航した場合、半年や1年、仕事が見つからないといったことになってしまうこともあるでしょう。 

再雇用を選択した場合、転職活動で発生する体力的・精神的負担を避けることができます。一方、再雇用のデメリットは、給与が減額になってしまうことが多いことです。60歳以降も働く場合、基本的に賃金が減額となってしまいます。また、再雇用は慣れ親しんだ場所で働けますが、今までと環境が変わらず、給料が下がることでモチベーションが保ちづらいというデメリットもあります。 

1-3.再就職のメリット・デメリット  

再就職のメリットは、新しい仕事にチャレンジできることです。やり方や考え方を一から学ぶ必要があるかもしれませんが、自身のやりたかった仕事に挑戦したり、新鮮な気持ちで働いたりすることができます。また、再就職では、新しい環境、今までと違う仕事、新たな人間関係などにより、刺激ややりがいを感じながら働くことができます。スキルを磨き、新しい目標に挑む。仕事がマンネリ化している人は、そんな状況を打破するきっかけにできるはずです。 

再雇用制度では、最長で70歳まで働くことができますが、再就職なら70歳以降も働くことができます。また、再就職を選択した場合、条件を満たすことにより、「高年齢再就職給付金」をもらうこともできるのもメリットです。一方、再就職のデメリットは転職先探しが難航する恐れがあることです。そして、新しい仕事や環境に慣れるまで時間がかかることもあります。職業訓練を活用したり、資格を取ったりすることで、再就職を有利に進めることができます。 

1-4.高年齢再就職給付金とは  

高年齢再就職給付金とは、定年などで退職をし、失業給付(基本手当)を受給している方が、60歳以後再就職をした時に受け取れる給付金のことです。給付の条件は「基本手当の支給残日数が100日以上残っている」「再就職先の賃金が前の会社の75%まで下がる」です。 

賃金が74.5%に下がった場合新しい賃金の0.44%、61%以下に下がった場合は最大支給率の15%が適用されます。支給を受けるためには、最初に支給を受けようとしている月の初日から換算し、4ヵ月以内に必要な書類などを提出する必要があります。 

「高年齢雇用継続給付支給申請書」「被保険者の年齢が確認できるもの(運転免許証など)」「支給申請書の内容を確認できるもの(賃金台帳・出勤簿)」などを揃え、勤務先を管轄するハローワークへ提出しましょう。 

参照元:厚生労働省「Q&A~高年齢雇用継続給付~」

2.定年後も働いて収入を得よう!再就職先の探し方 

シルバー人材センターを活用する

定年後に仕事をスッポリと辞めてしまった場合、その後の収入源は年金のみとなります。「人生100年時代」といわれている昨今では、長い老後に備えるためにも、年金以外の収入源を増やすことが大切です。ここからは、再就職先の探し方について紹介します。 

2-1.再雇用制度を利用する 

定年で一旦退職とし、企業と新たに労働契約を結ぶのが再雇用制度です。定年に達した時点での退職となるため、退職金を受け取ってから、雇用契約を結ぶことも可能です。賃金や労働条件が変更になるのが一般的ですが、収入源を途絶えさせることなく、現役時代の経験を活かしながら働くことができます。 

2-2.知人からの紹介 

あなたを知る友人、知人を介して、働き手を探している企業や店舗へ紹介してもらい、仕事を得る方法です。知人の紹介なら再就職しやすいだけでなく、仕事内容や職場の雰囲気について、詳しく情報収集できるのもメリットです。ただ、仕事や職場が肌に合わない時、知人の紹介の手前、辞めにくいというデメリットもあります。 

2-3.人材派遣サービスを活用する 

派遣は、ライフスタイルや経験に合わせ、さまざまな働き方が可能です。シニアにとって、プライベートを充実させながら働けるのは、非常に魅力的でしょう。人材派遣サービスには、60代以上を専門に扱っている所もあります。そのようなサービスを活用すれば、背伸びをする必要なく、自身の年齢・能力に適した求人を紹介してもらえるはずです。 

2-4.シルバー人材センターを活用する 

シルバー人材センターとは、定年退職者や60歳以上の高齢者に向けて職業紹介を行う団体です。全国の市町村に設置されており、会員に向けて、身体の負担が少ない軽作業の仕事などを紹介しています。公益社団法人という看板があるので、安心・信頼できる仕事を紹介してもらえるのがメリットです。会員になって仕事の紹介を受けるためには、年会費2,000円〜3,000円ほどを支払う必要があります。 

3.無理なく働きたい!男性シニアに向いてる仕事 

無理なく働きたい!男性シニアに向いてる仕事

シニアの方が定年後も働き続ける場合、今までの経験を活かせたり、仕事内容がほとんど変わらない仕事に就けることも多いでしょう。しかし、これからも健康で、長く働いていくためには、新しい自分に合った仕事を見つけることも大切です。ここからは、無理なく働ける、シニアに向いている仕事について紹介します。 

3-1.接客業 

シニア層が多く活躍しているのが、人と関わる仕事である接客業です。接客業はいわずもがな、コミュニケーション能力が求められる仕事です。人との関わりの中で身に付けてきたシニアの方の対応力が、大いに活きてきます。人付き合いの少なくなるシニア世代。接客業でお客様から直接感謝の言葉を受けることで、喜びや幸せを感じられ、やりがいを持って仕事に取り組めます。

3-2.介護業 

介護業界は人材不足が顕著なため、未経験者の採用にも積極的であり、経験がないシニアの方でも再就職がしやすいです。また、年齢が近いため利用者と打ち解けやすいだけでなく、介護職ではさまざまなスキルが求められるので、豊富な経験が活かせる職場としてもおすすめです。 

自身が体験したことや仕事を通して身に付けた知識は、家族などの身近な人を支える立場になった時、自身が介護される側になった時などに役に立ちます。

3-3.事務業務 

事務業務はデスクワークが中心となるので、シニアから高い人気があります。座り仕事がメインとなるので、体力的に無理なく働けるのも魅力的な部分です。事務業務は世代問わず活躍できる分ライバルが多く、転職に苦戦する可能性もあります。 

日商簿記やMOS (マイクロオフィス スペシャリスト)などの各種資格やPCスキルを身に付けることで、選考を有利に進めることができるでしょう。 

3-4.製造業 

未経験から挑戦しやすいのが、製造業です。工場に勤務した場合、商品の検品、梱包、ピッキング、ライン作業、組み立てなど、軽作業がメインとなります。軽作業は、特別なスキルや資格が必要なく、黙々と作業をすることができます。集中力や忍耐力があり、丁寧にミスなく作業をこなせる方に向いているでしょう。

3-5.専門的な職業 

現役時代に培ったスキルを活かせば、専門職に就くこともできます。また、アルバイトやパートで勤務時間をセーブしつつ、現役時代の経験を活かして副業に挑戦するという方法もあるでしょう。実績や専門的なスキルを持っているならば、仕事や高単価な案件も獲得しやすくなります。 

おわりに 

定年しても、完全に引退する必要はありません。再雇用制度もあり、定年退職後も働ける環境が整っています。今の時代、定年は仕事からの引退ではなく、長い人生やキャリア形成の一つの通過点と考えることが大切です。 

再雇用、再就職、どちらを選ぶにせよ、学び続ける姿勢を持つことが重要です。初心に帰り、決意を新たにし、新鮮な気持ちで仕事に向き合う。そうすることにより、働ける喜びを実感し、一喜一憂しながら楽しく仕事を続けていくことができるはずです。