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勉強のやる気が出ない!やる気を出す方法や親の接し方

勉強のやる気が出ない!やる気を出す方法や親の接し方
セゾンのくらし大研究 編集部

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セゾンのくらし大研究 編集部

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勉強に対してやる気が出ない子どもの姿を見ると、心配になってつい口出しをしたくなってしまいますよね。しかし親が叱りつけて無理矢理に子どものやる気を出させようとしても、結局は本人が自発的にやる気を出さなければ意味がありません。では、やる気が出るようにするにはどうすれば良いのでしょうか。このコラムでは、勉強のやる気が出ない原因や改善方法を紹介していきます。悩まれている親御さんはぜひ参考にしてみてください。

1.勉強のやる気が出ない原因

まずは、勉強のやる気が出ない原因について見ていきます。

1-1.集中できる環境ではない

「よし!勉強するぞ!」と意気込んでも、スマートフォンや漫画、ゲーム機などがすぐ手に届く場所にあればつい手にとってしまい集中できなくなってしまいます。少しの間だけのつもりでも、これらの誘惑は歯止めが効かず時間を無駄にしてしまうことにもなりかねません。特にスマートフォンは、少し離れたところに置いておくだけでメッセージの通知音やバイブ機能に反応して確認したくなってしまうため電源をオフするのが望ましいです。漫画やゲームも机の周りに置かないようにして、勉強に集中できる環境を整えましょう。

1-2.体調が良くない

勉強へのやる気は、体調やメンタルのコンディションが影響していることもあります。心身の回復に多くのエネルギーが使われるため、勉強に充てる気力と体力が削がれてしまうのです。勉強に対するやる気は、心身の健康が不可欠です。心身のコンディションがイマイチでも、一時的に勉強に取り組めるケースもありますが、長続きしにくく高い作業効率や記憶の定着率は望めません。なかなかやる気が出ない様子であれば、まず子どもの体調や悩みごとに目を向けてあげましょう。

1-3.勉強の方法が分からない

勉強の仕方が分からなければ、勉強に対してネガティブなイメージがついてしまい、やる気を出すことは難しいでしょう。学校の授業では、勉強の内容は学ぶものの、勉強の仕方については基本的に習いません。そのため、やる気はあるけど「勉強の仕方が分からない…」という方は案外多いのです。しかし、やり方が分かっていない状態で闇雲に頑張っても、結果は出にくくやる気を失くしてしまう恐れもあります。正しいノートのまとめ方や教科書の使い方、予習・復習のやり方などを子どもと一緒になって再確認してみましょう。

1-4.目標の立て方が間違っている

目標を高く掲げすぎると、勉強する目的がぼんやりとしてしまいやる気が出せなくなる可能性があります。また、目標が高すぎて達成できないことが続くと、「やっても無駄」「達成できなくても良い」といった自信の喪失や目標達成への諦めなど、ネガティブな感情を引き起こしてしまうのです。これらのネガティブな感情が、勉強へのやる気をどんどん低下させる悪循環へとつながっていきます。したがって、そのときのレベルに合った具体的な目標設定を心掛けるようにしてください。

2.勉強のやる気が出ない時に試してほしい改善法

2.勉強のやる気が出ない時に試してほしい改善法

ここでは、勉強のやる気が出ないときに試してほしい改善法について紹介していきます。

2-1.部屋を片づける

人間は、自身を取り巻く環境から大きく影響を受けます。勉強をしようと思っても、机の上や部屋が散らかり、勉強に不必要な物が目に入る状況にあると脳の意識が分散してしまうのです。そのため、「部屋を片づけなければ…」「勉強はあとでも良いや…」という考えになってしまいます。勉強を始める前に、散らかった机の上や部屋を片づけるようにしましょう。

2-2.具体的な目標設定をする

漠然とした目標を決めるのではなく、明確な目標を決めることでやる気を出しやすくなります。「毎日英単語を5つ覚える」「寝る前に問題を1ページ分解く」などすぐに達成できるような日々の具体的な目標を立て、小さな成功体験を積み重ねていきましょう。その際に、「これから3時間勉強する」など時間を基準にした目標にしてしまうと、時間だけを目指してダラダラと勉強してしまうので勉強の内容を目標にすると良いですよ。

