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暖房器具のコスパを徹底調査!冬を暖かく過ごして電気代を抑えるポイントを紹介

暖房器具のコスパを徹底調査!冬を暖かく過ごして電気代を抑えるポイントを紹介
セゾンのくらし大研究 編集部

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気温がグッと下がってきたことにより、暖房器具の準備を進めている家庭が多いのではないでしょうか。しかし暖房を使用して部屋を暖めると電気代が高くなってしまうため、できるだけ電気代が抑えられるものを使いたいところです。

今回は電気代のコスパを良くするための暖房器具の選び方や、一人暮らしに最適な暖房器具を紹介します。本記事を読むことで、部屋で暖かく過ごすために最適な暖房器具が選べるようになります。

この記事を読んでわかること
  • 最もコスパの良い暖房器具はエアコン
  • 最も電気代が安い暖房器具はこたつ
  • 暖房器具を選ぶ際は、暖めたい場所や部屋の広さに合わせて選ぶと良い
  • エアコンの電気代をさらに安くしたい場合は、空気の流れを循環させると良い
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暖房器具にはどんな種類がある?

暖房器具にはどんな種類がある?

まずは暖房器具の種類と、1時間あたりの電気代(使用料金)の目安について解説します。

暖房器具の種類消費電力1時間あたりの使用料金の目安
エアコン500W14円
石油ファンヒーター14W41円
ガスファンヒーター10W12円
オイルヒーター1,200W13.5~32.4円
セラミックファンヒーター1,200W16.2~32.4円
電気ストーブ900W12.15~24.3円
ホットカーペット200W2.6~3.6円
こたつ500W2.2~4.6円

エアコン

部屋全体を暖めたい場合は、エアコンを使用すると良いでしょう。設定した温度に室温が調整できるほか、過ごしやすい室温が保てるからです。ただし室内が乾燥しやすくなるため、加湿器などと併用することをおすすめします。

エアコン(6~9畳用)を1時間使用した場合の電気代の目安は以下のとおりです。

消費電力1時間あたりの電気代 (※)
500W14円

※消費電力 ÷ 1,000 × 電気料金単価(27円/1kWh)により計算

石油ファンヒーター

すぐに部屋を暖めたい場合は、石油ファンヒーターを使用すると良いでしょう。点火するとすぐに部屋が暖かくなるほか、コンパクトなため置く場所に困りません。ただし使用するためには灯油の購入が必要なため、1時間あたりの使用料金は割高となります。また一酸化炭素中毒になる恐れがあるため、最低1時間に1回は換気を行うようにしましょう。

石油ファンヒーター(7~9畳用)を1時間使用した場合の料金の目安は以下のとおりです。

1時間あたりの電気代(※1)1時間あたりの灯油代(※2)1時間あたりの使用料金
0.38円40.46円41円程度

※1:14W(消費電力) ÷ 1,000 × 電気料金単価(27円/1kWh)により計算
※2:0.34L/h(1時間あたりの灯油消費量) × 119円/h(2023年10月12日現在の灯油代)により計算

ガスファンヒーター

石油ファンヒーターと同様に、点火するとすぐに部屋が暖かくなります。ガスファンヒーターは、都市ガスやプロパンガスを燃焼させて部屋を暖めます。

また燃料タンクがないため軽く、別の部屋への移動や片付ケガしやすい特徴があります。ただしガスを使用するため、契約状況によってはコストが高くなる場合があります。

ガスファンヒーターを1時間使用した場合の料金の目安は以下のとおりです。

1時間あたりの電気代(※1)1時間あたりのガス代1時間あたりの使用料金(※2)
0.27円11.73円 12円程度

※1:10W(消費電力) ÷ 1,000 × 電気料金単価(27円/1kWh)により計算
※2:6畳程度の広さで使用した場合を想定した大阪ガスの試算

オイルヒーター

オイルを電気で熱することにより、部屋全体を暖かくするものです。部屋の空気全体を温める仕組みのため、温度ムラが生じにくい特徴があります。ただし本体が大きいため設置する際は相応のスペースが必要になるほか、部屋が暖かくなるまでに15~20分程度の時間がかかります。

