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車両保険を外すタイミングとは?判断基準や安くする方法

セゾンのくらし大研究 編集部

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自動車税にガソリン代、駐車場代など車の維持費はとても高額。少しでも維持費を抑えたいという方がほとんどでしょう。そんなときは自動車保険の見直しがおすすめです。

特に「車両保険」の有無で保険料に差が出ます。また、車両保険を付けていても、いざトラブルが起きたときに充分な補償を受けられない可能性があるのです。

車両保険を外すとどうなるの?という方に向けて、タイミングや判断基準を解説します。

1.車両保険とはどういう保険?必ずいるもの?

車両保険とは、所有する車の修理費や修理不可の場合の新しい車の購入費を補償してくれる保険です。車両保険を付けない選択肢もあるため、付けるべきなのかどうか悩む方が多い補償です。「事故のときは相手から修理代が支払われるから、車両保険はいらないのでは?」と考える方も多くいます。

まずは、車両保険はそもそもどういう補償を受けられるものなのか、加入率や外したときの保険料の変化などを解説していきます。

1-1.そもそも車両保険とは?

車両保険は自動車の任意保険の補償の一種です。下記のような理由で車の修理が必要になったときに保険金が支払われます。

  • 車同士の交通事故で自分の車が壊れた
  • 愛車に落書きや傷をつけられた
  • 当て逃げされた
  • 盗難にあった
  • 台風などの自然災害で車が被害を受けた

修理費として使うのはもちろん、修理が難しく、車を買い替える必要がある場合にも保険金を購入費用に充てることができます。車を購入するには大きな金額が必要となるため、万が一に備えておきたいものです。

保険会社によっては、上記以外にも車両保険が適用される場合があるかもしれません。車両保険の補償範囲については加入する自動車保険の情報をご確認ください。

1-2.車両保険に加入している方の割合は?

車両保険の加入率は、保険会社によって異なりますが、セゾン自動車火災保険の「おとなの自動車保険」においての加入割合は45.7%です。(2020年3月末時点)

少ないと感じる方もいるかもしれませんが、車両保険は車を購入してからの年数やライフスタイルによっては、付帯しない方が得な場合もあるため、このような結果になっています。

参考元:自動車保険の加入率はどのくらい?選ぶ際のポイントや加入のタイミングについても解説

1-3. 車両保険を外すといくら安くなる ? 

車両保険を外した場合の年間保険料は、約40~60%減少します。半額より少し多いか半額以下まで保険料を節約できるのです。例として「おとなの自動車保険」の簡単見積もりの結果を提示します。

見積もりの条件

  • 年齢:40歳
  • 免許証:ゴールド免許
  • 運転者範囲:本人限定
  • 等級:6S等級
  • 事故有係数適用期間:0年
  • 区分:普通乗用車
  • 車種:トヨタ プリウス
  • 初度登録年月:平成31年4月
  • 対人対物補償:無制限
  • 自身や同乗者の人身損害:5,000万円
車両保険ありの場合車両保険なしの場合
80,330円29,520円

※車両保険は、フルカバータイプの保険金額180万円で見積もりをしています。

上記の場合60%以上も保険料が減少しています。保険料を少しでも安くしたいという方は、上記の例の見積もり金額を見ると「車両保険はいらない」と感じるかもしれません。しかし外してしまって後悔しないためにも、メリットやデメリットも理解しておきましょう。

ちなみに車両保険を外すとどれくらい安くなるのかは、各保険会社のシュミレーションシステムを使って簡単見積もりをすると分かりやすいです。保険会社によって保険料や特約などはさまざまなので、一括見積もりを利用してみても良いでしょう。

参考元:自動車保険ならおとなの自動車保険!ネット申込みで13,000円割引!|セゾン自動車火災保険

1-4. 車両保険は契約期間途中でも外せる? 

