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生前整理と遺品整理の違いとは?それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説!

生前整理と遺品整理の違いとは?それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説!
セゾンのくらし大研究 編集部

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生前整理と遺品整理はどちらも財産の整理という点は同じですが、タイミングが異なります。整理の方法も違うため、自分に合った方法を選択するためにも両者の違いを正しく把握することが大切です。

この記事では、生前整理と遺品整理の相違点、生前整理と遺品整理を自分で行うメリット・デメリット、遺品整理のポイントなどを解説します。生前整理と遺品整理の違いについて詳しく知りたい方は、是非参考にしてください。

この記事を読んでわかること

  • 生前整理とは、亡くなる前に本人が財産や身の回りの持ち物を整理すること
  • 遺品整理とは、亡くなってから遺族が故人の財産や身の回りの持ち物を整理すること
  • 生前整理したほうが相続発生後の遺族の負担を抑えられる、トラブルを回避できる
遺品整理・生前整理

生前整理と遺品整理ってどう違うの?

生前整理と遺品整理ってどう違うの?

生前整理と遺品整理はどちらも財産の整理をするという目的は同じですが、整理するタイミングが異なります。整理の方法も異なるため、どのような目的で財産を整理しようとしているのか明確にするほか、両者の違いを把握して自分の目的に合った方法を選択する必要があります。

それぞれの違いについて詳しく見ていきましょう。

生前整理とは

生前整理とは、財産や身の回りの持ち物の整理を生存中に本人が行うことです。本人が行うという点が遺品整理と大きく異なる点です。

生前整理には、急に亡くなった場合でも身の回りの持ち物の整理ができているので遺族の負担が軽減する、財産を特定できているので相続トラブルを回避できるなどの目的があります。

遺品整理とは

遺品整理とは、亡くなった方の財産や身の回りの持ち物といった遺品を遺族が整理することです。生前整理は生前に自身の判断で整理を進めますが、遺品整理は遺族が判断します。

相続が発生した場合、故人の身の回りの持ち物を整理するだけでなく、相続税の申告・納税をしなくてはなりません。遺品整理には、持ち物の整理だけでなく、どのような財産があるのかを特定する目的もあります。

生前整理のメリット・デメリット

生前整理のメリット・デメリット

生前整理すべきか悩んでいる方は、自分で行う場合のメリット・デメリットを把握し、必要かどうかを判断しましょう。

自分で行う生前整理のメリット

自分で行う生前整理のメリットとして、以下の4つが挙げられます。

  • 遺族の負担が減る
  • 相続トラブルが起こりにくくなる
  • 身の回りの整理ができる
  • 不要なものが減って快適になる

それぞれのメリットについて詳しく説明していきます。

遺族の負担が減る

生前整理と遺品整理は財産や身の回りの持ち物の整理を本人がするか遺族がするかという違いです。本人がすれば遺族の負担が大きく軽減されるでしょう。

相続トラブルが起こりにくくなる

遺族が故人の財産や身の回りの持ち物を整理する際、整理の方法について口論になる可能性があります。生前に整理してどのように相続するのかを明確にしておけば相続トラブルが発生しにくいでしょう。

身の回りの整理ができる

書類を貯めこんでいる方も多いのではないでしょうか。亡くなった後に遺族が必要な書類かどうか判断するのは難しく、誤って捨ててしまうリスクもあります。終活で遺族に迷惑をかけないように身の回りの整理をすることも大切です。

不要なものが減って快適になる

断捨離という言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。生前整理では不要なものを処分するため、整理された部屋で暮らすことで生活が快適になるでしょう。

自分で行う生前整理のデメリット

自分で行う生前整理のデメリットとして、以下の2つが挙げられます。

  • 手間や時間がかかる
  • 家具などの処分に費用がかかる

それぞれのデメリットを詳しく解説していきます。

手間や時間がかかる

引っ越しを繰り返す生活をしていた場合、引っ越しの際にある程度は身の回りの持ち物を整理するので、生前整理の負担が少ないです。しかし、同じ住居に長年住んでいたようなケースでは、身の回りの持ち物が増えて、生前整理に時間と手間がかかるでしょう。

