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身元保証人が2人いないときの対処法は?基礎知識からおすすめのサービスまで紹介

身元保証人が2人いないときの対処法は?基礎知識からおすすめのサービスまで紹介
セゾンのくらし大研究 編集部

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セゾンのくらし大研究 編集部

豊かなくらしに必要な「お金」「健康」「家族」に関する困りごとや悩みごとを解決するために役立つ情報を、編集部メンバーが選りすぐってお届けします。

高齢者が介護施設に入所する際、2人の身元保証人を求められるケースがあり、「2人の身元保証人を見つけることが難しい」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。特に独身の方、家族との関係が疎遠な場合、この問題は深刻です。しかし、身元保証人がいないからといって解決策がないわけではありません。

この記事では、身元保証人が2人いない場合の対処法として、身元保証人が不要な施設を探す方法や、成年後見制度の活用、身元保証人代行サービスの利用について詳しく解説します。

また、そもそもなぜ身元保証人が必要なのかといった基礎知識を押さえながら、保証期間や責任の範囲など重要なポイントについてもお伝えします。

最後に、おすすめの身元保証人代行サービス「ひとりのミカタ」の概要とそのメリットについても紹介しますので、ご自身にあった対応策を見つけることができるでしょう。

この記事を読んでわかること
  • 身元保証人が2人見つからない場合は、身元保証人が不要な施設を探す、成年後見制度を活用する、または身元保証人代行サービスを利用する方法がある
  • 身元保証人は、入院や施設入所時に必要となるが、責任の範囲が決められている
  • 身元保証人は途中で変更することが可能であり、必要に応じて適切な対応が求められる
  • 家族がいても身元保証人に頼みにくい場合の解決策や、亡くなった際の身元保証人の役割がわかる
ひとりのミカタ

身元保証人が2人いない!見つからないときはどうする?

身元保証人が2人いない!見つからないときはどうする?

高齢者が介護施設に入所する際、2人の身元保証人が求められることがあります。しかし、核家族化や少子高齢化が進む現代社会では、身元保証人を2人見つけることが困難な状況も少なくありません。そんな時、どのような解決方法があるのでしょうか。

ここでは、身元保証人が2人見つからない場合の対処法について、以下の3つの方法を紹介します。

  • 身元保証人が不要な施設を探す
  • 成年後見制度の活用を検討する
  • 身元保証人代行サービスを利用する

身元保証人が不要な施設を探す

身元保証人が2人見つからない場合、まず検討したいのが身元保証人を必要としない施設を探すことです。近年、単身の高齢者の増加に伴い、身元保証人を必要としない施設も増えてきています。これらの施設では、入所者本人との契約のみで入所が可能となっています。

身元保証人が不要な施設を探す際は、インターネットの介護施設検索サイトを活用するのが効果的です。例えば、「みんなの介護」というサイトでは、「身元保証人相談可」という条件で施設を検索することができます。また、地域包括支援センターや介護保険課に相談することで、身元保証人が不要な施設の情報を得られる可能性もあります。

ただし、身元保証人が不要な施設であっても、緊急時の連絡先は必要となる場合が多いので、その点は事前に確認しておくことが大切です。

成年後見制度の活用を検討する

身元保証人が2人見つからない場合の別の選択肢として、成年後見制度の活用が挙げられます。成年後見制度は、判断能力が不十分な方の権利を守り、生活を支援するための制度です。

成年後見人は、本人の財産管理や契約行為を行う権限を持ちます。そのため、施設によっては成年後見制度を活用して入所できる場合もあります。

なお、成年後見制度には「任意後見人」と「法定後見人」の2種類があります。任意後見人は、まだ判断能力がある時点で、将来に備えて自ら選んでおく後見人です。

一方、法定後見人は、すでに判断能力が低下した人のために家庭裁判所が選任するものです。この制度を利用するには手続きが必要で費用もかかりますが、身元保証人がいない場合の有効な選択肢となります。

