更新日
公開日

50代からの終活のすすめ|やるべきことや独身者向けのサービスを紹介

50代からの終活のすすめ|やるべきことや独身者向けのサービスを紹介
セゾンのくらし大研究 編集部

執筆者

セゾンのくらし大研究 編集部

豊かなくらしに必要な「お金」「健康」「家族」に関する困りごとや悩みごとを解決するために役立つ情報を、編集部メンバーが選りすぐってお届けします。

50代から始める終活は、自分らしい人生の締めくくりを実現するためのファーストステップです。体力と判断力が十分にあるうちに早めに取り組むことで、家族の負担を減らし、充実したセカンドライフを送るための準備ができます。本記事では、50代からの終活がおすすめの理由や具体的なやるべきこと、注意点などを詳しく解説します。
終活に不安を感じている人は、ぜひ参考にしてみてください。
(本記事は2024年4月30日時点の情報です)

この記事を読んでわかること
  • 50代から終活を始めるべき理由と具体的なメリット
  • 断捨離や遺言書作成など、50代でやるべき終活の進め方
  • 終活を円滑に進めるための家族とのコミュニケーションの重要性
  • 身元保証サービスの利用など、終活を行う上での注意点
ひとりのミカタ

50代からの終活がおすすめの理由

50代からの終活がおすすめの理由

50代は仕事や子育てが落ち着き、自分の人生を見つめ直すゆとりが出てくる年代です。まだまだ体力や判断力にも余裕があり、健康で元気なうちに終活を始めるのに最適な時期といえるでしょう。50代から終活を始めるメリットとして、以下のようなことが挙げられます。

  • 体力・判断力に余裕があるため
  • セカンドライフの計画を立てやすいため
  • 老後資金を貯める時間があるため
  • 家族の負担を軽減させられるため

終活とは、人生の終わりに向けて、残された時間を有意義に過ごすために行う様々な準備活動のことを指します。エンディングノートの作成や生前整理、相続対策などが含まれます。終活の詳しいやり方については、以下の関連記事で詳しく解説しています。

50代のうちから終活の重要性を理解して、少しずつ計画的に進めていきましょう。残りの人生をより充実したものにするためにも、前向きに終活に取り組むことをおすすめします。

体力・判断力に余裕があるため

50代は比較的に健康で、体力と判断力の両方に余裕がある年代だと言えます。終活を行う上では、断捨離など家の中の整理を行ったり、相続の専門家や葬儀会社などに足を運んで相談したりと、体を動かす作業が多く含まれます。また、財産をどう分けるかなど、大切な決定をしなくてはならない場面も出てきます。

体力的にも気力的にもまだ元気な50代のうちから、余裕を持って終活に取り組むことで、自分のペースでじっくりと進められます。一方で、終活を先延ばしにしてしまうと、体力や判断力が衰えてきた時期に焦って進めなくてはならなくなり、思うように進まない可能性もあります。

年を重ねるごとに病気のリスクも高まるため、体調を崩して終活が十分にできなくなるという事態も考えられます。心身ともに負担の少ない50代のうちに始めることで、最後まで自分の意思を尊重した納得のいく終活を行えるでしょう。

セカンドライフの計画を立てやすいため

50代は、これまでの仕事人生を振り返りつつ、第二の人生について具体的に考え始める時期だと言えます。特に定年後をどのように過ごすかは、早めに計画を立てておくことが大切です。終活では、自分の人生を見つめ直す中で、セカンドライフについて真剣に考えるよい機会となります。

50代であれば、心身ともに健康で、これからの人生でやりたいことを想像しやすい状態にあります。お金の面でも、退職金を得てある程度自由に使える資金が出てくるタイミングです。シニアになる前のうちに、セカンドライフに向けた蓄えを貯めたり、趣味や旅行など、これまでなかなかできなかったことを計画したりと、前向きに将来設計を立てられます。

逆に60歳を過ぎてからでは、定年退職のタイミングを逃してしまい、思うようにお金の用意ができない、やりたいことを考える時間的な余裕がないなどの状況も考えられます。50代の比較的早い段階から、終活を通してセカンドライフの計画を立てておくことで、これからの人生をより充実したものにできるでしょう。

