40代に差し掛かると、仕事や家族、将来についての悩みが増え、ふとした瞬間に孤独を感じる方も多いのではないでしょうか。この時期は、生涯未婚率の上昇やミッドライフクライシスといった社会的な要因も絡み、特に孤独を感じやすいと言われています。しかし、孤独に囚われずに生きるためには、前向きな対策を取ることが重要です。
本記事では、40代からの孤独に向き合い、充実した人生を送るためのポイントや備える方法をご紹介します。自分らしい人生を築くために、今から始められる対策を見つけましょう。
- 40代の孤独は、未婚率の上昇やミッドライフクライシスという社会的・心理的な背景があり、誰もが経験する可能性のある自然な状態である
- 孤独を乗り越えるためには、積極的な婚活や仲間づくりだけでなく、ひとりの時間を充実させることや、仕事以外の居場所を持つことが効果的である
- 将来への不安を軽減するためには、老後の資金計画や住まいの検討など、具体的な準備を40代から始めることが重要である
- おひとりさまの場合、突然の入院や終末期に備えて、身元保証人の確保や死後の手続きなどを事前に考えておく必要がある
40代ごろから感じやすい孤独とは
社会が多様化する一方で、40代の人々はこれまでにない孤独を感じやすい時期を迎えています。未婚率が上昇する中、人生の折り返し地点でさまざまな変化に直面することで、精神的な不安定さを抱える方が増加しています。
この年代特有の孤独について、その背景と要因を見ていきましょう。
生涯未婚率が上昇
国立社会保障・人口問題研究所の統計によると、2020年時点での50歳時未婚率は、男性が約28%、女性が約18%に達しています。これは1970年代と比較すると、男性は約16倍、女性は約5倍という大幅な上昇です。
特に2000年以降、未婚率は男女ともに加速度的に上昇しており、2030年には男性の3人に1人、女性の4人に1人が生涯未婚者になるとの予測も出ています。こうした未婚率の上昇は、40代における孤独を感じる人々が増加している大きな社会的背景となっています。
中高年が陥るミッドライフクライシス
「ミッドライフクライシス(中高年の危機)」とは、人生の中頃である40代~60代にかけて、心や身体、環境の変化によってアイデンティティがゆらぎ、葛藤や不安・悩みを抱く心理状態のことを指します。
40代はそんな人生の危機を経験しやすい時期で、職場での立場の変化や人間関係の変化により、これまでの自分の生き方や価値観を見直さざるを得ない状況に直面することが少なくありません。
特に仕事面では、20代の若手社員と同じ仕事をする中で年齢や雇用形態による仕事の重心の変化を感じ、居づらさを覚える方も増えています。また、これまで築いてきた信念と現実とのギャップに悩み、孤独感を深めてしまうケースも見られます。
家庭においても、子育ての終わりが見えてきたり、親の介護が始まったりと、さまざまな役割の変化に直面します。こうした環境の変化は、自分の存在価値や今後の人生への不安を引き起こし、精神的な孤独感につながっていきます。
40代の孤独を乗り越える5つのポイント
40代の孤独は誰もが経験する可能性のある心理状態です。しかし、適切なアプローチで乗り越えることができます。
ここでは、孤独と向き合い、より充実した生活を送るための具体的な5つの方法をご紹介します。
結婚したい場合は婚活を始める
40代での結婚は決して珍しいことではありません。結婚相談所などの婚活サービスを利用することで、同じように結婚を望む方との出会いの機会を広げることができます。特に結婚相談所では、真剣に結婚を考える方々が多く集まっており、誠実な出会いを期待できます。
長年独身で過ごしてきた方にとって、新しい一歩を踏み出すことは勇気のいることかもしれません。しかし、結婚というライフスタイルの選択肢を持つことで、人生の新たな可能性が広がるかもしれません。
支え合える仲間をつくる
人とのつながりは、心身の健康に大きな影響を与えます。周囲の人からの情緒的なサポートや、日常生活での助け合いは、孤独感を和らげる重要な要素となります。話を聞いてもらったり、励ましてもらったりする関係性を築くことで、健康寿命の延伸にもつながります。
気持ちを共有できる仲間との交流は、ストレスや不安を軽減する効果があります。同じような境遇の人と出会える地域活動やサークルへの参加も、新しい人間関係を築くきっかけになるでしょう。
孤独ではなく単独で楽しむ時間を持つ
ひとりの時間は必ずしもネガティブなものではありません。カフェで読書を楽しんだり、趣味の時間を過ごしたりすることで、むしろ心が整理され、自分らしさを取り戻せることもあります。
40代だからこそ、自分の時間を大切にし、充実した過ごし方を見つけることが重要です。
仕事以外の場で居場所をつくる
仕事以外の役割を持つことは、新たな生きがいの発見につながります。地域行事やボランティア活動、趣味のサークルなど、自分に合った活動を見つけることで、多様な人々との出会いが生まれます。そこで顔見知りの関係を築き、気軽に言葉を交わせる場所を持つことが、孤立を防ぐ重要な要素となります。
