ペットが病気・ケガをしたときの治療費がどのくらいかかるのか把握していますか?人間の治療費と比べて、それほどかからないだろうと思っている方もいるでしょう。たしかに、ペットの治療でかかる費用は、人間が通院・入院するときの治療費よりも安価な場合もあります。
しかし、ペットの健康状態によっては数十万円もの費用がかかることもあるので注意が必要です。
そのような、ペットのもしもの時の備えとして力強いサポートとなってくれるのが「ペット保険」です。このコラムではペット保険のメリットや選ぶ際に注目したいポイントについて解説します。
ペット保険って本当に必要?
ペットを飼っている方の中には、「うちのペットは生まれてからずっと元気だから大丈夫」「病気にかかることはないから保険は必要ない」と思っている方もいるでしょう。
しかし、本当にペット保険は必要ないのでしょうか。万が一のとき、治療費を全額支払うことはできるのでしょうか。また、元気であっても、走り回っていてケガをしてしまうなんてこともあるかもしれません。
まずは、ペットの治療費を中心に、ペット保険の必要性をご説明します。
ペットにかかる治療費って年間いくら?
ペット1頭に対してかかる年間の総費用はどのくらいで、その中で治療費が占める割合はどのくらいになるのでしょうか。
アニコム損保が発表した『ペットにかける年間支出調査 2020』のデータを参考に、具体的な金額を見てみましょう。
【ペットにかける年間の総費用と治療費の平均金額(2020年時点)】
ペットにかける年間費用 | ペットにかける年間治療費 | 治療費の割合 | |
犬 | 338,561円 | 60,430円 | 17.8% |
猫 | 164,835円 | 31,848円 | 19.3% |
治療費は、総費用に対してかなりの割合を占めていることがわかります。そして、これはあくまで平均値であるので、ペットの病状が重症で手術や入院が必要であった場合は、年間数十万円も治療費がかかるケースもあるでしょう。
このようにペットにかける治療費の平均は決して安価ではないので、もしもの時のために保険を備えておくことが大切です。
治療費は飼い主よりも高額?
『ペットにかける年間支出調査 2020』において、調査対象者であるペットの飼い主たちに、ご自身の治療費よりも、ペットにかける治療費の方が高いかどうかを聞いたところ、以下のような調査結果が出ました。
飼い主の人数 | 割合(%) | |
自分よりもペットの治療費の方が高い | 1,088人 | 30.8% |
約30%の方がご自身の治療費よりペットにかける治療費の方が高いと答えました。
この結果からも、人間がケガや病気の治療のために保険を用意するのと同じように、ペットの病気にも備えておくことが必要だということが分かります。
ペットの体調変化には気付きにくい
ペットは人間と比べて寿命が短く、老年期に突入するのも早いです。また、ペットも人間と同様で、年齢を重ねると免疫力の低下によって病気にかかりやすくなります。しかし、ペットは見た目にそれほど変化がなく、老化しているかどうか分かりづらい場合も多いです。
また、ペットは人間のように言葉で意思を伝えることができないので、ちょっとした不調があっても、それを飼い主に伝えることができません。
ペットが本当に健康であるかどうか、どこか身体の不調がないかを知るためにも、動物病院での定期的な健康診断は必須といえるでしょう。そして、もし体調不良があった場合は病院での適切な治療を受けなくてはいけません。
このように、ペットはいつ体調不良で治療が必要になるか分かりません。そのため、ペット保険に加入し、高額な治療費の支払いを回避するために準備しておくことをおすすめします。
ペット保険に加入するとこんなにお得!そのメリットとは
ここまでご説明したように、年間でペットにかかる治療費は人間と比べても、決して安くはありませんし、ペットが病気になる可能性も大いにあります。
そんなもしもの時の備えとしておすすめなのが、ペットのための補償制度であるペット保険です。ペット保険とはよく聞くけれど、具体的にどのような補償があるのかわからないという方もいるかもしれません。
そこでペット保険に加入した場合のメリットをご紹介します。
高額の治療費を抑えられる
ペットにかかる治療費は安価ではありません。もし、ペットが手術を受ける、骨折をして治療する場合、その費用は数十万円にもなる場合があります。しかし、ペット保険に加入していれば、人間の健康保険のように自己負担額を抑えられる場合があります。
また、ペットのちょっとしたケガや病気の場合、治療費がもったいないという理由から、ペットの自然治癒力に期待して動物病院に行かないといったケースもあるようですが、それは危険な選択といえるでしょう。適切な処置や医師の指示を受けずに放置していると、症状が悪化して重症になる可能性があります。それにより、ペットの命に関わる問題につながる、より高額な治療費を支払うという最悪な結果を招くことにもなるかもしれません。
しかし、ペット保険に加入をしていれば、補償の範囲ならば治療費の自己負担額を減らすことができ、高額な治療費がかかる場合でも動物病院に通えるのではないでしょうか。
治療に関する幅広い選択ができる
ペットの病気が難病だと高度な治療を受ける必要がありますが、その分、治療費も高額になる場合が多く、費用を用意できない方は高度な治療方法を諦めないといけません。
しかし、ペット保険に加入していれば数十万円もかかる手術や複数回の通院で高額な費用がかかったとしても、総額のうち何割かの補償があるので、治療を受けることができるでしょう。
損害賠償にも対応
ペット保険はケガや病気のためだけではなく、ペット関連のトラブルにも対応できる場合があります。
ペット保険には、賠償責任特約というオプションがある場合があり、この特約を付帯しておけば、治療費の補償だけでなくペットによって発生した損害賠償もカバーしてくれます。ペット関連で損害賠償が発生するのは、ペットが他の方に咬み付いてケガをさせたり、他の方の家を荒らしたりしてしまった場合です。特約を付けておけば、損害賠償を請求されても損害賠償金を補償してくれるので安心です。
