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副業とは何か?代表的な副業やメリット・デメリット・注意点など詳しく解説

セゾンのくらし大研究 編集部

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株式会社クレディセゾン提供(運営会社セゾンファンデックス)
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近年、副業への関心は高まっています。実際に2021年に株式会社リクルートが実施した「兼業・副業に関する動向調査2021」では、副業を行っている方は1割程度にとどまるものの、今後副業を検討している方は5割近くに達していました。

この記事では、副業に関心がある方に向けて、副業の定義やメリット・デメリット、副業の種類についてご紹介します。ぜひ参考にして下さい。

副業の定義

副業とはそもそも何でしょうか?副業と並んで使われる複業や兼業の意味も併せて紹介します。

副業とは

副業とは、会社勤めなどの本業以外に収入が得られる仕事を指します。副業は、ほとんどの場合、本業と比較して使用され、本業の収入を補完する仕事という意味合いがあります。

そのため、本業より仕事量や収入が少ないことが多いです。しかしながら、まれに副業収入が本業を超えたという方もいます。

副業の範囲を明確に規定する法律やルールはありません。以前は多くの企業が従業員に対し副業を禁止していました。

しかし、2018年には副業禁止を削除した「モデル就業規則」が厚生労働省より発表されるなどし、就業規則の範囲内で副業を行う方も増えています。

副業の形は様々で、アルバイトやパートを副業として行う場合もあれば、投資をはじめ、自営業のようにご自身で事業を行う場合もあります。

複業とは

複業にも明確な定義はありません。しかし、副業が本業を補う仕事という意味合いである一方、複業は2つ以上の仕事を持ち、いずれも本業であるという考え方で使用されることが多いです

いくつかの仕事を並行して行うため、パラレルワークとも呼ばれます。複業における仕事は、収入の有無にかかわらず、ボランティアや創作活動、研究活動なども幅広く含まれます。

兼業とは

兼業とは、本業以外に事業を持つことを指します。例えば、会社員として働きながら、農業を営んだり、喫茶店経営などを行っていたりする場合に、兼業と表現されます。

特に「兼業農家」は聞き馴染みがあるかもしれません。収入のバランスに応じて、主に農業収入で家計を支えている農家を第1種兼業農家、その反対を第2種農家と呼んでいます。

副業で得られるメリット

では、副業で得られるメリットは何でしょうか。

本業以外で収入源ができる

副業のメリットとして「収入が増えること」を思いつく方は多いでしょう。本業以外に収入が増えることで、生活費をまかなったり、趣味や旅行などに予算を充てることができ、生活への安心感や余暇や趣味の充足などが期待できます。

また、ほかに収入源を確保しておくことで、本業の経営悪化や突然の失業などへの対策にもなるでしょう。

視野が広がり新たな知識を身につけられる

本業とは異なる分野や未経験の仕事を副業にすることで、新たな知識が習得できるメリットがあります。また、異業種への転職を希望している方は、副業によってご自身の新たな適性を知ることができるなど、リスクを抑えた転職活動につながるでしょう。

本業を辞めることなく副業でやりたい仕事にチャレンジすることができれば、収入を得ながら転職においての適性を判断することができます。

本業のスキルアップにつながる

本業と重なる分野や知識を活かせる仕事がある副業を選べば、副業によって本業のスキルアップが期待できます。例えば、普段は営業職の方が、副業でハンドメイド作品の販売を行った場合などです。

販売のためにチラシ作成で学んだキャッチコピーの付け方やソフトの使い方は、営業資料作成にも役立つでしょう。

副業のデメリットと対策

一方で、副業にはデメリットもあります。リスクを回避するための対策も併せて紹介しましょう。

本業でのパフォーマンスが落ちることも

副業をすることになれば、本業の就業時間以外の時間を副業に充てなければなりません。実質、労働時間が増えるため、休息や余暇の時間は減ってしまいます。足りない時間は睡眠時間を削ろうとする方もいるでしょう。

つまり、精神的にも体力的にも負担が増加し、本業のパフォーマンスが落ちる可能性があるのです。副業によって本業の精度が落ちてしまえば、本業で勤める職場からの信頼が落ちてしまうこともありえるでしょう。

