仏壇の種類、実はいろいろある?初めての仏壇購入で大事なポイントを解説!

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仏壇の種類、実はいろいろある?初めての仏壇購入で大事なポイントを解説!

仏壇と聞いて「田舎の祖父母の家にあるような昔ながらの仏壇」をイメージする方も多いのではないでしょうか。しかし、現在は、クラシックなものから今風のモダンなデザインのものまで、仏壇の種類は多岐に多岐に渡っているのをご存じでしょうか。

そのため、初めて仏壇の購入を検討される方は、「仏壇ってこんなに種類があるの?どれを買って良いのか分からない」と困惑している方もいるのではないでしょうか。今回のこのコラムでは、何種類もある仏壇から適した仏壇の選び方などについて詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください。

1.仏壇購入における大事なポイントを押さえておこう!

仏壇を購入する際、手頃な価格の仏壇を見つけてすぐに買ってしまう、ということはやってはいけません。購入する前にまずやることは自宅に置く仏壇はどういったものが適しているか、いくつかのポイントをチェックしましょう。では、そのチェックする項目とは何か確認していきましょう。

1-1.家のどのスペースに配置するか

仏壇を置くスペースは、和室にある仏間、床の間などから、リビングなどその候補はさまざまです。ベストなのは仏間や床の間への配置ですが、今の時代、自宅に仏間・床の間がある自宅は多くはないでしょう。一方で、ご先祖様や故人への感謝の気持ちを大事にしたいので、立派な仏壇を置きたいと考えている方もいらっしゃるかもしれません。

このような場面で浮上する問題が住まいのスペースです。一軒家のように部屋数が多く、空間に余裕があれば問題はありません。しかし、マンション・アパートのように一軒家より部屋数が少なく空間が限られている住まいの場合、居住空間をひっ迫して日々の生活に支障をきたしてしまう可能性も出てきてしまいます。

また、ごちゃごちゃした部屋内に無理矢理仏壇を置いては、ご先祖様や故人にも良い供養にはならないでしょう。そのような生活に配慮して、各メーカーはリビングに置いても違和感のないデザインの仏壇、コンパクトな仏壇を用意しています。購入を済ませてから家のどこに置こうか、と考えるのではなく、具体的にどこに置けば普段の生活に支障をきたすことがないのか決めてから購入しましょう。

1-2.宗派はなにか

仏壇において重要なのが「ご本尊」です。ご本尊とは、宗派の信仰において最も礼拝される対象を指すもので、仏壇には中央に安置されます。仏壇には中央にあるご本尊の両脇に、枠仏(右側)・脇仏(左側)が配置されていて、その配置されるものは宗派によって異なります。

宗派におけるご本尊・枠仏・脇仏の違いは、以下のとおりです。​​購入前に、ご先祖様・故人の宗派がどこであるか確認しておきましょう。

宗派 ご本尊枠仏(右)脇仏(左)
浄土真宗(本願寺派)阿弥陀如来親鸞聖人蓮如上人
浄土真宗(大谷派)阿弥陀如来九字名号十字名号
浄土宗阿弥陀如来善導大師法然上人
真言宗大日如来弘法大師不動明王
天台宗釈迦牟尼如来智者大師伝教大師
曹洞宗釈迦牟尼如来承陽大師常済大師
臨済宗釈迦牟尼如来文殊菩薩普賢菩薩
日蓮宗大曼荼羅大黒天鬼子母神

1-3.仏壇の種類、形状を知っておく

先述したとおり、現在はライフスタイルの多様化により、仏壇もそれに合わせたさまざまな形態のものが販売されています。仏壇を購入しようと検討している方は、どのような種類があるのか、デザインはどうなのか把握しておきましょう。