車両保険は契約期間の途中でも外すことができます。

昨今多くの方が利用しているネット型保険(ダイレクト型)でも、電話での手続きが必要なケースが多いので少し手間に感じるかもしれません。

また、年払いで保険料を払っている場合は、途中で車両保険を外すと解約返戻金を受け取れる可能性があります。解約返戻金は「契約期間が多く残っているから、たくさん返ってくる」というわけではありません。

解約返戻金は月割りや短期率(解約返戻金の計算のための係数)で計算するため、金額はごくわずかかもしれないということを知っておきましょう。

2.車両保険を外すメリットとデメリット

車両保険を外すメリットとデメリットを説明します。

2-1.車両保険を外すメリット

車両保険を外すメリットは、保険料が安くなることです。前項の見積もり例で見ると、80,330円から29,520円と、年間約50,000円も節約できることになります。固定費が抑えられる点で大きなメリットといえるでしょう。

また、車両保険を付けていて修理のために保険金を請求すると等級が下がります。等級が下がると保険料が上がるため、車両保険を使わずに修理費を自己負担すれば等級にも影響がありません。直接的なメリットとは少し違いますが、このことも考慮して車両保険の付帯を考えても良いでしょう。

2-2. 車両保険を外すデメリット

車両保険を外すデメリットは、自分の車の修理が必要になったとき、修理代が補償されないことです。以下のようなケースで車両保険を外したことを後悔するかもしれません。

  • 自損事故を起こした
  • 相手方が任意自動車保険に加入していないため対物賠償が受けられず、修理代が実費になった
  • 事故の過失割合で自分にも過失があると判断された(自分の過失割合の分は、相手からの保険金は支払われません)
  • 当て逃げや落書きをされた
  • 自然災害で車が壊れた
  • 駐車の際に壁に車体をこすった

このようなことが起きた場合には、修理費のために出費が生じます。大きい金額になるケースが多いので「車両保険を付けておけば良かった」と後悔するかもしれません。

3.車両保険が必要・不要のチェックポイントは?

結局「車両保険は付けるべき?それとも外しても良いの?」と思っている方のために、必要か不要かを判断する基準をお伝えします。

3-1.充分な貯蓄があるかどうか

まずは、万が一修理や買い替えが必要になったときのために、車の修理に充てる貯蓄があるのかどうかです。貯蓄に余裕があるのなら、ランニングコストを抑えるためにも車両保険は付けなくても良いでしょう。

3-2.自動車の購入方法

車をローンで購入していてローンの返済がまだ残っている場合は、注意が必要です。

万が一事故で修理費が発生するとローンの返済額と、修理費で大きな出費となり痛手でしょう。また、全損で買い替えが必要な場合は新しい車のローンと二重ローンになってしまうかもしれません。車両保険に入っていれば、修理費や新しい車の購入費に保険金を充てられます。

車をローンで購入している方は、万が一に備えて車両保険を付けていた方が安心です。

3-3.自動車に乗る頻度

自動車の使用頻度が高い場合も、車両保険を付けておくと安心でしょう。通勤や通学、家族の送迎や日常の買い物など、それぞれのライフスタイルによって車の使用頻度は違います。使用頻度が高いということは、事故に遭う可能性も高くなります。

自分が常に注意をしながら運転していても、相手方の過失による事故や、駐車中に当てられるケースなども想定できます。車に乗る回数や、運転する距離などを考えて、事故への備えとして車両保険はどうしたら良いのか検討しましょう。

3-4.10年落ちなどの古い車に乗っている

車両保険で修理費が必要になったときの保険金は、車の「時価額」によって変動します。時価額とは、車の使用年数や型式などを考慮して決まる、車の現在の価値のこと。この時価額によって保険金の上限金額が設けられて、その範囲内で金額を設定するのです。

時価額は基本的に古い車になればなるほど下がります。時価額が下がると、設定できる保険金も当然下がってきます。10年落ちの車や中古車などは時価額が低く、保険金が充分に支払われないかもしれません。

しかし保険金額が下がっても、保険料はほとんど下がらないケースも多いです。それなら、保険料を抑えてその分を貯蓄に回し、新しい車の購入代金や修理費の備えを蓄えるのが賢いでしょう。

3-5.運転に自信がある

車両保険の加入は必須ではありません。現に「長年運転していて、運転技術には自信があるから車両保険は付けない」という方も多くいます。

しかし、忘れてはいけないのが、他の車から当てられる可能性があるということ。もちろん車だけではなく、自転車やバイクなどがぶつかる可能性もあります。また、動物とぶつかって車が破損するといったケースもあるでしょう。

いくら運転技術に自信があっても、新車や年数が浅い車ならば車両保険を付けている方が安心です。

4.車両保険を外すタイミング

車の購入から何年か経過すると悩みどころとなる、車両保険を外すタイミングについて解説します。

4-1.新車購入後10年のタイミング

新車購入後10年を目安に車両保険を外す方が多いです。車両の時価額は年々下がるため、車両保険金額も下降傾向で推移します。車種や各保険会社の判断基準によって差はありますが、初年度登録から、1年ごとに約20%ずつ時価額が減少していくといわれています。