2-3.時間で区切る

ストイックに追い込みをかけるだけでは、やる気は続きません。休憩なしで勉強をしていると、ストレスや疲労が溜まって勉強への理解力や判断力が低下し、ケアレスミスも増えてしまうでしょう。ミスが増えるとだんだん自信を失くし、「自分はダメだ…」とネガティブ思考に陥る可能性もあります。勉強するときは、ダラダラと続けるのではなく時間で区切って休憩を取るようにしましょう。メリハリをつけて勉強することで自然とやる気が維持できるようになるでしょう。

2-4.勉強後のご褒美を用意する

勉強を頑張った後に、適度なご褒美を設定するのもやる気を出すきっかけとなります。「問題をあと何問解いたら大好きなチョコレートを食べる」などです。好きなものを食べると、テンションが上がり気分もリフレッシュされるため、やる気にも好影響となる可能性があります。ただし、お腹がいっぱいになると眠くなるリスクがあるのでご褒美のおやつは適量にとどめるようにしてください。また、ゲームや漫画、スマートフォンを休憩中のご褒美とすると時間を決めていても歯止めが効きづらく、かえって勉強時間を減らしてしまう恐れもあります。集中力を切らさないためにも、これらをご褒美としては設定しないようにしましょう。

2-5.一緒に頑張る相手を見つける

勉強を一緒に頑張る相手を見つけるのも、やる気アップにつながります。ライバルがいれば、誰しも負けたくないという感情が湧いてくるものです。例えば、「定期テストで2科目は◯◯くんより高得点をとる!」など、目指すべき明確な目標ができます。また、ライバルと勉強を教え合うことでやる気が維持でき、自身の理解度も上がるメリットもあるのです。このように切磋琢磨し合える関係になれる身近な存在を探してみましょう。また、塾に入るのもおすすめです。「今日はなんだかやる気が出ないな…」と思っていても、同じ場所で他の仲間が勉強している姿が目に入るので、自然とやる気を出しやすくなるでしょう。

3.何をしても勉強のやる気が出ないときは?

3.何をしても勉強のやる気が出ないときは?

ここでは、何をしても勉強のやる気が出ないときに試してほしい対処法についてお伝えしていきます。

3-1.丸一日勉強を休んでみる

思いきって勉強を丸一日休んで、子どもに好きなことをさせましょう。やる気が出ないのに無理に頑張り続けると、ストレスが溜まってしまいます。ストレスを感じながら勉強するのは非効率的であり、最悪な場合、子どもが「もう勉強したくない!」という状況に陥ってしまう恐れもあるのです。たった一日休んだだけでも、やる気が驚くほど回復したというケースも少なくありません。

3-2.目標達成したときの自身の姿を想像する

目標達成したときに、自身はどんな風に変わっているのかを想像して勉強へのやる気を高めていく方法です。自身のなりたい姿を具体的にイメージすることで、勉強する意味や見失っていた目標を再認識できます。そして勉強する意味や目標がはっきりすれば、やる気も取り戻せるでしょう。子どもとの会話のなかで、「今の目標を達成して、どんな人になりたい?」などとイメージできるような声かけをしてあげるようにしましょう。

3-3.名言を読む

偉人や有名な成功者の言葉を読むと、モチベーションを高められます。例えば、元メジャーリーガーのイチローさんの「小さい事の積み重ねが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています」という言葉があります。これは、勉強にも当てはめることができるでしょう。一般人には手の届かない偉業を成し遂げたイチローさんでも、小さな目標からコツコツと頑張っていたのだと思うと、背中を押されたような気持ちになるでしょう。ぜひ子どものやる気が出ず悶々としているときには、心に響くような名言はないか調べてみてください。

4.勉強のやる気を継続させる方法

ここでは、勉強のやる気を継続させる方法をお伝えしていきます。

4-1.軽い運動をしてリフレッシュする

散歩やストレッチなどの軽い運動を取り入れて、同じ姿勢で勉強することで凝り固まった身体の血流をアップさせましょう。散歩であれば、勉強した内容を頭のなかで整理できて一石二鳥です。身体を動かすことにより、気持ちもリフレッシュできるので、再び勉強へのエンジンを稼働させられます。ただし運動を頑張りすぎると、疲れてしまう恐れがあるため、ほどほどにとどめることが大事です。

4-2.睡眠を取る

勉強をしていて集中力が途切れてきたときには、仮眠をとらせるのも一つの手です。机に突っ伏した姿勢で15〜20分と短時間眠るだけで、集中力をアップすることができます。ただし30分以上寝てしまうと、脳が完全に休息してしまう恐れがあるため注意しましょう。仮眠前にコーヒーなどを飲んでカフェインを摂取しておくと、目覚めるころにカフェインの効果が出始め、スッキリと目覚められます。