家具などの処分に費用がかかる

自治体の無料で回収しているゴミとして出せる場合、処分費用はかかりません。しかし、電化製品や家具の中には、粗大ゴミとして自治体に回収を依頼しなくてはならず、処分に費用がかかる場合があるので注意してください。

遺品整理のメリット・デメリット

遺品整理のメリット・デメリット

遺品整理を遺品整理会社に依頼すべきか悩んでいる方は、自分で行うメリット・デメリットを把握し、依頼するかどうか判断しましょう。

自分で行う遺品整理のメリット

自分で行う遺品整理のメリットとして、以下の2つが挙げられます。

  • 自分で遺品整理すればコストが抑えられる
  • 大切なものを誤って捨てるリスクを減らせる

それぞれのメリットを詳しく説明していきます。

自分で遺品整理すればコストが抑えられる

遺品整理会社に依頼した場合は、手間と時間は省けるものの、費用がかかります。自分で遺品整理すれば、手間と時間はかかりますが、費用を抑えられるでしょう。

大切なものを誤って捨てるリスクを減らせる

遺品整理会社は遺品整理のプロなので、効率良く遺品を整理してくれます。しかし、遺族にとって大切なものを誤って処分する可能性もあるので注意が必要です。自分で遺品整理すれば、そのようなリスクを減らせるでしょう。

自分で行う遺品整理のデメリット

自分で行う遺品整理のデメリットとして、以下の4つが挙げられます。

  • 不用品の仕分けが難しい
  • 故人のことを思い出して悲しくなる
  • 整理するのに時間がかかる
  • サービスの解約や名義人変更など時間がかかる

それぞれのデメリットについて詳しく解説していきます。

不用品の仕分けが難しい

故人との思い出と触れる遺品整理においては何を残すのか、何を捨てるのか判断が難しいです。また、不用品においては一般ゴミとして自治体が無料で回収できる範囲なのかどうかを判断するのが難しいでしょう。

故人のことを思い出して悲しくなる

遺品整理では故人との思い出に触れるため、故人のことを思い出して悲しくなります。手間と時間がかかることによる体力的な負担だけでなく、精神的な負担も大きいでしょう。

整理するのに時間がかかる

生前整理をしている場合は、遺品整理の対象となる財産や身の回りの持ち物が少ないので手間と時間を省けます。しかし、生前整理をしていない場合には、1から整理しなくてはならないので手間と時間がかかるでしょう。

サービスの解約や名義人変更など手間がかかる

遺品整理では、故人が利用していたサービスの解約や名義人変更手続きも必要です。しかし、どのようなサービスを利用していたかを遺族が把握していることは少なく、サービスの特定、手続きに時間と手間がかかるでしょう。

遺品整理を行う際のポイント

遺品整理を行う際のポイント

遺品整理を速やかに行うには、以下の4つのポイントを押さえておくことが大切です。

  • 遺言書やエンディングノートの内容を確認する
  • 残しておくものは丁寧に扱う
  • 不用品はリサイクルできるものと処分するものに分ける
  • 大量のゴミは処分場への持ち込みを検討する

それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。

遺言書やエンディングノートの内容を確認する

遺品整理の際に遺言書やエンディングノートが見つかることも少なくありません。遺言書やエンディングノートの内容は故人の意思が反映されたものなので、なるべく意思を尊重しましょう。

残しておくものは丁寧に扱う

長年保管されていたものについては、保管状況が悪いと劣化が進行していて壊れやすくなっている可能性があります。写真や貴重品といった思い出や大切なものは、整理中に破損しないように丁寧に扱いましょう。

