久しぶりに規制のない年末年始となり、会いたい人にも会えるようなおめでたい気持ちで新年を迎える方も多いかもしれません。そんな清新な気分のなかでやってしまいがちなのが「食べ過ぎ」です。特に年末年始は、親戚一同が集まるなどといった「特別な集い」が催される時でもあります。いつもと違う雰囲気のなかで気持ちも高揚し、また美味しい料理が目の前に並んでいることも手伝って、食べ物につい箸が伸びてしまう。それで、気が付けば体重が…という「正月太り」状態になってしまいます。
いわずもがなですが、特に体重が重い方は健康的な側面からも「正月太り」を放置しておくことはおすすめできません。今や年末大掃除の標語になっている「今年の汚れ、今年のうちに」の言葉ではありませんが、「正月太り、せめて1月のうちに」という目標は掲げていきたいですね。
このコラムでは、正月太り解消のダイエット方法について解説します。年明け以降の生活を意識しながら、ダイエット成功法について確認しておくと安心ですね。
1.正月に太りやすくなる原因とは?
ダイエットで正月太りを克服していくためにも、まずは「なぜ、正月太りが起こるのか?」について触れていきましょう。原因は大きく3点挙げられます。
1-1.糖質が多い正月料理
正月料理の代表ともいえる「おせち」は、一見ヘルシーなように見えて糖質が多いメニューでもあります。食べた印象でも分かるかもしれませんが、栗きんとんやだて巻き、黒豆など、砂糖をたっぷり含んだ料理が多く並んでいるのが、おせちです。
そういった食べ物の食べる量を少量に抑えておくことがポイントです。また、お雑煮のお餅も、量を減らすなど工夫しましょう。
1-2.ダラダラ食べてしまう
年末年始は生活習慣が乱れがちになることが多いでしょう。例えば通常の食事以外にも、テレビを見ながらダラダラと食べてしまう、なんてことは多くの方が経験しているのではないでしょうか。
また、家族みんなで食卓を囲んだあとに、余ったご馳走やおやつを見て「捨てるのがもったいないから」と食べてしまうこともあるかもしれません。食事時間や食事の量が制御しにくいのも正月の特徴です。
1-3.お酒の飲み過ぎ
お酒のカロリーも気になるところですが、アルコールによって食欲が増してしまう点にも注意が必要です。飲みながらの食事は、ただでさえ「ダラダラ」してしまいがちですが、そこに加えて「締めの食事」を夜に食べてしまうなどすれば、太ってしまうのは当然でしょう。
どうしても食べたくなるなら、炭水化物は避け、糖質の低いお肉やお魚などがおすすめです。お酒自体も、ビールや日本酒といった糖質多めのものより、カロリーが低めなウイスキーや焼酎などの蒸留酒を選ぶと良いでしょう。
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1-4.生活習慣の乱れ
家に籠りがちで、運動量が減少し、夜更かしもしやすくなる。そんな太りやすい生活習慣に陥りがちなのが、正月です。初詣や初売りに行く機会があるのであれば、そのタイミングでウォーキングをするよう意識しましょう。
また、どうしても家に滞在し続けるのであれば、時々体操をするのも効果的です。筋肉量が減ると痩せにくい体質になってしまいます。運動不足を解消するよう心掛けてください。
2.「無理せず痩せる」を実現する4つのポイント
久しぶりに鏡に映る自身の姿を見て、「かなり太ったな……」と思われた方、その違和感があるうちにダイエットを行動に移すことが大事です。正月が終わったら、怖がらずに体重計に乗りましょう。
そして、どれだけご自身が太ってしまったかを自覚しましょう。1月中、つまり約4週間で体重を元に戻すことを目標にすれば、「無理なく痩せる」を実現できます。
正月はあくまでも非日常ですから、日常に戻った今、気持ちも体も引き締めていきましょう。おすすめのダイエットの手法は、以下の4つです。
2-1.タンパク質をよく採る
糖質を減らすべき、という話はこれまでもしてきましたが、これは引き続き実践してください。その上で大切になってくるのが、タンパク質を取り入れた食事です。
タンパク質を採ると腹持ちが良くなるだけでなく、代謝もアップします。たとえば、朝食に卵や納豆をプラスしたり、プロテインなどを飲み物にして手軽にタンパク質を摂取するのも良いでしょう。