老後資金を貯める時間があるため

終活において、老後資金をどう準備するかは重要なポイントの一つです。50代のうちから計画的に貯蓄に取り組むことで、ゆとりある老後生活の実現に近づくことができるでしょう。公益財団法人生命保険文化センターが2022年に行った生活保障に関する調査によると、夫婦二人でゆとりある老後を送るために必要な生活費は平均37.9万円/月という結果でした。

一方で、2023年4月時点の公的年金の支給額は、夫婦二人の場合で約22.4万円/月となっています(日本年金機構調べ)。つまり、年金だけでは月15万円以上の不足が生じる計算となり、これを補うための資金を別途確保しておく必要があるのです。賢く計画を立てれば、50代ならばまだ10年以上の時間的猶予があります。

しかし60代に入ってからあわててお金を貯め始めるのでは、到底追いつかない可能性が高いです。将来を見据えた上で、今から無理のない範囲でコツコツと貯蓄に励むことが賢明だと言えます。終活の一環として、改めて自身の収支を見直し、節約できる部分を探すのもよいでしょう。小さな積み重ねが、最終的に大きな安心につながります。

参照元:公益財団法人生命保険文化センター|老後の生活費はいくらくらい必要と考える?

参照元:日本年金機構|令和5年4月分からの年金額等について

家族の負担を軽減させられるため

50代から終活を始めることで、万が一のことがあった際に、残された家族の負担を大幅に軽減することができます。

もし終活を行わずに亡くなってしまった場合、葬儀の手配から遺産相続の手続きまで、残された家族が短期間ですべてを決めなくてはなりません。特に子どもにとって親の葬儀は、精神的にも経済的にも大きな負担となります。

しかし、50代のうちからエンディングノートで葬儀やお墓に関する希望を記しておいたり、事前に葬儀社と相談しておいたりすれば、いざというときに家族が迷うことなく進められます。また、生前のうちに不要な物を処分し、財産関係の書類を整理しておけば、相続手続きがスムーズになり、家族のストレスを和らげられるでしょう。

介護についても、自分の希望を家族とよく話し合っておくことが大切です。認知症など判断能力が低下した状態では、本人の意思確認が難しくなります。元気なうちから話し合いを重ねておけば、いざという時に家族も本人の望む介護に近づけることができるはずです。

50代からの終活でやるべきこと

50代からの終活でやるべきこと

50代からの終活でやるべきこととして、大きく分けて以下の5つが挙げられます。

  • 断捨離
  • 財産整理
  • 遺言書作成
  • エンディングノート作成
  • お墓や葬式の生前契約

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

断捨離

断捨離とは、不要な物を思い切って手放し、必要なものだけを残すことで、身の回りを整理することです。

50代は仕事や子育ての忙しさがひと段落し、人生を振り返る良い機会です。断捨離を通して、自分にとって本当に大切なものは何かを見極め、シンプルな暮らしを心がけることは、人生の後半を豊かにすることにつながります。

断捨離のコツは、思い切ることです。迷ったらとりあえず手放すくらいの気持ちで、少しずつ荷物を減らしていきましょう。ただし、家族の大切にしているものを勝手に処分するのは避けましょう。

なお、ただ捨てるだけでなく、リサイクルショップに売ったり、必要としている人に譲ったりと、モノを必要としている人の手に渡るよう心がけるのも良いでしょう。定期的に断捨離を行うことで、最期までスッキリとした暮らしを送れます。

財産整理

財産整理とは、自分の財産を把握し、整理することです。預貯金や不動産、株式などの金融資産から、貴金属、美術品、車など、全ての資産をリストアップします。人生100年時代を迎える中、自分の資産を適切に管理運用していくことは非常に重要です。特に、相続に備えて財産の全容を事前に家族と共有しておくことは、円滑な相続につながります。

整理の方法としては、エクセルなどの表計算ソフトを活用し、資産の概要や金額、保管場所などをリスト化するのがおすすめです。定期的に更新することを忘れずに。

ただし、財産情報は機密性が高いため、保管には十分注意しましょう。紙の書類はもちろん、電子データにもパスワードを設定するなどセキュリティに気をつける必要があります。財産整理を通じて、不要な資産の処分や、新たな対策の必要性など、今後の資産管理や運用の方針も見えてきます。

