「毎日の家事が忙しくて自身の時間を持てない」「家事を時短したいけどどうすれば良いか分からない」などと悩んでいる方は、多いのではないでしょうか。
ご家族がいる場合は、細かいものを含めれば数え切れないほどの家事に追われています。どれだけ時間があっても足りず、気付けば1日が終わっていることもあるでしょう。
そこで当記事では、以下の4つの内容を解説します。
- 家事カレンダーとは何か
- 家事カレンダーを作成するメリット
- 家事カレンダーの作成方法
- 家事の負担を減らすコツ
日々の家事にお悩みの方は、ぜひご一読ください。
1.「家事カレンダー」について解説
家事カレンダーとは、家庭で行われている家事をすべて書き出して、やるべき日毎に割り振った管理表を指します。家事カレンダーを作る目的は「どんな家事を行っているかの見える化」と「家事のやり忘れ防止」です。
家事カレンダーの作成がおすすめなのは、以下のような方です。
- 家事を効率良く終わらせて自身の時間を増やしたい方
- 日々の生活に追われてやるべき家事を忘れてしまう方
- 家族内で家事の役割分担をしたい方
また、家事カレンダーを上手に運用するコツは、予定を詰めすぎないことです。無理をしてスケジュールどおりに家事ができない日が発生すると、モチベーションが下がって続かなくなってしまいます。まずは無理のない範囲で予定を立てて、家事カレンダーの便利さを体験してみましょう。
2.家事カレンダーを作るメリット4選
ここでは、家事カレンダーを作成して得られるメリットを4つ紹介します。家事カレンダーを作ることで、どのような家事をするのか迷ったり考えたりする時間を削減できるのでしょうか。家族で家事を一緒に、取り組むきっかけにしてみてください。
2-1.家事の優先順位がつけやすい
家事カレンダーを作成する過程で「毎日行うべき重要な家事」から「後回しにしても問題ない家事」があることに気付くことができます。
たとえば、シンクの三角コーナーに溜まった生ごみは、毎日適切に処分しないと腐臭の原因となるでしょう。その場合、シンク周りの掃除よりも優先して行うべきだと判断できます。
家事を書き出してみると、あらためて毎日の家事の多さに気付いたり、優先順位が間違っていたりしたことに気付けるでしょう。
2-2.家事を「見える化」することで分担できる
家事カレンダーを作成して家事を「見える化」することで、各々の役割がはっきりして家族や一緒に住んでいる方と効率的に分担できます。一人暮らしの方も「今日はこれをする」「明日はこれをする」とその日に行う家事を決めれば、やり忘れを防げるでしょう。また「今日はどの家事をしようか」と考える時間も削減できます。
「見える化」する手段として、まずは紙に書き出してみると良いでしょう。紙に書き出すことで頭のなかを整理でき、家事と向き合えます。家事を「見える化」することで、日々の家事を家族と共有して、できるところから分担していきましょう。
2-3.家事忘れを防げる
「今日は掃除をしよう」と思っていても、日々の忙しさから忘れてしまったり、面倒だからと後回しにしてしまったりすることが多いのではないでしょうか。そんなときに家事カレンダーを作成しておけば「今日は何をやる予定だったのか」ひと目で分かるため、家事忘れや後回しを防げます。
汚れや用事を溜め込まず、効率的に家事を終わらせることができるため、自身の時間をより確保できるようになるでしょう。
2-4.項目別に整理して管理できる
家事には「食事」「洗濯」といった日常のものから「洗濯機掃除」や「車検」など、月に一回や数年に一回など種類があるので頻度によって作り分けができます。日常的に行っている洗濯やごみ捨てなどの家事ならば、日々のルーティンに組み込めるためやり忘れることは少ないでしょう。
しかし、車検の更新といった不定期に行う必要があるものに関しては「いつ更新したか」「次の更新日はいつか」といった情報を忘れてしまう恐れがあります。家事カレンダーで項目別に整理しておくことで記録として残るため、期限が近付いてから慌てることがなくなるでしょう。
3.家事カレンダー作成の4ステップ
家事カレンダーを作成するにしても、いきなり予定を書き込んで完成させるのは難しいでしょう。しかし、家事カレンダーは正しい手順を踏めば簡単に作成できます。ここでは、家事カレンダーの基本的な作り方を紹介していきます。
3-1.毎日、週、月、年で行う家事を書き出す
普段行っている家事を「毎日、週、月、年」に分けて書き出しましょう。家事カレンダーに記載する家事を書き出す方法は、何でも構いません。紙でも良いし、スマホに打ち込んでも良いです。
ただし、家事を書き出すときは「掃除」と漠然と記載するのではなく、「トイレの掃除」などとできるだけ明確にしましょう。たとえば「毎日、週、月、年」に家事を分けて書き出すと以下のように割り振れます。
- 毎日:朝食の準備、夕食の買い物、洗濯機を回す
- 週:燃えるごみ捨て、洗面所の掃除
- 月:洗濯機の掃除、布団を干す
- 年:年末の大掃除
もちろん、各家庭で家事の内容と頻度は大きく変わってきます。まずは、思いつく限りの家事を書き出してみましょう。
3-2.行うべき家事を日付や曜日に振り分けていく
次に、書き出した家事を日付や曜日に振り分けていきましょう。仮に、行うべき家事が多くなりすぎたと感じたら、頻度を調整してみてください。
たとえば、毎日トイレ掃除を行っている場合、その頻度を週に2~3回に減らせないか考えましょう。やるべき家事を少しでも減らせたら、その分負担は軽くなります。
3-3.その日に行う家事に優先順位をつける
振り分けた家事を以下のように分けていき、優先順位をつけていきましょう。
- 必ずしなければいけない家事
- 分担できる家事