ただし、成年後見制度を活用すれば全ての施設に入居できるわけではないことには注意が必要です。

身元保証人代行サービスを利用する

身元保証人代行サービスは、民間企業や団体が提供するサービスで、身元保証人の役割を代行してくれるものです。このサービスを利用することで、身元保証人が2人見つからない方でも施設への入所が可能となります。

身元保証人代行サービスは、主に以下のような役割を担います。

  • 入所費用の支払い保証
  • 緊急時の連絡対応
  • 入退院時の手続き支援
  • 死亡時の対応(遺体の引き取りなど)

サービスの内容や費用は、サービス提供企業・団体によって異なります。一般的には、入会金や月額利用料、死後事務のための預託金などが必要となります。

身元保証人代行サービスを利用する際は、サービス内容や費用、企業の信頼性などを十分に確認することが重要です。また、契約内容をしっかりと理解し、不明点があれば遠慮なく質問することをおすすめします。

そもそも身元保証人はなぜ必要?基礎知識も知っておこう

そもそも身元保証人はなぜ必要?基礎知識も知っておこう

身元保証人は、入院費や施設利用料の支払いに関する保証や、緊急時の連絡先としての役割を担う重要な存在です。実際、総務省の関東管区行政評価局が行った「高齢者の身元保証に関する調査(行政相談契機)」によると、病院や介護施設の9割以上が入院・入所の際に身元保証人等を求めているという結果が出ています。

身元保証人の主な役割には、入院・入所費用の保証、入院・入所中に必要な物品の準備、緊急連絡先となること、入退院・入退所手続きの支援や代理などがあります。さらに、本人の判断能力が不十分になった際の意思決定支援や、万が一の際の遺体や遺品の引き取りなども含まれます。

このように、身元保証人は単なる形式的な存在ではなく、高齢者が適切な医療や介護サービスを受けるために欠かせない役割を果たしています。そのため、医療機関や介護施設は、安定した運営を続けるためにも身元保証人の存在を重視しているのです。

しかし、核家族化や少子高齢化が進む現代社会では、身元保証人を見つけることが困難なケースも増えています。特に、身寄りのない高齢者や、家族との関係が疎遠になっている方にとって、身元保証人の確保は大きな課題となっています。このような背景から、身元保証人に関する問題は、高齢者福祉における重要なテーマの一つとなっているのです。

押さえておきたい身元保証人のポイント

押さえておきたい身元保証人のポイント

身元保証人の役割は重要ですが、その責任や権限には一定の制限があります。友人や知人から身元保証人になってほしいと頼まれた際には、以下のポイントを押さえておくことが大切です。

  • 責任の範囲が決められている
  • 保証人は変更することもできる

これらの知識を持っておくことで、身元保証人としての役割を適切に果たしつつ、無用なトラブルから自身を守ることができます。

責任の範囲が決められている

身元保証人の責任範囲は契約によって明確に定められます。一般的に、身元保証人は入院・入所費用の支払い保証や緊急時の連絡先としての責任を負います。しかし、連帯保証人のように、すべての行為や債務に対して無制限に責任を負うわけではありません。

例えば、入院・入所者が故意に施設の設備を破損した場合や、契約外のサービスを利用した場合の費用負担は、通常、身元保証人の責任範囲外となります。

身元保証人になる際は、契約書をよく確認し、自身の責任範囲を明確に理解しておくことが重要です。不明な点があれば、施設側に確認するか、必要に応じて法律の専門家に相談することをおすすめします。

身元保証人は変更することもできる

入院・入所契約時に決定した身元保証人は、後から変更することも可能です。身元保証人の健康状態の変化や経済状況の悪化、あるいは入院・入所者との関係性の変化など、さまざまな理由で身元保証人を続けることが困難になる場合があります。そのような状況に備えて、身元保証人の変更手続きが用意されています。