オイルヒーターを1時間使用した場合の電気代の目安は以下のとおりです。

最大消費電力電力切替時の消費電力1時間あたりの電気代(※)
1,200W弱(500W)13.5円
中(700W)18.9円
強(1,200W)32.4円

※:電力切替時の消費電力 ÷ 1,000 × 電気料金単価(27円/1kWh)により計算

セラミックファンヒーター

セラミックで覆われた電熱線を加熱し、遠赤外線の熱をファンにより送り出すものです。電源を入れるとすぐに遠赤外線の熱が放射されるため、短時間で周囲が暖かくなります。

燃料を燃やさないため臭いがしないほか、排気ガスなどが出ないため換気を行う必要がありません。ただし部屋全体を暖めることには向いていません。

セラミックファンヒーターを1時間使用した場合の電気代の目安は以下のとおりです。

最大消費電力電力切替時の消費電力1時間あたりの電気代(※)
1,200W弱(600W)16.2円
中(1,000W)27円
強(1,200W)32.4円

※:電力切替時の消費電力 ÷ 1,000 × 電気料金単価(27円/1kWh)により計算

電気ストーブ

発電体に電気を流して熱を発生させるものです。カーボンヒーターやハロゲンヒーターも電気ストーブの一種です。比較的軽いものが多く、構造が複雑でないため安価で購入できます。

ただし赤外線が当たっていない部分は暖められないため、部屋全体を暖めることには向いていません。また使用する際は、燃えやすいものを近くに置かないように注意が必要です。

電気ストーブを1時間使用した場合の電気代の目安は以下のとおりです。

最大消費電力電力切替時の消費電力1時間あたりの電気代(※)
900W弱(450W)12.15円
強(900W)24.3円

※:電力切替時の消費電力 ÷ 1,000 × 電気料金単価(27円/1kWh)により計算

ホットカーペット

カーペット内部にある配線を電気で熱するものです。他の暖房器具よりも安価な電気代で足元を暖めることができます。

ホットカーペットは性質上、ダニが繁殖しやすい点に注意が必要です。予算がある場合は。ダニ対策機能があるものを購入すると良いでしょう。

ホットカーペットを1時間使用した場合の電気代の目安は以下のとおりです。

最大消費電力電力切替時の消費電力1時間あたりの電気代(※)
200W中(97.0W)2.6円
強(134.7W)3.6円

※:電力切替時の消費電力 ÷ 1,000 × 電気料金単価(27円/1kWh)により計算

こたつ

暖める面積が少ないため、他の暖房よりも電気代が抑えられます。複数人で同時に暖が取れるほか、テーブルとしても使用可能です。最近では在宅ワークに適したこたつも販売されており、USBポートやコンセントがついているものもあります。つけっぱなしにして寝てしまうと低温やけどや火災事故につながる恐れがあるため、タイマー機能や人感センサーのついているものを購入すると良いでしょう。

こたつを1時間使用した場合の電気代の目安は以下のとおりです。

最大消費電力電力切替時の消費電力1時間あたりの電気代(※)
500W弱(80W)2.2円
強(170W)4.6円

※:電力切替時の消費電力 ÷ 1,000 × 電気料金単価(27円/1kWh)により計算

電気代のコスパを良くするための暖房器具の選び方のポイント

電気代のコスパを良くするための暖房器具の選び方のポイント

電気代のコスパを良くするためには、以下のようなポイントを意識して暖房器具を選ぶと良いでしょう。

  • 用途や部屋の広さごとに適切な暖房器具を選ぶ
  • 省エネ機能がついているものを選ぶ

用途や部屋の広さごとに適切な暖房器具を選ぶ

暖房器具を選ぶ際は使用する目的や、部屋の広さに合ったものを選ぶと良いでしょう。暖房器具によって暖められる場所が異なるほか、想定されている部屋の広さに応じて消費電力が異なるからです。