仏壇の種類は大きく分けて、以下の4つに分類されます。

床置き型従来の仏壇。部屋に仏間・床の間など、自宅の場所に余裕がある人、予算に余裕がある人向き。
上置き型サイドボードやタンスなどの上に置くことを想定して設計された仏壇。床置き型より高さが低い。
地袋型仏間の地袋に置くことを想定して設計された仏壇。高さ20〜30cmほどの台の上に置くのも可。
ミニ仏壇文字どおり、仏壇の縮小版。部屋のスペースに余裕がない方向け。

つぎに、主なデザインの種類は以下の3つに分類されます。

金仏壇 金仏壇は、白木をベースにして金箔、金粉で装飾したもので、別名「塗り仏壇」とも呼ばれている仏壇です。宗派によってフォルムや内部が異なります。
唐木仏壇 黒檀や紫檀といった輸入銘木、ケヤキ、桑などの国産銘木を使用して作られたのが唐木仏壇です。宗派による違いがなく、伝統的・モダン的な両方の雰囲気を持っています。
モダン仏壇現在の洋風な生活スタイルにふさわしい仏壇が、モダン仏壇(家具調仏壇)です。従来の仏壇のような重厚な雰囲気がなくインテリアの一部として違和感のないデザインとなっています。

2.仏壇の購入前にやっておくべきこと

以上、仏壇選びにおける大事なポイントについて説明しました。ポイントを把握できたら、次は実際にやるべきことを覚えておきましょう。次より仏壇の購入の前にやっておくこと

2-1.置き場所の寸法を図る

部屋のどのスペースに仏壇を置くか決めたら、実際にそのスペースの寸法を測ります。目視だけで仏壇を購入した場合、実際に置いたらサイズが違っていて仏壇が置けなかったという可能性も決してゼロではありません。

入念にスペースの寸法を測って、そのスペースに見合った仏壇を購入するようにしましょう。また、タイプごとの仏壇の一般的なサイズも頭に入れておくと良いでしょう。種類ごとの仏壇のサイズは以下のとおりです。

  1. ・床置き型仏壇:高さ130〜170cm、幅50〜70cm、奥行き45〜60cm
  2. ・上置き型仏壇:高さ45〜60cm、幅30〜45cm、奥行き24〜30cm
  3. ・地袋仏壇:高さ130cm前後、幅50cm前後、奥行き60〜70cm 
  4. ・ミニ仏壇:高さ40〜50cm、幅20〜40cm、奥行き20〜40cm

2-2.仏具のことも考慮する

仏壇の内部に配置する仏具のことも考えておきましょう。仏具の定義は「ご先祖様や故人、崇拝する対象を祀るための道具」となっているので、この定義でいえば仏壇も仏具に入りますが、当コラムでは、「仏壇を飾る道具」という意味合いで使います。

仏壇に飾られる主な仏具は、香炉、ろうそく立て、花立ての3つで、この3つは「三具足」、香炉に、ろうそく立て・花立てをそれぞれもう一つ追加したものは「五具足」と呼ばれています。​​基本的にこの2つのタイプを飾れば問題ないですが、宗派によって必須となる仏具もあるので、事前に確認しておきましょう。

その他の仏具には、仏壇を飾りつける瓔珞(ようらく)、位牌、法名軸や過去帳(故人の戒名や法名、死亡年月日、享年などを記したもの)などがあります。また先述したご本尊・枠仏・脇仏​​も仏具の一種なので、何が必要なのか確認しておきましょう。

2-3.仏壇の品質も確認する

仏壇は決して安価で気軽に購入できるものではないので、少しでも安いものを考えている方もいるでしょう。そのため、目に入った安いものであれば安い出費で済むので、何も考えずに購入してしまった、という例も少なくありません。

しかし、そのようなものは品質が決して良いとはいえずに、すぐに劣化してしまう可能性があります。仏壇は、長い間、大事なご先祖様や故人を祀るアイテムなので、品質もしっかりとチェックすることが大切です。仏壇で使用される木材で高い評価を受けているのは、以下の木材です。