身元保証人を変更する場合は、施設側に事情を説明し、必要な手続きを行います。新たな身元保証人候補者がいる場合は、その方の情報を提供し、施設側の審査を受けることになります。審査の内容は施設によって異なりますが、一般的には年収や資産状況、年齢、入院・入所者との関係性などが確認されます。

身元保証人の変更は、現在の身元保証人、新たな身元保証人候補者、そして入院・入所者本人の同意が必要となるケースがほとんどです。円滑な変更のためには、関係者間でよく話し合い、互いの理解を得ることが大切です。また、変更手続きには一定の時間がかかる場合もあるため、余裕を持って対応することをおすすめします。

身元保証人にまつわる疑問

身元保証人にまつわる疑問

身元保証人制度は、高齢者の医療や介護サービスの利用を支える重要な仕組みですが、実際に利用してみるとさまざまな疑問や課題が生じることがあります。

ここでは、身元保証人に関してよく寄せられる疑問について、具体的なケースを踏まえて解説します。家族関係や将来の不安など、個々の事情に応じた対応策を考える上での参考にしてください。

家族がいても身元保証人に頼みづらいときは?

家族がいても、さまざまな事情により身元保証人を頼みづらい場合もあると思います。例えば、家族との関係が疎遠になっている場合や、家族自身が高齢で責任を担うことが難しい場合などが考えられます。このような状況下では、身元保証人代行サービスの利用を検討するのも一つの選択肢となります。

身元保証人代行サービスは、民間企業や団体が提供するサービスで、身元保証人の役割を代行してくれるものです。このサービスを利用することで、家族関係の複雑さなどを心配することなく、必要な保証を得ることができます。サービスの内容は、入院・入所費用の支払い保証、緊急時の連絡対応、入退院時の手続き支援、さらには死亡時の対応まで多岐にわたります。

身元保証人代行サービスの利用には一定の費用がかかります。また、サービス内容や費用は提供する企業や団体によって異なるため、複数の選択肢を比較検討することが大切です。さらに、契約内容をよく理解し、不明点があれば遠慮なく質問することをおすすめします。

亡くなったときの身元保証人の役割は?

被保証人が病院や介護施設等で亡くなった場合、身元保証人には重要な役割が課せられます。まず、身元保証人は遺体の引き取りを行います。これは単に形式的な手続きではなく、故人の尊厳を守り、適切に対応しなければなりません。

遺体の引き取り後は、葬儀の準備に取り掛かります。葬儀の形式や規模、場所の選定など、故人の意思や家族の意向を踏まえながら決定していきます。また、葬儀社との調整や参列者への連絡なども身元保証人の役割となることが多いです。

さらに、死亡に伴うさまざまな事務手続きも身元保証人が担当することになります。具体的には、死亡診断書の受け取り、死亡届の提出、年金や保険の手続き、施設や病院への未払い費用の精算などが挙げられます。これらの手続きは複雑で時間がかかることも多いため、関係機関と密に連携を取りながら進めていく必要があります。

また、故人の所持品の整理や、部屋の明け渡しなども身元保証人の役割に含まれることがあります。これらの作業は、故人のプライバシーに深く関わるため、慎重かつ丁寧に行うことが求められます。

このように、身元保証人の役割は被保証人の死亡後も続き、その責任は決して軽くありません。そのため、身元保証人を引き受ける際には、これらの役割をしっかりと理解し、対応できるかどうかを十分に検討することが大切です。また、必要に応じて専門家のサポートを受けることも考慮に入れておくとよいでしょう。

身元保証人代行サービスなら「ひとりのミカタ」がおすすめ!

身元保証人代行サービスなら「ひとりのミカタ」がおすすめ!

