急にお金が必要になったのに、クレジットカードのキャッシングができない状況で困っていませんか。また、キャッシングができない状況に陥った際の対処法を知りたいと思いませんか。正しい知識がないと、必要な時にキャッシングできない恐れがあります。
本記事では、クレジットカードのキャッシングができない理由と対処法を説明します。
クレジットカードのキャッシングができない5つの理由と対処法
クレジットカードのキャッシングができない理由は、主に以下の5つです。
- 借入限度額の超過
- 返済の遅延
- ATMが非対応
- クレジットカードの磁気・ICチップの不良
- キャッシング枠がクレジットカードについていない
理由とともに対処法も解説します。
借入限度額の超過
借入限度額を超過している場合、キャッシングが利用できません。借入限度額とは、利用者がキャッシングできる金額の上限です。借入限度額にはすでに借り入れている残高も含まれます。例えば、借入限度額が50万円のカードですでに30万円を借り入れている場合、キャッシングできる金額は20万円弱になります。
また、クレジットカードのショッピングの利用によって限度額を超過している場合もあります。基本的にはクレジットカードの利用限度額は、ショッピングとキャッシングでそれぞれの枠が準備されています。
注意が必要なのは、2つの枠を合わせた借入限度額が設定されている場合です。ショッピングでの利用金額が大きく、キャッシング枠が圧迫されたことで、借入限度額に達して借り入れができない場合があります。利用金額が借入限度額に近づいていないか定期的に確認しましょう。
また、借入限度額がご自身の必要金額に対して少ない場合は、増額を申し込むことも検討しましょう。ただし、増額するにはクレジットカード会社の審査が必須で、1週間程度の時間がかかる場合もあります。また、クレジットカード会社によっては、借入限度額の増額はショッピング枠のみの場合もあります。
返済の遅延
クレジットカードの返済が遅延した場合、キャッシングが利用できなくなる恐れがあります。例えば、支払日に口座から引き落としができなかったことなどが原因です。また、1回の遅延でも利用停止になる場合があり、3ヵ月以上の遅延は信用情報機関に記録される可能性があります。なお、利用停止になるタイミングは、クレジットカード会社によって異なります。
利用を再開するためには、ATMや銀行振込などの方法で、遅延している金額を支払う必要があります。返済の遅延が続くと、利用停止になるだけでなく、強制解約になる場合もあるので注意してください。さらに、遅延の事実は信用情報機関に登録され、新しいカードを作ったり、ローンを組むことが困難になってしまいます。返済の遅延には十分注意し、遅れてしまった場合は速やかに振込などで支払いましょう。
ATMが非対応
ATMでキャッシングができなかった時は、ATMがご自身のクレジットカードに対応していない可能性があります。クレジットカードは、すべての金融機関やコンビニのATMに対応しているわけではありません。ご自身のクレジットカードが対応しているATMを、クレジットカード会社のWEBサイトなどで確認しておきましょう。
クレジットカードの磁気・ICチップの不良
クレジットカードの磁気コードやICチップの不良が原因で、カードが利用できない場合があります。磁気コードは強い磁気に触れたり、傷がついたりすると正常に反応しなくなる可能性があります。ICチップは磁気コードより摩耗には強いものの、静電気や汚れには弱いので注意しましょう。
磁気テープやICチップの状態を確認し、汚れを取っても利用できない場合は、カード会社に連絡してクレジットカードの再発行手続きをしましょう。ただし、再発行には通常1週間程度かかります。
キャッシング枠がクレジットカードについていない
そもそもキャッシング枠がクレジットカードに付いているか確認しましょう。キャッシング機能は、クレジットカードの契約の際に自動的に付帯されるものではありません。キャッシング機能の付帯の有無は、クレジットカード会社へ電話するか、会員ページで確認できます。
キャッシング機能を追加することは可能です。ただし、審査が必要で、必ずキャッシング機能を付けられるわけではありません。また、審査には通常1週間程度かかるようです。
クレジットカードのキャッシングを利用する方法
キャッシングの申し込みから返済までの手順を説明します。
申し込み方法
キャッシングの利用申し込みは、新規にクレジットカードを契約する場合と、キャッシング枠を追加する場合で手続きが異なります。新規にクレジットカードを契約する場合は、契約時にキャッシング機能をあわせて申し込みします。なお、申し込み時には「本人確認書類」と、場合によっては「収入証明書」が必要です。主な書類を、以下の表にまとめましたので参考にしてください。なお、提出書類はクレジットカード会社によって異なります。
本人確認書類 | 運転免許証、保険証、マイナンバーカード、特別永住者証明書や在留カード |
収入証明書 | 給与明細書、源泉徴収票、課税証明書、確定申告書等 |
その後、クレジットカード契約の審査と併せてキャッシングの審査も行われます。キャッシング枠を追加する場合は、クレジットカード会社に申し込みましょう。その際も審査が必要となり、場合によっては収入証明書の提出を求められる場合もあります。審査には、通常1週間程度かかります
キャッシングの借入限度額は、いずれの場合でも審査を経た後に決定される仕組みです。
借入方法
クレジットカード会社が提携している銀行やコンビニのATMなどでキャッシングが可能です。ただし、ATMの利用には、ほとんどの場合手数料がかかります。また、提携しているATMはクレジットカード会社によって異なるため、公式サイトなどで確認してください。なお、提携しているATMであっても、返済のみに対応している場合もあります。