遺言書作成

遺言書作成

遺言書とは、財産の贈与先や葬儀、埋葬に関する希望を記した書面のことで、相続の際のトラブルを未然に防ぐ重要な役割を果たします。

自筆証書遺言であれば、自分で書いて保管するだけで有効ですが、法的効力を高めるには公正証書遺言がおすすめです。公証人に作成してもらうことで、確実に自分の意思を反映できます。

ただし、公正証書遺言の作成には、事前に家族構成や財産状況など詳細な情報を公証人に伝える必要があります。また、作成後も定期的に内容を見直し、変更があればその都度手続きを取るようにしましょう。

エンディングノート作成

エンディングノートとは、もしもの時に備えて、自分の意思を家族に伝えるためのノートです。介護や医療、葬儀、お墓、遺品整理など、様々な希望を記載します。

遺言書が法的効力のある財産分配についての意思表示であるのに対し、エンディングノートは法的拘束力はありません。しかし、自分の思いを家族に伝え、最期まで自分らしく生きるためには欠かせないアイテムです。書き方に正解はありません。市販のテンプレートを使ってもいいですし、自由にノートを作成してもOKです。肝心なのは、自分と向き合い、家族とよく話し合いながら作成することです。

一度作ったら終わりではなく、定期的に見直すことが大切です。価値観や家族構成は時間とともに変化していきます。その変化に合わせて、内容をアップデートしていきましょう。

お墓や葬式の生前契約

お墓や葬儀の生前契約とは、元気なうちから自分のお墓や葬儀、納骨のあり方を決め、費用を事前に支払っておくことです。いざという時に、子どもに任せっきりにするのではなく、自分の意思でお墓や葬儀のあり方を決めておくことは、50代の終活として非常に重要な意味を持ちます。

お墓については、新規購入以外にも、実家など既存のお墓への追加納骨という選択肢もあります。ただし、お墓の継承には手続きと管理の負担が伴うため、50代のうちから準備が必要です。

一方、自分の後にお墓の継承者がいない場合や管理の負担を避けたい場合は、「墓じまい」という選択肢もあります。これは、お墓を撤去して更地に戻すことで、遺骨は別の納骨施設に移すか散骨します。

また、「永代供養」を寺院などに依頼する方法もあります。個人のお墓を持たずに済むので、子孫の管理負担がなくなるメリットがあります。

墓じまいや永代供養を検討する際も、50代のうちから情報収集し、費用面だけでなくアフターフォローなどのサポート体制もチェックして、納得のいく業者・施設選びをしておくことが重要です。

このように、元気で判断力のあるうちに、お墓のあり方について家族とよく話し合い、新規購入、追加納骨、墓じまい、永代供養など、自分に合った方法を選択しておくことが、充実した終活につながります。選択肢を広く知ることで、納得のいく終活プランが立てられるでしょう。

生前契約のメリットとしては、費用を分割で支払えたり、早期契約割引が適用されたりすることが挙げられます。何より、事前に家族と話し合いを重ねられるのが大きな利点です。ただし、生前契約は複数の業者の見積もりを取り、サービス内容をしっかり比較検討することが大切です。安易に契約せず、疑問点は納得のいくまで説明してもらいましょう。

また、重要事項説明書は必ず読み、不明な点がないか確認をしましょう。経営状況もチェックし、倒産リスクにも備えておくことが賢明です。

50代からの終活で注意すること

50代からの終活で注意すること

50代からの終活を始めるうえで、注意しておくべき点がいくつかあります。

  • 家族とよくコミュニケーションを取りながら進める
  • 身寄りがない場合は身元保証サービスを検討する
  • 定期的に計画の見直しを行う

これらのポイントを詳しく見ていきましょう。

家族とよくコミュニケーションを取りながら進める

終活は家族を思って行うものですが、いきなり取り組み始めると、家族が驚いたり心配したりすることもあります。特に断捨離を行う際、家族の大切にしている物を勝手に処分してしまうと、トラブルに発展しかねません。事前に、なぜ終活をしたいのか、どんなことを考えているのかを家族によく説明し、理解を得ることが大切です。終活の内容を共有しておけば、もしもの時の手続きなども家族の負担を減らせます。