4-3.好きな音楽を聴く

心地のいい音楽は、脳の機能を活発にしたり、ストレスホルモンを減少させたりといった効果があるとされています。そのため、休憩中に好きな音楽を聴くとリフレッシュできて勉強へのやる気を高めることもできるのです。また勉強中に聴く場合には、「歌詞のない音楽」を選ぶと集中できます。静かな環境で勉強するのに飽きてしまう場合は、音楽を取り入れて環境に変化を加えてみても良いと思います。

4-4.ポモドーロ・テクニックを取り入れる

ポモドーロ・テクニックは、短時間の集中作業を繰り返し行うことにより、知的生産性を向上させる時間管理術です。このやり方を勉強に取り入れて「25分勉強したら5分休憩する」を2〜4回繰り返し、最後に20分の休憩をとるようにしましょう。勉強時間を25分と短めに設定することで集中しやすく疲れや飽きを感じにくいといわれています。さらに休憩を5分挟むので、子どものやる気の継続もしやすいはずです。専用のアプリもあるため、取り入れてみても良いですね。

5.勉強のやる気を出すために!親の接し方は?

5.勉強のやる気を出すために!親の接し方は?

ここでは、子どもに勉強へのやる気を出すためにとるべき親の接し方について紹介していきます。

5-1.結果ではなく過程を褒める

ついつい親は、テストの点数や受験の結果に目を向けて褒めてしまいがちです。しかしながら、子どもは結果より頑張ったプロセスを褒められた方が「親は私のことをきちんと見てくれているのだ」という安心や喜びを感じます。これにより勉強のやる気をアップすることができるのです。褒めるときは、具体的な言葉で褒めるよう意識しましょう。「部活も忙しかったのに、毎日ドリルに取り組めていたね。ちゃんと継続できてすごいよ!」といったように、親が子どもの頑張る姿を見守っていたことが伝わる言い方をするようにしましょう。

5-2.周りと比べない

自身の子どもと他者を比較しないようにしましょう。親は、比較することで子どものやる気に火をつけようとして「◯◯ちゃんは、全教科オールAだったみたいだよ」などと焚き付けてしまいがちですが、残念ながらこの方法は逆効果です。例え親に悪気がなかったとしても、このような比較は子どもにストレスを与え、やる気を削いでしまう恐れがあります。また、「私があなたと同じ歳のときには…」などといった発言も控えましょう。比較の対象が親であっても、比べられて嬉しい子どもはいません。子どもを評価したいときには、過去の子どもと比べてどう成長しているのかに焦点を当てましょう。子どももその方が目標を立てやすく、やる気を出しやすいはずです。

5-3.失敗しても良い環境を作る

失敗は、決して悪いものではありません。むしろ成功よりも多くを学べる場合もあるのです。しかし、多くの親は子どもの成績をアップさせるために子どもの改善すべきポイントを集中的に指摘してしまいがちです。そのときに忘れてならないのが、「学習に間違いは不可欠である」ということです。わが子に勉強のやる気を出させたいのであれば、親が率先して「間違っても、失敗しても良い」という環境を作りましょう。失敗を批判するのではなく、失敗からどのようなことが学べるのかを伝えていくことで、何度失敗してもそこから学び、やる気を失わずに勉強を楽しめるようになれるのです。

5-4.一緒にリフレッシュをする

子どもが勉強に疲れた様子を見て、「集中しないとダメだよ!」などとついはっぱを掛けてしまうこともあるでしょう。しかしながら、そのような言葉を掛けられ続けると、子どもの勉強へのやる気は下がってしまいます。集中力を保つのにも限界があるので、勉強の合間にリフレッシュすることはとても大切です。たまには、親も子どもと一緒にリフレッシュの時間を過ごしてみてはどうでしょうか。勉強は一人でする作業であるため、誰かと一緒に過ごすことは気分転換にもなります。おやつを用意して、何気ない会話を楽しむなどして子どものやる気チャージを手伝ってあげてください。

おわりに

子どもに勉強のやる気を出させるためには、親が子どものやる気が出ない原因を知りそれに寄り添ったサポートをすることが大切です。大人と同じように、子どもだって叱られてばかりではやる気を出せないのは当然でしょう。親が失敗や間違いを否定せず、そこから学びを得る考え方に子どもを導いてあげましょう。このコラムを参考に、ぜひわが子に合ったアプローチ方法を試してみてください。

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