オンラインでのキャッシングも可能です。セゾンカードが提供している「ONLINEキャッシング」では、インターネット上でキャッシングの利用を申し込み、指定の口座に借入金額が振り込まれます。プラスチックカードが不要で、ATMに行く手間を省けるため、お急ぎの際に大変便利です。
返済方法
返済は「1回払い」または「リボ払い」のいずれかを選択できます。1回払いは、毎月の締め日までのご利用金額を、ご請求月に一括して引き落としする返済方法です。
リボ払いは、複数回に分けて支払いをする方法です。毎月定額で支払いをする「定額方式」と、返済残高に応じて金額が変動する「残高スライド方式」のいずれかを選択できます。それぞれの特徴は、以下の表のとおりです。
定額方式 | あらかじめ決めた金額を毎月支払う方法。 毎月の支払額が変動しないため、家計管理がしやすく、着実に返済ができる。 |
残高スライド方式 | 返済残高の減少に合わせて、毎月の支払額が少なくなる方法。 支払額が徐々に少なくなる点がメリット。 |
返済金額には、元本と利息が含まれます。返済期間が長くなるにつれ、利息の負担が大きくなります。利息の負担を減らしたい方は、短期間で完済できるように計画を立てましょう。
締め日や引き落とし日はカード会社によって異なります。また、ショッピングとキャッシングで引き落とし日が違う場合もあります。返済遅延とならないよう、引き落とし日の前日までにはお金を準備するようにしましょう。
クレジットカードのキャッシングができなくなる前にできる対策
クレジットカードのキャッシングが利用できなくなる前に取れる対策は、以下の2つです。
- 積極的に繰り上げ返済する
- あらかじめキャッシング枠を増額しておく
上記の対策を事前に行っておけば、いざというときにキャッシングできずに困るという事態を避けられます。
積極的に繰り上げ返済する
すでにキャッシングを利用しているなら、こまめに繰り上げ返済をしておくことで、借入限度額を超えてキャッシングが利用できないという事態を防げます。
繰り上げ返済とは、支払期日より早くキャッシングの利用金額を返済することです。
他にも、いざというときのためにキャッシング枠を確保できたり、利息の支払総額を抑えたりするなどのメリットがあります。ただし、カードによっては繰り上げ返済手数料がかかる場合があるので注意してください。
繰り上げ返済は、一般的にカード会社指定の口座へお金を振込みます。カード会社によっては、ATMでの入金や、自分の口座からの引き落としを利用できる場合もあります。
あらかじめキャッシング枠を増額しておく
あらかじめキャッシング枠を増額しておくことで、余裕を持って利用できる状態になれます。
増額申請はカード会社の公式サイトや会員ページからいつでもできます。ただし、申請のたびに審査が必要です。これまでに十分な利用実績や良好な返済実績があれば、審査に通る可能性は高いでしょう。
なお、増額後のキャッシング枠が年収の3分の1を超える場合は審査に通らないので注意してください。なぜなら、総量規制という貸金業法に基づくルールにより、利用者の身の丈に合わない借り入れが防止されているためです。例えば、増額申請前に年収が下がってしまうと、キャッシング枠の最大値が下がってしまい、総量規制の影響で審査に落ちる可能性があります。最悪の場合、審査によって現在のキャッシング枠が過剰と判断されて、限度額を下げられてしまう可能性もあります。そのため、転職などで一時的に年収が減る予定であれば、その前に増額申請をしておくとよいでしょう。
また、継続的なキャッシング枠の増額までは必要でなければ、数ヵ月間の一時的な増額申請も可能です。こちらのほうが審査は厳しくない傾向にあります。海外旅行や引っ越しなど、特定の期間だけ大きなキャッシングが必要な場合は、一時的な増額申請を選ぶとよいでしょう。
多額の借り入れにはカードローンがおすすめ
借り入れの方法には、キャッシングのほかにカードローンの利用があります。大きな金額を借り入れをするなら、キャッシングよりもカードローンの方がおすすめです。なぜならカードローンのほうが借入可能額が高く設定されているだけでなく、一般的に手数料も安いからです。多くのカードローンの借入可能額は、300万円程度と高額です。ただし、実際に借り入れができる金額は、貸金業法で利用者の年収の1/3までと定められています。
また、融資利率(実質年率)はカードローンの方が低く設定されており、長期間の返済に適した仕組みです。クレディセゾンのキャッシングとカードローンの融資利率(実質年率)は、以下のとおりです。
キャッシングの融資利率(実質年率) | カードローンの融資利率(実質年率) | |
---|---|---|
クレディセゾン | 12.0%~18.0% | 6.47%~17.7% |
以上のことからも、大きな金額の借り入れにはキャッシングよりもカードローンが適しています。しかし、カードローンは、クレジットカードとは別に審査を経て、ローン専用のカード(カードローン)を新規に作成する必要があります。
クレディセゾンでは、最大2ヵ月分の利息が実質0円になるセゾンのカードローン「MONEY CARD GOLD(マネーカードゴールド)」というカードローンがあります。カードローンの利用を検討している方は、ぜひ詳細をご覧ください。
MONEY CARD GOLDについて詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
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おわりに
キャッシングを利用できない原因が思い当たらない時には、まず借入限度額を超過していないか確認しましょう。また、支払いに遅れることがないように、キャッシングの利用状況はきちんと把握しておきましょう。
※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。