心身の健康を意識する
40代は身体的にも精神的にも大きな変化が起こる時期です。特に男性は更年期障害により、不安感や孤独感が強まることがあります。定期的な運動や健康診断の受診など、自身の健康管理を意識的に行うことが大切です。
体調の変化を感じたら、我慢せずに医療機関を受診することも検討しましょう。心身の健康を保つことは、充実した生活を送るための基盤となります。
これからの人生へ備える5つの方法
40代は将来への不安を感じやすい年代です。特にひとりで生活している方は、老後や緊急時の備えについて考えておく必要があります。
ここでは、安心して暮らすために準備しておきたい5つのポイントをご紹介します。
老後の資金計画をたてる
将来の生活設計のためには、金融資産の状況を把握し、今後の収支予測を立てることが重要です。年金受給開始までの期間や、老後に必要な生活費を考慮しながら、無理のない資産形成を心がけましょう。特に賃貸住宅に住み続ける場合は、家賃の支払いが続くことを考慮に入れた資金計画が必要です。
老後の住まいについて検討する
住まいの選択は老後の生活を大きく左右します。賃貸住宅に住み続ける場合、高齢になってからの引っ越しには身元保証人が必要になることがあります。一方、持ち家を選択する場合は、固定資産税や維持管理費用なども考慮に入れる必要があります。自分のライフスタイルに合わせた住まいを検討しましょう。
突然の入院に備える
予期せぬ入院に備え、健康保険証や入院保証人の確保、必要な生活用品をまとめた入院セットを準備しておくことが大切です。さらに、入院費用の支払いに使用する口座の確認や、必要な現金の準備も忘れずに行いましょう。日頃から使用している薬やお薬手帳なども、すぐに持ち出せるようにしておくと安心です。
自分がこの世を去ったときのことを考えておく
将来のために、葬儀や遺品整理をどうするかなど、終活として考えておくべきことがあります。遺言書を作成し、信頼できる遺言執行人を指定しておくことで、自分の希望を確実に実現することができます。また、相続人以外の方に遺贈する場合は、「負担付贈与(受贈者に一定の債務を負担させることを条件にした財産の贈与)」を指定することで、死後の手続きを依頼することも可能です。例としては、「毎月●●万円を贈与する代わりに介護をしてもらう」などがあります。
身元保証サービスやエンディングサポートを活用する
最近では、入院時や施設入居時の身元保証、さらには死後の諸手続きまでサポートしてくれるサービスが充実してきています。親族に頼れない場合でも、こうした専門サービスを利用することで、将来への不安を軽減することができます。ご自身の状況に合わせて、適切なサポートを選択することをおすすめします。
おひとりさまの終活はくらしのセゾン「ひとりのミカタ」がおすすめ
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ライフステージに応じて選べる4つの会員プランがあり、大手企業グループならではの安定性と信頼性を備え、提携する専門士業事務所や専門サービス会社と連携して、万全のサービス体制を整えています。
サービスの特徴は、入院や高齢者施設入居時に必要とされる身元保証をはじめ、病院や施設からの緊急連絡先代行、24時間365日の電話健康相談など、日常生活におけるさまざまな不安要素に対応していることです。さらに、終末期に向けたエンディングサポートとして、死後事務手続きまでをトータルでケアします。
特に入会金や年会費の負担を抑えて必要なときに必要なサービスを選んで手軽に利用ができる「エントリープラン」は、将来の不安から孤独を感じやすい40代の方々には頼もしい存在となるでしょう。
各プランの会員の方には、多彩な優待サービスも用意されています。ハウスクリーニングや家財整理といった暮らしのサービスを優待価格で利用できるほか、相続・遺言・任意後見制度などをテーマにした専門家によるWEBセミナーの受講や、生前整理・遺品整理の無料相談、さらには相続や葬儀に関する無料相談も利用可能です。
将来への不安を少しでも解消し、安心して暮らしていくために、まずは「ひとりのミカタ」に相談してみてはいかがでしょうか。
おわりに
40代の孤独は、誰もが直面する可能性のある人生の転換期における自然な心理状態です。未婚率の上昇や職場での立場の変化など、さまざまな要因が重なり合って生じる孤独感は、適切な対策と準備によって乗り越えることが可能です。支え合える仲間づくりや、単独の時間を楽しむ生活スタイルの確立、さらには老後への具体的な備えを進めることで、より充実した人生を送ることができます。特に、身元保証サービスやエンディングサポートなど、専門的なサービスを活用することで、将来への不安を軽減し、安心して暮らしていくことができるでしょう。
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