身元保証人が見つからず困っている方や、将来に備えて身元保証の準備をしたい方にとって、信頼できる身元保証人代行サービスの存在は心強い味方となります。そんな中で、特におすすめなのが「ひとりのミカタ」というサービスです。

セゾンカードでおなじみのクレディセゾンのグループ会社「くらしのセゾン」が提供する「ひとりのミカタ」は、おひとりさまの日常生活から終活に関するさまざまなお悩みごとまで総合的に支援するサービスです。身元保証はもちろん、緊急連絡先代行やエンディングサポート(死後事務手続き)など、幅広いニーズに対応しています。クレディセゾングループという大手企業が運営しているため、安心感と信頼性も高いのが特徴です。

サービス概要

ひとりのミカタ」では、必要に応じて選べる2つのプランを用意しています。ここでは、身元保証を中心とした「エルダープラン」についてご紹介します。

エルダープランでは、入院時や高齢者施設入所時の身元保証サービスを提供しています。これにより、身元保証人がいないことで入院や施設入所をあきらめる必要がなくなります。また、病院や施設からの緊急連絡先にもなるため、万が一の際にも迅速な対応が可能です。

さらに、24時間365日利用可能な電話健康相談サービスも含まれており、体調の変化や医療機関について、また介護に関する相談など、日々の健康に関する不安にも対応してくれます。これらのサービスにより、おひとりさまの方々の日常生活における安全と安心をトータルでサポートしています。

「ひとりのミカタ」の詳細はこちら

ひとりのミカタ

ひとりのミカタがおすすめの理由

ひとりのミカタ」がおすすめである理由は、以下の3つです。

まず1つ目は、クレディセゾングループが提供する安心の終活支援サービスという点です。「くらしのセゾン」は、信頼できる専門士業事務所や専門サービス会社と連携し、万全のサービスを提供しています。大手企業グループならではの信頼性と安定性が、利用者に安心感を与えています。

2つ目の特徴は、「もしもの時」から「その時」まで、終活を総合的にサポートするサービスであるという点です。身元保証や緊急連絡先代行だけでなく、24時間見守り・駆けつけやエンディングサポート(死後事務手続き)まで幅広いサービスを提供しているため、将来への不安を一括して解消することができます。

3つ目は、毎日のくらしの困りごとを解決する多彩な生活サービスを用意している点です。ハウスクリーニング、家財整理、お墓掃除やお墓参り代行など、日常生活をサポートするサービスも充実しています。さらに、会員限定の優待サービスも用意されており、生活全般をトータルでサポートしてくれる点が魅力です。

申込方法

ひとりのミカタ」への申し込みは、以下の流れで進めることができます。

まず、Webまたは電話で資料請求やお問い合わせを行います。その後、「くらしのセゾン」のスタッフから詳細な説明を受けることができます。説明は電話、直接面談、またはオンライン面談から選択可能です。

サービス内容に納得した場合は、申し込み手続きに進みます。この際、本人確認やクレジットカード、預貯金などの入会前確認があります。

契約手続きでは、入会金・年会費・預託金(死後事務手続きサービスを契約する場合)のお支払いが必要です。支払い方法は、指定のクレジットカードまたは銀行振込から選択できます。

契約完了後、会員証が郵送で届き、各種サービスの利用が可能になります。なお、オプションサービスの内容によって、必要に応じて提携の士業事務所や専門会社を紹介してもらえます。

ひとりのミカタ」は、おひとりさまの方々の不安を解消し、安心して生活できるようサポートするサービスです。身元保証人が見つからずお困りの方は、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。

「ひとりのミカタ」の詳細はこちら

ひとりのミカタ

おわりに

身元保証人の確保は、高齢者が安心して医療や介護サービスを受けるための重要な課題です。本記事では、身元保証人が2人見つからない場合の対処法や、身元保証人制度の基礎知識、注意点を詳しく解説しました。

身元保証人が見つからない場合でも、身元保証人不要の施設を探す、成年後見制度を活用する、身元保証人代行サービスを利用するなど、さまざまな選択肢があります。

特に、クレディセゾングループの「ひとりのミカタ」は、安心感と信頼性が高く、おひとりさまの方々を総合的にサポートする優れたサービスです。自身の状況に合わせて適切な対策を講じることで、将来への不安を解消し、より安心した生活を送ることができます。

※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。

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