ペット保険を選ぶ際のポイント
ここまで、ペットの治療費やペット保険のメリットをご説明してきました。ここでは、数多く存在するペット保険を選ぶときのポイントを説明します。ポイントを押さえて、ご自身のペットにぴったりの保険を選びましょう。
補償内容を比較する
ペット保険で大事なのは補償内容です。豊富な補償内容であれば便利ですが、ご自身のペットにとってあまり必要のない補償であったら意味がありません。必要な補償が備わっているか、あまり必要のない補償が付いていて金額が上がっていないかなど、ご自身のニーズに沿っているか確認しましょう。
なお動物病院で受けられる健康診断などは「治療」には該当せず、保険の対象外となることがほとんどなので注意しましょう。
窓口精算の有無を比較する
ペット保険の保険金は以下のような2種類の受け取り方法があります。
・窓口精算
動物病院にてペット保険の保険証を提示すると、治療時にかかった診療費から補償額がその場で差し引かれ、自己負担額だけを支払う方法
・直接請求
診療費を自己負担で全額支払い、保険会社に請求すると後日保険金が口座に振り込まれる支払方法
この場合、窓口精算が可能なペット保険であれば、そのときに全額を支払わなくて済むので金銭的な負担が減るだけでなく、後々面倒な保険金請求の手続きも必要ないので手間が省けます。そのため、ペット保険を選ぶ際は、窓口精算が可能であるか確認することをおすすめします。
「免責」を比較する
各保険会社が設定している免責についても確認しましょう。ペット保険には免責金額・免責事由が設定されています。免責金額とは契約者様の自己負担額として設定している金額です。以下の例を見てみましょう。
・免責金額5,000円、補償割合70%の場合の例
実際にかかった診療費10,000円だった場合:(10,000円−5,000円)×70%=3,500円
以上のような計算となり、この場合は3,500円が補償される仕組みです。ただし、診療費が免責金額を下回った場合、その診療費は全額自己負担となります。免責金額はペット保険の種類によって異なるので、契約前に確認をしましょう。
また、免責事由についてもチェックする必要があります。免責事由とは補償対象外の病気やケガ、疾患のことです。代表的な事項は、先天性の病気や出産、故意に負ったケガ、予防接種などです。ペット保険のタイプによって免責事由は異なるので、確認をとってご自身に適した保険を選びましょう。
ペット保険でおすすめの「アニコム損保」
ここまでペット保険の必要性と選び方についてご説明しました。
ここでは、おすすめのペット保険であるアニコム損保のポイントを7つご紹介します。
・原則は終身補償なので安心
契約後に病気を発症した場合に更新をしてもらえないケースもありますが、アニコム損保は更新後にケガや病気が再発した場合でも原則終身補償なので安心です。
・カードタイプの「どうぶつ健康保険証」を発行してくれる
ご自身のペットの顔がプリントされた「どうぶつ健康保険証」を発行してくれます。カードタイプなので持ち運びにも便利です。
※「どうぶつ健保ふぁみりぃ」「どうぶつ健保しにあ」のみ
・窓口精算対応
面倒な保険金の請求手続きが必要ない、窓口精算に対応しています。その場でのお支払いは自己負担額のみなので安心です。アニコム損保のペット保険なら窓口精算に対応できる病院が6,717病院*あるため、とっても使いやすい保険です。
※「どうぶつ健保ふぁみりぃ」「どうぶつ健保しにあ」のみ(*アニコム損保調べ2022年6月末時点)
・LINEで保険金請求ができる
LINEで保険金の請求ができます。書類の郵送がいらないので面倒な手続きの手間が省けます。
※「どうぶつ健保ふぁみりぃ」のみ
・どうぶつ健活(腸内フローラ測定サービス)
年に1回無料の腸内フローラ測定で、病気のリスクを判定して病気の早期発見ができます。「測定キット」を使ってペットのうんちを採取して送るだけで、アニコムグループがもつ研究データと保険請求の統計から得られた疾病データをもとに、病気のなりやすさを判定します。病気の早期発見、早期治療につなげることで、大切なペットの病気の重症化を防ぎます。
※腸内フローラ測定は病気を診断するものではありません。
※「どうぶつ健保ふぁみりぃ」「どうぶつ健保しにあ」のみ
・獣医師にLINEで相談できる
獣医師等*にLINEでしつけ相談や健康相談ができるサービスがあるので、安心です。動物病院へ行くべきかわからない、ちょっとしたお悩みも写真や動画をLINEで送り、獣医師等* に相談できるのでおすすめです。
・ペット探偵による迷子捜索サービス
わが子が迷子になってしまった場合、迷子捜索を専門に行うペット探偵がかけつけるサービスがあるので、安心です。アニコム損保では、「ジャパン ロスト ペット レスキュー(JLPR)」と提携し、本サービスを実施しています。 ※3日間の捜索料金と出張料が無料です。
このようにアニコム損保のペット保険は、ケガや病気の時に窓口精算ができることに加えて、治療費の補償だけではない、家族に寄り添うあんしんサービスを取り揃えている点でもおすすめです。
ぜひ、ペット保険を選ぶ際に検討してみてはいかがでしょうか。
おわりに
今回のコラムで、ペット保険とは大事な家族の一員であるペットを、しっかりと守ってくれる重要な制度であることを理解していただけましたでしょうか。
もし大事なペットが病気になってしまったとしても、治療費が用意できなくては満足な治療を受けることができません。そのような時の備えとしてペット保険に加入していれば、高度な治療を受けることも可能になります。
大切な家族であるペットの健康のために、ペット保険への加入をぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
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