各ステップ実行前には、家族の意見を聞く時間をぜひ設けてください。ストレスなく終活が進められるよう、コミュニケーションを大切にすることが何より重要だと言えます。

身寄りがない場合は身元保証サービスを検討する

身元保証サービスとは、身寄りのない人の入院や施設入居、死後の事務手続きなどを、身元保証人に代わって行うサービスのことです。高齢者の孤独死が社会問題化している昨今、自分の将来に不安を感じる人も少なくありません。そんな時、身元保証サービスの存在は心強い味方となります。

サービスの利用によって、もしもの時の手続き負担を軽減できるだけでなく、病院探しや施設探しのサポートも受けられます。また、葬儀や遺品整理なども任せられ、残された人の負担を和らげることができます。ただし、サービス内容や料金体系は会社によって様々です。各社の特徴をよく理解し、自分に合ったプランを選ぶことが肝要です。安心して老後を過ごせるよう、身元保証サービスの利用も検討してみてはいかがでしょうか。

定期的に計画の見直しを行う

人生設計や遺言書など、50代で決めたプランが、60代、70代になっても通用するとは限りません。家族構成や資産状況、価値観は10年20年で大きく変わるものです。その変化に合わせて、定期的にプランの見直しを行わないと、折角立てた計画が意味をなさなくなる恐れがあります。

見直しをしないことによって起こりうるリスクとしては、以下の点が挙げられます。

  • 遺言書の内容が実情にそぐわなくなる
  • 葬儀の内容が自分の希望と異なってしまう
  • 必要な医療や介護を受けられない

一度立てた計画に固執せず、柔軟に修正を加えていく姿勢が大切だと言えます。1年に1度など区切りをつけて、プランの棚卸しを行うのがおすすめです。家族とも変更点は共有し、最期まで安心して過ごせる終活を目指しましょう。

終活を始めるなら「ひとりのミカタ」に相談を

終活を始めるなら「ひとりのミカタ」に相談を

実際に終活をスタートする際、何から手をつけていいかわからない、一人で進めるのは不安という人も多いのではないでしょうか。そんな時、頼りになるのがプロのサポートです。中でもおすすめしたいのが、セゾンカードでおなじみのクレディセゾンのグループ会社「くらしのセゾン」が提供する「ひとりのミカタ」です。

ひとりのミカタ」は、終活をトータルにサポートしてくれるサービス。専門スタッフによる個別相談を通じて、一人一人に寄り添った終活プランを提案してくれます。エンディングノートの書き方から、お墓の選び方、相続手続きの相談まで、終活のあらゆる疑問や不安に答えてくれるので、初めての人でも安心して取り組めるのが嬉しいポイントです。

また、会員優待割引特典など、お得なサービスも利用できるので、経済的な負担も軽減できるのも大きな魅力の一つ。50代から終活を考えている人は、ぜひ「ひとりのミカタ」を味方につけて、納得のいく人生の締めくくりを目指してみてはいかがでしょうか。

ひとりのミカタの詳細はこちら

ひとりのミカタ

おわりに 

本記事では、50代からの終活について、その重要性とおすすめの理由、具体的なやるべきことや注意点を詳しく解説しました。50代は体力・判断力ともに充実し、セカンドライフの設計がしやすく、老後資金を貯める時間的余裕もある、終活に最適な時期だと言えます。断捨離や遺言書の作成など、早めに取り組むことで、万が一の時の家族の負担を大幅に軽減できるのも大きな利点です。

ただし、終活はあくまでも家族を思って行うもの。コミュニケーションを大切にし、定期的にプランを見直すことを忘れずに。身寄りがない人は、身元保証サービスの利用も検討してみてください。終活は人生の集大成であり、自分らしさを追求する大切な取り組みです。プロの力を借りながら、納得のいく人生の締めくくりを目指してみてはいかがでしょうか。

よく読まれている記事

みんなに記事をシェアする

ライフイベントから探す

お悩みから探す

執筆者・監修者一覧

執筆者・監修者一覧

セミナー情報

公式SNS

おすすめコンテンツの最新情報をいち早くお届けします。みなさんからのたくさんのフォローお待ちしています。