副業に充てる時間を決めておき、無理をしないスケジュール管理を行い、日頃から体調管理に努めておくなど、本業への影響を充分考慮した自己管理が必要です。

損失がでることがある

副業として、不動産投資やFXを行う方もいるでしょう。投資系の副業は損失が出る可能性があります。

例えば、不動産投資の場合は、不動産購入費用や仲介業者への手数料、維持管理費などのコストが多くかかります。経年劣化も避けられないため、修繕費も必要でしょう。

そんな中でも、入居者が入り、稼働している状態が続けば、家賃収入は見込めますが、必ず回収できるとは限りません。

また、FXの場合は自動売買ツールなどを使っても必ず利益を得られるとは限りません。ツールの購入費用やメンテナンス代も考慮する必要があります。

投資系の副業は利益が期待できる反面、リスクも大きく、収入が確約されているわけではないことを覚えておきましょう。

確定申告が必要になる場合がある

副業で収入がある方は、確定申告が必要な場合があります。その条件は、副業による所得(ここでは雑所得を想定)が200,000円を超える場合や、個人事業主として働いている場合は、年間の所得が48万円を超える場合は、確定申告が必要です。

ただし、副業の所得が200,000円以下であっても、医療費控除や住宅ローン控除などを受けたりする場合は確定申告が必要となり、副業での収入も申告しなければなりません。

代表的な副業の種類

それでは、副業の代表的な種類を紹介しましょう。これから副業を考えている方はぜひ参考にしてください。

物販での副業

主婦の方に人気があるのが、物販です。ご自身で制作したハンドメイド作品や不用品を販売し、収入を得ます。ハンドメイド作品はネットショップや地域のマルシェなどへの出店で販売が行えます。

ご自身で販売サイトを立ち上げるのは難しいですが、minne(ミンネ)やBASE(ベイス)などを利用すれば、簡単にオンライン上でショップを開設することが可能です。

ご自身の趣味やスキルを売ることができるため、やりがいを感じる方も多いでしょう。

不用品販売はメルカリやヤフオクなどを活用して出品し販売しましょう。家にあるものでできるため仕入れコストはかかりませんが、商品掲載の手間や購入者とのやり取り、梱包・発送などの手続きは必要です。

アルバイトでの副業

本業の就業時間以外で働けるアルバイトを選ぶことも可能です。平日に仕事がある会社員の方なら、夜の短い時間や休日にアルバイトをすることになります。

夜間は割増賃金を設定しているところも多いので、収入をしっかりと得たい方にはおすすめですが、本業への体力的な影響も考慮しましょう。

夜間であれば、清掃員や警備員、ホテルのフロント、コンビニ店員などのアルバイト募集が多いでしょう。土日などの休日はイベントスタッフや結婚式場、試験監督などのアルバイトもあるでしょう。

株式や投資信託など金融商品への投資

株式や投資信託といった金融商品への投資は、すき間時間に取引を行えるものがあり、体力の消耗が少ない点がメリットです。また、投資信託であれば株式と違い1日に1つの価額として公表されますので、日中の価格変動を気にする必要はありません。 ただし、上手に資産運用を行うため投資の知識は必要です。スタートするまでにある程度の勉強をしておきましょう。

まずは少額から投資に挑戦したい方は、毎月少額からコツコツ積立投資ができ、また長期の積立による時間分散効果でリスクを抑えることが期待できる積立投資がおすすめです。また、商品であれば、運用はプロに運用を任せることができる投資信託がおすすめです。投資信託には複数の国や銘柄で構成され、リスクを分散している商品もあるので、このような投資信託で投資をスタートするのも良いかもしれません。

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アフィリエイトやブログ運営

副業の中でもメジャーなのが、アフィリエイトサイトやブログの運営です。サイトやブログに広告を設置し、記事内で商品紹介などを行います。WEBサイトへのアクセスを集められれば、収入になります。

広告収入といえば、まず挙げられるのがGoogleアドセンスです。Googleアドセンスに登録し、サイト内の任意の場所に広告タグを設置することで、自動的に広告が表示されます。WEBサイトのアクセス数や広告のクリック数に合わせて収入を得ることができるでしょう。