部屋全体を暖めたい場合は「エアコン」や「ガスファンヒーター」、身体の一部を暖めたい場合は「セラミックファンヒーター」や「電気ストーブ」といったように、目的に合わせて選ぶことをおすすめします。

省エネ機能がついているものを選ぶ

省エネ機能がついているものを選ぶことにより、電気代のコスパが良くなる可能性があります。省エネ機能の多くは、年間消費電力の削減を目指しているため、既存の商品よりも少ない電力で動かせる場合があるからです。省エネ暖房器具を選ぶ際は「統一省エネラベル」を確認すると良いでしょう。

タイムライン

自動的に生成された説明

※出典:経済産業省「省エネポータルサイト」より

5段階評価で省エネ性能が表示されているため、エネルギー消費効率などが確認しやすくなっています。年間電気代の目安も表示されているため、他の暖房器具と比較しやすい点も嬉しいポイントといえます。

一人暮らしにおすすめの暖房器具は?

一人暮らしにおすすめの暖房器具は?

ここからは、一人暮らしにおすすめの暖房器具を紹介します。「一番電気代がかからない暖房器具は何?」と気になる方は、暖房器具を購入する際の参考にしてください。

一人暮らしで暖房器具を選ぶポイント

一人暮らしで使用する暖房器具を選ぶ際は、暖めたい範囲を考慮して選ぶと良いでしょう。部屋全体を暖めたい場合と身体の一部を暖めたい場合とでは、暖房器具の価格や電気代が異なるからです。こたつや電気ストーブは身体の一部しか暖められませんが、一人で特定の場所にいることが多い場合は最適な暖房器具になり得ます。

最もコスパが良い暖房器具はエアコン

コストパフォーマンスで見ると、部屋全体を暖められるエアコンが最もコスパの良い暖房器具といえます。電気代の安さでは、1時間あたりの電気代が2.2~4.6円のこたつが最も安いですが、こたつに入っている間しか暖かくならないため、暖房効率が良い方法とはいえません。

一方、エアコンは1時間あたりの電気代が14円で部屋全体を暖められるため、起床時や帰宅時など、場面を選ばずに使用できます。

暖房器具の使用目的と、1時間あたりの電気代(使用料金)の目安は以下のとおりです。

使用の目的暖房器具の種類1時間あたりの使用料金の目安
部屋全体を暖めたい場合エアコン14円
石油ファンヒーター41円
ガスファンヒーター12円
オイルヒーター13.5~32.4円
身体を部分的に暖めたい場合セラミックファンヒーター16.2~32.4円
電気ストーブ12.15~24.3円
ホットカーペット2.6~3.6円
こたつ2.2~4.6円

電気代をさらに安くするエアコンのコスパを最大化する方法

電気代をさらに安くするエアコンのコスパを最大化する方法

エアコンの電気代をさらに安くする方法は、以下のとおりです。

  • 暖房の設定温度を調整する
  • 自動運転モードを活用する
  • 風向きを調整する
  • 部屋を離れるのが短時間であればつけっぱなしにする
  • エアコンのフィルター・室外機を掃除する
  • サーキュレーターなどで空気の流れを作る

エアコンは、室温を設定された温度に調整する際に電力を消費します。エアコンの電気代を安くしたいと考えている場合は、エアコンの温度調整が最低限で済むように使用すると良いでしょう。

暖房の設定温度を調整する

暖房の設定温度を高くするとそれだけ消費電力も大きくなるため、必要最低限の温度で調整するようにしましょう。

環境省では、冬季の部屋の温度を20℃に推奨しています。エアコンの設定温度を1℃緩和した場合、暖房の消費電力は約10%削減できるとされているため、設定温度も20℃に近づけることをおすすめします。