不用品はリサイクルできるものと処分するものに分ける

不用品は一般ゴミとして無料で処分できるもの、粗大ゴミとして有料で処分するものに分別しますが、リユースできる家具や家電などがあるという方も多いでしょう。

リユースできるのに費用を支払って処分しては無駄な支出が増えます。リユースできるものを不用品回収会社や買取業者に引き取ってもらえば費用負担を抑えられるでしょう。

大量のゴミは処理場への持ち込みを検討する

遺品整理では、大量のゴミが発生することも珍しくありません。ゴミが多い場合は、一般ゴミとしてゴミ収集場に出すと近隣住民に迷惑がかかる可能性があります。地域のゴミ処理場などに相談して、直接ゴミを持ち込むようにすれば、迷惑をかけずに済むでしょう。

遺品整理が難しいときはプロに依頼するのがおすすめ

遺品整理が難しいときはプロに依頼するのがおすすめ

遠方に住んでいる、高齢で体力的に厳しいなどの理由で遺品整理を自分で行うことが難しい方も多いでしょう。また、孤独死で部屋にニオイや汚れが付着しているケースでは、特殊な薬品を使用した清掃が必要なので、自分で清掃や遺品整理するのが困難です。

そのような場合、遺品整理会社や特殊清掃会社などの専門家に依頼することをおすすめします。遺品整理会社の選定に失敗しないためにも、選ぶ際にチェックしたいポイントを最後に確認しておきましょう。

遺品整理会社を選ぶ際にチェックしたいポイント

遺品整理会社を選ぶ際にチェックしたいポイントとして、以下の4つが挙げられます。

  • 見積もり書を発行してくれるか
  • 専門知識や資格を持ったスタッフが在籍しているか
  • 丁寧に対応してくれるか
  • 信頼できる会社か

それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。

見積もり書を発行してくれるか

見積もり書を発行してくれない会社の場合、作業完了後に高額な料金を請求される可能性があります。トラブルを回避するためにも、見積もり書を発行してくれるかどうか、見積もり書の内容が明確かどうか確認しておきましょう。

専門知識や資格を持ったスタッフが在籍しているか

遺品整理に関する高い専門性を持つ遺品整理士が在籍しているか、会社としてゴミ処理に関する一般廃棄物収集運搬業許可、買い取りに関する古物商許可などの許可を得ているかどうか確認することが重要です。有資格者がいる、必要な許可を得ていれば安心して依頼できるでしょう。

丁寧に対応してくれるか

遺品には故人との大切な思い出や貴重品などが含まれています。扱いが悪かった場合は、遺品が傷つくだけでなく、部屋にも傷がついてしまうでしょう。後でトラブルに発展することを回避するためにも、丁寧に対応してくれる会社なのか口コミやWEBサイトの作業風景などを見て確認しておきましょう。

信頼できる会社か

遺品を盗む、高額な料金を請求する悪質な遺品整理会社もあります。口コミや実績などを見れば、信頼できる会社か見極められるでしょう。

大切な家族の遺品整理はくらしのセゾンへ

遺品整理会社選びに悩んでいる方には、くらしのセゾンの遺品整理・生前整理をおすすめします。

くらしのセゾンの遺品整理・生前整理では、遺品整理士という資格を持ったアドバイザーが独自の分別基準で遺品を丁寧に仕分けしてくれるため、遺品を誤って処分した、破損したといった心配がなく安心です。

遺品整理や生前整理の悩みを解決したい方は、是非くらしのセゾンの遺品整理・生前整理にご相談ください。

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おわりに

生前整理をしておけば、財産や身の回りの持ち物が整理されているため、亡くなった場合でも遺品整理をする遺族の負担を抑えられます。

遺品整理には時間と手間がかかるため、遺品整理会社に依頼したほうがスムーズに遺品整理を進められるでしょう。しかし、悪質な遺品整理会社に依頼して、高額な料金を請求された、遺品を盗まれたなどのトラブルに巻き込まれるケースも少なくありません。

安心・安全に遺品整理を進めるためにも、信頼できる遺品整理会社を見つけて依頼しましょう。

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