もうひとつが、アフィリエイトです。AmazonアソシエイトやA8.netなどのASPと呼ばれるサービスに登録し、商品の紹介とともにご自身専用の広告コード(URL)を記事に貼ります。広告コードから商品購入が発生すると、成果報酬を得ることができるでしょう。

クラウドソーシングサイト

クラウドソーシングサイトを活用すれば、ご自身のスキルをWEBサイト上で販売することもできます。有名なクラウドソーシングサイトには、ランサーズやクラウドワークス、ココナラなどがあります。

記事執筆やプログラミング、イラスト制作などのスキルが必要な仕事から、誰でも行えるデータ入力やアンケート回答といった仕事まで、その種類は多種多様です。

クラウドソーシングサイト内で仕事を得るには、企業や個人が募集している仕事に応募する方法と、ご自身でスキルを出品する方法があります。

ブランドを立ち上げECサイトで販売する

近年、ご自身でデザインしたTシャツやスマートフォンケースなどの制作から販売までできるサービスも登場しています。BASEやSUZURIなどがその一例です。

これらを利用すれば、デザインはできるが商品化することが難しいとあきらめていた方も、挑戦できます。また、注文が入るたびに製造するため、在庫を抱える心配もありません。

軌道に乗れば、小ロットで発注できる工場などを活用して、販売拡大を視野に入れることもできるでしょう。

副業をはじめる前に確認しておきたいこと

ここまで副業のメリット・デメリット、副業の種類についてお伝えしました。次に、実際に副業を始める前に確認しておきたい点を紹介します。

本業の就業規則を確認しておく

厚生労働省の「モデル就業規則」があるからといって、すべての企業が副業を容認しているわけではありません。また、副業を認めていても、条件がある場合があります。副業を考えている場合は、まずは勤務先の就業規則を確認しましょう

特に副業の条件がない場合は、ご自身や企業が不利益を被らないためにも「モデル就業規則」にのっとって副業を行うほうが良いでしょう。

モデル就業規則では、「本業に支障が出る」「企業秘密を漏洩した」「企業の信用を落とす行為をした」「企業の利益を損ねた」場合は、副業を禁止または制限することができる、としています。

副業時間の目安を決めておく

副業は本業に影響しない範囲で行う必要があります。そのため、就業時間以外となれば必然と副業に費やせる時間が決まるでしょう。休憩時間などすき間時間を活用するのか、夜や休日にまとまった時間を使うのかで、できる副業が定まってきます。

副業の際の注意点

副業をはじめる際には次のことにも注意しましょう。

機密情報の漏洩

副業規定がある企業の多くは、競合する企業での副業は認めていません。これは自社の経営や製品情報などの機密情報が漏れてしまうことを心配しているからです。

技術者はもちろん、営業職の方も営業スキルや取引先との取引条件などが機密情報に当たります。また、競合に当たらない企業である場合や意図的でなくても、本業の情報を伝えることは企業に不利益をもたらす恐れがあるので注意しましょう。

企業の信用や損失を与える可能性がある副業

基本的に、本業でも副業でも、企業に損失を与える行為は許されません。例えば、副業の時間帯に、本業で取引している先に、本業の競合製品を売り込んだりして、企業の売り上げや評判に影響を与えることです。

詐欺に気をつける

収入を増やしたい思いで副業を始める方もいるでしょう。そんな方に気を付けていただきたいのが、「簡単に大金が稼げる」や「短時間で高収入」といった謳い文句で募集しているビジネスです。高額な初期投資費用を求められる場合などは十分注意しましょう。

おわりに

副業は収入増やスキルアップはもちろん、精神的な豊かさをも手に入れられる可能性があります。しかし副業の内容によっては、実質労働時間が増えてしまったり、損失リスクがあったりします。

自己管理を行い、見込める利益を見極めて、本業と副業のバランスを上手くとることが鍵です。また、本業への影響も注意しましょう。この記事を参考に、様々な選択肢を検討してみて下さい。

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