自動運転モードを活用する

運転モードを設定する際は、自動運転モードを活用しましょう。エアコンの起動時は「強風」、部屋が暖まってきたら「弱風」といったように、最も効率よく部屋が暖まる風量に調整されるからです。

電気代を節約しようと風量を「弱」に設定すると、部屋を暖めるために必要な風量が出せないため、効率的に部屋が暖まらなくなります。

風向きを調整する

エアコンが部屋を暖めるときは、冷たい空気を取り込んで暖かい空気を放出します。しかし冷たい空気は下にたまり、暖かい空気は上にたまる性質があるため、温度ムラにより部屋全体が暖かくならない場合もあります。

温度ムラを抑えるためには風向きを調整して、空気がまざりやすいようにすると良いでしょう。部屋を効率よく暖めるためには風向きを下方向に調整して、暖かい空気が循環する方法が有効です。

部屋を離れるのが短時間であればつけっぱなしにする

30分程度の外出であれば、エアコンをつけっぱなしにしたほうが電気代の節約になります。エアコンが多くの電力を消費するときは、急に部屋を暖めるようなときだからです。部屋の温度が維持されている状態では、エアコンは少ない電力しか消費しません。

「部屋が暖かくなったらエアコンを消して、寒くなったら再度電源を入れる」「短時間の外出でもエアコンを消す」といった方法は多くの電力を消費することになるため、さらに電気代がかかってしまいます。

エアコンのフィルター・室外機を掃除する

エアコンのフィルターは2週間に1度は掃除することをおすすめします。エアコンが部屋を効率的に暖めるためには、室内機の熱交換器に空気が通りやすいようにする必要があるからです。フィルターにゴミやほこりが詰まっていると空気の通り道がふさがってしまうため、部屋を暖めるために多くの電力を消費します。

また室外機には、部屋の中の空気を外に放出する効果があります。そのため室外機の吹き出し口がふさがっていると、放出した冷気を再び吸い込んでしまうため暖房効率が落ちてしまいます。室外機の吹き出し口が汚れなどによりふさがっている場合は、掃除機や歯ブラシを使用して掃除すると良いでしょう。

サーキュレーターなどで空気の流れを作る

エアコンと併用して、サーキュレーターや空気清浄機などを使用する方法も有効です。空気の流れを作ることにより、上にたまっている暖かい空気が循環して部屋の温度ムラが解消できるからです。

エアコンの風量を活用しましょう。温度を下げる場合は電力消費が大きくなりますが、風量の調整ではほとんど電力を消費しません。

参照元:環境省│エアコンの使い方について | 家庭部門のCO2排出実態統計調査

省エネ暖房器具の購入費用が用意できない場合

省エネ暖房器具の購入費用が用意できない場合

エアコンを新たに設置する場合は本体購入費用に加えて、設置工事費用などもかかります。しかし寒い時期に暖房器具が用意できないと、部屋で快適に暮らせなくなるため辛いかと思います。そのような場合は、カードローンなどを利用して購入費用を準備してはいかがでしょうか。

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また振込手数料やATM手数料はかからないため、もしものときに備えて持っておくと良いでしょう。借りたお金はエアコン購入だけでなく、生活費や、いざというときの備えなどに利用可能です。

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おわりに

暖房器具を選ぶ際は、使用目的や部屋の広さに応じて選ぶと良いでしょう。それぞれの暖房器具には、暖められる場所や想定されている部屋の広さが記載されています。一人暮らしで暖房器具を選ぶ場合は、6~9畳用のものを使用すると良いでしょう。

ただし多くの暖房器具は都市部の平均気温を想定しているため、寒さが厳しい場所では10~13畳用の暖房器具を使用することをおすすめします。本記事で紹介した電気代の目安を参考にして、自分に合ったものを見つけてください。

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