  1. ・黒檀(コクタン)
  2. ・紫檀(シタン)
  3. ・鉄刀木(タガヤサン)
  4. ・欅(ケヤキ)
  5. ・屋久杉
  6. ・ウォールナット(クルミ)
  7. ・メープルシロップ(カエデ)
  8. ・ナラ​​

どの素材も材木の世界では一大ブランドと呼ばれているものばかりで、硬度、耐久性ともに、一級品として知られています。なお、工法や塗装法によっても値段が変化して、その変化に合わせて値段が異なります。工法や塗装方法に手が込んでいたら、それだけ値段も上がり品質も保証されている証拠です。品質を取るか値段の安さを取るか、よく考えて決めましょう。

2-4.仏壇の相場も確認する

仏壇に限らずよくある失敗は買った後に、同様のものがもっと安価で売られていたケースです。また、品質がそれほど良くないものを、他の優れた仏壇より高く買ってしまったなどという失敗もあります。そのような失敗をしないためにも、どのタイプの仏壇がどれくらいの相場なのか、しっかりと覚えておく必要があります。

一般的に、仏壇の相場は以下のとおりです。

  1. ・金仏壇:100万〜150万円ほど
  2. ・唐木仏壇:60万〜110万円ほど
  3. ・モダン仏壇:50万円前後
  4. ・ミニ仏壇:5万円前後〜10万円前後
  5. ・上置き仏壇:30万円前後

以上が基本的な相場ですが、使用される素材や工法、塗装方法によって値段が上下するので、購入の際は、素材などもチェックしておきましょう。

3.仏壇の購入はお店選びも重要!良心的なお店選びのコツ

仏壇の購入をスムーズに間違いなく行うには、仏壇を販売している専門店選びも重要です。では、仏壇の購入を失敗しないための、良いお店を見抜くコツについて紹介します。

3-1.「仏壇公正取引協議会」に加盟しているか

仏壇で使われている素材のなかには、原産地不明・品質が怪しいものも、決してゼロではありません。そのような仏壇を購入してしまうことを回避するためには「仏壇公正取引協議会」のステッカーが貼られたお店を選びましょう。

この機関に加入しているお店は、原産地や原木がどこであるか、仏壇の価格が正当であるかを、偽りなく明示しなければならない決まりになっています。このステッカーがないお店より、提示されているお店の方が信頼できるでしょう。

3-2.こちらの質問に対し真摯に対応してくれるか

仏壇に限らず自分自身の知識が乏しい場合は、専門店に行って店員からアドバイスをもらうことが得策ですこちらの疑問に対して、親切、丁寧に対応してくれるお店を選びましょう。仏壇もそうですが、購入したお店もその後のアフターサービスなどで付き合いは少なからず発生するため、購入の相談からしっかりと人間関係が作れるお店を選ぶのが良いでしょう。

3-3.サービス保証、アフターサービスは充実しているか

引っ越しする頻度が高いので仕方なく安価なミニ仏壇を購入する、という方なら問題ないですが、ほとんどの方は一つの仏壇を数十年にわたって使用し続けます。その長い付き合いのなかで、仏壇が損傷してしまった、不具合が発生してしまうというトラブルが起きる可能性は決してゼロではありません。

そのようなトラブル時に強い味方となってくれるのが、専門家によるアフターサービスです。不慮の事態に備えて、保証やサポートがしっかりと用意されているお店を選びましょう。

おわりに

今回このコラムで説明した仏壇を購入するうえでの確認ポイントは、自宅の置き場所、宗派、仏壇の種類やタイプ、仏具など、または品質や価格相場などさまざまです。

確認ポイントが多いので、初めて仏壇を購入する方には面倒と感じるかもしれません。しかし、仏壇はご先祖様や故人を祀る大事なものなので、一つひとつのポイントをチェックして、しっかりと購入のための段階をクリアしていきましょう。