- できたらやりたい家事
1日は24時間しかなく、できる家事は限られてきます。時間のかかる作業は「できたらやりたい家事」に振り分けて、休日などのまとまった時間に行うのも一つの手段でしょう。
3-4.家事カレンダーを使って家事を分担する
その日行う家事がはっきりしたうえで、上手く分担できないか家族で話し合いましょう。その際に、目標を高く設定しすぎると続きませんので、無理なくできる家事を割り振りましょう。
たとえば、仕事で忙しい父親であれば「仕事場へ通勤するついでに行える朝のごみ出し」や「帰宅してから簡単に行える食事後の食器洗い」などを割り振れば、無理なく実施ができます。
子どもであれば「使ったおもちゃは元の場所に戻す」「身の回りの掃除は自身でする」といった、当たり前のことから始めてみましょう。
4.家事カレンダーを作るツール3選
家族で家事分担を明確にしても、割り振られた作業が多すぎてうっかり自身の担当を忘れてしまう場合もあるでしょう。ここでは、家事カレンダーを効率よく作成するツールを紹介します。
4-1.アプリを利用する
家事カレンダーは、スマホアプリで作成が可能です。家族全員が同じスマホアプリを入れて共有しておけば、いつでもどこからでも自身に割り振られた家事を確認できます。家事忘れを防げるため、効果的な家事カレンダーといえるでしょう。
インストールしたスマホアプリを使ってみて「合わない」と感じたら、別のアプリへの切り替えを検討しましょう。操作性などに不満がありながら無理して使い続けるとストレスになり、ゆくゆくはアプリを開かなくなる恐れがあります。
家事カレンダーのアプリはたくさんあるため、1つにこだわる必要はありません。自身および家族にとって、使いやすいアプリを探してみましょう。
4-2.エクセルで作成する
エクセルでは、家事分担用の無料テンプレートを配布しているため、誰でも簡単に家事カレンダーを作成できます。さらにエクセル操作に慣れている方なら、テンプレートを自身が使いやすいようにカスタマイズ可能です。ぜひ、家族のオリジナル家事カレンダーを作成してみましょう。
ただし、エクセルで作成するとパソコンを見なければ家事カレンダーを確認できません。そのため、家族の共有スペースに印刷した家事カレンダーを置いておく必要があります。家にプリンターがある方は良いですが、お持ちでない場合は近くのコンビニエンスストアで印刷するのがおすすめです。
また、作成した家事カレンダーの印刷が手間ならば、メールやLINEなどを使って家族間で共有しましょう。エクセルの保存形式をPDFにすれば、共有したスマホやタブレット端末でいつでも家事カレンダーを確認できます。
4-3.カレンダーに書き込む
家にあるカレンダーに直接書き込めば、そのまま家事カレンダーとなります。家族間での振り分けが終わり次第、直接カレンダーに家事や担当者名を書き込んでいきましょう。
ただし、卓上タイプの小さなカレンダーには向いていません。書き込むスペースが少ないため、一度書き間違えると読みづらくなる恐れがあるからです。直接カレンダーに書き込む場合は、壁掛けタイプの大きなカレンダーにしましょう。
5.家事の負担を減らすコツ3選
家事カレンダーを作成すると、やるべき家事の多さに気付くでしょう。しかし、すべての家事を自身の手で行う必要はありません。重労働や苦手な家事はプロに任せたり、家電を取り入れたりして効率良く終わらせましょう。
5-1.家電を取り入れる
家事の時間を短縮するため、ドラム式洗濯機や食洗機など日々の負担を減らしてくれる家電を取り入れましょう。家電を活用して効率化することで、余裕のできた時間を活用し、今までできなかった家事を行うことも可能です。
たとえば、乾燥機能があるドラム式洗濯機を導入すれば、毎日数十分かけて行っていた「洗濯物を干す」作業がなくなります。食洗機も同様に「食器を洗う」時間を削減できるのでおすすめです。
家庭に家電を取り入れて毎日の家事を自動化すれば、家族とゆっくり過ごす時間や趣味に費やす時間を増やせます。時間短縮したい家事があるならば、優先的に家電の導入を検討しましょう。
5-2.苦手な家事はプロに頼む
苦手な家事にかける時間を減らして、仕事や趣味に集中したいならプロに任せるのがおすすめです。たとえば、掃除や料理といった家事が苦手な方は、家事代行サービスなどを利用してやってもらいましょう。スポットサービスを導入している家事代行サービスを利用すれば、当日でも必要な時だけ家事を依頼できます。
家事代行サービスは、家事によって日々失われていく時間を削減してくれる点が魅力です。家事が好きな方でなければ、家事代行サービスを一度試してみてはいかがでしょうか。
家事代行サービスについては「【徹底解説】家事代行サービスで依頼できる内容と利用する5つのメリットを紹介」にて詳しく解説してます。
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5-3.すべてを完璧にやろうとしない
「家事をすべて完璧にこなす必要はない」と思うことも時には大切です。完璧な家事を目指すと、いくらでも時間がかかってしまいます。
掃除は汚れの目立つところだけをキレイにしたり、毎日行っていた買い物を週一回のまとめ買いに変えたりするのも有効です。家事のハードルを下げて完璧ではなく、余裕を持つことで心の負担を減らすことが期待できます。家事に終わりはないため、適度に手を抜くことでうまく付き合っていきましょう。
おわりに
家事カレンダーを作れば、家庭にある家事を「見える化」できます。そのためには、するべき家事の優先順位をつけたり、溜め込まずに家族で分担したりする工夫が必要です。家事カレンダーは、家庭に時間的ゆとりを生み出します。