20%ずつの下降だと考えると、例えば300万円で新車購入の場合、2年目には240万円。そこからさらに20%減で3年目は192万円…と下げ幅も大きいのが分かるでしょう。このまま下がっていくと10年目には車両保険金は、約40万円が上限になります。初年度登録から10年経過した古い車では、万が一のときに充分な補償がないため、車両保険はかけない選択をする方が多いのでしょう。

4-2.新車購入後13年のタイミング

初年度登録から13年が経過すると、ハイブリッド車以外のガソリン車は自動車税や自動車重量税が上がります。軽自動車も同様です。そのためこのタイミングで車を買い替える方が多いです。税金が高くなり、13年も経つと時価額も低下しています。わざわざ車両保険を付けて、高い保険料を払うなら、新しく車を購入するか、車両保険を外して保険料を安くしたいという考えに至るのでしょう。

5.車両保険を外さずに安く抑える方法

「万が一の備えとして車両保険は付けておきたい」「でも、保険料を安くできない?」そんな方のために車両保険を外さずに、保険料を安くする3パターンの方法をお伝えします。

5-1.エコノミー型にする

多くの保険会社で車両保険は「一般型」と「エコノミー型」の2パターンを用意しています。2つの違いは補償される範囲です。それぞれの補償範囲の例を見ていきましょう。

事案一般型エコノミー型
車同士の事故
火災
飛来物での破損
水災
盗難
単独事故×
自転車との接触×
当て逃げ×

多くの保険会社でこのように補償範囲が定められています。保険料が安くなる分、補償されない事案があることを理解して契約するようにしましょう。

ちなみに、自分で補償内容を選択できる車両保険を展開している保険会社もあります。例えば、「車庫があるから盗難の補償はいらない」「近くに河川はないから水災の補償は必要ないかも」という場合に、ピンポイントで範囲から外して保険料を安くできます。保険会社の選び方として、参考にしてみてください。

5-2.免責金額を設ける

車両保険は、免責金額を設定できるケースがほとんどです。免責金額とは、万が一修理が必要になって保険金を請求する場合の自己負担額のことです。免責金額を設定していなければ、自己負担額なしで修理ができますが保険料は高くなります。逆に免責金額をあえて高く設定すれば、保険料を抑えられるのです。

修理が必要になれば、自己負担額があるので出費はありますが保険料を抑えつつ車両保険を付けられる方法のひとつです。

5-3. 保険会社の変更

車両保険を付けたまま保険料を見直すなら、保険会社の比較は必須です。テレビCMやネット広告でも多く見かけますが、最近はネット型の自動車保険が安くて人気があります。

とはいえ、ネット型にもさまざまな保険があり、補償内容や保険料、万が一のときに支払われる保険金額などを、一社ずつ細かくチェックするのは大変です。下記サイトなら、さまざまな保険会社の特徴や費用をまとめてチェックできるので、ぜひ参考にしてみてください。

見積簡単!自動車・バイク保険の詳細はこちら

6.車両保険を外したものの…途中から付けられる?

今回の内容で「車両保険を外そう」と決心した方もいるかもしれませんが、逆に「やっぱり車両保険が必要かも」と感じた方もいるでしょう。契約途中で車両保険を付けることはできるのか確認しましょう。

6-1.途中から付けることは可能

車両保険は途中からでも付けることができます。外す場合と同様に、電話での手続きが必要なケースがあります。当然ですが保険料も高くなることも頭に入れておきましょう。年払いで支払っている場合は、追加で保険料を払う形になります。

そしてもちろん、車両保険契約前の事故には保険金は支払われません。追加加入後すぐに保険金を請求すると「本当に加入後の事故なのか」と厳しい審査が入ります。もちろん事故を起こしたのがたまたま加入後すぐのタイミングのケースもあるでしょう。そんなときは警察から事故証明書をもらったり、被害届を出したりして保険の請求に備えましょう。

おわりに

車両保険の有無で、保険料は大きく変動します。もちろん、備えあれば患いなしですが固定費は少しでも抑えておきたいもの。古い車に乗っている方は、今一度現在の時価額を確認して保険料と照らし合わせてみましょう。

また保険会社の見直しや、補償範囲を細かく設定すれば車両保険を付けたまま保険料を安くできる可能性がありますので、ぜひチェックしてみてください。

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