2-2.筋肉をつける運動をする
概して、筋肉量が少ない方は痩せにくい傾向にあります。反対に、筋肉量が多い方には痩せやすい体質を持っている方が多いです。スクワットや、ソファに浅く腰かけて脚を浮かせる腹筋などといった運動を心掛けましょう。
とはいえ、筋肉を使った運動を習慣化するのは難しいものです。例えば、テレビを見ながら「CMになった時だけ必ず運動を行う」といった形でルールを決めておくと、継続がしやすいでしょう。
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2-3.タイトな洋服を着る
いつもよりもタイトな洋服を着て、太った体を実感するのもひとつの手です。タイトな服を着ると「ウエストがきつくなったな……」という風に体重の増加を実感できるものです。
ウエストに注目を集めることを「ウエストマーク」といいますが、タイトな服でウエストマークをしておくと、ダイエットの必要性を日常的に意識化できるので、おすすめです。
2-4.生活習慣を元に戻す・改善する
先にも述べたとおり、正月は生活習慣が乱れがちです。まずは、きちんとした時間に就寝・起床して、なるべく決まった時間に節度ある食事を摂るように生活リズムを整えてください。
「ダイエット」というとストイックで身体に負荷をかける、といったイメージを抱く方もいるかもしれませんが、「自身の身体をいたわってあげている」という思いで運動や生活習慣の改善を行うと、楽しみながらポジティブに続けられるようになります。
特に太ってしまった後は、すぐにダイエットをすることが大事です。スタートが早ければ早いほど、リカバリーが可能になります。
3.ダイエット継続に大切な5つめのポイント
さて、ここまでこのコラムを読まれてきたみなさんは、「とはいっても、やっぱり始めるのが億劫だし、続かないんだよね……」と思われたかもしれません。そんな方のために最後に、ダイエットを継続するポイントを紹介します。
結論からお伝えすると、誰でも「三日坊主を繰り返す」ということです。人間は、何かを「やらなければ」と思うと強制的な感じがして、つまらないと感じてしまう生き物です。一方で、年末年始のように食べることや飲むことをつまらないと感じる方はいないでしょう。きっと楽しいはずです。
この「つまらない」と「楽しい」ですが、楽しさを犠牲にして、つまらないこと(=このコラムでいえば正月太り解消のダイエット)をやろうとすると精神的にも辛くなってしまいます。
我慢することはつまらないので、まずは無理に我慢するのをやめましょう。たとえダイエットの最中に「食べ過ぎてしまった」としても、「サボっちゃった」「メンタルが弱くて挫折しちゃった」とご自身を責めることはしないでください。
むしろサボってしまったとしても、「またやれば良いか」と決意し直してください。この「決意し直し」を繰り返す、いわば「三日坊主」を繰り返していけば、ダイエットは充分成功します。
ダイエットの継続において、もっとも障壁となるのは「『サボってしまった』を失敗体験として受け止めること」なのです。ちょっとサボったくらいのことは「失敗」にはあたらない。そう理解することが、ダイエットを成功させる秘訣です。
一年の抱負を決意で終わらせず、「しっかり達成するにはどうしたら良いか?」そんな話題でも「三日坊主を繰り返そう」という話がよく出てきます。一年は365日。当然その間にサボってしまうこともあるでしょう。ですが、三日坊主も100回繰り返せば、それは1年間努力を続けたことと実質的に同じです。これと同じように、三日坊主のダイエットも、繰り返せば立派な運動習慣といえるようになります。
また、せっかくのダイエットをただの決意で終わらせないために必要なこと。
続けるためのポイント
①何キロ痩せるかを明確にする
②毎週の「痩せ目標」を決める
③周囲の人に痩せることを宣言する
④日々進捗を確認できるようにする(体重計は必須です)
⑤ダイエットが成功した時のご褒美を用意する
ご自身の性格に合わせてぜひ取り入れてみてください。今年が気持ち良い心と身体で新しいスタートが切れるように、生活リズム・食生活をしっかり整える際の参考になれば幸いです。
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